イープラスをパソコンで使う|先着販売に間に合う窓の作り方
「イープラス パソコン」で検索して、パソコン用アプリの配布ページに行き着かないことがあります。探し方の問題ではありません。パソコンからの窓口はブラウザに一本化されていて、アプリとして配られているのはスマートフォン向けだからです。そのうえで、先着販売の数分に効くのは回線の速さよりも画面の作り方で、公式の案内にはそのための条件がはっきり書かれています。読み終えたときに決まるのは、申込みの画面をどの窓で開くかという1点です。
パソコン用アプリは無い。あるのは推奨環境の表だけ
イープラスの「推奨環境・セキュリティ」のページには、パソコンとスマートフォンに分けた推奨環境の表が置かれています。パソコン側の推奨OSはWindows 10とMacOSX 10.9以上で、推奨ブラウザはEdge、Chrome、Firefox、Safariの4つがいずれも最新版で挙げられています。スマートフォンとタブレットの側はiOS 16.0以降とAndroid OS 10.0以降で、ブラウザはiOSがSafari、AndroidがChromeです。
ここに「パソコン用アプリ」という項目は出てきません。アプリとして配られているのはイープラスアプリで、これはスマートフォンにインストールして使うものです。つまりパソコンで申込みを済ませる経路は、推奨ブラウザのどれかでサイトを開くという一本道になります。
表には条件も並んでいます。Cookieの設定を有効にすること、JavaScriptを有効にすること、クレジットカード決済はTLS1.2に対応していない端末では使えないこと。さらにSafariについては、表示の癖まで注記されています。Safariでは「¥」が「\」と表示されます。金額の表示が崩れて見えるのはブラウザ側の挙動で、申込みそのものには影響しません。
もう1つ、注記の中に運用を左右する一文があります。
※チケットの購入や会員設定、申込み履歴などの画面において、画面を複数立ち上げたり、ブラウザの戻るボタンで操作しないでください。手続きが正常に行われなくなります。 出典: eplus.jp
先着販売で効くのは、開いている画面の数を1つに保つこと
受付方法は大きく2つに分かれます。抽選で決まるプレオーダーと、早い順に決まる先着販売です。プレオーダーは受付期間の中で申し込めばよいので、画面の作り方は結果に関わりません。問題になるのは先着販売の側です。
先着販売の手順は、公演を検索し、受付中をタップし、公演日時と席種と枚数を選び、ログインし、受取方法と支払方法を選び、内容を確認して購入する流れです。ここまでを1つの画面で通す前提で作られています。前の節で引いた注記が効くのはこの場面で、保険のつもりで同じサイトを2枚3枚開くと、手続きが正常に行われなくなると明記されています。
つまり先着販売に向けて用意すべきものは、タブを増やすことではなく、その1枚を確実に迷わず開けることです。ふだんの閲覧用のブラウザにタブが20本並んでいると、開始時刻の直前に目的のタブを探す作業が入ります。ブラウザを閉じてしまえばログインからやり直しです。専用の窓を1つ持っておけば、Dockのアイコンをクリックするだけでその画面に入れます。
戻るボタンの扱いも同じ理屈です。タブバーもアドレスバーも出ていない窓にしておくと、うっかり戻る操作をする余地そのものが減ります。
受取方法によって、パソコンで完結するかどうかが変わる
支払方法はクレジットカード、コンビニエンスストア、ATM、ネットバンキングの4種類で、受付によって選べるものが限られます。受取方法はコンビニエンスストア、発券、配送、スマチケ、視聴チケット、QRチケットの6種類です。
このうちスマチケだけは、パソコンで完結しません。スマチケはイープラスアプリにチケットをダウンロードして、公演当日にスマートフォンの画面で入場する仕組みです。ご利用ガイドには、スマチケの利用にはイープラスアプリのインストールが必要と書かれています。利用環境はiOS 16.0以降とAndroid 10.0以降のスマートフォンで、iPad端末、ジュニアやシニア向けの一部Android端末、Android搭載のフィーチャーフォンとガラホ端末は対象外です。
