AmazonのPC用アプリは無い|注文履歴をDockから開く
Amazon pc アプリで検索すると、Amazonの商品ページやWindowsの解説、知恵袋の質問が混ざって出てきて、結局どれが答えなのか分からないまま終わります。先に結論を書くと、Amazonの買い物アプリにパソコン版はなく、Macではブラウザで開くしかありません。ただしAmazonはMac向けのソフトをまったく出していないわけではないので、そのあたりを切り分けたうえで、注文履歴をDockから一手で開ける形にするまでを整理します。
買い物アプリはiPhoneとiPadだけに配られている
App StoreにあるAmazon ショッピングアプリの配布元はAMZN Mobile LLCで、対応端末としてiPhoneとiPadが並んでいます。Macは並んでいません。無料で、大きさは 246.2MB、ショッピングの分野で16位に入っており、72万件の評価で4.6という数字が出ています。つまり存在感の大きいアプリではあるものの、Macのアプリケーションフォルダに入る版は用意されていないということです。
Apple製のチップを積んだMacでは、iPhoneやiPad向けのアプリの一部がそのまま動きます。ただしそれは開発元がMacへの提供を認めている場合の話で、App Storeの対応端末の欄にMacが出てこないアプリはその対象になりません。このアプリの欄にはiPhoneとiPadしか書かれていないので、Macで入れる道はありません。
アプリ側にしかない機能も、あらかじめ知っておくと割り切りがしやすくなります。App Storeの説明文が挙げているのは、商品やバーコードやAmazonスマイルコードをカメラで読み取る検索、音声での検索、タイムセールの開始直前に知らせるウォッチリスト、クレジットカードのスキャン登録、配送状況を通知やTodayウィジェットで確認する仕組みです。カメラと通知を前提にした機能が中心で、これらはブラウザの窓では置き換えられません。逆に言えば、パソコンで済ませたい用事は検索と比較と注文の確認なので、そこはブラウザで不足しません。
もう1つ紛らわしいのが、検索結果に出てくるAmazon.co.jpの「pc アプリ」という商品一覧のページです。これはパソコン用ソフトの販売ページで、Amazon自身のアプリを配っている場所ではありません。検索語がそのまま商品カテゴリの名前として存在してしまっているために上位に出てくるだけで、探しているものはそこにはありません。
Amazon Appstoreの話はWindows向けで、しかも終わっている
もう1つ上位に出てくるのが、WindowsにAmazon Appstoreを入れる手順を説明したMicrosoftのページです。名前が似ているので買い物アプリのデスクトップ版だと思ってしまいますが、これはWindows上でAndroid向けのモバイルアプリを動かす仕組みの話で、買い物アプリのパソコン版ではありません。そしてこの仕組みそのものが、すでに提供を終えています。
2025 年 3 月 5 日以降、Android™ 用 Windows サブシステムと Amazon Appstore は、Microsoft Store で利用できなくなります。 出典: support.microsoft.com
同じページには、当時の要件としてWindows 11であること、RAMは16GBが推奨、ストレージはSSDが推奨、プロセッサはx64かARM64、仮想マシンプラットフォームを有効にする必要があると書かれています。Amazon Appstoreとモバイルアプリが一部の国と地域でのみ使えることも明記されています。かなり重い前提の仕組みだったわけで、Macに同じものが来ていないのは自然な流れです。
この2つを知っておけば、検索結果のどれを読んでも同じ結論に着くことが分かります。買い物の画面をパソコンで開く手段は、ブラウザだけです。
AmazonはMac向けのソフトを出していないわけではない
ここを誤解すると「AmazonはMacに冷たい」という話になってしまいますが、実際には別の分野でMac版を配っています。
