Amazon Photosの自動アップロードをPCで設定する|確認用の画面を分ける
amazon photos 自動 アップロード pcで検索すると、スマートフォンの自動保存をオンにする手順の説明が多く出てきて、パソコンの話が見つからないまま終わります。先に結論を書くと、パソコンからの自動アップロードはデスクトップアプリの「バックアップ」の機能で行い、スマートフォンの自動保存とは別の仕組みです。設定そのものは5手順で終わりますが、止まる原因のほうが多く、しかも黙って止まります。ここでは設定の手順、止まる3つの原因、そして結果を確かめる画面の置き場所までを整理します。
自動アップロードは、端末の種類ごとに別の仕組みになっている
Amazonのヘルプは、自動でアップロードする仕組みを端末別に分けて説明しています。自動保存機能はiOSまたはAndroidからカメラロールを自動的にバックアップし、デスクトップバックアップ機能はWindowsまたはMacのフォルダを保存する、という書き方です。名前も違い、対象も違います。
この分かれ方が、検索して混乱する原因になっています。「自動保存をオンにする」という手順を説明した記事の多くはスマートフォンの話で、パソコンには同じ名前の項目がありません。パソコン側で探すべきものは「バックアップ」です。
もう1つ押さえておきたいのは、どちらの仕組みもアップロードする側の道具だという点です。写真を探して整理する機能はウェブとモバイルの側にあり、Amazonのヘルプはマップビューについてもウェブとモバイルで使用できると書いています。パソコンでは、送り出しをデスクトップアプリが担当し、確認と整理はブラウザが担当する形になります。
始める前に、容量の前提だけ確認しておいてください。Amazonを利用しているすべての利用者に 5GB の無料ストレージがあり、プライム会員は容量無制限のフル解像度の写真ストレージと、ビデオやその他のファイル用に5GBを利用できます。ヘルプには「動画ファイルは、容量無制限の対象ではありません」と注記されているので、動画の多いフォルダを丸ごと指定すると早い段階で枠に当たります。
パソコンから自動でアップロードする手順
Amazonのヘルプが示している手順は次の並びです。フォルダを選ぶところまでは迷いませんが、4番目に設定の項目がまとまっているので、ここを流さないことが後の安定につながります。
- Amazon Photosデスクトップアプリを開く
- バックアップタブで「バックアップするフォルダを追加」を選ぶ
- バックアップしたいフォルダを選ぶ
- 定期的なバックアップやファイルの種類など、バックアップの設定を行う
- 「保存」を選ぶ
ヘルプはこの機能の目的についても、写真やビデオを自動的に保存し、その後コンピュータから写真やビデオを削除することで空き容量を確保できると書いています。パソコンの内蔵ディスクが写真で埋まっている状況を前提にした機能だということです。
指定の単位がフォルダである点は、始める前に手元を整える必要があるという意味になります。写真が複数の場所に散らばっているパソコンでは、まず1つの場所へ集めるか、バックアップしたいフォルダを複数指定するかを決めることになります。撮影のたびに決まったフォルダへ取り込む習慣があるなら、その1つを指定するだけで済みます。
ファイルの種類を選べるという点も効きます。同じフォルダの中に写真と動画が混ざっている場合、動画を対象から外せば、無制限の対象になる写真だけを送り出せます。動画は別の場所にまとめて、必要なものだけ手で送るという分け方にすると、5GBの枠を使い切らずに運用できます。
スマートフォン側の自動保存と、通信量の扱い
パソコンとスマートフォンの両方から送り出す人は多いので、モバイル側の挙動も知っておくと重複を避けられます。
アプリを起動すると下記の画面になるのだが、初めての場合、「アップロードできない?」なんて思ってしまいそうな画面になっているが、なんてことはない「自動保存をオンにする」のボタンをタップすればWiFi環境であれば自動でアップロードしてくれるようになっている。プライム・フォトは容量無制限で写真をアップロードできるので、この自動アップロードを利用するのが手軽だ。 出典: hep.eiz.jp
同じ記事は、通信の設定についても注意を書いています。