注意点もいくつか挙げられています。チケットをダウンロードしたあとにイープラスアプリを削除したり機種変更したりすると、チケットが消えてしまいます。入場時はアプリの画面をそのまま提示する形で、スクリーンショットやキャプチャーでは入場できません。分配はLINE、メール、QRコードの3つから選べますが、LINEで分配するときはグループではなく個人アカウントを選ぶ必要があります。
整理すると、申込みと支払いはパソコンで完結し、スマチケを選んだ場合の受取と入場だけがスマートフォンに移ります。パソコン側の窓を整えることと、スマートフォンにアプリを入れておくことは、どちらか一方で足りる話ではありません。
ログイン情報の置き場所を分けたいかどうかで経路が変わる
家族や同居人と1台のMacを共有している場合、考えどころが1つ増えます。ブラウザに残っているログイン状態は、そのブラウザを開いた人が使える状態です。会員のIDとパスワードでログインした画面が、ふだんの閲覧と同じ入れ物に入っていてよいかという問題です。
もう1つは広告と計測の側です。ふだんの閲覧で貯まったCookieと、チケットの申込みに使うCookieが同じ入れ物に入っていると、どちらにも影響が及びます。拡張機能も同じで、広告をブロックする拡張機能が申込みの画面の一部を消してしまうことがあります。申込みの窓だけ拡張機能を切るという運用ができると、原因の切り分けが早くなります。
3つ目は、ログインそのものの手間です。会員のIDとパスワードを入れる画面は、受付の開始時刻の直前に出てくると困ります。先着販売の手順では、日時と席種と枚数を選んだあとにログイン画面へ進む形になっているため、そこで初めてパスワードを思い出す状況を避けたいところです。窓を分けてログイン状態をその窓に残しておけば、この段取りが1つ減ります。パスワード管理の拡張機能をその窓だけで効かせるという形も取れます。
この3つを分ける必要があるなら、選べる経路は限られます。次の節の表で、その条件を並べます。
申込みの画面を独立させる4つの経路
パソコンからはブラウザで開くと決まったあと、窓の形には次の選択肢があります。
| 経路 | Dockのアイコン | 拡張機能 | ログインの分離 | タブバーを消せるか |
|---|---|---|---|---|
| ブラウザのタブのまま | なし | 使える | なし | 消せない |
| SafariのDockに追加 | あり | 使えない | なし | 消える |
| ChromeやEdgeでアプリとして入れる | あり | ブラウザと共用 | なし | 消える |
| サイトをアプリにする道具で作る | あり | 使える | あり | 選べる |
SafariのDockに追加は、macOS Sonoma以降のSafariに入っている機能です。手数がいちばん少なく、Safariは推奨ブラウザの一覧に入っているので、その点では問題ありません。ただしChrome ウェブストアの拡張機能は使えず、ログインのセッションはSafari本体と共通になります。金額表示の癖も、Safariを土台にする限りそのまま出ます。
ChromeやEdgeでアプリとしてインストールする方法は、拡張機能がそのまま効きます。ただしアプリはブラウザのプロファイルの中で動くため、ふだんの閲覧とログイン状態を共有します。
サイトをアプリにする道具を使う経路では、アプリごとに独立したブラウザプロファイルが割り当てられます。Cookieとログイン情報がふだんの閲覧から切り離されるので、申込みの窓だけを別の入れ物に置く形になります。土台にするブラウザを作成時に選べるため、推奨ブラウザとして挙げられているChromeかMicrosoft Edgeを指定すれば、案内の一覧の中に収まります。
窓の形を選ぶときに確かめておく3点
道具の側で確かめておきたいのは3点です。
1つ目は、土台のブラウザを選べるかどうかです。推奨環境に挙がっているのはEdge、Chrome、Firefox、Safariで、いずれも最新版が条件です。土台を選べる道具なら、この一覧の中から指定できます。どのブラウザエンジンに対応しているかはできることにまとまっています。
2つ目は、ブラウザが更新されたあとも動くかどうかです。Chromeは数週間ごとに更新されるので、更新のたびに作り直しが必要な作りだと、先着販売の前日に起動しないという事故が起きます。
