えきねっとをPCで開く|Macで指定席の画面を専用の窓に
えきねっと pc という言葉で探す人が詰まっているのは、たいてい2つの場面です。1つは、パソコン用のアプリを入れようとして見つからない場面。もう1つは、ブラウザのタブに予約画面を開いたまま、発売開始の時刻にそのタブを見失う場面です。結論から書くと、Macに入れられる公式のアプリは配られていません。パソコンでの利用はWebサイトが前提で、しかもWebサイトのほうが買えるきっぷの種類は多いです。そのうえで、Macの標準機能を使えばその予約画面を独立した窓にでき、タブに埋もれる問題だけは切り離して解決できます。
公式アプリはスマートフォン向けだけで、Mac版の行が無い
App Storeで配られている公式アプリは「えきねっとチケットレスアプリ 新幹線・特急の予約」で、提供元は East Japan Railway Company です。価格は無料、対応言語は日本語のみ、動作条件はiOS 12.2以降と記載されています。対応機種の欄は「iPhoneのみ対応」で、iPadもmacOSも挙がっていません。サイズは289.3MB、年齢制限指定は13歳以上です。Mac App Storeを「えきねっと」で探しても、同じ提供元のMacアプリは出てきません。
つまり、パソコンで使う限りはWebサイトの画面がそのまま本体です。検索結果には「PCでアプリ化する方法」という見出しが並びますが、中身を読むと、その多くはブラウザの機能でショートカットや独立した窓を作る手順です。公式のインストーラを探し続けても見つからないため、窓を分ける手順を覚えるほうが早く目的に着きます。
Apple Silicon搭載のMacでは、iPhone向けやiPad向けのアプリがMacでも動く仕組みがあります。ただしこれは開発元がMacを対象から外していない場合に限られ、対象になっているアプリはMac App Storeの検索結果に現れます。えきねっとチケットレスアプリは出てこないため、その経路も使えません。ここを何度も確かめ直すより、Webサイトを起点に組み立てたほうが手数が少なく済みます。
アプリで買えるきっぷと、Webサイトでしか買えないきっぷ
パソコンの話をするときに見落とされがちなのが、アプリとWebサイトで扱えるきっぷの範囲が違うという点です。公式アプリの説明には、アプリで申し込めるのは新幹線eチケット、在来線チケットレス特急券、在来線チケットレス座席指定券、えきねっとQチケだけだと明記されています。そして、アプリで取り扱えないきっぷについてはWebサイトを使うよう案内されています。
アプリでは「新幹線eチケット」「在来線チケットレス特急券」「在来線チケットレス座席指定券」「えきねっとQチケ」のみお求めいただけます。アプリでお取扱いができないきっぷ(特急トクだ値、紙のきっぷ、おトクなきっぷなど)は、えきねっとWebサイトをご利用ください。 出典: apps.apple.com
支払い方法も違います。アプリからの申し込みはクレジットカード払いだけで、コンビニでの支払い、金融機関での支払い、駅での支払いは選べないと書かれています。紙のきっぷを受け取りたい場合も、Webサイトを開くことになります。
申し込みの人数にも差があります。アプリから一度に申し込めるのは、おとなとこどもを合わせて6名までです。家族や団体の分をまとめて押さえたい場面では、この上限が壁になります。
- 紙のきっぷを受け取る、おトクなきっぷを買う場合はWebサイト
- コンビニや駅で支払う場合はWebサイト
- チケットレスで完結し、クレジットカードで払う場合はアプリでもWebサイトでも可
この整理を頭に入れると、パソコンでWebサイトを開くのは妥協ではなく、むしろ選べる幅が広い側だと分かります。パソコンで使う前提を「アプリが無いから仕方なくブラウザ」から「Webサイトのほうが扱える範囲が広い」に置き換えるだけで、窓を整える動機がはっきりします。
公式が示しているパソコンの推奨環境
「ご利用にあたって」のページには、表示と動作を確認している環境が並んでいます。パソコンの行は、WindowsがEdge、Firefox、Chromeの各最新版、Mac OSがSafari、Firefox、Chromeの各最新版です。Windows版のSafariは動作確認の対象外と書かれています。スマートフォンとタブレットはOSに標準搭載されているブラウザの最新版で、フィーチャーフォンでは利用できません。Macで使えるブラウザが3つあるのは、行政システムのように1つに限定される場合と比べると扱いやすい条件です。
同じページには、窓の置き方に直接関わる注意が2つ書かれています。
複数のブラウザを立ち上げて(タブ機能含む)、えきねっと内での同じ操作を同時に複数画面で行った場合、正しく情報が引き渡されないなど、正常にご利用いただけない場合があります。 出典: eki-net.com
