MacBookでLINEを使うときに詰まるところ|条件・通知・窓の置き場所
MacBookでLINEを使おうとして、App Storeで止まった、ログインが通らない、通知が多すぎて仕事にならない。詰まる場所はだいたい決まっています。ここでは、Mac版がどういう条件で配られているのかを確かめたうえで、チャットの画面をMacのどこに置けば落ち着くのかを判断できるようにします。
Mac版が動く条件は決まっている
LINEのMac版は、App Storeで配られています。販売元はLY Corporationで、料金は無料、容量は239MBです。日本語を含む10の言語に対応しています。
つまずきやすいのは動作の条件です。App Storeの情報欄には、Mac版の互換性として次のように書かれています。
Mac macOS 14.0以降が必要です。 出典: apps.apple.com
スマートフォンで問題なく使えていても、手元のMacBookのOSがこれより前なら、App Storeの画面で入手ボタンが押せません。数年前のMacBookはOSの更新が止まっていることがあり、その場合は設定を見直しても状況は変わりません。
自分のMacBookがどの版で動いているかは、画面左上のアップルメニューから確認できます。条件を満たしていない場合、選べる道は2つです。OSを更新できる機種なら更新する。更新できない機種なら、チャットのやり取り自体はスマートフォンに寄せて、Macの側は別の用途に振り分けます。なお、LINEはブラウザで一般のトークを開く形の提供をしていないため、他のサービスのようにWebの画面で代替することはできません。この点は、次に触れる他のチャットとの大きな違いです。
ログインで止まる場面と、止まる理由
条件を満たしていても、ログインで止まることがあります。Mac版は、スマートフォンの側と連携して動く作りになっているため、初回のログインでは本人確認の手順を踏みます。ここで手が止まりやすいのは、スマートフォンが手元にない状態や、電話番号を変えた直後です。
大事なのは、Macの側でやり直しても解決しない種類の問題がある、と切り分けることです。パスワードの再設定やアプリの入れ直しを繰り返しても、原因がスマートフォン側の設定にあるなら状況は変わりません。逆に、Macの側の問題であれば、入れ直しや再起動で直ることがあります。どちらなのかを先に判断するために、スマートフォンでログイン中の端末の一覧を確認しておくと、無駄な作業が減ります。
入れ直しを試す前に、確認しておくと無駄が減る点が2つあります。1つは、トークの履歴がどこに保存されているかです。スマートフォンとMacでは保存の仕組みが異なるため、Macの側を入れ直しても、スマートフォンの履歴が消えるわけではありません。逆に、Macの側にだけ残っていたやり取りは、入れ直すと見えなくなることがあります。もう1つは、同時にログインできる端末の数です。上限に達している状態で新しくログインすると、どれかが外れます。外れた端末で通知が来なくなったのに気付かず、連絡を見落とす形になりがちです。
仕事用と私用でアカウントを分けている場合は、さらに注意が要ります。LINEは1台のMacに複数のアカウントを同時にログインさせる使い方を想定していません。Macの側で切り替えながら使うと、切り替えのたびに本人確認を求められることがあります。仕事の連絡と私用の連絡を両方Macで受けたい場合は、片方をスマートフォンに固定するほうが、結果として手間が減ります。
通知が多すぎるときに削る順番
Macでチャットを開くようになると、次に出てくるのが通知の問題です。スマートフォンなら画面を伏せておけば済みますが、Macは作業中の画面に通知が重なります。文章を書いている最中に右上に何かが出ると、そこで一度手が止まります。
削る順番は決めておくと迷いません。まず、グループの通知を切ります。人数の多いグループは流量が多く、自分宛ての内容は少ないためです。次に、プレビューの表示を切ります。誰から来たかだけ分かれば、内容は開いたときに読めば足ります。最後に、通知そのものを時間帯で区切ります。macOSの集中モードを使えば、作業中の時間だけ通知を止めておけます。
