GeminiをMacアプリにするの手順|最初に決めておくこと

GeminiをMacアプリにする手順そのものは数分で終わります。やり直しが発生するのは、作る前に決めておくべきことを決めないまま始めたときです。どのGoogleアカウントを入れるのか、どのブラウザを土台にするのか、タブバーを残すのか、どこに置くのか。この4つは後から変えると中身が引っ越せず、作り直しになります。順序を先に固めてから手を動かせば、1回で終わります。

手を動かす前に決める4項目

1つ目はアカウントです。 個人のGoogleアカウントで使うのか、仕事用のアカウントで使うのか、両方を行き来するのかを最初に決めます。両方使うなら、必要なのはアプリ1本ではなく2本です。あとから2本目を足すのは簡単ですが、1本目に両方のログインを詰め込んでしまうと、結局ログインし直す毎日に戻ります。仕事用や学校用のアカウントを使う予定なら、着手前に管理者がGeminiを有効にしているかを確認しておきます。ここが無効のままだと、作ったあとでログイン画面から先に進めません。

2つ目は土台のブラウザです。 独立した窓を作る道具を使う場合、Chrome、Chrome Canary、Chromium、Brave、Microsoft Edge、Vivaldi、Operaのどれを土台にするかを選びます。普段使っているブラウザに合わせる必要はありません。広告の遮断を重視するならBrave、社内のシステムがEdgeを前提にしているならEdge、という決め方ができます。土台はあとから変えられますが、変えるとプロファイルが別物になるため、ログインをやり直すことになります。

3つ目はタブバーを残すかどうかです。 Geminiだけを開くなら消したほうが画面が広く使えます。会話の途中でGoogleドキュメントや検索結果を開くことが多いなら、残しておいたほうが行き来が楽になります。

4つ目は置き場所です。 Dockに常駐させるのか、アプリ切り替えの一覧にだけ並べるのか。毎日開くならDockに固定し、週に数回ならDockには置かずCommand+Tabから呼ぶ、という分け方が現実的です。Dockは並べるほど1つあたりが小さくなるため、何でも固定すると探す手間がタブのときと変わらなくなります。固定するのは1日に3回以上開くものだけ、という基準を先に置いておくと、本数が増えても崩れません。

この4つを決めるのに要する時間は数分です。それでも先に決める理由は、作り直しが1回発生するだけで、この数分より長い時間を失うためです。特にアカウントの数を決めずに始めると、あとから分けたくなったときに、ログインの整理とブックマークの移動が一緒に付いてきます。

公式アプリを入れる場合の順序

Appleシリコン搭載のMacBookで、macOS Sequoia(15.0)以降なら、Googleのデスクトップ版が入ります。順序は次のとおりです。

  • gemini.google/mac を開き、macOS版をダウンロードする
  • 保存された.dmgを開き、アイコンをアプリケーションフォルダにドラッグする
  • 起動して、最初に入れたいGoogleアカウントでログインする
  • 呼び出しのショートカットを確認し、必要なら変更する
  • 画面の読み取りを使うかどうかを決め、使うならシステム設定でアクセシビリティを有効にする
  • メニューの「Gemini」から「アップデートを確認」を実行し、最新の状態にする

ショートカットの初期値は公式のヘルプに明記されています。

macOS: カスタマイズ可能なショートカット: Option + Space キーを押すとミニチャットが、Option + Shift + Space キーを押すとフル機能のチャットが開きます。 出典: gemini.google

Option+スペースは、他のアプリが先に使っている場合があります。日本語入力の切り替えや、ランチャー系のアプリと衝突しやすい組み合わせなので、ここは早めに確認しておく項目です。設定でいつでも変更できます。

更新は自動ではありません。機能が説明どおりに動かないときは、先に「アップデートを確認」を見るのが早道です。アプリが最新でないと一部の機能が動かないことがあると案内されています。

ブラウザのインストール機能で作る場合の順序

公式アプリの条件を外れるMacや、アカウントを分けたい場合は、ブラウザ側の機能を使います。Chromeでの順序は次のとおりです。

  • 使いたいGoogleアカウントでログインしているプロファイルで gemini.google.com を開く
  • 右上の3点メニューから「キャスト、保存、共有」を開く
  • 「ページをアプリとしてインストール」を選ぶ
  • ホームフォルダのアプリケーション内にある「Chrome Apps」に入っていることを確認する
  • Dockに残したい場合は、起動中のアイコンを右クリックしてDockに追加する

「ショートカットを作成」のほうを選ぶとタブで開くブックマークができるだけで、独立した窓にはなりません。2024年のChrome 128で役割が入れ替わったためで、名前だけを見て選ぶと結果が変わります。

この経路で注意が要るのは、1つ目の項目です。作られた窓は、作成したときのプロファイルに属します。2つのアカウントを分けたい場合、同じプロファイルで2本作っても両方が同じアカウントで開きます。先にChromeのプロファイルを2つに分けてから、それぞれで1本ずつ作る順序になります。

独立した窓を作る道具を使う場合の順序

3つ目の経路は、決める項目が多い代わりに、あとから変えられる範囲も広くなります。作成そのものはURLの入力、アイコンの選択、作成ボタンの3手です。

  • アプリにするURLと名前を入れる。プリセットに一致すれば公式アイコンと名前が自動で入る
  • 土台のブラウザを7種類から選ぶ
  • タブバーとアドレスバーの表示を決める
  • アイコンを決める。プリセット、手持ちの画像、サイトのファビコンの3通りから選べる
  • 作成を押す。数秒で.appが生成される

