e-TaxソフトをMacで使う|WEB版を独立させて進める

e tax ソフト mac で調べたときに答えが割れるのは、e-Taxソフトという名前が1つのものを指していないためです。パソコンに入れて使う版と、ブラウザで使うWEB版があり、対応するOSが違います。結論から書くと、入れて使う版はMacでは使えません。ブラウザで使うWEB版はMacが推奨環境に入っています。どちらの話なのかを先に分ければ、必要な準備も、やらなくてよい作業も見えます。

入れて使う版がMacで動かない理由

国税庁のダウンロードコーナーには、e-Taxソフトの推奨環境が表で示されています。OSは Microsoft Windows 11、ブラウザは Microsoft Edge(Chromium)と Google Chrome、PDFの閲覧は Adobe Acrobat Reader DC です。同じページには Microsoft Windows 10 が2025年10月14日より推奨環境の対象外になるという注記もあります。そして、Macについては1行で書かれています。

Mac OS をご利用の方は、e-Taxソフトをご利用いただけません。 出典: www.e-tax.nta.go.jp

配られているものの形を見ると、理由が分かります。共通プログラムのインストーラは exe 形式で約89.8MB、ルート証明書と中間証明書のインストーラも exe 形式で約4.4MB、信頼済みサイト登録ツールも exe 形式で約4.5MBです。いずれもWindows向けの実行ファイルで、Mac用の配布物は用意されていません。

インストールの作業も、Windowsの仕組みに寄っています。ルート証明書と中間証明書を入れる、e-Tax関係のURLを信頼済みサイトとポップアップブロックの許可サイトに登録する、共通プログラムを入れる、必要な税目のプログラムを追加で入れる。この順序で進める形になっており、途中で管理者権限を求められます。CD-ROMによる提供は平成24年12月で終了しているため、入手経路もダウンロードだけです。

仮想環境でWindowsを動かす選択肢の実際

Macで入れて使う版を動かしたい場合、Mac上でWindowsを動かすという道はあります。ただし、費用と手間が増える道でもあります。利用者の記録には、インストールが途中で止まる例も残されています。

私の環境では、e-Taxソフトのインストールは進捗率99.9%くらいまで来たところで止まる。もう一回最初からやると上手くいく。なぜなのでしょう?! 出典: note.com

仮想環境そのものの費用に加えて、Windowsのライセンス、動かなかったときの切り分け、毎年のバージョンアップへの追随が必要になります。入れて使う版は、税制の改正に合わせて定期的に更新され、起動時に表示される「バージョンアッププログラム接続確認」からインターネットに接続して版を確かめる作りです。共通プログラムと共通帳票は必須で、更新から外すことはできません。

この手間を払う価値があるのは、入れて使う版でしか作れない書類を扱う場合です。法人税の別表のように帳票の数が多い手続では、入れて使う版のほうが速い場面があります。個人の申告や、法定調書の提出、納税証明の交付請求といった範囲であれば、ブラウザで使う版で足ります。自分の手続がどちら側かを確かめてから決める順序が、無駄を作りません。

ブラウザで使う版のMac対応を確かめる

ブラウザで使う版のページには、Macintoshを使う人向けの推奨環境が表になっています。OSは macOS 13 Ventura、macOS 14 Sonoma、macOS 15 Sequoia、macOS 26 Tahoe。ブラウザは Safari 18.6 と Safari 26.0。PDFの閲覧は Adobe Acrobat Reader DC です。推奨環境とは国税庁が動作を確認した環境だと説明されており、これ以外は使えないおそれがあるとされています。

準備は3つです。電子証明書の取得、事前準備セットアップ、開始届出書の提出。Mac向けの事前準備セットアップは dmg 形式で約7.3MB配られており、Macintoshとsafari用のセットアップインストールマニュアルも用意されています。Windows向けは exe 形式で約28.1MB、こちらは加えてブラウザの拡張機能「e-Tax AP」を Chrome ウェブストアから入れる手順が案内されています。Mac側は拡張機能を別に入れる案内がないため、準備の手数は1つ少なくなります。