ここまでやってもうるさいと感じるなら、そもそもMacでチャットを受ける必要があるのかを見直す段階です。Macは腰を据えて作業をする場所で、連絡に即応する場所はスマートフォン、という分け方をしている人も多くいます。どの連絡手段をどの端末で受けるかを最初に決めておくと、通知の設定は自然に決まります。
Macで受ける利点は、打つ速さと貼る手軽さにある
通知の面倒を引き受けてでもMacでチャットを開く理由は、はっきりしています。キーボードで打てることと、画面の中のものをそのまま渡せることです。
長い文章を返す必要がある連絡は、スマートフォンだと時間がかかります。特に仕事の連絡は、確認事項が複数あったり、日程の候補を並べたりするので、打つ量が多くなります。同じ内容をMacで打てば、所要時間は目に見えて短くなります。返信が早くなること自体が、相手との往復の回数を減らします。
もう1つは、資料の受け渡しです。作業中の書類や画面の一部を、その場で切り取って送れます。スマートフォン経由で送ろうとすると、一度ファイルを移す手順が挟まり、そこで止まります。Macで完結する形にしておけば、作業と連絡の間に段差ができません。逆に言えば、この2つに当てはまらない連絡はMacで受ける必要が薄いということです。何を受けるかを絞れば、通知の問題は自然に小さくなります。
やり取りしたファイルの置き場所も、先に決めておくと後が楽です。チャットで受け取った書類がダウンロードのフォルダに溜まり続けると、必要なときに見つかりません。連絡の窓と作業の場所を近づけておくと、受け取ってすぐ正しい場所に移す動作が定着します。
Macに散らばる連絡手段をどう並べるか
実務では、連絡の手段が1つに収まりません。LINEに加えて、仕事のチャット、メール、社内の掲示板、取引先ごとのやり取り。このうちMac用のアプリが配られているものは一部で、残りはブラウザで開くことになります。
結果として、Dockには専用のアプリが並び、ブラウザのタブには残りのチャットが並ぶ、という二重の状態になります。連絡が来たときにどちらを見ればよいのか分からず、両方を確認する動作が定着します。タブの側は幅が縮んでアイコンだけになっているため、目的のものを見つけるのに時間がかかります。1つ確認するたびに数秒かかる状態が、1日に何十回も起きます。
この状態を整理する方向は2つあります。ブラウザで開くものを1つのタブにまとめる方向と、それぞれを独立した窓に出してDockに並べる方向です。前者は画面の数が減りますが、目的のものを探す手間は残ります。後者は画面の数が増えますが、探す手間が消えます。連絡の手段が3つ以上ある場合は、後者のほうが日々の負担が軽くなります。
ブラウザのチャットを独立した窓に出す
ブラウザで開いているチャットは、Chromeの系統のブラウザで表示できるなら、1つの窓として切り出せます。作られたものはDockに並び、タブの帯を持たない画面として開きます。専用のアプリが配られているものと同じ扱いになるため、Command+Tabの一覧でも同じ並びに出てきます。
この形にする利点は、探す時間が消えることだけではありません。窓ごとにログイン情報が独立するため、仕事用と私用のアカウントを同時に開いたままにできます。片方でログアウトしても、もう片方は影響を受けません。ブラウザのタブで同じことをしようとすると、アカウントの切り替えが必要になり、切り替えのたびに待ち時間が発生します。仕組みはできることに整理されています。
通知の扱いも窓ごとに決められます。仕事のチャットだけ通知を出し、他は切る。この配分ができると、通知を全部切るか全部出すかの二択から抜けられます。作る手順と、通知やアイコンの設定は使い方ガイドにまとまっています。
探す時間を1週間だけ数えてみる
置き場所を変えるかどうかを決めかねているなら、判断の材料は自分の使い方の中にあります。1週間、連絡の画面を開くたびに、探し始めてから目的の画面が出るまでの時間を意識してみると、感覚だった負担が数字に変わります。
