google カレンダー ダウンロード macで見つからない理由と3つの置き場所
google カレンダー ダウンロード macで検索すると、それらしいダウンロードボタンがいくつも並びます。ところが押してみると、Chromeの入手画面だったり、まったく別の会社のカレンダーアプリだったりします。理由ははっきりしていて、Googleカレンダーのパソコン用インストーラというものが最初から存在しないためです。この前提を押さえると、探すべきものは「どこかにあるはずのインストーラ」ではなく「Webサイトである以上、Macのどこに置くか」に変わります。
Googleが公式に書いている1行
カレンダーのスタートガイドは、ブラウザで開く手順を説明したあと、最後に結論を1行だけ置いています。
ヒント: パソコンにカレンダーをダウンロードしてインストールすることはできませんが、オフラインで使用することは可能です。 出典: support.google.com
同じページには、パソコンでの使い方として calendar.google.com にアクセスしてログインする手順だけが書かれ、サポート対象のブラウザとしてGoogle Chrome、Firefox、Safari、Microsoft Edgeの4つが挙げられています。ブラウザで使う前提として、JavaScriptとCookieを有効にする必要があるとも明記されています。
つまりGoogleがパソコン向けに用意しているのはWebサイトだけです。スマートフォンやタブレット向けにはアプリが配布されているため、Macでも同じものがあるはずだと考えるのは自然ですが、そこに配布物はありません。検索結果に並ぶダウンロードボタンの多くは、ブラウザの配布ページか、Googleカレンダーと同期する別会社のカレンダーアプリのどちらかです。
「ダウンロードできない」と困る中身は2つに分かれる
インストーラを探している状態を分解すると、困りごとはたいてい次の2つのどちらかです。
1つ目は、タブの中に埋もれて開きづらいことです。ブラウザに10個も20個もタブが並んでいると、予定を見たいだけなのにタブの列を目で走査する時間がかかります。Command+Tabでアプリを切り替える習慣がある人ほど、カレンダーだけがその輪の外にある状態が不便に感じられます。
2つ目は、通知が届かないことです。ブラウザのタブが出せるのはブラウザの通知だけで、しかもブラウザが起動している間に限られます。朝いちばんにブラウザを終了する運用をしていると、会議の通知がその日だけ届かないという事故が起きます。
この2つはどちらも「アプリが無いこと」が原因ではなく「置き場所」が原因です。だから解決策も、存在しないインストーラを探すことではなく、置き場所を変えることになります。Macで現実に選べるのは3つです。
置き場所1: Appleカレンダーに同期して読む
Macに最初から入っているAppleカレンダーに、Googleアカウントを足す方法です。設定はカレンダーの環境設定にあるアカウントのタブを開き、追加でGoogleを選んでログインし、更新頻度を決めるだけで終わります。
自動的に同期されるのは、Googleカレンダー上の「マイカレンダー」に並んでいるカレンダーと誕生日です。他の人から共有されたカレンダーや購読しているカレンダーは、Google側のカレンダーの同期ページでオンにしないと出てきません。設定は正しいのに同僚の予定だけ出てこない、という状態の原因はここにあることが多いです。過去にAppleカレンダーの委任ツールで同期していた場合は、そのツールをすべてオフにしないと同期が動かない点も公式に明記されています。
得られるのはネイティブアプリの利点すべてです。予定の通知がmacOSの通知として届き、通知センターに残り、オフラインでも見られます。一方で失う機能をGoogleは3つに絞って公表しています。
- 予定のメール通知
- 新しいGoogleカレンダーの作成
- 会議室の予約機能
個人の予定を見るだけならこの3つが問題になる場面はほとんどありません。逆に、案件ごとにカレンダーを作り分けていたり、会議室を毎週押さえていたりする人にとっては、この3つが業務そのものです。更新頻度の設定も見落とされがちで、間隔を長くしていると、同僚が直前に入れた予定が画面に出るまで待つことになります。
