ANAのPCサイトをMacで開く|搭乗の手続きで迷わない置き方

「ana pc サイト」で調べている画面は、だいたい2つに分かれます。スマートフォンで開いて簡易版に回され、予約の詳細や座席の変更までたどり着けない画面か、Macのブラウザで20枚以上あるタブのどこかに紛れてしまった画面です。前者は表示の切り替えで片が付きますが、後者は切り替えでは直りません。この記事が扱うのは後者、つまりMacでANAのウェブサイトをどこに置くかを決めるための材料です。

MacでPCサイトを開くときの動作確認環境

ANAは推奨環境のページで、動作を確認しているブラウザを明記しています。Windowsは Google Chrome 最新版 と Microsoft Edge 最新版、Macintosh は Google Chrome 最新版 です。Safariの名前は挙がっていません。これは「Safariでは開けない」という話ではなく、表示や動作でつまずいたときに動作確認の範囲外に出る、という意味です。ただしMacでの置き方を決める段になると、この1行がそのまま効いてきます。

同じページには、解像度は1024×768ピクセル以上、フォントサイズは中、JavaScriptが使える設定を勧める、と書かれています。さらに注意として、お問い合わせフォーム、よくあるご質問のページ、チャットについては、端末の設定や一部のブラウザ、アプリケーションで正常に表示されない、または意図しない表示になることがあると添えられています。つまり、困ったときに駆け込む窓口そのものが、ブラウザの当たり外れの影響を受けます。

ここから先の判断に使える形にすると、条件は2つです。Macでは動作確認されているブラウザがChromeの最新版に絞られていること。そして、予約や問い合わせのように失敗を繰り返したくない操作ほど、動作確認の範囲に収まる環境で開いておくほうが手戻りが少ないこと。この2つは、あとで出てくる「どの道具で窓を作るか」に直結します。

スマートフォン向けの画面とPCサイトは、検証されている範囲が違う

「PCサイトを開きたい」という要望の出所は、見た目の好みだけではありません。ANAはスマートフォン向けに「ANA SKY MOBILE」を用意していますが、推奨環境のページには、日本国内の携帯キャリアから発売された端末で検証していると書かれています。対象として挙がっているのはNTT docomo、SoftBank、au、Y!mobileから発売された端末で、SIMフリー端末やMVNOの回線、Android搭載のフィーチャーフォン、タブレットは推奨環境の対象外と明記されています。

つまり、格安SIMのスマートフォンやタブレットで予約の手続きを進めようとすると、動作確認の外側に出ます。新機種に載ったブラウザの仕様が変わった場合に一部の予約関連機能で不具合が起きることがある、という注記も添えられています。ここが、手元にMacがあるならMacで開いたほうが確実だと判断される理由です。

Macで開けば、少なくとも動作確認されている組み合わせが1つは存在します。画面の広さの差も無視できません。座席の指定は座席表を見ながら動かす操作で、旅程の一覧は横に長い表です。スマートフォンの幅で折り返された表を上下に追うより、1024ピクセル以上の幅で一度に見たほうが間違えにくくなります。推奨されている解像度がそこに置かれているのは、この種の画面があるからです。

ログインの作りが、タブに置きっぱなしにする運用と噛み合わない

入口の形は、ANA自身の案内にそのまま書かれています。

ANAウェブサイト トップページ内「ログイン」より「お客様番号(10桁)」と、「webパスワード(英数字8~16桁)」を入力し、ログインしてください。 ログインすることで、便利な会員専用機能をご利用いただけます。 出典: ana.co.jp

同じページの注意事項に、タブ運用の前提を崩す一文が並んでいます。ログインしてから一定期間、およそ60分程度が経つと、予約や会員専用機能を使うときに再びWebパスワードの入力が必要になります。全てのブラウザを閉じればログアウトになり、「ログイン状態を保持」を選んでいても、ログアウトを押した時点で解除されます。クッキーを無効にしているとログインそのものができません。Webパスワードの入力を何度も間違えると、一定時間ログインできなくなります。

