chrome ショートカット 作成 スマホとMacの違い|同じ言葉で3つの結果

スマホでよく使うサイトをホーム画面に置いておきたい。その操作を調べると、AndroidとiPhoneで手順が違い、さらに同じメニューの中に似た名前の項目が2つ並んでいます。作ったあとに「押しても普通にブラウザが開くだけだった」となるのは、この2つを取り違えているためです。手元のMacでも同じ言葉が使われますが、指しているものはまた別です。3つを分けて見ると、どれを作ればよいかが決まります。

スマホ側の入口は、AndroidとiPhoneで別の場所にある

まず操作の位置が違います。Androidでは、アドレスバーの右にあるその他のアイコンをタップして、「インストールしてショートカットを作成」から「ショートカットを作成」を選びます。iPhoneとiPadでは、アドレスバーの右にある共有をタップして、「ホーム画面に追加」を選びます。

公式のヘルプでは、iPhoneの手順が次のように書かれています。

iPhone または iPad で Chrome を開きます。ショートカットを作成するウェブサイトにアクセスします。アドレスバーの右の共有 [ホーム画面に追加] をタップします。 出典: support.google.com

同じ「ショートカットを作成」という目的でも、Androidはメニュー、iPhoneは共有と、押す場所が完全に分かれています。手順を書いた記事がどちらのOSを前提にしているかを見ないまま操作すると、その項目が見つからずに詰まります。記事の見出しに「スマホ」とだけ書かれている場合、片方のOSの説明しか載っていないことが珍しくありません。

どちらの場合も、最後に名前を編集する画面が出ます。ここで付けた名前がホーム画面のアイコンの下に表示されます。既定の名前はページのタイトルから取られるため、長くなりがちです。10文字を超えると途中で省略されるので、この時点で短く直しておくほうが、後から探すときに速くなります。

同じメニューから、性質の違う2つが作られている

Androidのメニューが「インストールしてショートカットを作成」という名前になっているのは、そこから2つの違う結果が作れるためです。「インストール」を選ぶとウェブアプリとして入り、「ショートカットを作成」を選ぶと、そのサイトを開くためのアイコンだけが作られます。

公式ヘルプでは、ウェブアプリについて次のように説明されています。ウェブサイトがアプリとして機能し、パソコンやモバイルデバイスのランチャーやホーム画面からアクセスできるようになり、一部のウェブアプリにはオフラインでコンテンツを閲覧するための追加のストレージ、通知、ファイルシステムへのアクセス、アイコンバッジなどの追加機能が含まれる、というものです。

見分け方も公式に書かれています。Androidでは、Chromeのロゴが付いたショートカットはChromeで開きます。ロゴが付いていなければ、ウェブアプリとして入ったほうです。iPhoneのヘルプにも、ウェブアプリが利用可能な場合はショートカットでアプリが開き、利用可能でない場合はショートカットでデフォルトのブラウザが開く、と書かれています。

作られるもの 押したときの挙動 見分け方
ウェブアプリ 独立した画面で開く ロゴが付かない
ショートカット ブラウザで開く Chromeのロゴが付く

この違いは、通知が届くかどうかにも関わります。ウェブアプリとして入ったものは、通知やアイコンバッジといった追加の機能を持てる場合があります。単なるショートカットは、ブラウザで開くための入口なので、そうした機能は付きません。チャットやメールのように通知が要るサービスと、参照するだけのサイトとでは、選ぶべき側が変わります。

つまり、どちらになるかはサイト側の対応にも左右されます。ウェブアプリとして配信する準備をしていないサイトでは、ショートカットしか作れません。「アプリのように開かない」と感じたときは、操作を間違えたのではなく、そのサイトが対応していないだけということがあります。

スマホで作ったものは、Macには来ない

ここが実務でいちばん誤解されている点です。Chromeにログインしていれば、ブックマークや履歴、パスワードは端末をまたいで同期されます。しかし、ホーム画面に置いたアイコンは同期の対象ではありません。スマホで作ったものは、そのスマホの中だけに存在します。

