mac amazon アプリが見つからない理由と、Dockに出す3つの道

mac amazon アプリで検索すると、ダウンロードを促すページがいくつも並びます。ところが実際に押してみると、iPhone向けのアプリ紹介だったり、まったく別の会社の価格追跡ツールだったりします。買い物用のMacアプリというものがAmazonから配布されていないためです。前提を入れ替えて、インストーラを探すのをやめ、Webサイトをどこに置くかという問題として考え直すと、選べる道は3つに絞られます。

AmazonがMac向けに配布しているのは動画のほうだけ

App StoreでAmazonの名前を追うと、買い物のアプリと動画のアプリで扱いがはっきり分かれています。Amazonショッピングアプリの配信ページに書かれている互換性の欄は、iPhoneとiPad、そしてiPod touchの3つだけです。macOSの行がそもそも存在しません。Appleシリコンを積んだMacではiPhone向けのアプリがそのまま動く場合がありますが、それは開発元が提供すると決めたときに限られます。買い物のアプリは提供の対象に入っていません。

一方で、Amazonショッピングアプリの配信ページと並んで、Prime VideoについてはMac用のアプリが用意されています。2021年11月にMac App Storeで配信が始まったもので、動画の書き出しとオフライン再生に対応しています。つまりAmazonは、Macに専用のアプリを出せないわけではなく、買い物についてはWebサイトで足りると判断している状態です。この判断が変わらない限り、買い物用のインストーラが出てくることはありません。

探し方が悪いわけでも、使っているMacが古いわけでもありません。存在しないものを探していただけなので、ここで探索を打ち切って構いません。

買い物のサイトをタブに置いたままにすると起きること

Amazonをブラウザのタブに開きっぱなしにする使い方は、一見すると手軽です。ただ、毎日開くサイトが増えるほど、次の3つが順番に起きます。

1つ目は、タブが探せなくなることです。朝の時点で10枚前後のタブが並んでいると、Amazonのタブがどこにあるかは目視では分かりません。ファビコンだけが手がかりになるため、似た色のアイコンが並ぶと取り違えます。結局、新しいタブを開いて検索し直すことになり、同じサイトのタブが2枚3枚と増えていきます。

2つ目は、間違えて閉じることです。作業中にタブをまとめて閉じる操作をすると、買い物かごを開いたままのタブも一緒に消えます。かごの中身はアカウントに残るので致命傷にはなりませんが、比較のために開いていた商品ページは戻ってきません。

3つ目は、アカウントの取り違えです。仕事用と個人用でAmazonのアカウントを分けている場合、ブラウザのログインセッションは窓ごとではなくプロファイル全体に効きます。片方に切り替えると、開いていた別のタブも一緒に切り替わります。届け先や支払い方法を間違える事故の多くは、商品の選び間違いではなくアカウントの取り違えから起きています。

この3つは、どれもサイトの機能ではなく置き場所の問題です。Amazonを独立した窓に出した時点で、3つとも起きなくなります。

道1: SafariでDockに追加する

macOS Sonoma 14以降のSafariには、開いているページをそのままDockに置く機能があります。ファイルメニューからDockに追加を選ぶか、ツールバーの共有ボタンから同じ項目を選び、名前を付けて追加するだけです。追加されたものはDockのアイコンから起動し、Safariを終了しても独立して動きます。

閲覧履歴、Cookie、Webサイトデータ、設定情報はSafariと共有されません。 出典: support.apple.com

分離されるという性質は、アカウントを2つ使う人にとって効きます。Safari側で個人用にログインしたまま、Dockに置いたほうでは仕事用にログインしておく、という使い分けができます。未読の通知がある場合はDockのアイコンに赤いバッジが出ますが、これはサイトからの通知の求めに対して、その窓の中で許可を返しておくことが前提になります。

