discord アプリ pc 版の入れ方|動作条件と3つの入口

「discord アプリ pc 版」で探しているとき、必要な答えは3つに分かれています。手元のパソコンがそもそも対応しているのか、どこから落とすのか、そして入れずに済ませる道があるのか。この順で確認しておくと、ダウンロードしてから起動しないという遠回りを避けられます。ここでは公式ヘルプセンターに書かれている条件を軸に、その3つを順に整理します。

「PC版」という言葉が指しているものは1つではない

検索窓に打ち込まれる「PC版」は、文脈によって別のものを指しています。1つ目は公式サイトからインストーラーを落として導入する形で、ヘルプセンターではデスクトップクライアントと呼ばれています。2つ目はブラウザでサービスのURLを開き、そのままログインして使う形です。3つ目は、そのブラウザ版をタブから引き出して、専用の窓として常駐させる形です。

この3つは、できることも、必要な準備も違います。ところが検索結果に並ぶ解説の多くは1つ目だけを扱っているため、「入れられなかった」「入れたけれど重い」という段階で行き止まりになりがちです。特に業務用に貸与されたパソコンでは、管理者権限が無くてインストーラーが実行できないという事情も珍しくありません。その場合、1つ目の道は最初から塞がっています。

解説の食い違いも、この3つが混ざっていることから生まれています。「ブラウザ版でも通知は届く」と書いてある記事と「アプリでないと通知が来ない」と書いてある記事が同時に検索結果に並ぶのは、書き手が想定している入口が違うためです。どちらかが間違っているというより、前提が省かれています。読む側は、その記事がどの入口の話をしているのかを先に見分ける必要があります。

先に結論を書くと、判断の分かれ目は「そのパソコンに何を入れられるか」と「音を伴う配信をするかどうか」の2点です。この2点が決まれば、3つのうちどれを選ぶかは自動的に決まります。逆にこの2点を確かめずにダウンロードボタンを押すと、動作条件で弾かれるか、入れた後に機能が足りないと気づくことになります。

入れる前に、動くかどうかが先に決まっている

公式ヘルプセンターには、対応するOSの下限が表で公開されています。デスクトップ版はWindowsがWindows 10以降、MacがmacOS 12(Monterey)以降、LinuxはUbuntu 20.04以降とDebian 11以降、openSUSE 16.2以降、Fedora Linux 32以降と書かれています。この下限を下回る環境では、インストーラーが通っても動作の保証はありません。

ブラウザ側にも同じように下限があります。

入口 下限
Windows デスクトップ版 Windows 10 以降
Mac デスクトップ版 macOS 12(Monterey)以降
Linux デスクトップ版 Ubuntu 20.04 / Debian 11 / openSUSE 16.2 / Fedora 32 以降
Google Chrome Chrome 108 以降
Microsoft Edge Edge 86 以降
Mozilla Firefox Firefox 142 以降
Opera Opera 72 以降
Safari Safari 15.4 以降

表を横に見ると、ブラウザ側の下限のほうが緩いことが分かります。数年前のパソコンでも、ブラウザを最新に保っていれば入口は残っている、という読み方ができます。ただし同じヘルプページには、ベータ版のOSは対象外であること、モバイルブラウザでの利用はサポートされないことも明記されています。タブレット端末のブラウザで代用しようとすると、この記載に引っかかります。

インストールの終わり方はOSごとに違う

デスクトップインストールガイドには、3つのOSそれぞれの手順が載っています。Windowsはダウンロードした実行ファイルを開いてインストーラーを進める流れです。Macは配布される.dmgを開き、ウィンドウの中でアイコンをアプリケーションフォルダへドラッグして完了します。Linuxはパッケージを落として、Debian系ならsudo dpkg -i もしくは sudo apt install ./package.deb を使う、という書き方になっています。

