5chの専用ブラウザを探しているとき|Macで読む窓の作り方
「5ch 専用 ブラウザ」で検索してMacに戻ってくると、たいてい手が止まる。iPhone向けのアプリはいくつも並んでいるのに、Macに入れられるものが見当たらないからだ。ここでは、なぜ見つからないのかを公開されている情報だけで確かめたうえで、いまMacで現実に取れる道と、決める前に確かめておきたい点を並べる。
「5ch 専用 ブラウザ」の現状をMacから見ると
まず、専用ブラウザを巡る状況そのものが、ここ数年で大きく動いている。Windows向けの定番だったものが書き込みに使えなくなったという声は、質問サイトにそのまま残っている。
5ちゃんねる用の専用ブラウザーでWindowsパソコンで 使えるものが全滅したようです。いろいろ探したのですが 新規でインストールできるものが全くありません。 今Live5chを入れていますが、見ることはできても書き込みが 全くできない状態です。Chromeブラウザからは書き込みでき ますが、使いにくいので専ブラが欲しいなと思っているのですが 残念です。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
いっぽうiPhone向けは動いている。App Storeを日本のストアで探すと、掲示板向けの専用ブラウザが複数並ぶ。Gescharは互換性の欄に「iOS 16.4以降が必要です」とあり、Channelerは「iOS 15.0以降が必要です」、JaneStyle for Talkは「iOS 14.0以降が必要です」と書かれている。
ここが分かれ目になる。どのアプリも、互換性の欄に書かれているのはiOSの行だけで、Macの行がない。そしてMac App Storeで「5ch」や「2ch ブラウザ」を探しても、掲示板向けの専用ブラウザは出てこない。つまりMacには、入れて使う形の専用ブラウザが用意されていない。
App Storeの「互換性」の読み方
この欄の読み方を覚えておくと、同じ調べ物を二度しなくなる。
App Storeの製品ページにある互換性の欄には、開発者が許可したデバイスの種類が全部並ぶ。iPadでも動くならiPadの行が出るし、Apple Silicon搭載のMacで動かせるように設定されていればMacの行が出る。だから、iOSの行だけが書かれているアプリは、どれだけ新しいMacを使っていてもMac App Storeの検索結果に出てこない。
これは開発者側の設定であって、Macの性能や世代の問題ではない。「Macが古いから見つからない」のではないので、機種を買い替えても状況は変わらない。探す方向を変えるしかない。
- 互換性の欄にMacの行がある … Mac App Storeから入れられる
- 互換性の欄がiOSだけ … どのMacにも入れられない
- Mac App Storeの検索に出てこない … その形では提供されていない
掲示板そのものはブラウザでそのまま読める
専用のアプリが無いことと、Macで読めないことは別の話だ。掲示板は、ブラウザで開けばそのまま読める。
公式サイトを開くと、上部に「ログイン」「掲示板」「スマホ版」が並び、スレッドの一覧には「隠す」「フィルタ」「クリア」「フォローする」が付いている。公式の案内によると、フロントページは投稿のコレクションで、アカウントを登録すると自分の興味に合わせられる。登録に使うのはBEアカウントで、入口は be.5ch.net にある。フォローした板のスレッドが自分のフロントページに並び、並べ替えは勢い、新、長さ、パワーの4通りから選べる。
興味のない話題は、一覧の「隠す」で非表示にでき、「フィルタ」に語を入れると自分だけに見えなくなる。「クリア」で全部戻る。過去ログ倉庫も公式に用意されている。
公式には、パソコン向けの表示とは別に「スマホ版」への入口も用意されている。文字が大きく、1スレッドを縦に読む形なので、Macの画面でも横幅を狭めた窓に収めやすい。どちらの表示を起点にするかで窓の使い勝手が変わるので、作る前に両方を開いて、狭い窓に入れたときに読みやすいほうを選んでおくとよい。
なお、公式サイトのドメイン表記は5ch.netと5ch.ioの両方が使われていて、案内ページや有料プランの入口は5ch.io側に置かれている。窓を作るときは、実際に自分が開いているページのアドレスをそのまま使う。検索結果に出てきたURLを写すのではなく、開いている画面のアドレス欄を見るのが確実だ。