「自動保存」の右横にあるスイッチで切り替えをする。なお、「モバイルデータを使用して写真をバックアップ」の項目は、WiFiがオフの状態、つまりスマホのパケット通信を使って写真や画像をアップロードするので、基本的にはお薦めしない。画像などのデータは大きいのでパケット通信の制限に達してしまう可能性が高いからだ。 出典: hep.eiz.jp
パソコン側にはこの項目がありません。有線か無線かを問わず、パソコンがつながっている回線をそのまま使います。テザリングでパソコンを使う場面がある人は、大量のフォルダを初回に送り出すタイミングを、自宅や職場の回線にいるときへ寄せておくほうが安全です。
スマートフォンとパソコンの両方で同じ写真を持っている場合、二重に送り出しても保存先で同じものが並び続けるわけではありませんが、無駄な通信は発生します。スマートフォンで撮った写真はスマートフォンから、カメラで撮った写真はパソコンから、という切り分けにしておくと分かりやすくなります。
手動のアップロードも、経路として残しておく
自動に寄せきると、急ぎの1枚を送れないことがあります。前掲の記事は、自動アップロードではなく自分の選択した写真のみをアップロードしたい場合の手動アップロードもできると書いています。
Amazonのヘルプでも、手動の経路は端末別に用意されていて、ウェブブラウザ、iOSアプリ、Androidアプリのそれぞれからアップロードする手順が並んでいます。パソコンでいちばん手軽なのはブラウザからの手動アップロードです。フォルダを監視の対象に加えなくても、その場で選んだファイルだけを送り出せます。
使い分けの目安は、その写真を今後も同じ場所へ足していくかどうかです。撮影のたびに写真が並んでいく場所なら、バックアップの対象に加える価値があります。1回だけ送りたい古いアルバムのスキャンなどは、手動で済ませたほうが後の管理が軽くなります。監視するフォルダが多くなるほど、どこが対象でどこが対象外なのかを覚えておく負担が重くなるためです。
自動アップロードが止まる3つの原因
設定したのに写真が並ばない、という相談の多くは次の3つに当たります。どれも警告が大きく出るわけではないので、こちらから見に行く必要があります。
1つ目は容量の上限です。Amazonのヘルプは、上限を超えた場合、空き容量を戻すかストレージを追加するまで新しい写真やビデオをアップロードできず、自動保存とバックアップは制限が解消されるまで一時停止されると書いています。動画を含むフォルダを指定していると、写真は無制限でも動画で5GBの枠に当たり、そこで全体が止まります。追加の保存容量は、100GBのプランが 月額250円 から、1TBのプランが月額1300円と案内されています。
2つ目はファイルの形式です。Amazonのヘルプは対応していないものを明示しており、Googleモーションフォト、Samsungモーションフォト、3D写真、360度のパノラマ写真、レンチキュラー写真、Leica Photosが挙げられています。対応する形式のほうは幅が広く、写真はJPEGやPNG、HEIC、ProRaw、WEBPなど、RAWもNikonのNEF、CanonのCR2とCR3、SonyのARWなどが並びます。フォルダの中の一部だけ届かないという症状は、たいていこの表の外側にあるファイルです。
3つ目はファイル名です。ヘルプには、特殊文字を含む名前や、CON、PRN、AUX、NULなどで終わる名前、スペースやピリオドで終わる名前は使えず、ファイル名とフォルダ名は255文字未満にするよう書かれています。カメラから取り込んだままの名前なら問題になりませんが、自分で長い説明を付けて整理しているフォルダでは引っかかります。
空き容量の扱いにも注意が1つあります。ヘルプは、不要なアイテムを削除したうえでゴミ箱を空にするよう案内しています。削除しただけでは枠が戻らないため、片付けたつもりで一時停止が続いている状態が起きます。
結果を確かめる画面は、ブラウザの中にある
自動アップロードの弱点は、うまくいっているときは何も起きないことです。届いているかどうかを確かめるには、保存先の側を見るしかありません。
Amazonのヘルプは、使用済みの容量と空き容量を確認する手順として、ウェブのAmazon Photosにサインインしてストレージを開く方法と、モバイルアプリでプロフィールからストレージを選ぶ方法を示しています。現時点の使用済み容量と空き容量が、写真とビデオごとに表示されると書かれています。パソコンで確認するなら、行き先はブラウザです。