Mac利用者がつまずきやすいのは、.dmgを開いた状態のまま使い始めてしまうところです。ディスクイメージの中から直接起動していると、次の更新のたびに同じ手順を踏むことになります。アプリケーションフォルダへ移してから起動する、という一手間を最初に済ませておくと、後の手数が減ります。

インストール後の更新は自動で行われますが、それは裏側で常時プロセスが動いていることの裏返しでもあります。起動時に自動で立ち上がる設定のまま放置していると、使っていない時間帯もメモリを占め続けます。使う頻度が週に数回であれば、常駐させる必要があるかどうかを一度考え直す価値があります。

Windows版とMac版は、同じ「PC版」でも中身が違う

同じデスクトップクライアントでも、OSによって使える機能に差があります。分かりやすいのがゲームオーバーレイです。

注: オーバーレイはWindows OSのみと互換性がありMac OSまたはLinuxでは機能しません。 出典: support.discord.com

ゲーム画面の上に重ねてチャットや通話の状態を表示する機能は、Windowsだけのものです。Macで「PC版を入れたのにオーバーレイが出ない」と感じる場合、設定の問題ではなく仕様です。この一点だけでも、「PC版」を1つの塊として語れないことが分かります。

同じように、音を含む画面共有にも条件があります。公式ヘルプでは、音声を取り込めるのはWindowsのデスクトップ版、macOSのデスクトップ版、Chromeブラウザ、モバイルの各クライアントに限られると書かれています。Firefoxで開いていて音が乗らないという症状は、設定を触っても解決しません。どの入れ物で開いているかが、そのまま機能の有無になります。

入れた後に「重い」と感じたときの確認順

導入そのものは通ったのに動作が引っかかる、という相談は多く、公式ヘルプにも遅延への対処が一覧で載っています。並び順にも意味があり、上から順に費用のかからないものが並んでいます。まずアプリが最新か、次に端末のOSとドライバーが最新か、そしてブラウザで使っているなら別のブラウザで試すか、という流れです。

その一覧の中に、原因として見落とされやすい項目が混じっています。開いているタブやブラウザウィンドウの数を減らす、という項目です。ブラウザ版で使っている場合、遅延の原因が同居している他のタブ側にあることは実際に起こります。動画を再生しているタブや、更新の激しい管理画面と同じウィンドウに置いていれば、その負荷を分け合うことになります。

表示まわりの設定も候補に挙がっています。ユーザー設定のユーザー補助にある、フォーカス時のGIF自動再生とアニメーション絵文字の再生を止める方法、そしてデスクトップ版であれば詳細設定でハードウェアアクセラレーションを無効にする方法です。配信中であれば、配信画質の項目からフレームレートと解像度を下げる選択肢も示されています。

順番を守る意味は、切り分けにあります。いきなり再インストールから始めると、原因が特定できないまま状況だけが変わってしまいます。まず何も壊さずに済む確認から始めて、それでも改善しないときに導入し直す、という順で進めたほうが結果的に早く終わります。

サポート対象外として、はっきり書かれているもの

動作条件の表と同じページには、対象外として明記された項目もあります。ジェイルブレイクやルート化を施した端末はサポートされません。ベータ版のOSも対象外で、インストールと起動ができたとしても一部の機能が正しく動かない場合があると書かれています。新しいmacOSのパブリックベータを入れている環境で挙動が怪しいときは、この記載を先に思い出す価値があります。

もう1つが、モバイルブラウザでの利用です。

モバイルブラウザでのDiscordはサポートされていません。 出典: support.discord.com

タブレットのブラウザで代用しようとしている場合、この一行が答えになります。パソコン向けの入口とモバイル向けの入口は別々に用意されていて、間を埋める使い方は想定されていません。「PC版」を探しているのに端末がタブレットだった、という取り違えは、この記載を知らないまま起こります。