つまり、読むことと追いかけることについては、ブラウザで足りている。足りていないのは、そのページの置き場所のほうだ。毎日開くのに、ブラウザのタブの列に埋もれていて、探すたびに他のタブをかき分けることになる。
課金で変わるところと、変わらないところ
書き込みまで含めて考えるなら、公式の有料プランに何が付くかを先に見ておいたほうがよい。公式が用意しているUPLIFT(プレミアム浪人)は、1ヶ月が4 USD、6ヶ月が20 USD、12ヶ月が36 USDで、いずれも自動更新の形で案内されている。
付く特典として挙げられているのは次のものだ。
- スレッド表示画面の広告除去
- 専用ブラウザからの過去ログ閲覧
- 書き込みが規制されているプロバイダーからの書き込み
- 海外のアクセスやホスト経由からの書き込み
- スレッド作成時の規制緩和
- 連続投稿の規制緩和
- ドングリシステムのハンターアカウントへのアクセス
自動更新の形で案内されている点は、契約する前に確かめておきたい。読む目的だけなら広告の除去と過去ログの閲覧が効き、書き込む目的なら規制の緩和が効くので、自分がどちらのために払うのかを決めてから選んだほうが金額に納得できる。
ここで押さえておきたいのは、窓を作ることと書き込みの規制は別の層にある話だという点だ。窓は、そのページをどこに置いて、どう開くかという見え方の問題を扱う。規制は、どの回線からどのタイミングで投稿したかという通信側の問題を扱う。だから、独立した窓を作っても書き込めるようにはならないし、逆に有料プランに入っても、タブに埋もれる問題は解決しない。どちらの困りごとなのかを先に分けておくと、無駄な買い物をしない。
タブから出して窓にする3つの道
読む場所をブラウザのタブから独立させる方法は、大きく3つある。
| 道 | 必要なもの | ログイン状態 | 名前とアイコン |
|---|---|---|---|
| Safariの「Dockに追加」 | macOS Sonoma 14以降 | Safariと別 | 作るときに決めて後から変更可 |
| Chromeの「ページをアプリとしてインストール」 | 最近のChrome | Chromeのプロファイルと共有 | Chromeが管理 |
| サイトをアプリにする道具 | 道具によって違う | アプリごとに別 | 自由に決められる |
Safariの道はAppleが手順を公開している。macOS Sonoma 14から、SafariでWebページをWebアプリとして保存できるようになった。メニューバーの「ファイル」から「Dockに追加」を選ぶか、ツールバーの共有ボタンから「Dockに追加」を選び、名前を入れて「追加」をクリックする。保存先はホームフォルダの「アプリケーション」フォルダで、DockやSpotlightからも開ける。システム側のフォルダではないので、管理者のパスワードを求められない。
重要なのは切り離され方だ。Appleの説明では、Webアプリは閲覧履歴、Cookie、Webサイトデータ、設定情報をSafariと共有しない。掲示板を読む窓としては、これがそのまま利点になる。ブラウザで開いている他のサイトとは別の場所として扱われ、その窓で行ったことはその中だけで完結する。詳しい説明はMacでSafari Webアプリを使うにまとまっている。
Chromeの道は、ヘルプによると右上のその他アイコンから「キャスト、保存、共有」を開き、「ページをアプリとしてインストール」を選ぶ。サイトによってはアドレスバーの右上にインストールのアイコンが出る。こちらは作ったときのプロファイルに紐づくので、いま入っているログイン状態がそのまま引き継がれる。手間は少ないが、そのぶん切り離されていない。
どのページを起点にするか
作るときに一番効くのは、どのURLを起点にするかという選び方だ。
トップページを起点にすると、開いてから毎回同じ道をたどることになる。毎日開く板が決まっているなら、その板の一覧を開いた状態で窓にする。追いかけているスレッドがあるなら、そのスレッドのURLでもよい。窓の名前は「掲示板」ではなく、実際にそこで何をしているかで付けると、アプリの切り替え画面で迷わなくなる。
