電子入札のブラウザはどれか|設定済みの窓を分けて取り違えを防ぐ

電子 入札 ブラウザ で調べている人が詰まっているのは、どのブラウザを使えばよいのかが発注機関ごとのページに散らばっていて、手元の環境で足りるのか判断できないという点です。結論を先に書くと、公式に示されている対応ブラウザはMicrosoft EdgeとGoogle Chromeの2つで、OSはWindowsが前提になっています。そのうえで、ブラウザには専用の設定を入れる必要があり、その設定を普段使いのブラウザに入れると別の困りごとを呼びます。設定済みのブラウザを独立した窓として切り分け、調達情報を見る画面と分けて置くところまでを整理します。

対応ブラウザが2つに絞られている現状

Internet Explorerのサポートが2022年に終了したことに伴い、電子入札の各システムは対応ブラウザをMicrosoft Edgeの新しい版とGoogle Chromeへ切り替えました。文部科学省の電子入札システムが公開している推奨環境の表では、ブラウザの欄にMicrosoft Edge(Chromium版)とGoogle Chromeが並んでいます。同じ表のOSの欄はWindows11(64bit)です。

推奨環境として示されているのはブラウザだけではありません。解像度は 1280×800ドット以上、インターネット環境はHTTP、HTTPS、SMTP、LDAPの各プロトコルで通信できる回線で 12Mbps以上、そのほかのソフトウェアとしてAdobe Readerとウイルス対策ソフトが挙げられています。ICカードリーダライタが接続できることも条件に入り、Windowsのログインのためのユーザ名およびドメイン名は1バイト文字に限ると注記されています。日本語のユーザ名でMacから乗り換えたパソコンを使い始めると、ここで止まることがあります。

同じページには、バックアップ回線を用意することを推奨するという記載もあります。入札は締切の時刻で結果が変わるため、回線の不調がそのまま失注につながります。ブラウザを選ぶ話だけを追っていると、この種の条件を読み落とします。まずは推奨環境の表を1枚の紙として把握し、足りない項目を数えるところから始めるのが早道です。

ブラウザに入れる3つの設定と、補助アプリ

対応ブラウザを入れただけでは動きません。文部科学省のパソコン設定のページでは、設定の流れとして電子入札補助アプリのインストールと設定、続いてブラウザの設定が示されています。ブラウザ側で必要なのは3つで、キャッシュクリア、ポップアップブロックの許可設定、信頼済みサイトの設定です。EdgeとChromeのどちらを使う場合も同じ3項目が並んでいます。

文部科学省電子入札システムを利用するためには、パソコンの設定が必要になります。設定されていない場合、電子入札システム操作時にエラーが発生する場合があるため、必ずご確認ください。 出典: portal.ebid03.mext.go.jp

電子入札補助アプリは、ICカードを発行している民間の認証局が提供するものです。どの認証局のカードを使っているかで入手先が変わるため、詳細は利用中の認証局に問い合わせる形になっています。ブラウザを新しくしたときに動かなくなる原因の多くは、この補助アプリとブラウザの間の連携です。

設定が済んでいるかを機械で確かめる道具も公開されています。設定チェックツールを実行すると、電子入札システムを利用できる状態かどうかと、問題箇所とその対処方法を確認できます。初めて導入する場合や、利用中にエラーが出た場合の切り分けに使えます。注意点として、シンクライアント環境には対応していないと明記されています。仮想の画面越しに使っている会社では、システム管理者と相談したうえで各設定を入れる流れになります。

調達ポータルの推奨環境も、Windowsが前提

国の調達を扱う画面も同じ構図です。政府電子調達のポータルサイトは調達ポータルに統合され、以前のアドレスを開くと案内のページが表示されます。ブックマークを登録していた人は変更を求められる形になりました。窓や近道を作るときに、URLが動くことがあるという実例です。

調達ポータルの推奨環境では、OSがMicrosoft Windows 11(64bit版)で、エディションはHome、Pro、Enterpriseと示されています。ブラウザーはMicrosoft Edgeの最新版とGoogle Chromeの最新版です。ソフトウェアの条件として.NET Frameworkの4.6.2以上が挙げられ、一部のページでPDFファイルを使うためAdobe Readerの用意も案内されています。画面解像度は1280×800以上、ICカードを利用する場合はUSBポート等が必須で、ドライバ類のインストールのため 1GB以上の空きエリアが推奨されています。