タブが10枚以上並んだ状態では、目的のものを見つけて開くまでに3秒から5秒かかることが珍しくありません。1日に20回開くなら、1日あたり1分から2分です。1か月では30分前後になります。時間そのものよりも重いのは、探している間に別のタブが目に入り、そちらの用事を思い出してしまうことです。連絡を確認するつもりが、気付いたら別の作業を始めている。この脱線が、実際の損失の大半を占めます。
Dockのアイコンを1回押すだけで目的の画面が出る状態にすると、探す時間はほぼゼロになり、脱線も起きません。連絡の手段が1つか2つなら、タブのままでも大差ありません。3つを超えたあたりから、差がはっきり出てきます。自分がどちら側にいるかを、数えて確かめるところから始められます。
数える対象は、開いた回数と探した時間の2つで足ります。どちらも厳密である必要はなく、多いか少ないかが分かれば判断できます。数えてみて回数が思ったより少なければ、置き場所を変える必要はありません。負担の正体が連絡の量そのものだった、と分かること自体が収穫になります。
窓を作る前に決めておくこと
作業そのものは数分で終わりますが、決めておくと後から作り直さずに済む項目があります。
1つ目は、どのチャットを独立させるかです。基準は、1日に3回以上開くかどうかです。それより少ないものは、タブのままでも困りません。2つ目は名前とアイコンです。チャットの窓が複数並ぶと、色が似ていて区別できなくなります。会社ごと、用途ごとに色を変えておくと、Dockを見た瞬間に判断できます。
3つ目は拡張機能です。アプリごとに拡張機能をオンとオフで切り替えられるため、翻訳が必要な取引先のチャットだけ翻訳を有効にして、他は素の状態にできます。ページの中身を書き換える種類の拡張機能は、チャットの表示が崩れる原因になるので、連絡に使う窓では切っておくほうが安全です。
どのサービスが窓にしやすいかは対応サービス一覧で確認できます。300以上のプリセットからすぐ作れる形で分野別に並んでおり、コミュニケーションの分類を見るだけで、いま自分がタブに置いているものがどれだけあるかが分かります。
まず試すだけなら費用はかかりません。3つまでは無料で作れて、機能の制限もありません。まず1つ作って1週間使い、探す動作が減ったかどうかで判断できます。連絡の手段が3つを超えた段階で3,980円の買い切りに移る形で、月額の支払いは発生しません。条件は料金に書かれています。動く前提はmacOS 12以降なので、App Store版のアプリが条件を満たさない機種でも対象に入ります。窓を消したときにログイン情報がどうなるかはよくある質問に説明があり、試したあとで元の形に戻せることが確認できます。
よくある質問
MacBookにLINEを入れられないのはなぜですか?
App Storeで配られているMac版は、動作の条件としてmacOS 14以降を求めています。数年前のMacBookはOSの更新が止まっていることがあり、その場合は条件を満たさないため入手できません。スマートフォンで使えていることとは別の話なので、まずMacのOSの版を確認してください。
LINEをブラウザで開いて代わりにできますか?
一般のトークをブラウザで開く形の提供はされていないため、Webの画面で置き換えることはできません。ブラウザで開けるチャットは、別のサービスであれば多数あります。その場合は、タブに置いたままにせず独立した窓に出すことで、探す時間と通知の制御を改善できます。
仕事用と私用のアカウントをMacで同時に使えますか?
LINEは1台のMacで複数のアカウントを同時にログインさせる使い方を想定していません。切り替えるたびに本人確認が必要になることがあります。両方をMacで受けたい場合より、片方をスマートフォンに固定するほうが手間が減ります。ブラウザで動くチャットであれば、窓ごとにログイン情報を分けて同時に開けます。
通知が多すぎて作業が止まります。どこから設定を変えればよいですか?
順番を決めると迷いません。まず人数の多いグループの通知を切り、次に内容のプレビューを切り、最後にmacOSの集中モードで時間帯を区切ります。それでもうるさい場合は、Macで受ける連絡手段そのものを絞る段階です。窓ごとに通知の設定を持てる形にすると、必要なものだけ残す配分ができます。