macのdockを整理する|残す基準と、毎日開くサイトの置き場所
Macを使っているうちに、Dockのアイコンが増えて端まで埋まり、どれがどれだか分からなくなります。整理しようとしても、消していいのか分からないものが残り、結局そのままになりがちです。ここでは、Dockから何を削って何を残すのかの基準を決めたうえで、毎日開くのにDockに無いもの、つまりブラウザのタブに埋もれているサイトをどう扱うかまで整理します。
Dockから項目を消しても、アプリ自体は消えない
整理が止まる最大の理由は、消したら戻せないのではないかという不安です。ここは仕組みを知れば解決します。Appleのユーザガイドには、削除したときに何が起きるかが明記されています。
Dockから項目を削除する: 項目をDockの外にドラッグし、「削除」が表示されたら放します。削除されるのはエイリアスだけで、項目自体はMacに残ります。 出典: support.apple.com
Dockに並んでいるのは、本体そのものではなく入口です。入口を片付けても、本体はアプリケーションフォルダに残ります。間違えて消しても、そのアプリを開けばDockに戻り、アイコンをControlキーを押しながらクリックして、オプションからDockに追加を選べば、また固定できます。この往復が自由にできると分かれば、思い切って削れます。
削る順番は、使っていないものからではなく、意味が分からないものからにすると速く進みます。名前を見て何をするものか答えられないアイコンは、Dockに置く理由がありません。次に、月に1回以下しか開かないもの。Spotlightで名前を打てば数秒で開けるので、常に見える場所を占有させる必要はありません。
何を残すかは「1日に開く回数」で決める
残す基準を感覚で決めると、翌月には元の状態に戻ります。数で決めると再現します。おすすめの線は、1日に3回以上開くかどうかです。3回以上ならDockに置き、それ未満ならSpotlightから呼び出す。この線で仕分けると、多くの人のDockは8個から12個程度に収まります。
この基準が効くのは、Dockの価値が「見えていること」ではなく「押せばすぐ出ること」にあるからです。アイコンが並んでいるだけでは何の役にも立ちません。押す回数が多いものほど、押しやすい場所にある価値が高くなります。押す回数が少ないものが混ざると、多いものを探す時間が増えます。つまり、使わないものを置いておくことには、単なる場所の無駄を超えた害があります。
並び順も決めておきます。左端から順に、1日の中で開く順番、あるいは仕事の流れの順番に並べると、手が位置を覚えます。位置を覚えると、アイコンを見ずに押せるようになり、探す動作そのものが消えます。項目の並べ替えは、ドラッグするだけで終わります。並べ終えたら、その配置を1週間は変えないでおくと、手が覚えます。頻繁に並べ替えると、位置を覚える効果が消えてしまい、毎回アイコンを目で探すことになります。
システム設定で変えられる点を先に決める
見た目の調整は、システム設定のデスクトップとDockでまとめて行えます。Appleのユーザガイドには、Dockに項目を表示する方法、Dockのサイズ、画面の左端や右端への配置、自動的に隠す設定などを変えられると案内されています。
サイズは、アイコンを小さくするほど多く並びますが、押し間違いが増えます。1日に何度も押すものなので、押し間違いのほうが痛手です。並べる数を減らして、1つあたりを大きくするほうが結果的に速くなります。サイズを素早く変えたいときは、Dockの区切り線の上にポインタを合わせると双方向の矢印になり、そのまま上下にドラッグできます。
配置は、画面の縦幅を優先するなら左端か右端が有利です。特に、画面が横長のノート型では、下端に置くと作業領域の高さが削られます。左端に移すと、横幅は多少狭くなりますが、文章や表を扱うときの見通しが良くなります。自動的に隠す設定と組み合わせると、必要なときだけ出てくる形になります。