もう1つは「ブラウザの戻るボタン」を使わないよう求める記載で、使うと正常に動作しない場合があると書かれています。この2つは、タブで運用している人が踏みやすい落とし穴をそのまま示しています。予約の画面を複数のタブに開いて比べたくなる場面はありますが、公式には想定されていません。窓を1つに決めて、その窓では戻るボタンを出さない形にするのが、記載に沿った使い方になります。すべてのサービスを使うには、ブラウザ側でCookieとJavaScriptが有効である必要もあります。
申し込みができる時間も決まっています。トップページには、お申込み可能時間として5時00分から23時50分まで、および0時10分から1時50分までと表示され、その時間外は「ただいまのお時間は、JRきっぷの検索をご利用いただけません」と出ます。深夜に準備を進めようとしても検索そのものができないため、窓を用意するのは前日までに済ませておく作業になります。
Macで独立した窓を作る2つの手順
1つめはSafariの機能です。Appleのサポート文書では、macOS Sonoma 14からSafariでWebページをWebアプリとして保存できると説明されています。手順は、Safariで予約画面を開き、メニューバーの「ファイル」から「Dockに追加」を選び、名前を付けて「追加」をクリックするだけです。保存先はホームフォルダの「アプリケーション」フォルダで、DockからもSpotlightからも開けるようになります。
Webアプリは、Safariとは別に機能します。閲覧履歴、Cookie、Webサイトデータ、設定情報はSafariと共有されません。そのため、Safariプロファイルを使う場合と同様に、ブラウズをほかとは切り分けることができます。Webアプリで行ったことは、その中だけで完結します。 出典: support.apple.com
2つめはChromeやEdgeでページをアプリとしてインストールする手順です。web.devの解説によると、この形でのインストールはmacOS、Windows、Linux、ChromeOSでGoogle ChromeとMicrosoft Edgeが対応しており、入れた窓はmacOSのLaunchpadやSpotlight、アプリの切り替え画面に並びます。画面の形はタブが並ばない表示に固定されます。同じブラウザで同じアドレスを2回入れることはできない、という制限も明記されています。予約用の会員と家族用の会員を別の窓で開きたい場合、この制限に当たります。
どちらも費用はかかりません。Safariの手順はmacOS Sonoma 14以降が前提で、Chromeの手順はそれより古い環境でも使えます。作ったあとは、ログインまで一度通しておくのが確実です。SafariのWebアプリはCookieをSafariと共有しない仕様なので、Safariで既にログイン済みでも、作った窓では改めてログインを求められます。二段階の確認コードが必要な設定にしている場合、発売開始の直前にそれをやると間に合いません。
予約が始まる時刻に間に合わせる配置
えきねっとは、申し込みが始まる時刻が決まっている商品を扱います。公式アプリの説明では、早期予約は乗車日の3ヶ月前の14時00分から1ヶ月と8日前の23時50分までと記載されています。在来線チケットレス特急券の事前受付は最大2ヶ月先まで申し込めるとあり、こちらはアプリ限定の機能です。時刻が決まっているものを押さえるとき、画面を出すまでの手数がそのまま結果に効きます。
ブラウザのタブに開いた状態で困るのは、目的のタブを探す時間です。タブが20個並んでいれば、ファビコンだけで見分けるのは現実的ではありません。窓が独立していれば、Dockのアイコンをクリックする、あるいはCommand+Tabで選ぶだけで前に出ます。
表示するスペースも固定できます。Dockのアイコンを右クリックして「オプション」を開き、「このデスクトップ」を選ぶと、その窓は決めたスペースで開くようになります。予約用の窓を1つのスペースに固定しておけば、Control+方向キーの操作がそのまま予約画面への移動になります。
誤って閉じる事故も減ります。同じ窓に調べもののタブと予約画面が並んでいると、調べものを終えてCommand+Wを押したときに予約画面まで閉じることがあります。入力途中の区間や人数が消えると、発売開始の直後には致命的です。窓を分けておけば、閉じる操作の対象がその窓だけになります。
- 発売開始の時刻が決まっている商品を狙うなら、窓を分けて表示するスペースを固定する
- ログインと二段階認証は、当日ではなく前日までに窓の中で通しておく
- 入力途中で閉じる事故を避けるため、調べもの用のブラウザとは別の窓にする
通知とログイン状態の扱い
通知の設計も窓を分けると変わります。Appleのサポート文書では、通知を送るWebサイトの場合、Webアプリのアイコンに未読件数を赤いバッジとして表示できると説明されています。この機能を使うには、通知の許可をSafari内ではなくWebアプリ内で応答する必要があるとも書かれています。応答したあとは、システム設定の「通知」に、URLではなくWebアプリの名前で並びます。予約の窓だけ通知を残し、ほかを切るという調整ができます。