同じサイトをMacでもすぐ開きたいなら、Mac側で別に作る必要があります。iPhoneで5個のアイコンを並べたとしても、Macのデスクトップには何も現れません。逆も同じで、Macで作ったものがiPhoneのホーム画面に出ることもありません。

端末をまたいで運べるのは、そのサイトのURLだけです。アイコン、名前、置いた位置、フォルダの分け方は、作った端末の中に閉じています。機種変更のときも、ホーム画面の配置が引き継がれるかどうかは端末の移行の仕組み次第で、Chromeの同期が面倒を見る範囲ではありません。何十個も並べてから機種を変えると、並べ直しの作業がそのまま残ります。

ログインの状態も引き継がれません。スマホで開いたときにサインイン済みでも、Macで同じサイトを開けば、Macのブラウザが持っているCookieの状態が使われます。2つの端末で同じ見た目を期待していると、片方だけログイン画面が出て戸惑うことになります。この2つは別々に整えるものだと考えておくと、余計な調査をせずに済みます。

消すときと、名前が勝手に変わるとき

作ったあとの片付け方も、種類によって場所が違います。iPhoneとiPadでは、ホーム画面のショートカットを長押しして「ブックマークを削除」をタップします。ブックマークという名前が出てくるのは、その正体がブックマークだからです。Androidでウェブアプリとして入れたものは、端末の設定からアプリの一覧を開き、そこでアンインストールします。ホーム画面から消しただけでは、アプリとしては残ったままになる場合があります。

もう1つ知っておくと慌てずに済むのが、名前が変わる仕組みです。公式ヘルプには、アプリ側から表示名の更新を要求されたときにChromeが確認を出すこと、そして更新の内容が極端な場合、たとえば他のアプリと同じような名前への変更などは、デベロッパーが悪意のある変更を行おうとしている可能性があるため、その場合はアプリをアンインストールする、と書かれています。

自分で付けた短い名前が、ある日サイト側の要求で長い正式名称に戻ろうとすることがあります。確認が出た時点で承認するか拒否するかを選べるので、短い名前を保ちたいなら拒否を選びます。iPhoneのヘルプにも、ショートカットを削除すると追加の機能にアクセスできなくなり、ウェブサイトの動作が変わる場合があると書かれています。消したあとで元に戻したいときは、そのサイトに行って追加し直すことになります。

Mac側で同じ言葉が指しているもの

Macでは、パソコン版のChromeのメニューに「ショートカットを作成...」があり、その並びに「ページをアプリとしてインストール」があります。どちらも右上のその他のアイコンから「キャスト、保存、共有」を開いた先です。

ここでも、スマホと同じ構図が繰り返されます。ショートカットはブラウザで開くための入口で、インストールしたほうは独立した窓を持ちます。スマホのホーム画面での違いが、Macではデスクトップやアプリケーションの一覧での違いとして現れます。

ただし、Mac側には条件が1つ増えます。ウェブアプリとしてインストールできるかどうかはサイトの対応次第なので、対応していないサイトはショートカットしか作れません。毎日開く社内の管理画面や、対応していない業務システムほど、この壁に当たります。窓が欲しいのに窓にできない、という状態です。

作ったあとの持ち主も違います。ブラウザが用意した窓は、そのブラウザのプロファイルに属します。仕事用と個人用でアカウントを分けている場合、どちらのプロファイルで作ったかによって、開いたときに出てくる中身が変わります。

スマホとの違いをもう1つ挙げると、Macでは同じサイトの窓を複数並べて置く使い方が現実的になります。画面が広く、キーボードで切り替えられるためです。スマホのホーム画面では同じサイトのアイコンを2つ置いても、開けば同じログイン状態の画面が出るだけですが、Macでは中身を分けて持たせられます。この差があるので、スマホでの整理の仕方をそのままMacに持ち込むと、うまく噛み合いません。