Kindleの読書アプリのページには、iOS、Android、そしてPCとMac版があると書かれています。読書のように長い時間ひとつの画面に向かう用途には、専用のアプリが用意されているということです。Amazon Photosも同じで、写真のページにはデスクトップアプリを使ってコンピューター上のすべての写真をバックアップできると案内されています。こちらは保存容量の話とセットになっていて、Amazonを利用している人は5GBの無料ストレージ、プライム会員は容量無制限の写真ストレージと5GBのファイルストレージ、追加は100GBが月額250円から、1TBが月額1300円という区分が示されています。
つまりAmazonは、常駐して使うもの、バックグラウンドで動かすものにはデスクトップアプリを用意し、買い物の画面は用意していません。買い物は検索して比べて注文する作業なので、ブラウザで十分だという判断だと読めます。この判断は妥当ですが、それは「毎回ブラウザのタブから探す」ことまで含めて妥当という意味ではありません。
タブに置いたままにすると起きること
買い物の画面をブラウザのタブに置いている人が困るのは、買うときではなく、買った後です。
注文履歴、返品の手続き、領収書の印刷、配送状況の確認。これらはどれも注文のあとに開くもので、開く頻度は低いのに急ぎのことが多いという性質があります。ブラウザのタブが十数個並んでいる状態でこれを探すと、まずブラウザを前に出し、タブを探し、Amazonのトップから注文履歴に進む、という三手になります。
もう1つは混線です。ブラウザのログイン状態はブラウザ単位で共通なので、家族で1台のMacを共有していると、誰のアカウントで開いているのかが分かりにくくなります。仕事の備品を法人のアカウントで買い、個人の買い物は別のアカウントで買っている場合も同じで、切り替えのたびにログインし直す形になります。
窓を独立させると、この2つが同時に片付きます。Dockにアイコンが並び、アプリの切り替え画面から一手で戻せて、窓ごとにログイン状態を分けられます。買い物そのものが速くなるわけではありませんが、買った後に発生する用事の手数が減ります。
独立した窓にする2つの道
Macに最初から入っているものだけで作れる道が2つあり、どちらも追加の費用はかかりません。
1つはSafariの「Dockに追加」です。Appleの案内では、macOS Sonoma 14以降でページを開き、ファイルメニューから「Dockに追加」を選ぶと、そのページがWebアプリとして保存されます。保存先はホームフォルダの中のアプリケーションフォルダなので、管理者のパスワードは求められません。閲覧履歴、Cookie、Webサイトデータ、設定情報はSafariと共有されないと明記されており、名前、アイコン、開くURL、タイトルバーの色を後から変えられます。買い物のアカウントを分けたい人には、この分離がそのまま利点になります。
もう1つはChromeの「アプリとしてインストール」です。三点メニューから「キャスト、保存、共有」に進んで選びます。作ったときのプロファイルに属するため、そのプロファイルのログイン状態を引き継ぎます。ログインの手間は省けますが、分離はされません。
| 作り方 | ログインの扱い | 開く場所 | 条件 |
|---|---|---|---|
| ブラウザのタブ | ブラウザと共通 | 前回のまま | なし |
| Safariの「Dockに追加」 | 窓ごとに独立 | 指定したURL | macOS Sonoma 14以降 |
| Chromeの「アプリとしてインストール」 | プロファイルと共通 | 指定したURL | Chromeが必要 |
| サイトをアプリにする道具 | 窓ごとに独立 | 指定したURL | 道具の導入が必要 |
トップページではなく、注文履歴で作る
ここが効き目を左右する一手です。トップページで窓を作ると、開いたあとに毎回トップから目的の画面へ進むことになり、タブのときと手数が変わりません。
注文履歴のURLは amazon.co.jp/gp/css/order-history です。ログインしていない状態で開くとサインインの画面に移りますが、このとき元の行き先が保持されるため、ログインを済ませるとそのまま注文履歴に着きます。窓を作るときに一度ログインしておけば、次からは開いた瞬間に注文の一覧が出ます。SafariのWebアプリはCookieを窓の中に持つので、このログインは窓ごとに一度だけです。