ここから分かるのは、タブを開いたままにしておく運用が、そもそも続きを保てない作りだということです。朝に開いた画面は昼には入力待ちに戻っています。したがってMacで窓を分ける目的は「開きっぱなしにする」ことではありません。探さずに一発で開けることにあります。入力をやり直す前提なら、入力の画面まで最短で着くほうが効きます。

期限のある手続きが、探す時間と競合する

ANAのウェブサイトで人が触る操作は、その多くに期限が付いています。オンラインチェックイン、座席の変更、事前の支払い、マイルの事後登録、株主優待の適用。どれも「あとで」が効かない種類の作業です。そして期限のある作業でいちばん失われているのは、操作そのものの時間ではなく、入口を探し直す時間です。

ログインしたあとの手数は、実は短く作られています。会員専用機能では、航空券を予約するときに名前や連絡先が自動で入力されます。国内線であれば、区間、運賃、クレジットカード番号をあらかじめ登録しておくこともできます。マイル、ANA SKY コイン、プレミアムポイントの残高はログイン後のトップに並び、クリックすれば有効期限や利用履歴まで開きます。残高の表示が古いときはブラウザの更新を押す、という細かい注記まで用意されています。

つまり、短い作業の前に長い探し物が挟まっている構図です。タブが20枚あるブラウザでは、ANAのタブを見つける、開く、ログイン画面に戻っていることに気付く、番号とパスワードを入れる、という4段の手順になります。Dockにアイコンが1つ出ていれば、この4段のうち最初の2段が消えます。効くのは残高の見やすさではなく、この2段です。

公式アプリはiPhone向けで、Macの配布は無い

Macで代わりにアプリを入れる道があるかどうかは、App Storeの掲載を見れば決まります。All Nippon Airwaysが出しているANAアプリは無料で、互換性の欄はiPhoneがiOS 16.0以降、Apple WatchがwatchOS 6.0以降、Apple VisionがvisionOS 1.0以降です。iPadとMacの記載はありません。

Apple Siliconのmacでは、開発元が許可している場合にiPhone向けのアプリをMacへ入れられることがあります。その場合はApp Storeの互換性欄にmacOSとApple M1チップ以降の記載が出ます。ANAアプリの掲載にはその行が無いので、この経路も使えません。

結論として、MacでANAを触る道はウェブサイト1本です。これは不便な抜け道ではなく、提供されている形がそうだという話です。そしてウェブサイト1本だと決まった時点で、改善できる対象は「どのブラウザで開くか」と「どこに置くか」の2つに絞られます。どちらもMacの側で決められる範囲にあります。

Macで専用の窓に出す2つの道

手数がいちばん少ないのはSafariに用意されている機能です。Appleの手引きには次のように書かれています。

Webアプリがホームフォルダの「アプリケーション」フォルダに保存され、DockやSpotlightからも開けるようになります。 出典: support.apple.com

Safariでページを開き、メニューバーの「ファイル」から「Dockに追加」を選ぶだけです。ブックマークではなく実体のある項目になるため、Spotlightで引けて、Dockの位置が固定され、Cmd+Tabで直接たどり着けます。Appleの同じページには、アプリの名前とアイコンを変えられること、開くURLを編集できること、戻る・進むや共有のボタンなどナビゲーションの表示を選べること、Dockに未読の件数を出せることも書かれています。費用はかかりません。

この道の弱点は1つだけで、窓の中身がSafariのエンジンだという点です。前に見たとおり、ANAがMacで動作を確認しているのはChromeの最新版です。予約や支払いの画面でつまずいたときに、動作確認の範囲内で切り分けたいなら、Chromiumのエンジンで窓を作るほうが素直です。サイトをアプリにする道具でできることはできることにまとめられており、作る手順そのものは使い方ガイドが順を追って説明しています。窓ごとにログイン状態を分けられるかどうかも、この段で確かめておく項目です。

窓にするサイトを選ぶ基準と、ANAの当てはまり方

毎日開くサイトを全部Dockへ出すと、タブの山がアイコンの山に置き換わるだけです。選ぶ基準は3つに絞れます。毎日開くか。自分のログインがあるか。見落としたときに費用が出るか。