置き場所2: ブラウザのタブで開く
Webサイト側は完全版です。Appleカレンダー経由では届かない機能も含めて、Googleが用意したものはすべてここにあります。検討点は機能ではなく、最初に挙げた2つの困りごとがそのまま残ることです。
オフラインの条件も押さえておく価値があります。カレンダーはオフラインでも閲覧できますが、この機能が使えるのはChromeに限られています。有効にする場所はカレンダーの設定の全般にあるオフライン設定で、オンにして再読み込みし、同期が終わるのを待ちます。準備ができると、過去 4 週間分と今日以降の予定を日・週・月の表示で見られるようになります。ただし動くのは閲覧が中心で、予定の作成や編集、ゲストへのメール送信はオフラインではできません。ブラウザのキャッシュに保存された画像とファイルを削除すると、オフラインのサポートも一緒に無効になる点も注意が要ります。
なお、Chromeには表示中のページをアプリとしてインストールする機能があり、これを使うと窓が1枚できます。無料で、操作も1分で終わります。限界は、できあがった窓がインストール元のChromeプロファイルに属することです。仕事用のGoogleアカウントに切り替えると、その窓の中身も一緒に切り替わります。
置き場所3: Webサイトを独立した窓に置く
3つ目は、Webサイトのまま、ブラウザの外に専用の窓を用意する方法です。中身はWebサイトなので機能は完全版のままで、置き場所の弱点だけを取り除く形になります。
この方法を取るには、サイトをアプリにする道具が要ります。仕組みを知っておくと選びやすくなります。この種の道具は、ブラウザエンジンを自前で同梱するものと、すでにMacに入っているブラウザの実体を参照する小さなアプリを作るものに分かれます。後者は容量が小さく、ブラウザを更新すれば窓の側にも同じ更新が反映されます。土台がChromium系であれば、前の節で触れたオフライン表示の条件もそのまま満たせます。
カレンダーで効いてくる設定は3つです。通知をオンにするとサイトの通知がmacOSのシステム通知として届き、システム設定の通知にアプリごとの行ができるので、他のサイトの通知に影響を与えずに通知スタイルや音を決められます。Dockに表示しておけば定位置ができ、Command+Tabの輪に入ります。そして窓ごとにブラウザプロファイルが独立していれば、仕事用と個人用のGoogleアカウントを同時に開いたままにできます。
3つの置き場所を同じ表で比べる
| Appleカレンダー | ブラウザのタブ | 独立した窓 | |
|---|---|---|---|
| 新しいGoogleカレンダーの作成 | 不可 | 可 | 可 |
| 会議室の予約 | 不可 | 可 | 可 |
| 予定のメール通知 | 不可 | 可 | 可 |
| macOSの通知として届く | 届く | ブラウザの通知のみ | 通知を許可すれば届く |
| オフラインでの閲覧 | 可 | Chromeのみ | Chromium系が土台なら可 |
| ブラウザを終了しても残る | 残る | 消える | 残る |
| Command+Tabで呼び出せる | 呼び出せる | 呼び出せない | 呼び出せる |
| 2つのアカウントを同時に | 可 | 切り替えが必要 | 窓を分ければ可 |
縦に読むと性格がはっきりします。Appleカレンダーはネイティブであることで勝ち、Googleカレンダーの機能の一部しか持たない点で負けます。ブラウザのタブは機能で勝ち、置き場所で負けます。3列目は、機能を落とさずに置き場所の問題だけを解く列です。
独立した窓を選ぶときに見る条件
サイトをアプリにする道具は複数あり、値段も仕組みも違います。カレンダーを置く目的に絞ると、確認すべき条件は多くありません。