カードの形の電子証明書を使う場合は、ICカードリーダライタとドライバも必要です。国税庁のページには、使っているリーダライタと端末の種類によっては電子署名が正常に動作しない場合があると明記されており、対応状況はメーカーへ問い合わせるよう案内されています。期限が近づく前に、署名まで通るかを一度確かめる作業です。

ブラウザで使う版で進められる範囲

ブラウザで使う版は、入れる作業をせずにWeb上での入力で申請や帳票表示ができる作りです。送ったデータの受付結果を見るメッセージボックスは「お知らせ・受信通知」と「通知書等」に分かれ、還付金の処理状況や振替納税の結果を確認する画面も用意されています。還付の振込みに係る電子通知もここに届きます。

マイページも個人向けと法人向けでメニューが分かれ、本人確認の手続が含まれます。電子納税、納税証明の交付請求、法定調書の作成と提出、法人設立や異動の手続の申請と届出も、この版から進められる形です。パソコンから使う場合とスマートフォンから使う場合で、作成できる手続の一覧が別に用意されています。

利用できる時間には定めがあります。ダイレクト納付による即時納付やインターネットバンキングでの電子納税は、e-Taxの利用可能時間の中で、かつ金融機関のシステムが動いている時間に限られます。送信の予定を立てるときは、この2つの時間の重なりを見る必要があります。

入力でつまずく原因は、環境の話とは別にある

Macで動かないという話とは別に、入力そのものでつまずく箇所があります。入れて使う版では、署名や送信を実行したときに「XML構造チェックエラーです」というメッセージが出ることがあり、国税庁は原因として多いものを3つ挙げています。

1つめは半角カタカナを使った場合です。この版では半角カタカナが使えないため、文字を入れるときは全角のカタカナになっているかを確かめる必要があります。2つめは利用可能文字一覧に載っていない文字を使った場合で、特殊な文字は代替の文字を選ぶよう案内されています。3つめは一括償却資産の必要経費算入の特例を受ける場合で、書面では取得年月の欄に年だけを書くところ、この版では年と月の両方を入れないとエラーになります。

法人税の申告書別表のように縦や横の合計を自動計算する帳票では、自動計算された値を直すと警告が続けて出ます。国税庁は対処の順序まで示していて、上書きの確認に「はい」を選び、計算結果が正しくないという表示に「OK」を選び、自動計算欄の値が変更されているという確認に「いいえ」を選ぶ流れです。知らずに進めると、正しい数字を入れたのに先へ進めなくなります。

こうした注意点は、ブラウザで使う版でも近い形で当てはまります。文字の扱いや入力の順序は、環境を整えたあとに残る作業です。Macで動くかどうかを確かめる段階と、入力でつまずく段階は別物として分けて考えると、調べる先を間違えません。

WEB版の画面を独立した窓にする

準備が済んだあとに残る面倒は、画面の置き場所です。申告の作業は1日で終わりません。数字を集める日、入力する日、控除の書類を探す日、送信する日に分かれます。その間ずっとブラウザのタブに開いたままにしておくと、仕事のタブに押されて閉じられます。

Macの標準機能で、この画面を独立した窓にできます。macOS Sonoma 14以降であれば、Safariでページを開き、メニューバーの「ファイル」から「Dockに追加」を選び、名前を付けて追加します。作られたものはホームフォルダの「アプリケーション」フォルダに保存され、DockやSpotlightからも開けるようになります。

Webアプリは、Safariとは別に機能します。閲覧履歴、Cookie、Webサイトデータ、設定情報はSafariと共有されません。そのため、Safariプロファイルを使う場合と同様に、ブラウズをほかとは切り分けることができます。Webアプリで行ったことは、その中だけで完結します。 出典: support.apple.com

この用途でSafariを使うことには意味があります。推奨環境のブラウザがSafariで、事前準備セットアップもSafari用だからです。作った窓はSafariの仕組みで動くため、済ませた準備がそのまま効きます。Cookieが分かれる点は把握しておく必要があり、Safariで既にログインしていても作った窓では改めて求められます。カードの読み取りを伴う認証なら、窓を作ったその場で通しておくと止まりません。

