デスクネッツのPC版|Macで社内の予定を別の窓にする

デスクネッツ PC版という言葉で探している人が知りたいのは、多くの場合、Macに入れられるアプリがあるのかどうかです。結論から書くと、macOS向けのアプリは配られていません。パソコンでの利用はブラウザが前提で、公式の動作環境に載っているMacのブラウザはSafariだけです。ただし、Macの標準機能でその画面を独立した窓に切り出せば、Dockから開くアプリとほぼ同じ扱い方ができます。

「PC版」という言葉が指しているもの

検索結果には性質の違うものが並びます。クラウド版のログイン画面のURLを聞いている質問、パッケージ版のインストーラーが置かれたダウンロードセンター、App Storeのアプリのページ、この3つが混ざっているため、探している側は自分がどれを見ているのか分からなくなります。

整理すると、提供の形は2つあります。自社のサーバーに入れて使うパッケージ版と、提供元のサーバーを月額で借りるクラウド版です。ダウンロードセンターに置かれているインストーラーは前者のためのもので、クラウド版を使っている会社の従業員がパソコンに入れるものではありません。ここを取り違えると、インストーラーを落としては動かないという回り道に入ります。

そしてどちらの形でも、利用者が触る画面は3種類に分かれます。パソコンのブラウザで開く本体版、スマートフォンとタブレット向けのモバイルアプリ版、そして新着を知らせるために常駐するクライアントツールです。「PC版」という言い方に一番近いのは1つめの本体版で、これはインストールするものではなく、ブラウザで開くものです。つまりMacの利用者にとって、探し物は最初からアプリではなくブラウザの窓だったということになります。

公式が示しているMacの動作環境

提供元が公開している動作環境の表は、OSごとにブラウザを並べる形になっています。Windows 11の行には、Microsoft Edge、Google Chrome、Mozilla Firefoxの3つが並びます。これは製品のバージョンがV6.1 R1.1以上であることが条件で、表の下には注意書きも添えられています。

Microsoft Edge、Google Chrome、Mozilla Firefoxをご利用の場合は、ブラウザのバージョンを最新にアップデートいただくことをお勧めいたします。古いバージョンのブラウザをご利用の場合、画面レイアウトが崩れるなど予期せぬトラブルが発生する可能性がございます。 出典: desknets.com

一方、macOSの行はすべてSafariだけです。macOS 15はV9.0 R1.0以上、macOS 12 MontereyはV6.1 R1.2からV9.0 R2.0まで、macOS 10.13 High SierraはV5.1 R1.0からV9.0 R2.0までと、対応する製品バージョンの範囲まで細かく示されています。Safari以外の名前は1つも挙がっていません。

この差はMacの利用者にとって実務的な意味を持ちます。Windowsなら会社がChromeを標準ブラウザに決めていてもそのまま業務に使えますが、Macでは動作環境に入っているのがSafariだけなので、ふだんChromeで仕事をしている人は、社内の予定を見るときだけSafariに移る形になります。ブラウザを2つ行き来する運用は、タブが増えるほど見失いやすくなります。

モバイルアプリ版の動作環境も確認しておく価値があります。Android OSは12以降、iOSは15以降で、macOSの行はありません。iPhoneやiPadには専用アプリがあり、Macには無い、という状態です。App Storeのアプリのページを見て「PC版もあるはずだ」と考えてしまう原因はここにあります。

常駐する通知ツールが対応している範囲

新着を知らせる役目を持つクライアントツールは、ブラウザとは別に入れる常駐アプリです。マニュアルに載っている製品バージョンは1.1.3で、サポートOSはWindows 10の32ビット版と64ビット版、Windows 11、そしてMac OS Xの10系から12系までと書かれています。

ここが実務上の分かれ目になります。macOS 13以降を使っている場合、このツールは動作環境の範囲に入っていません。Windows側はWindows 11まで追従しているので、同じ社内で「Windowsの人にはデスクトップの右下に通知が出るが、Macの人には何も出ない」という差が生まれます。予定の変更や回覧の到着に気づくのがMacの人だけ遅い、という状況は、この表の差からそのまま説明できます。

制限事項も読んでおくと判断が早くなります。共通の制限として、統合Windows認証の環境下では利用できないこと、自己証明書を用いたSSL環境下では利用できないこと、クライアント認証を使っている場合は利用できないことが挙げられています。Mac OS X固有の制限としては、各種ダイアログにタイトルが表示されないこと、接続先に基本認証が設定されている場合は自動アップデートが行われず、手動でアンインストールしてから入れ直す必要があることが書かれています。