土台に選べるブラウザの種類は、オフライン表示と拡張機能に直結します。Chrome、Chrome Canary、Chromium、Brave、Microsoft Edge、Vivaldi、Operaの7種から土台を選べる製品であれば、広告の遮断を重視するならBrave、Microsoft製品との連携ならEdgeというように、用途に合わせて土台を変えられます。プロファイルが窓ごとに分かれるかどうかは、アカウントを2つ使う人にとって最も効く条件です。Cookieとログインセッションが窓ごとに独立していれば、アカウントの切り替えという操作そのものが要らなくなります。
Chromeが数週間ごとに更新される点も見落とせません。ブラウザの実体を参照する仕組みの道具は、更新のたびにアイコンが戻ったり起動しなくなったりすることがあります。更新を検知して自動で取り込み直す仕組みを持っているかどうかで、運用の手間が変わります。設定できる項目とその意味は使い方ガイドに一覧でまとまっていて、作成時に選べるオプションはできることに整理されています。
カレンダーだけを単独で開く人は多くありません。メール、カレンダー、ファイル置き場のように、朝いちばんにまとめて開くものを1つの窓に入れてサイドバーで切り替える形も用意されています。300以上のサービスがプリセットとして登録済みで、URLと公式アイコンとアプリ名が自動で入るため、窓を作る操作自体は数クリックで終わります。登録済みのサービスは対応サービス一覧で確認できます。費用の目安としては、無料で作れるのが 3 本まで、上限を外す買い切りが 3,980 円という構成で、内訳は料金に掲載されています。動作条件や購入前に迷いやすい点はよくある質問にまとまっています。
どれを選ぶかは通知とアカウント数で決まる
機能の表よりも、次の2つの質問のほうが結論に直結します。
1つ目は、予定の通知をどこから受け取りたいかです。通知をmacOSの通知として受け取りたいなら、選択肢はAppleカレンダーか独立した窓の2つに絞られます。ブラウザのタブは、ブラウザが起動している間しか通知を出せません。
2つ目は、Googleアカウントをいくつ使っているかです。1つだけならAppleカレンダーへの同期がいちばん手間が少なく、追加の道具も要りません。2つ以上を日常的に行き来しているなら、窓を分けるほうが操作の回数が減ります。Googleカレンダーのアカウント切り替えはブラウザのセッション全体に効くため、片方を見るために切り替えると他の窓も一緒に変わるからです。違うカレンダーに予定を作ってしまう事故の多くは、カレンダーの選び間違いではなくアカウントの取り違えなので、窓を分けた時点で止まります。
インストーラが見つからないのは、探し方が悪いからでも、Macが対象外だからでもありません。Googleがパソコン向けに用意しているものがWebサイトだけだからです。置き場所の問題として捉え直せば、選択肢は3つに絞られ、どれを選んでも失うものが事前にわかります。
よくある質問
Googleカレンダーの公式Mac用アプリは今後配布されますか?
配布予定は公表されていません。Googleのヘルプはパソコンにカレンダーをダウンロードしてインストールすることはできないと明記しており、パソコン向けの提供形態はWebサイトのみです。アプリが配布されているのはAndroid、iPhone、iPad向けで、Macは対象に入っていません。
Appleカレンダーに同期すれば全部の機能が使えますか?
使えない機能が3つあります。予定のメール通知、新しいGoogleカレンダーの作成、会議室の予約機能です。個人の予定を見るだけなら支障は出にくいですが、案件ごとにカレンダーを作り分けている人や会議室を頻繁に押さえる人には影響があります。
オフラインでGoogleカレンダーを見るには何が必要ですか?
Chromeが必要です。カレンダーの設定の全般にあるオフライン設定をオンにして再読み込みし、同期を待つと、過去4週間分と今日以降の予定を閲覧できます。予定の作成や編集はオフラインではできません。ブラウザのキャッシュを削除すると設定も無効になります。
独立した窓を作るのに費用はどれくらいかかりますか?
Chromeの「ページをアプリとしてインストール」を使う方法は無料です。専用の道具を使う場合は無料で3本まで作れて、上限を外す買い切りが3,980円という価格帯の製品があります。月額課金ではなく一度きりの支払いなので、長く使うほど1年あたりの負担は下がります。