用途に合わせて選べる行き先はほかにもあります。
- 注文履歴は amazon.co.jp/gp/css/order-history
- 買ったものをもう一度買うなら amazon.co.jp/gp/buyagain
- アカウントサービスは amazon.co.jp/gp/css/homepage.html
- ほしい物リストは amazon.co.jp/hz/wishlist/ls
日用品の補充が主な用途なら、トップよりも「再度購入」の画面で作ったほうが早く終わります。経費の処理で領収書を出すことが多いなら注文履歴です。窓を2つに分けて、買う用と後始末用にするやり方もあります。窓の名前を「Amazon 注文履歴」のように用途で付けておくと、アプリの切り替え画面でも迷いません。
何本も作るときに、作り方をそろえておく
窓を1つ作って効果を感じた人は、たいてい次に別のサイトでも同じことを考えます。1日に何度も開くもの、たとえば業務の管理画面やチャット、経費の精算画面のほうが、実は効き目が大きいためです。
そこで起きるのが、作り方が窓ごとにばらつく問題です。あるサイトはSafariの「Dockに追加」、別のサイトはChromeの「アプリとしてインストール」、さらに別のサイトはmacOSの版が合わなくて作れない。こうなるとアイコンの見た目もログインの分かれ方もそろいません。作り方を1つに寄せたい場合は、サイトをアプリにする専用の道具を使う経路があります。URLとアイコンを指定して独立したアプリを作る仕組みで、アプリごとにログイン状態を分けることが前提になっているものが多いです。300以上のプリセットから選ぶだけで作れる形であれば、よく使われるサービスはURLの入力もアイコンの用意も要りません。作れる範囲はできることに整理されており、1本作るまでの流れは使い方ガイドで確認できます。
選ぶときに見る点は3つです。ブラウザが更新されたときに作った窓がどうなるか、窓ごとにログイン状態を分けられるか、複数のサービスを1つの窓にまとめる形も選べるか。買い物の画面は個人と法人でアカウントを分ける需要があるので窓を分けたほうが素直で、社内の業務画面は逆にまとめたほうが行き来が速くなります。どのサービスが登録済みかは対応サービス一覧で確認でき、無料の範囲でどこまで作れるかは料金にまとまっています。細かい挙動の違いはよくある質問にも並んでいます。
順序としては、まずSafariの「Dockに追加」で注文履歴の窓を1つ作り、2週間使ってみるのが確実です。それで足りるなら追加の道具は要りません。macOSの版が条件に合わない、個人と法人でアカウントを分けたい、ほかのサイトも同じ形にそろえたい。この3つのどれかに当たった人だけが、次の選択肢を見ればよい話です。
よくある質問
AmazonにパソコンやMac用の買い物アプリはありますか?
ありません。App StoreにあるAmazon ショッピングアプリの対応端末はiPhoneとiPadで、Macは並んでいません。Macで買い物の画面を使う手段はブラウザだけなので、Dockに置きたい場合はブラウザの機能で独立した窓を作る形になります。
Amazon Appstoreを入れればパソコンで使えるのではないですか?
Amazon AppstoreはWindows上でAndroid向けのモバイルアプリを動かす仕組みで、買い物アプリのパソコン版ではありません。Microsoftの案内では、2025年3月5日以降、Android用WindowsサブシステムとAmazon AppstoreはMicrosoft Storeで利用できなくなるとされています。
AmazonはMac向けのソフトを何も出していないのですか?
出しています。Kindleの読書アプリのページにはiOS、Android、PCとMac版があると書かれており、Amazon Photosには写真をバックアップするデスクトップアプリが用意されています。用意されていないのは買い物の画面のアプリです。
窓を作るとき、どのページで作るのがよいですか?
毎回開く画面で作るのが効きます。注文履歴なら amazon.co.jp/gp/css/order-history で、ログインしていない状態で開いてもサインイン後にそのまま注文履歴へ着きます。日用品の補充が多いなら「再度購入」の画面で作ると手数がさらに減ります。