キーボードから開く道も覚えておくと、Dockへの依存が下がります。Fnキー、Controlキー、F3キーを同時に押すとDockに移動でき、矢印キーで移動してReturnキーで開けます。マウスに手を伸ばさずに済むので、作業中の中断が短くなります。
右側のフォルダとスタックを扱う
Dockは区切り線で左右に分かれていて、右側にはファイルとフォルダが入ります。Appleのユーザガイドによれば、Dockにフォルダをドラッグするとスタックとして表示でき、最初から「ダウンロード」フォルダが置かれています。ここが散らかると、左側を整理しても雑然とした印象が残ります。
扱い方の考え方は左側と同じで、開く回数で決めます。毎日開くフォルダは置く価値がありますが、たまたま作業で使った1つのフォルダを置きっぱなしにするのは、左側に使わないアプリを置くのと同じです。作業が終わったら外す、という習慣にしておくと、右側は常に2つか3つに収まります。
「ダウンロード」フォルダそのものも、放置すると中身が数百件に膨れます。スタックを開いたときに目的のファイルが見つからないなら、それは整理する合図です。受け取ったファイルを正しい場所へ移す動作を、受け取った直後に入れておくと、この膨張は起きません。Dockの整理とファイルの整理は、実は同じ問題の表と裏です。
区切り線そのものにも機能があります。Controlキーを押しながら区切り線をクリックすると、ショートカットメニューが出て、Dockの設定に関する操作へ直接たどり着けます。システム設定を開かずに済むので、位置や表示を試しながら決めたいときに便利です。
Dockに無いのに毎日開いているものがある
ここまでの整理で、Dockはすっきりします。ところが、多くの人の場合、1日に開く回数がいちばん多いものがDockに無いままです。ブラウザのタブに並んでいる、メール、予定表、チャット、社内の管理画面、経費の申請画面。これらは専用のアプリが配られていないため、Dockに置く手段が無いと思われています。
結果として、Dockは片付いたのにブラウザのタブが15枚並んでいる、という状態が残ります。タブは横に並ぶほど1枚あたりの幅が縮み、見出しが消えてアイコンだけになります。Googleの各サービスのように色と形が近いものは、幅が縮んだ状態では見分けが付きません。Dockの整理で消したはずの探す時間が、そのままタブの側に移動しただけになります。
判断の基準は、Dockのときと同じで構いません。1日に3回以上開くサイトは、Dockに置くべきものです。置く手段が無いのではなく、手段が知られていないだけです。
毎日開くサイトをDockに出す
Chromeの系統のブラウザで表示できるページなら、それを1つの窓として切り出して、Dockに並べられます。作られたものはアイコンを持ち、Command+Tabの一覧にも出てきて、他のアプリと同じ扱いになります。タブの帯とアドレスバーを出さない設定にすれば、開いた瞬間に目的の画面だけが出ます。
この形にすると、Dockの整理とタブの整理が1つの作業に統合されます。Dockに置くかどうかという同じ基準で、アプリとサイトの両方を判断できるようになります。仕分けの結果、Dockに並ぶのは10個前後で、そのうち半分がサイト由来、という構成になることも珍しくありません。
窓ごとに独立したログイン情報を持たせられる点も、実務では効きます。仕事用と私用のアカウントを分けているサービスは、Dockに2つ並べておけば、開いた窓に対応するアカウントがそのまま出ます。ブラウザの中で切り替える手間が消えます。この仕組みはできることに整理されており、Cookieや履歴が窓ごとに閉じる点まで説明されています。
アイコンの見た目も揃えられます。Mac標準の角丸のマスクが自動で当たるため、Dockに並んだときに他のアプリと同じ形になります。手持ちの画像を使うことも、サイトのアイコンを自動で取り込むこともできます。作る手順は使い方ガイドにまとまっています。
数を増やしたくないときは1つの窓にまとめる
サイトをDockに出す方針で進めると、今度はDockのアイコンが増えていきます。せっかく片付けたのに逆戻りでは意味がありません。ここで使えるのが、関係の近い複数のサービスを1つの窓にまとめてしまう方法です。