  • 入力する日は、申告の窓と控除の書類の窓を左右に並べる
  • 数字を集める日は、申告の窓を閉じて会計の画面だけを開く
  • 送信する日は、申告の窓を全画面にして独立したスペースに置く

開いた瞬間に出すページも決められます。設定画面からアプリケーションURLを入力できるので、入力を進めている間は作成の画面を起点にし、送信が済んだあとはメッセージボックスを起点に差し替えられます。名前とアイコンも同じ画面から変えられるため、法人の手続と個人の手続で窓を2つに分けることもできます。

独自データから見た、窓にすべき画面の見極め方

サイトをアプリにする道具の側からこの話を見ると、窓にする価値が出る画面には共通点があります。作業が複数日にまたがる、閉じたときに元の状態へ戻す手間が大きい、ログインを保ったまま置いておきたい、この3つです。税務の手続は3つすべてに当てはまります。

作り方をそろえたい場合は、専用の道具を使う経路もあります。URLとアイコンを指定して独立したアプリを作る形で、アプリごとに別のブラウザプロファイルを割り当てるものが多く、ログイン状態の分離を前提に設計されています。300以上のプリセットから選ぶだけで作れる作りであれば、よく使うサイトはURLの入力もアイコンの用意も要りません。どこまで作れるかはできることにまとまっており、実際の流れは使い方ガイドで確認できます。

ただし、税務の画面に限っては注意点があります。推奨環境がSafariに定められている以上、別のブラウザエンジンで作った窓が同じように動くとは限りません。この画面はSafariの機能で作るのが素直で、道具を使うのは会計や請求、銀行の画面といった周辺のサイトをそろえる場面です。どのサイトが登録済みかは対応サービス一覧で確認でき、費用の区切りは料金に書かれています。挙動の違いはよくある質問に整理されています。

進め方としては、ブラウザで使う版の画面を1つ窓にして、今年の手続をそのまま通すのが確実です。開くまでの手数が減ったか、誤って閉じる回数が減ったかを見ます。そこで足りるなら追加の道具は要りません。仮想環境を用意するかどうかは、入れて使う版でしか作れない帳票が自分の手続に含まれるかどうかで決まる話です。

よくある質問

e-TaxソフトはMacに入れられますか?

入れられません。国税庁のダウンロードコーナーには「Mac OS をご利用の方は、e-Taxソフトをご利用いただけません」と明記されています。配られている共通プログラムのインストーラはexe形式で約89.8MB、ルート証明書のインストーラや信頼済みサイト登録ツールもexe形式で、いずれもWindows向けです。

ブラウザで使う版なら、MacのどのOSで動きますか?

推奨環境の表には、macOS 13 Ventura、macOS 14 Sonoma、macOS 15 Sequoia、macOS 26 Tahoeが挙げられています。ブラウザはSafari 18.6とSafari 26.0、PDFの閲覧はAdobe Acrobat Reader DCです。推奨環境とは国税庁が動作を確認した環境で、これ以外は使えないおそれがあると注記されています。

Mac用の事前準備セットアップは何をするものですか?

OSとブラウザに対応した設定を入れるツールで、これを行わないと正しく動作しない場合があると案内されています。Mac向けはdmg形式で約7.3MB配られ、Macintoshとsafari用のインストールマニュアルが付いています。Windows向けはexe形式で約28.1MBに加えて、拡張機能「e-Tax AP」を入れる手順があります。

仮想環境でWindowsを動かしてまで入れる版を使う必要はありますか?

自分の手続が入れる版でしか作れない帳票を含む場合に限られます。個人の申告、法定調書の提出、納税証明の交付請求といった範囲はブラウザで使う版で進められます。仮想環境を用意すると費用に加えて、毎年のバージョンアップへの追随や、動かなかったときの切り分けも自分で抱えることになります。

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