つまりMacでは、常駐ツールで通知を受け取る道はもともと細い上に、新しいOSでは対象から外れています。気づく仕組みは、ブラウザ側で作るほうが現実的です。

料金と契約の前提を先に押さえる

「PC版を買う」という発想でこの製品を探すと、料金の形が合いません。クラウド版は初期費用が0円で、ユーザー数に応じた月額です。公開されている価格は、ライトが1ユーザーあたり月額600円、スタンダードが月額800円、プレミアムが月額1,000円、チャットプラスが月額760円で、いずれも税抜の表記です。

契約の条件も公開されています。5ユーザーから1ユーザー単位で契約でき、異なるプランを組み合わせることはできません。最低利用期間は1ヶ月間で、月の途中で契約した場合は翌月1日から開始になります。標準のディスク容量は5GB×ユーザー数で、これに加えてドライブ容量が1GB×ユーザー数として提供されます。

どのプランにも「スマホアプリ/タブレット対応」と「PCクライアント通知ツール」が含まれています。プランを上げても、Mac向けのアプリが増えるわけではありません。言い換えると、Macで使い勝手を良くするための余地は、契約の側ではなく手元の環境側にあります。パソコンの画面をどう置くかを決めるのは、利用者と情報システム担当者の側です。

ブラウザのタブに置いたままで起きること

社内システムをタブに常駐させている状態には、決まった困り方があります。

1つめは閉じる操作の取り違えです。調べもののタブと予定のタブが同じ窓に並んでいると、作業を終えてCommand+Wを押したときに、前に出ていたのが予定のタブだと一緒に閉じます。開き直すには、URLを思い出し、ログインし直し、見ていた週まで戻ることになります。グループウェアはログインの有効期限が短めに設定されていることが多く、開き直しの手数は思ったより増えます。

2つめは戻るボタンです。申請や回覧のような複数の画面をまたぐ操作は、画面内のボタンで進む前提で作られています。途中でブラウザの戻るボタンを押すと、システム側が想定していない状態になり、入力をやり直すことになります。窓を分けて戻るボタンそのものを出さない設定にすれば、この事故は起きません。

3つめは通知です。ブラウザの通知は、どのタブから出たものか分かりにくく、まとめて切られがちです。窓が分かれていれば、システム設定の通知一覧にその窓の名前で並ぶので、社内システムだけ通知を許可して、他のサイトは切るという調整ができます。

4つめは位置の固定です。窓に独立したアイコンがあれば、特定のデスクトップに割り当てられます。予定の窓をいつも同じ場所で開くようにすると、Control+方向キーの操作がそのまま「予定を見る」動作になります。探す手間が消える分、開く回数そのものが増えます。

Macで独立した窓を作る2つの手順

Macの標準機能でできる手順は2つあり、止まる場所が違います。

1つめはSafariの機能です。macOS Sonoma 14以降で使えます。Safariで対象のページを開き、メニューバーの「ファイル」から「Dockに追加」を選び、名前を付けて追加します。ホームフォルダの「アプリケーション」フォルダに保存され、DockからもSpotlightからも開けるようになります。

Webアプリは、Safariとは別に機能します。閲覧履歴、Cookie、Webサイトデータ、設定情報はSafariと共有されません。そのため、Safariプロファイルを使う場合と同様に、ブラウズをほかとは切り分けることができます。Webアプリで行ったことは、その中だけで完結します。 出典: support.apple.com

Appleの説明には、この記事で効く設定も載っています。「ナビゲーションコントロールを表示」を切れば、戻るボタンと進むボタンを消せます。名前とアイコンは自由に変えられます。通知の許可をSafariの中ではなくWebアプリの中で出すと、Dockのアイコンに未読の件数が赤いバッジで出るようになります。

2つめはChromeやEdgeでページをアプリとしてインストールする手順です。macOS Sonoma 14より前の環境でも使え、独立した窓として動きます。ただし本体版の動作環境がMacではSafariだけである点を思い出す必要があります。この手順で作った窓はChromiumの画面になるため、動作環境から外れた組み合わせになります。