機能はログインの方法で変わります。公開されている表では、調達情報検索と事業者情報検索は未ログインでも使えます。入札や契約に関わる業務は、電子証明書でのログインかマイナンバーカードでのログインが必要です。マイナンバーカードは個人事業主か、電子委任状を登録済の代理人のみが利用できると注記されています。見積書の提出や少額物品販売の業務はGビズIDでのログインが条件です。ログインの方法ごとに触れる画面が変わるという構造は、窓の分け方を考えるときの手がかりになります。

Macでできる範囲を、先に線引きする

推奨環境の表に挙がっているOSはWindowsだけです。macOSは記載されていません。ICカードのドライバも補助アプリもWindows向けに配られているため、入札書の提出まで含む一連の操作をMacで完結させる想定にはなっていません。ここを曖昧にしたまま準備を進めると、締切の直前に手が止まります。

一方で、ログインを伴わない画面は事情が違います。調達情報検索と事業者情報検索は未ログインでも使えます。入札公告の新着情報、仕様書のPDF、落札実績の一覧、質問と回答の掲示といった読むだけの情報は、ブラウザで開けば足ります。Macを普段の道具にしている人が窓に切り出す価値があるのは、この読む側の画面です。

分担を決めると、動きが安定します。

  • 公告を探して案件を拾う作業は、Macの独立した窓で毎日開く
  • 仕様書や図面を読み込む作業も、同じ窓で完結させる
  • 電子証明書が要る提出の作業だけ、設定済みのWindowsのパソコンで行う

この線引きをしておけば、Windowsのパソコンは提出のためだけに整えた状態を保てます。普段の調べものを混ぜないほうが、設定が崩れる機会も減ります。

設定済みのブラウザを、普段使いと混ぜない

電子入札のために入れる設定は、ブラウザの安全側の初期値を緩める方向のものです。ポップアップブロックの許可設定と信頼済みサイトの設定は、指定した相手に対して例外を作る作業です。同じブラウザで通販や見慣れないサイトも開いていると、その例外がどこまで効いているのかを追えなくなります。

対処は2つあります。1つは、電子入札に使うブラウザを普段使いと別の製品にすることです。普段Chromeを使っているならEdgeを入札用にする、という分け方です。もう1つは、同じ製品のままプロファイルを分け、入札用のプロファイルを独立した窓として開く形にすることです。プロファイルを分けると、Cookie、ログインの状態、履歴、キャッシュが分かれます。

窓として分ける利点は、設定の見通しだけではありません。入札の画面はポップアップで別の窓が開く作りが多く、タブに他の仕事が並んでいると、開いた窓がどのタブから出たものか分からなくなります。案件の一覧と入札の画面が別々の窓になっていれば、締切の直前に押す場所を取り違える危険が下がります。キャッシュクリアの操作も、入札用の窓の中だけで済みます。普段のブラウザで履歴やログインを流す必要がなくなるため、作業を止める時間が短くなります。

Macで調達情報の窓を作る手順

Mac側でできるのは、読む画面を独立した窓にすることです。手順は2つあります。

1つめはSafariの機能です。macOS Sonoma 14から、SafariでWebページをWebアプリとして保存できるようになりました。Safariで調達情報の検索の画面を開き、メニューバーの「ファイル」から「Dockに追加」を選び、名前を入力して追加します。作られたものはホームフォルダの「アプリケーション」フォルダに保存され、DockやSpotlightから開けるようになります。Appleの説明では、閲覧履歴、Cookie、Webサイトデータ、設定情報はSafariと共有されないと書かれています。

2つめはChromeの機能です。Chromeでページを開き、右上のその他アイコンから「キャスト、保存、共有」を選び、「ページをアプリとしてインストール」を選びます。Chromeのヘルプでは、ウェブサイトがアプリとして機能し、パソコンやモバイルデバイスのランチャーやホーム画面からアクセスできるようになると説明されています。電子入札の側で対応ブラウザに挙がっているのはEdgeとChromeであるため、将来Windowsの環境で同じ形をそろえる場合は、Chromeを基準にしておくと考え方を引き継げます。