増やす前に決めておくと、後で困らないこと

アイコンは増やすほど便利になるわけではありません。数が増えると、その中から目的の1つを探す時間が伸びます。作る前に3つを決めておくと、あとから整理し直す手間が減ります。

  • 1日に何回開くか。数回以上でなければ、検索やブックマークのほうが速い
  • どのアカウントで開くか。仕事用と個人用が混ざると、開くたびに切り替えが要る
  • 名前をどうするか。既定の名前は長いので、短く直しておく

1つ目の数え方は、記憶に頼らないほうが正確です。ブラウザの履歴を1日分だけ開いて、同じサイトが何回出てくるかを見ると、思っていた順番と違うことがよくあります。上位に来るのは重要なサイトではなく、作業の合間に反射的に開いているサイトです。回数の多いものほど、1回あたりの手間を削る効果が大きくなります。

とくに2つ目が後から効いてきます。同じサイトを2つのアカウントで使う人は、アイコンを2つ作っても、ブラウザ側が同じCookieを共有していれば片方が押し出されます。窓ごとに独立したプロファイルを割り当てられる作り方であれば、この問題は起きません。何をどこまで設定できるかはできることに一覧があり、作成の流れそのものは使い方ガイドに手順としてまとまっています。

独自データから見た、アイコンにする価値があるサイト

サイトを独立したmacOSアプリに変える道具の側には、どのサービスが実際に切り出されているかという蓄積があります。300以上のプリセットからすぐ作れる状態で並んでいる顔ぶれを見ると、選ばれているのはコミュニケーション、AI、仕事効率化のように、1日に何度も往復する種類のものです。逆に、月に1回開けば足りる管理画面は、ほとんど選ばれていません。

どの分野が並んでいるかは対応サービス一覧で確認できます。自分が毎日開いているものが含まれていれば、URLやアイコンを自分で設定する手間は要りません。

費用の形も先に見ておくと判断が早くなります。買い切りか月額かで数年後の総額が変わり、無料でいくつまで作れるかも試せる範囲を決めます。どちらも料金に整理されています。ブラウザが更新されたあとに作ったアイコンがどうなるか、拡張機能はそのまま動くのかといった運用上の疑問はよくある質問にまとまっているので、数を増やす前に読んでおくと作り直しが減ります。

まずやることは1つです。スマホなら、いちばん開く回数が多いサイトを1つだけホーム画面に置いてみる。Macなら、そのサイトが窓にできるかどうかを確かめる。両方を一度に整えようとするより、片方を1週間使ってから決めるほうが、結果的に残るアイコンの数が減ります。

よくある質問

Androidで作ったショートカットとウェブアプリはどう見分けますか?

アイコンにChromeのロゴが付いていればショートカットで、押すとChromeで開きます。ロゴが付いていなければウェブアプリとして入ったほうで、独立した画面で開きます。どちらもアドレスバー右のメニューにある同じ項目から作れるため、選んだ先の違いだけで結果が変わります。

スマホで作ったショートカットはMacにも同期されますか?

同期されません。ブックマークや履歴、パスワードは端末をまたいで同期されますが、ホーム画面やデスクトップに置いたアイコンは、その端末の中だけのものです。Macでも同じサイトをすぐ開きたい場合は、Mac側で別に作る必要があります。

iPhoneで「ホーム画面に追加」しても、ブラウザが開くだけなのはなぜですか?

そのサイトがウェブアプリとして配信されていない場合の挙動です。公式ヘルプにも、ウェブアプリが利用可能なら アプリが開き、利用可能でなければデフォルトのブラウザが開くと書かれています。操作の間違いではなく、サイト側の対応の差です。

同じサイトを2つのアカウントで使い分けられますか?

通常のブラウザで開く限り、同じCookieの領域を共有するため片方が押し出されます。窓ごとに独立したブラウザプロファイルを割り当てられる作り方であれば、ログイン情報が分かれるので、2つを同時に開いたままにできます。仕事用と個人用を並行して使う場合に効きます。

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