制約もあります。Safariの拡張機能は引き継がれないため、価格の履歴を表示する拡張機能や、パスワード管理の拡張機能を使っている場合、Dockに出したほうでは動きません。費用は 0 円で、macOSに最初から入っている機能だけで完結します。

道2: Chromeでページをアプリとしてインストールする

Chromeを使っている場合は、右上のメニューからページをアプリとしてインストールを選ぶ方法があります。Google公式のヘルプでも、パソコンでウェブアプリを使う手順として案内されている操作です。作成したものは新しいタブでchrome://appsを開くと一覧でき、そこから右クリックでショートカットを作成すれば、デスクトップやアプリケーションフォルダに置けます。

この方法の利点は、Chromeの拡張機能がそのまま効くことです。普段Chromeに入れている拡張機能は、アプリとして開いた窓でも動きます。Safariの方法では使えない部分がここで埋まります。

弱点はプロファイルが分かれないことです。Chromeのログイン状態はプロファイル単位なので、アプリとして開いた窓も元のChromeと同じアカウントを見ます。アカウントを2つ使い分ける目的には向きません。もう1つ、Chromeは数週間ごとに更新されるため、更新のあとにアイコンが既定のものに戻ったり、起動しなくなったりする報告が続いています。手順はGoogleのウェブアプリのヘルプにまとまっています。

道3: サイトをアプリにする道具で窓ごと分ける

3つ目は、専用の道具で窓を作る方法です。SafariとChromeの方法で足りなかった2点、つまり拡張機能とプロファイル分離の両方を満たす必要があるときに選択肢になります。

土台に選べるブラウザの種類は、拡張機能と広告の扱いに直結します。Chrome、Chrome Canary、Chromium、Brave、Microsoft Edge、Vivaldi、Operaの7種から土台を選べる製品であれば、広告の遮断を重視するならBrave、Microsoft製品との連携ならEdgeというように、用途に合わせて土台を変えられます。設定できる項目とその意味は使い方ガイドに一覧でまとまっていて、作成時に選べるオプションはできることに整理されています。

窓ごとにCookieとログインセッションが独立していれば、仕事用と個人用のAmazonを2つのアイコンとして並べられます。切り替えという操作そのものが要らなくなるので、届け先の取り違えは構造的に起きなくなります。300以上のサービスがプリセットとして登録済みで、URLと公式アイコンとアプリ名が自動で入るため、窓を作る操作自体は数クリックで終わります。登録済みのサービスは対応サービス一覧で確認できます。

費用の目安としては、無料で作れるのが 3 本まで、上限を外す買い切りが 3,980 円という構成の製品があります。内訳は料金に掲載されていて、動作条件や購入前に迷いやすい点はよくある質問にまとまっています。月額ではなく一度きりの支払いなので、3年単位で見ると負担は下がります。

3つの道で何が使えて何が使えなくなるか

同じ「Amazonを独立した窓で開く」でも、選んだ道によって残るものと落ちるものが違います。買い物のサイトで効いてくる条件だけを並べると、判断は早くなります。

条件 SafariでDockに追加 Chromeでアプリ化 専用の道具で作る
費用 無料 無料 無料で3本、以降は買い切り
必要なmacOS Sonoma 14以降 Chromeが動く版 12以降
ブラウザ拡張機能 使えない 使える 使える
ログインの分離 Safariと分かれる 分かれない 窓ごとに分かれる
アイコンの差し替え できない できない できる

表のうち、買い物で最も効くのは下の2行です。拡張機能が使えるかどうかは、価格の推移を見るツールやパスワード管理を日常的に使っている人にとって、そのまま使い勝手の差になります。ログインの分離は、仕事用の立替払いと個人の買い物を同じMacで扱う人にとって、届け先を間違えないための仕組みそのものです。逆に、アカウントが1つで拡張機能も使っていない人は、いちばん上のSafariの行で足ります。条件を満たす道のうち、いちばん手数の少ないものを選べば十分です。