まとめた窓は、左側に並んだアイコンをクリックするだけでサービスを切り替えられます。メールと予定表とファイル共有のように、いつも行き来する組み合わせを1つにしておけば、Dockに並ぶのは1個で済み、切り替えはタブを探すより速くなります。仕事の一式を1つ、私用の一式を1つ、という分け方にすると、Dockは2個しか増えません。
組み合わせは自由に決められます。連絡の手段だけをまとめる、取引先ごとにまとめる、プロジェクトごとにまとめる。分け方に正解はなく、自分が同じ時間帯に行き来するものを一緒にする、という基準で選べば外しません。まとめた結果が使いにくければ、分け直すのも簡単です。
もう1つ、Dockそのものを増やさずに全部を呼び出す道もあります。作った窓を一覧で並べて、クリックで起動する形の入口を1つだけDockに置く方法です。この場合、Dockに並ぶのは1個で、中に何個入っていても見た目は変わりません。数を増やしたくない人と、たくさん作りたい人の両方の要望が、同時に満たせます。
整理したDockを保つための決め事
片付けた状態を保つには、増やすときの決まりを作っておきます。新しく何かをDockに追加するときは、代わりに1つ外す。この制約があるだけで、半年後も同じ数に収まります。
また、最近使ったアプリを表示する設定をオンにしていると、Dockの右側が勝手に伸びます。整理した状態を保ちたいなら、この表示は切っておくほうが安定します。設定はシステム設定のデスクトップとDockにあります。赤いバッジが付くアイコンについても、どれを通知の対象にするかを決めておくと、視界に入る情報量が減ります。数字が常に出ているアイコンが並んでいると、Dockを見るたびに処理すべき件数を意識させられ、整理した効果が薄れます。
どのサイトを窓にできるかを眺めておくと、仕分けが速く進みます。対応サービス一覧には300以上のプリセットからすぐ作れる形で分野別に並んでおり、自分がタブに置いているものの多くがここに含まれていることが分かります。アプリごとに拡張機能をオンとオフで切り替えられるため、管理画面の窓だけ素の状態にして、調べもの用には翻訳を残す、といった配分もできます。
試すだけなら費用はかかりません。3つまでは無料で作れて、機能の制限もありません。Dockに出したいサイトが4つ以上になった段階で3,980円の買い切りに移る形で、月額の支払いは発生しません。条件は料金に書かれています。動く前提はmacOS 12以降です。作った窓をDockから外したときや削除したときにどうなるかはよくある質問に説明があり、元の状態に戻す手順まで確認できます。
よくある質問
Dockからアイコンを消すと、そのアプリも消えますか?
消えません。Appleのユーザガイドにも、削除されるのはエイリアスだけで項目自体はMacに残る、と書かれています。間違えて消した場合は、そのアプリを開いてからアイコンをControlキーを押しながらクリックし、オプションからDockに追加を選べば戻せます。
Dockには何個くらい並べるのが適切ですか?
数そのものより基準で決めるほうが安定します。1日に3回以上開くものだけを残す線で仕分けると、多くの場合は8個から12個程度に収まります。それ未満のものはSpotlightで名前を打てば数秒で開けるため、常に見える場所を占有させる必要がありません。
Dockを整理してもブラウザのタブが多いままです。どうすればよいですか?
Dockに置く基準を、タブにも同じように当てはめます。1日に3回以上開くサイトは、独立した窓として切り出してDockに並べられます。タブの帯を出さない設定にすれば、開いた瞬間に目的の画面だけが出るため、探す時間が消えます。
Dockのサイズや位置はどこで変えますか?
システム設定のデスクトップとDockでまとめて変えられます。サイズ、画面の左端や右端への配置、自動的に隠す設定などがここにあります。サイズだけを素早く変えたい場合は、Dockの区切り線の上にポインタを合わせ、双方向の矢印が出たら上下にドラッグする方法もあります。