ANAはこの3つのうち、2つ目と3つ目に強く当たります。1つ目には当たりません。旅程が無い週は開かないサイトです。そこから出てくる使い方は、常設ではなく期間限定です。予約を取った日にDockへ出し、搭乗が終わったら外す。これは特殊な運用ではなく、対応しているサイトの並びを見れば分かるとおり、毎日使う道具と、時期が来たときだけ使う道具は同じ仕組みで作れます。どんなサイトが対象になるかは対応サービス一覧で確かめられます。費用の考え方は料金に出ています。

逆に、この基準で落とすべきものもはっきりします。航空券の比較サイト、空港の案内ページ、旅行の口コミ。ログインが無く、見落としても費用が出ないものは、ブラウザのタブのままで足ります。ANAの窓を作る意味は、同じ画面を何度も開くことにではなく、期限のある手続きを探さずに開けることにあります。

旅程が終わったあとに残る窓の扱い

窓を作る道具を選ぶときに、最後に確かめておくと安全なのが、ログイン状態の持ち方です。ANAの案内は「全てのブラウザを閉じてもログアウトできます」と書いていますが、これはブラウザの単位での話です。窓が独自のセッションを持つ作りなら、ブラウザを閉じてもその窓のログインは残ります。

家族で共用しているMacでは、ここが分かれ目になります。残高や予約の情報に触れる窓が、アイコンをクリックするだけで開く状態になっていないかどうか。搭乗が終わった時点で、窓の中で「ログアウト」を押してから閉じる、という一手を入れるだけで解決します。ANA側の注記も、第三者が使う可能性のあるパソコンでは終了時にログアウトすることを勧めています。

もう1つ、窓を作ったあとに2つだけ試しておくと後の困りが減ります。ログインが最後まで通ること、そして予約内容の印刷やPDFの保存が窓の中から出せることです。搭乗の前に控えを紙で持ちたい場面は残っており、印刷の経路はブラウザの機能をそのまま使います。ここが通らない窓は、日常の閲覧には足りても手続きには足りません。

この2点は、窓を作った直後に試すのが最も安く済みます。旅程が決まってから試すと、うまくいかなかったときに調べる時間と手続きの期限が重なります。試すのは予約を取る前の、何も急いでいない時間帯です。

よくある質問

MacでANAのPCサイトを開くなら、どのブラウザがよいですか?

ANAの推奨環境のページでは、Macintoshの動作確認環境として Google Chrome 最新版 が挙げられています。Safariの名前は挙がっていないため、予約や支払いのように失敗を繰り返したくない操作は、Chromeの最新版で開いておくほうが切り分けが楽になります。閲覧だけならSafariでも支障が出る場面は限られます。

ログインした画面をタブに開いたままにしておけますか?

続きません。ANAの案内には、ログインから約60分程度が経つと、予約や会員専用機能を使うときに再度Webパスワードの入力が必要になると書かれています。クッキーを無効にしているとログインそのものができず、全てのブラウザを閉じた時点でもログアウトになります。開いたままにするより、入力画面まで最短で着ける置き方を考えるほうが効きます。

ANAの公式アプリをMacに入れられますか?

App Storeの掲載では、ANAアプリの互換性はiPhoneがiOS 16.0以降、Apple WatchがwatchOS 6.0以降、Apple VisionがvisionOS 1.0以降です。iPadとMacの記載はありません。Apple SiliconのMacでiPhone向けアプリが入る場合は互換性欄にmacOSの行が出ますが、この掲載にはその行がないため、Macではウェブサイトが唯一の経路になります。

専用の窓にすると費用はかかりますか?

Safariの「ファイル」から「Dockに追加」を選ぶ方法は、macOSに含まれている機能なので追加の費用はかかりません。窓ごとにログイン状態を分けたい、Chromiumのエンジンで動かしたい、アイコンを揃えたいといった条件が出てきた段階で、専用の道具を検討することになります。まず無料の方法で1つ作って、足りない点を見てから決める順番で困りません。

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