3つ目は、タブバーとアドレスバーを消せるかどうかです。消せる形にしておけば、戻る操作や別のタブへの取り違えが起きにくくなります。手順そのものは使い方ガイドに3つのステップで並んでいます。
300以上のプリセットから見える、窓にすべきサイトの選び方
サイトをアプリにする道具の側には、あらかじめ登録されているサービスの一覧があります。300以上のサービスプリセットから選ぶだけで作れる形になっていて、その並びを見ると、独立した窓に向くサイトの共通点が分かります。登録されているのはメール、予定表、チャット、AI、動画、買い物のように、1日に何度も短く開くものです。どれもタブに混ぜると探す作業が毎回発生する種類のサイトです。
チケットの申込み画面は、この並びとは性質が少し違います。毎日開くものではなく、受付の日だけ集中して開くものです。それでも窓を分ける価値は残ります。理由は2つで、開始時刻に迷わず開けること、そして画面を1枚に保てることです。前に引いた注記が求めているのは、まさにその2つです。
どのサービスが最初から登録されているかは対応サービス一覧で確認できます。一覧に無いサイトは、URLを直接入れて作る形になります。イープラスのように年に何度か使うサイトは、この手で作る側に入ります。
費用の見当も先に付けておくと判断が早くなります。無料の範囲で作れるのは3アプリまでで、機能の制限はありません。申込みの窓を1つ作るだけなら、この範囲で足ります。本数が増えたときの金額は料金にまとまっていて、買い切りの3,980円だけでサブスクリプションはありません。作ったアプリを消したときにログイン情報がどうなるかはよくある質問に書かれています。
決める順番を4つに整理する
1つ目に、受取方法を決めます。スマチケを選ぶなら、スマートフォンにイープラスアプリを入れておく必要があり、iPadでは使えません。パソコン側の窓をどう作っても、この条件は変わりません。
2つ目に、ふだんの閲覧とログイン情報を分けたいかを決めます。分ける必要がなければ、SafariのDockに追加で足ります。分けたいなら、プロファイルごとに窓を持てる経路になります。
3つ目に、土台のブラウザを選びます。推奨環境に挙がっているのはEdge、Chrome、Firefox、Safariの最新版です。Safariを選ぶと金額の記号の表示が変わります。
4つ目に、タブバーを消すかどうかを決めます。先着販売に備えるなら消す側が無難です。画面を複数立ち上げないという条件を、道具の側で守れる形になります。
この順番で当てると、選択肢はたいてい1つに絞られます。回線を速くすることや端末を増やすことよりも先に、開始時刻に1枚の画面をすぐ開ける状態を作るほうが確実です。
よくある質問
イープラスにパソコン用のアプリはありますか?
パソコン用として配布されているアプリはありません。推奨環境・セキュリティのページでは、パソコンの推奨OSがWindows 10とMacOSX 10.9以上、推奨ブラウザがEdge、Chrome、Firefox、Safariの最新版と案内されています。アプリとして配られているイープラスアプリは、スマートフォンにインストールして使うものです。
パソコンで申し込んでスマチケを受け取れますか?
申込みと支払いはパソコンでできますが、スマチケの受取と入場はスマートフォンのイープラスアプリで行います。利用環境はiOS 16.0以降とAndroid 10.0以降のスマートフォンで、iPad端末やAndroid搭載のフィーチャーフォンは対象外と案内されています。スクリーンショットでは入場できません。
先着販売のときにタブを2つ3つ開いておけば有利ですか?
公式の注記では、チケットの購入や会員設定、申込み履歴などの画面で画面を複数立ち上げたり戻るボタンで操作しないよう求められており、手続きが正常に行われなくなると書かれています。有利になるどころか手続きが止まる側の操作です。開く画面は1枚にそろえるのが前提です。
独立した窓にすると、ログインのやり直しが増えますか?
新しい窓は独立したプロファイルを持つため、最初の1回はログインが必要になります。以降はその窓にログイン状態が残るので、ふだんの閲覧でブラウザを閉じてもやり直しにはなりません。家族と1台のMacを共有している場合は、ふだんの閲覧と会員のログイン情報を分けられる形になります。