起点を間違えても直せる。Appleの設定画面には、アプリケーション名、アプリケーションURL、アイコンの3つが並び、URLの欄には「現在開いているページを指定」のボタンがある。正しいページまで移動してそれを押せば、次からそこで開く。アイコンも任意の画像に差し替えられるので、同じサイトの窓を2つ持つときは見分けが付くようにしておく。
窓を作る前に確かめておく注意点
期待どおりに動かない点が3つある。どれも最初の1日で分かるので、作った直後に確かめておくとよい。
機能拡張は自動では付いてこない。Appleの説明では、Webアプリのツールバーにはインストールした機能拡張のボタンが出るが、設定の「機能拡張」タブでその窓ごとに有効か無効かを切り替える形になっている。広告の表示を抑える拡張や、読みやすさを変える拡張を使っていた場合、窓の中では最初は効いていない。
リンクは既定のブラウザで開く。メールやチャットで受け取ったスレッドのURLをクリックすると、macOSで既定になっているブラウザが開き、作った窓には入らない。これはOS側の割り振りの決まりなので、どの道を選んでも同じになる。ブラウザ側も同じログイン状態にしておくと、あとで混乱しない。
通知の許可は窓の中で出す必要がある。Appleの説明では、DockのアイコンにWebサイトの未読件数を出すには、通知の要求にWebアプリの中で答える。ブラウザ側で許可していても引き継がれない。答えたあとは、システム設定の通知の一覧にWebアプリの名前で並ぶ。URLではなく名前で出るので、窓の名前を分かりやすく付けておく意味はここにもある。
毎日開くサイトのうち、どれを窓にするか
ここまでの話は掲示板に限らない。ブラウザのタブに常駐しているサイトのうち、どれを独立した窓に出すかという選び方の問題に行き着く。
判断は3つの問いで足りる。1日に3回以上開くか。閉じてしまったときに探し直して困るか。他のサイトとログインを分けたいか。3つのうち2つに当てはまるなら、窓にする価値がある。逆に、週に1回しか開かないサイトを窓にすると、Dockが埋まるだけで得がない。
掲示板はこの基準に当てはまりやすい。開く回数が多く、追いかけているスレッドがあり、他の作業と混ぜたくないからだ。同じ性質のサイトがどれくらいあるかは、対応サービス一覧に並んでいる顔ぶれを見ると見当が付く。窓ごとの挙動をどう決めるかは使い方ガイドに、どこまで手が届くかはできることにまとまっている。費用の目安は料金、手順の細かい疑問はよくある質問にある。
窓を1つ作るだけなら、SafariやChromeのメニューで足りる。数が増えて、名前とアイコンと起点のURLを揃えて管理したくなった段で、専用の道具を検討する順番になる。最初から道具を探すよりも、1つ作って1週間使ってみるほうが、自分にとって何本必要なのかが正確に分かる。
よくある質問
Macで使える5chの専用ブラウザはありますか?
Mac App Storeで探しても、掲示板向けの専用ブラウザは出てきません。App Storeに並ぶ日本語の専用ブラウザは互換性の欄がiOSだけで、Macの行が無いためApple Silicon搭載のMacにも入れられません。Macで読む場合は、ブラウザで開いたページを独立した窓にする形が現実的です。
iPhone用の専用ブラウザをMacに入れられませんか?
入れられません。App Storeの互換性の欄には開発者が許可したデバイスが全部並びますが、Gescharは「iOS 16.4以降が必要です」、Channelerは「iOS 15.0以降が必要です」とあるだけで、Macの行がありません。これは開発者側の設定なので、Macを買い替えても変わりません。
独立した窓にすると書き込みもできるようになりますか?
なりません。窓はページの置き場所と開き方を変えるものなので、通信側の書き込み規制には関係しません。公式の有料プランUPLIFTには、規制対象のプロバイダーからの書き込みや海外ホストからの書き込みが特典として挙げられていて、料金は1ヶ月4 USD、6ヶ月20 USD、12ヶ月36 USDで案内されています。
Safariで作った窓は普通のアプリと同じように使えますか?
おおむね同じです。Appleの説明では、保存先はホームフォルダの「アプリケーション」フォルダで、DockやSpotlightから開け、ログイン項目として追加もできます。ただし閲覧履歴やCookie、設定情報はSafariと共有されないため、ログインと機能拡張の有効化は窓の中でもう一度行う必要があります。