ログイン状態の分離は、複数のアカウントを使い分ける人に効きます。仕事の出張で使う会員と、家族の旅行で使う会員が別なら、窓ごとにCookieが分かれている作りは扱いやすくなります。同じブラウザの中でログインし直す形だと、片方が必ず追い出されます。
Appleのサポート文書によると、Webアプリの設定画面では、アプリケーション名、アプリケーションURL、アイコンを後から変えられます。「現在開いているページを指定」を選べば、開いた瞬間に出るページを差し替えられます。予約画面を起点にするのか、会員ページを起点にするのかで、開いてから申し込みに着くまでの手数が変わります。ナビゲーションコントロールを表示するかどうかも選べるので、戻るボタンを残すか、素のアプリに近い見た目にするかは用途で決められます。
一方で、変わらないことも把握しておく必要があります。表示される画面も、買えるきっぷの範囲も、Webサイトで開いたときと同じです。えきねっとQチケのように、利用そのものにアプリが必要だと明記されている商品は、窓を分けても使えるようになりません。窓を分ける効果は、あくまで表示の切り分けと切り替えの速さに限られます。
窓にすべきサイトを見極める基準
窓にする価値が出るサイトの条件は3つです。1日に何度も開くか。開くまでの手数が結果に影響するか。ログイン状態を保ったままにしたいか。えきねっとは2つめと3つめに強く当てはまるため、窓にする効果が出やすい部類です。逆に、年に1度しか開かないサイトを窓にしても、Dockが混むだけで見返りはありません。
作り方をそろえたい場合は、サイトをアプリにする専用の道具を使う経路もあります。URLとアイコンを指定して独立したアプリを作る形で、アプリごとに別のブラウザプロファイルを割り当てるものが多く、ログイン状態の分離を前提に設計されています。300以上のプリセットから選ぶだけで作れる作りであれば、よく使われるサービスはURLの入力もアイコンの用意も要りません。どこまで作れるかはできることにまとまっており、実際の作成手順は使い方ガイドで確認できます。
選ぶときに見る点は3つです。ブラウザが更新されたあとも作ったアプリがそのまま動くか。窓の大きさと表示するスペースを覚えてくれるか。機能拡張をアプリごとに切り替えられるか。パスワード管理の拡張を予約画面の窓でも使いたい場合、3つめが効きます。あらかじめ登録されているサービスは対応サービス一覧で確認でき、無料の範囲でいくつまで作れるかは料金に書かれています。細かい挙動の違いはよくある質問に整理されています。
進め方としては、まず予約画面を1つだけ窓にして、次の出張か旅行で実際に申し込むところまで通すのが確実です。発売開始の時刻に画面を出すまでの手数が減ったか、誤って閉じる回数が減ったかを見ます。そこで足りるなら追加の道具は要りません。macOSの版がSonoma 14より古い、機能拡張を窓の中でも使いたい、業務用の管理画面やほかの予約サイトも同じ形にそろえたい。このいずれかに当たった人だけが、次を検討すればよい話です。
よくある質問
えきねっとにMac用の公式アプリはありますか?
配られていません。App Storeの「えきねっとチケットレスアプリ 新幹線・特急の予約」は、提供元がEast Japan Railway Companyで、動作条件はiOS 12.2以降と記載されています。対応機種はiPhoneとiPadで、macOS向けの行はありません。パソコンでの利用はWebサイトが前提です。
パソコンのWebサイトとスマートフォンのアプリで、買えるきっぷは違いますか?
違います。公式アプリの説明では、アプリで申し込めるのは新幹線eチケット、在来線チケットレス特急券、在来線チケットレス座席指定券、えきねっとQチケだけです。特急トクだ値、紙のきっぷ、おトクなきっぷなどはWebサイトを使うよう案内されています。支払い方法もアプリはクレジットカードのみです。
Webサイトを独立した窓にすると、買えるきっぷは増えますか?
増えも減りもしません。表示される画面も申し込める範囲も、ブラウザで開いたときと同じです。変わるのは切り分けと切り替え方で、発売開始の時刻に画面を出すまでの手数と、誤って閉じる回数が減ります。えきねっとQチケのようにアプリが必要と明記された商品は、窓を分けても使えるようになりません。
窓を作ったあと、ログインはやり直しになりますか?
やり直しになります。Appleのサポート文書によると、SafariのWebアプリは閲覧履歴、Cookie、Webサイトデータ、設定情報をSafariと共有しない仕様です。作業自体は1回で済みますが、二段階の確認コードが必要な場合があるため、発売開始の直前ではなく前日までに窓の中でログインを通しておくと止まりません。