窓に出したあとに起きる困りごと

独立した窓にしたあとで起きやすいのは、アイコンが元に戻る現象です。Chromeの実体を参照する仕組みの道具は、Chromeが更新されるたびに参照先がずれます。その結果、Dockのアイコンが既定の見た目に戻ったり、クリックしても起動しなくなったりします。Chromeの更新はおおむね数週間ごとに来るため、放置すると定期的に作り直す作業が発生します。更新を検知して自動で取り込み直す仕組みを持っている製品かどうかは、作る前に確認しておく価値があります。

もう1つは、窓を作りすぎてDockが埋まることです。Amazonに続けてメールやカレンダーも出していくと、Dockのアイコンは10個を超えます。macOS 26では従来のアプリ一覧の画面が無くなり、Spotlightのアプリ表示がその役割を引き継いだため、作った窓を探す経路も変わりました。よく開くものだけをDockに残し、残りはSpotlightから名前で呼び出す形にすると、Dockの幅を使い切らずに済みます。

毎日開くサイトのうち、どれを窓に出すか

Amazonだけを独立させて終わりにする人は多くありません。いったん窓を分け始めると、次はどれを出すかという線引きが要ります。判断の材料は3つで足ります。

1つ目は、通知を受け取りたいかどうかです。通知をDockのバッジやmacOSの通知として受け取りたいサイトは、窓に出す価値があります。ブラウザのタブは、ブラウザが起動している間しか通知を出せません。

2つ目は、アカウントを2つ以上使っているかどうかです。1つしか使っていないサイトは、タブのままでも事故が起きません。2つ以上を日常的に行き来しているなら、窓を分けた時点で切り替えの操作が消えます。

3つ目は、1日に何回開くかです。朝に1回開いて閉じるだけのサイトは、Dockのアイコンを1つ増やす価値がありません。目安として1日に3回以上開くものだけを出すと、Dockが荒れずに済みます。

順番にも意味があります。いきなり10個の窓を作ると、どれが役に立っているのか分からないまま増えます。まず1つだけ作り、1週間その窓から開いてみて、タブに戻らなかったものを残す形にすると無駄が出ません。戻ってしまったサイトは、そもそもタブのままで困っていなかったということなので、窓を消せば済みます。

Amazonはこの3つのうち、アカウントの数と開く回数の2つで引っかかりやすいサイトです。買い物用のMacアプリが配布されていないことは変わりませんが、置き場所を決め直せば、インストーラの有無とは関係なく独立した窓として扱えます。

よくある質問

Amazonの買い物用Macアプリは今後配布されますか?

配布の予定は公表されていません。App Storeに載っているAmazonショッピングアプリの互換性はiPhone、iPad、iPod touchの3つだけで、macOSの記載がありません。Amazon側がMac向けに出しているのはPrime Videoのアプリで、買い物についてはWebサイトが提供形態になっています。

SafariのDockに追加とChromeのアプリ化はどちらが良いですか?

目的で分かれます。拡張機能を使わず手軽に始めたいならSafariのDockに追加で、macOS Sonoma 14以降なら追加の道具が要りません。価格追跡やパスワード管理の拡張機能を使いたいならChromeの方法です。アカウントを2つ使い分けたい場合は、どちらでも足りません。

窓を分けるとログインし直す必要がありますか?

最初の1回だけ必要です。Safariの機能で作った窓も、専用の道具で作った窓も、Cookieとログインセッションが元のブラウザと分かれるため、作った直後はログインしていない状態から始まります。以降はその窓にログイン情報が残るので、毎回入力することにはなりません。

独立した窓を作るのに費用はどれくらいかかりますか?

SafariのDockに追加とChromeのアプリ化はどちらも無料です。拡張機能とプロファイル分離の両方が要る場合は専用の道具になり、無料で3本まで作れて、上限を外す買い切りが3,980円という価格帯の製品があります。月額課金ではないため、長く使うほど1年あたりの負担は下がります。

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