確認したいことは、たいてい2つに絞られます。枠がどれだけ残っているか、そして直近に送り出した分が届いているか。前者はストレージの画面、後者は写真の一覧の画面です。どちらも、思い出したその場で1回だけ見たい画面で、腰を据えて眺める画面ではありません。
ところが、この種の画面はブラウザのタブに紛れると探すのに時間がかかります。タブが十数個並んだ状態で開こうとすると、ブラウザを前に出して、タブを探して、見つからなければ住所を打ち直すという流れになります。写真の一覧は読み込みにも時間がかかる画面なので、開き直すたびに待ち時間が発生します。開いたままにしておくとブラウザが重くなり、閉じると次に開くのが面倒になる。どちらを選んでも損をする形です。
確認用の画面を、独立した1枚の窓にする
この状態は、確認用の画面を窓として切り出すと片付きます。Dockにアイコンが並び、アプリの切り替え画面から一手で開けて、窓ごとにログイン状態を分けられます。バックアップそのものが速くなるわけではありませんが、確かめる行為の腰が軽くなり、止まっていることに早く気づけます。
追加の費用をかけずに作れる道が2つあります。1つはSafariの「Dockに追加」で、ページを開いてファイルメニューから選ぶと、そのページがWebアプリとして保存されます。閲覧履歴やCookie、Webサイトデータ、設定情報がSafariと共有されないので、家族と共有しているパソコンでもログイン状態を分けられます。もう1つはChromeでページをアプリとして扱う機能で、作ったときのプロファイルのログイン状態を引き継ぎます。
どのURLで作るかで効き目が変わります。Amazonのトップページで作ると、開いたあとに毎回写真の画面へ進むことになり、タブのときと手数が変わりません。写真の一覧である amazon.co.jp/photos で作れば、開いた瞬間に直近の分が並びます。枠の残りを頻繁に見る運用なら、ストレージの画面で作るという選び方もあります。窓を2つに分けて、見る用と容量の確認用にするやり方も成り立ちます。
作り方をサービスごとにそろえたい場合は、サイトをアプリにする専用の道具を使う経路もあります。URLとアイコンを指定して独立したアプリを作る仕組みで、300以上のプリセットから選ぶだけで作れる形であれば、住所の入力もアイコンの用意も要りません。作れる範囲はできることに整理されていて、1本作るまでの流れは使い方ガイドで確認できます。どのサービスが登録済みかは対応サービス一覧にまとまっており、無料の範囲でどこまで作れるかは料金に書かれています。細かい挙動の違いはよくある質問にも並んでいます。
順序としては、まずデスクトップアプリでフォルダを1つだけ指定して動かし、1週間後にストレージの画面で届いているかを確かめるのが確実です。その確認が面倒に感じた時点で、確認用の窓を作る価値が出ます。自動で動く仕組みは、確かめる手間が軽いほど長続きします。
よくある質問
パソコンに「自動保存」の項目が見つかりません。
名前が違います。Amazonのヘルプでは、iOSとAndroidの機能が「自動保存」、WindowsとMacの機能が「デスクトップバックアップ」と分けて説明されています。パソコンではデスクトップアプリのバックアップタブから「バックアップするフォルダを追加」を選び、対象のフォルダと設定を決めて保存します。
設定したのに、フォルダの一部のファイルだけ届きません。
対応していない形式か、ファイル名の条件に当たっている可能性があります。Amazonのヘルプは、Googleモーションフォト、Samsungモーションフォト、3D写真、360度のパノラマ写真、レンチキュラー写真、Leica Photosを対象外として挙げています。ファイル名とフォルダ名は255文字未満で、スペースやピリオドで終わる名前も使えません。
動画も自動でアップロードできますか?
できますが、容量の扱いが違います。ヘルプには動画ファイルは容量無制限の対象ではないと注記されており、ビデオはプライム会員を含むすべての利用者にストレージ制限が適用されます。バックアップの設定でファイルの種類を選べるので、写真だけを対象にして動画は別に管理する分け方が現実的です。
自動アップロードが止まっているかどうかは、どこで分かりますか?
保存先の側で確かめます。ウェブのAmazon Photosにサインインしてストレージを開くと、使用済み容量と空き容量が写真とビデオごとに表示されます。上限を超えている場合、自動保存とバックアップは制限が解消されるまで一時停止されます。空き容量を戻すには、削除したうえでゴミ箱を空にする必要があります。