Safariの「Dockに追加」 Chrome系でインストール サイトをアプリにする道具
必要なmacOS Sonoma 14以降 それより前でも可 macOS 12以降
表示の仕組み WebKitのみ Chromiumのみ Chromium系7種から選べる
戻るボタンを隠す できる 表示の形に依存 できる
ブラウザとCookieを分ける 分かれる 分かれる アプリごとに分かれる
同じURLで窓を2つ 作れない ブラウザ1つに1つまで 作れる
費用 無料 無料 3アプリまで無料・以降は買い切り

下から2行目が判断の分かれ目になります。無料の2つの手順では、同じアドレスに対して窓を2つ作れません。ブラウザが「同じアプリを入れ直した」と解釈するためです。会社の複数の部署ぶんのアカウントを行き来する人や、自社と関連会社の2つのテナントを見る人は、この壁に最初の日に当たります。

どの画面を独立した窓にするか

全部の画面を窓にする必要はありません。判断の基準は、開いたままにする画面なのか、開いて読んで閉じる画面なのかです。

開いたままにする画面の代表はスケジュールです。1日に何度も見て、他の人の予定を確認しながら別の作業をするため、常に同じ場所にある価値が高くなります。ウェブメールと回覧板も同じ性質です。逆に、設定画面、申請書の提出、安否確認の回答ページは開いて終わる画面なので、タブで足ります。

判断に迷ったときは、その画面を1日に何回開くかを数えるのが早いです。3回を超えるなら窓にする価値があり、週に1回なら窓を作ってもアイコンが増えるだけになります。

対応サービスの一覧から見えること

サイトをアプリにする道具の側から社内システムを見ると、需要の形がはっきりします。用意されているプリセットの一覧を見ると、並んでいるのは1日のうち何時間も開いたままになるものに偏っています。メール、カレンダー、チャット、案件管理、そして社内の管理画面です。誰かが手作業で窓を分けてきた対象の集計だと考えると、この偏りはそのまま「窓を分ける価値がある画面」の実例集になります。どの分野がどれだけ揃っているかは対応サービス一覧で確認できます。300以上のプリセットからすぐ作れる状態になっているため、URLとアイコンを自分で用意する手間は要りません。

社内システムの場合は、一覧に載っていないURLを自分で登録する形になります。そこで効いてくるのは、表示の仕組みを選べるかどうかと、外部リンクの扱いをどうするかの2点です。グループウェアの本文には添付ファイルへのリンクや外部サイトへのリンクが混ざるため、それを同じ窓の中で開くか既定のブラウザに渡すかで、窓が予定の画面のまま保たれるか、1週間でブラウザに戻るかが決まります。この2つの設定はできることに整理されています。

作る手順そのものは短く、登録から起動までの流れは使い方ガイドにまとまっています。費用の考え方を先に知りたい場合は料金を見てから決めるのが早いです。社内システムは会社ごとにURLが違うため、プリセットの数よりも、自分で登録した窓をどこまで細かく調整できるかのほうが結果に影響します。

よくある質問

デスクネッツにMac用のアプリはありますか?

macOS向けのアプリは配られていません。公開されている動作環境では、パソコンでの利用は本体版としてブラウザで開く形になっており、Macのブラウザに挙げられているのはSafariだけです。モバイルアプリ版はAndroid 12以降とiOS 15以降が対象で、macOSの行はありません。

MacでChromeを使って開いても大丈夫ですか?

公開されている動作環境では、Macの行に載っているブラウザはSafariだけです。Windowsの行にはEdge、Chrome、Firefoxの3つが並びます。Chromeで開いて表示できたとしても動作環境の範囲外になるため、画面の崩れや操作の不具合が出たときに、原因の切り分けが難しくなります。

新着の通知を常駐アプリで受け取れますか?

クライアントツールのサポートOSは、Windows 10とWindows 11、そしてMac OS Xの10系から12系までです。macOS 13以降は範囲に入っていません。Macで気づく仕組みを作るなら、ブラウザ側の通知を使い、画面を独立した窓にしてDockのアイコンに未読のバッジを出す形が現実的です。

クラウド版の料金はいくらですか?

初期費用は0円で、ユーザー数に応じた月額です。公開されている価格は、ライトが1ユーザーあたり月額600円、スタンダードが800円、プレミアムが1,000円、チャットプラスが760円で、いずれも税抜の表記です。5ユーザーから1ユーザー単位で契約でき、最低利用期間は1ヶ月間です。

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