窓を作ったら、起点のURLを決めます。統合でアドレスが変わった例があるため、深い階層のページより、検索の入口や案件一覧の画面を起点にしておくほうが長持ちします。SafariのWebアプリは設定画面からアプリケーションURLを入力でき、現在開いているページを指定して差し替えることもできます。

窓にすべきサイトを見極める基準

窓にする価値が出るかどうかは、2つの点で決まります。1日に何度も開くか。そして、誤って閉じたときに元の状態へ戻す手間が大きいか。入札関係の画面は、公告の新着を毎日追う点で前者に当てはまり、ログインや設定をやり直すことになる点で後者にも当てはまります。

同じ形を複数の発注機関でそろえたい場合は、サイトをアプリにする専用の道具を使う経路もあります。URLとアイコンを指定して独立したアプリを作る形で、アプリごとに別のブラウザプロファイルを割り当てるものが多く、ログイン状態や設定を混ぜないことを前提に設計されています。ポップアップの扱いをアプリごとに選べるものであれば、すべてブロック、認証の画面は許可して広告はブロック、すべて許可といった段階を使い分けられます。300以上のプリセットから選ぶだけで作れる作りであれば、よく使う相手はURLの入力もアイコンの用意も要りません。どこまで作れるかはできることにまとまっており、作成の流れは使い方ガイドで確認できます。

選ぶときに見る点は3つです。ブラウザが更新されたあとも作ったアプリがそのまま動くか。アプリごとにプロファイルを分けられるか。ポップアップの扱いをアプリごとに決められるか。入札の画面はブラウザの更新で挙動が変わりやすいため、1つめの重みが増します。あらかじめ登録されているサービスは対応サービス一覧で確認でき、無料の範囲でいくつまで作れるかは料金に書かれています。細かい挙動の違いはよくある質問に整理されています。

進め方としては、まず案件を探す画面を1つだけ窓にして、2週間そのまま使うのが確実です。公告を見落とす回数が減ったか、締切前の操作で迷う場面が減ったかを見ます。提出の作業はWindowsの環境に残したまま、読む側だけを手元の道具で整える。この順番であれば、入札の本番に触らずに改善を試せます。

よくある質問

電子入札に使えるブラウザはどれですか?

文部科学省の電子入札システムの推奨環境では、ブラウザの欄にMicrosoft Edge(Chromium版)とGoogle Chromeが示されています。調達ポータルの推奨環境も、Microsoft Edgeの最新版とGoogle Chromeの最新版です。Internet Explorerのサポート終了に伴って対応が切り替わったため、古い手順書を見て準備を進めると噛み合いません。

Macで電子入札の手続きまで完結できますか?

公開されている推奨環境のOSはWindows 11(64bit)で、macOSは挙げられていません。ICカードのドライバや電子入札補助アプリもWindows向けに配られています。Macで完結させる想定にはなっていないため、提出を伴う操作は設定済みのWindowsのパソコンで行い、Macでは調達情報の検索や公告、仕様書を読む側を担う形が現実的です。

ブラウザにはどんな設定が要りますか?

文部科学省のパソコン設定のページでは、EdgeとChromeのどちらの場合も、キャッシュクリア、ポップアップブロックの許可設定、信頼済みサイトの設定の3項目が示されています。あわせて、ICカードを発行している認証局が提供する電子入札補助アプリのインストールと設定が要ります。設定チェックツールを実行すると、未設定の項目と対処方法を確認できます。

入札用のブラウザを普段使いと分けたほうがよいですか?

分けたほうが見通しがよくなります。ポップアップの許可や信頼済みサイトの追加は、指定した相手に例外を作る操作です。普段使いのブラウザに入れると、どこまで効いているのかを追いにくくなります。別の製品を入札用にする方法と、同じ製品でプロファイルを分けて独立した窓として開く方法があり、後者ならCookieや履歴も分かれます。

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