入れずに済ませたいときの、3つ目の入口

管理者権限が無い、ストレージを増やしたくない、あるいは常駐プロセスを1つでも減らしたい。こうした事情があるなら、ブラウザ版を独立した窓として切り出す方法が現実的です。Chromiumを土台にしたブラウザをそのまま使う仕組みなら、拡張機能もログイン状態もブラウザ側の資産をそのまま引き継げます。

この形の利点は3つあります。1つ目は、インストーラーを実行しないため、パッケージの導入が制限された環境でも使えること。2つ目は、ブラウザが更新されれば中身も一緒に新しくなるので、別途アップデートを管理しなくてよいこと。3つ目は、アプリごとにプロファイルを分けられるため、複数のアカウントを同時に開いたままにできることです。300以上のプリセットからすぐ作れるため、URLとアイコンを自分で用意する手間もかかりません。

同時に、この形で解決しないことも先に把握しておくほうが安全です。ゲームオーバーレイはWindows専用の機能なので、入れ物を変えても出てきません。ゲームの自動検出に依存する配信の仕組みも、デスクトップクライアント側の機能です。あくまで「ブラウザ版でできることを、タブから出して常駐させる」道であり、デスクトップ版の機能を移植するものではない、という線引きになります。ここを取り違えると、切り出した後に足りない機能を探すことになります。

どのサービスがこの形で切り出せるのかは、対応サービス一覧にまとまっています。作成の手順そのものは、URLを入れてアイコンを選び、作成を押すという3段階で、使い方ガイドに画面付きで説明があります。何ができて何ができないのかを先に把握したい場合は、できることを読んでから判断すると早いです。

入口の選び方を、条件から決める

3つの入口は優劣ではなく適材適所です。ゲームをしながらオーバーレイを出したいWindows利用者は、迷わずデスクトップクライアントを選ぶ場面です。音を含む画面共有を頻繁に行うMac利用者も同様で、この用途はデスクトップ版とChromeブラウザに限られています。

一方、主な用途がテキストのやり取りと通話であれば、ブラウザ側で足ります。会社支給のパソコンで導入が制限されている場合や、旧いMacで下限を満たせない場合は、ブラウザを土台にした独立した窓が唯一の実用的な選択肢になります。仕事用と個人用でアカウントを分けたい場合も、プロファイルを分離できるこの形が向いています。

判断が付かないときは、直近1週間で自分が実際に使った機能を数えてみると答えが出ます。オーバーレイも音付き共有も使っていなければ、インストーラーを実行する理由は薄いということです。導入形態ごとの費用や制限については料金に、細かい疑問はよくある質問にまとめられています。

よくある質問

Discordのデスクトップ版アプリは無料で使えますか?

公式サイトからダウンロードして利用する分に費用はかかりません。Windows版、Mac版、Linux版のいずれも同じダウンロードページから配布されています。有料のNitroは追加機能の契約であり、アプリ本体を使うための費用ではありません。

会社のパソコンでインストールが許可されていない場合はどうすればよいですか?

ブラウザでログインして使う形であれば、インストーラーを実行せずに済みます。Chrome 108以降、Edge 86以降など公式が示す下限を満たしていれば動作します。さらにタブから切り出して独立した窓にしたい場合は、既に入っているブラウザを土台にする道具を使う方法があります。

古いMacでもPC版のDiscordは入りますか?

公式ヘルプが示すデスクトップ版の下限はmacOS 12(Monterey)以降です。それより古いバージョンでは動作が保証されません。Safariは15.4以降が下限とされているため、OSを更新できない場合はブラウザ側から使う形が現実的な代替になります。

ブラウザ版でも画面共有に音声を乗せられますか?

公式ヘルプでは、音声を取り込めるのはWindowsのデスクトップ版、macOSのデスクトップ版、Chromeブラウザ、モバイルの各クライアントとされています。FirefoxやSafariで開いている場合は音が乗りません。ブラウザから音付きで共有したいときは、Chromium系のブラウザを土台にした入れ物を選ぶことになります。

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