1本ごとに独立したブラウザプロファイルが自動で割り当てられるため、アカウントを分ける目的なら、同じURLから2本作るだけで済みます。Chromeのプロファイルを先に作る手順は要りません。拡張機能もアプリ単位で有効と無効を切り替えられるので、業務用の拡張が個人用の窓に付いて回ることもありません。設定できる項目の一覧はできることに、作成の流れは使い方ガイドにまとまっています。

決めておくと後が楽になる項目が3つあります。ポップアップの扱いは「すべてブロック」「スマート」「すべて許可」の3通りから選べます。認証画面が別窓で開くサービスを併用するならスマートが無難です。前回のタブとスクロール位置を復元するかどうかも選べます。そしてCommand+Qの終了確認をアプリごとに有効にできるため、誤って閉じやすい配置に置くなら入れておきます。

通知をどこで受けるかを決めておく

4項目に加えて、運用を始めてから面倒になりやすいのが通知です。決め方は先に1つ固めておけば済みます。

サイトが出す通知の許可は、プロファイルごとに持ちます。窓を分ければ通知も分かれるので、仕事用の窓だけ通知を受け取り、個人用の窓は黙らせる、という設定が成立します。逆に、同じプロファイルに2本の窓を作っている場合は、片方で許可した通知がもう片方の状態にも影響します。アカウントを分ける目的で作るなら、プロファイルが分かれる作り方を選んだほうが、通知まで含めて整います。

macOS側の通知設定は、アプリ単位で並びます。システム設定の通知には、作成した窓が1つのアプリとして並ぶため、集中モードで会社用の窓だけを止めるといった指定もできます。ブラウザのタブに置いたままだと、この単位が存在しないため、ブラウザ全体を止めるか全部受けるかの二択になります。通知の細かい制御が目的なら、これだけでも窓に出す理由になります。

Gemini自体は、受信箱やチャットのように頻繁に通知を出すサービスではありません。それでも設定を先に決めておく価値はあります。あとから通知だけを調整しようとすると、どのプロファイルのどの許可が効いているのかを追うことになり、作り直したほうが早い状況になりやすいためです。

作ったあとに確かめる3点

作成直後に動くことと、1か月後も動くことは別の話です。確認は3つで足ります。

ブラウザの更新をまたいで起動するか。 Chromeは数週間ごとに更新され、多くのWebアプリ化ツールはそのたびにアイコンが既定に戻ったり起動しなくなったりします。更新が来た翌日に一度起動してみるのが最も確実な検査です。ブラウザ本体を参照する作りになっていれば、再ビルドも手作業も要りません。

ログインが持続するか。 作った窓を閉じて、Macを再起動してから開き直します。ログイン画面に戻るなら、プロファイルが保存されていないか、シークレット相当の状態で動いています。毎日ログインし直すのでは、タブに置いていたときと手間が変わりません。

ショートカットが衝突していないか。 公式アプリを入れた場合、Option+スペースが他のアプリと取り合いになることがあります。押しても何も起きない、あるいは別のアプリが出てくるなら、どちらかを変更します。取り合いになっている相手は、たいてい常駐しているランチャーか、スクリーンショットの補助ツールか、日本語入力の切り替えです。どれを優先するかを決めて、優先しないほうの割り当てを外します。

この3点は、作った当日ではなく1か月後に効いてきます。最初の数日は問題なく動いていたものが、ブラウザの更新や再起動をきっかけに黙って壊れるのがよくある形です。壊れたことに気づかないまま元のタブに戻ってしまうと、アプリ化した意味そのものが消えます。確認は各1分で済むので、作った直後に予定として入れておくのが確実です。

順序を間違えたときに起きること

やり直しのコストは項目によって大きく違います。

決める項目 あとから変更できるか 変更したときに失うもの
アカウント 本数を増やして対応 特になし
土台のブラウザ 変更可 プロファイルが別になりログインをやり直す
タブバーの表示 変更可 特になし
アイコン 変更可 特になし
ポップアップの扱い 変更可 特になし
置き場所 変更可 特になし

表のとおり、失うものが出るのは土台のブラウザだけです。逆に言えば、ここさえ先に決めておけば、他は使いながら調整して構いません。最初から完璧に決めようとして着手が遅れるより、土台だけ決めて作り、使いながら直すほうが早く終わります。

何本作るかは、サービスの数ではなくアカウントの数で決まる

作り始めると、本数の設計で迷います。判断の軸はサービスの数ではありません。

同じサービスでも、アカウントが2つあれば2本要ります。逆に、アカウントが1つなら、GmailとカレンダーとドライブをQuick Setupで1本にまとめて、タブで並べる作り方もできます。この2つの原則を当てはめると、必要な本数は自然に決まります。個人と会社の2つのGoogleアカウントを持っている人がGeminiとGmailとカレンダーを使うなら、3本ではなく2本、あるいは6本ではなく2本、という設計になります。

もう1つの軸は、ブラウザの終了に巻き込まれてよいかどうかです。1日に何度もタブを一掃する習慣があるなら、残したいものだけを窓の側に出します。開きっぱなしの使い方なら、この差は表に出ません。

最初から登録されているサービスは対応サービス一覧で確認できます。無料で作れる本数と有料版との差は料金に、判断に迷いやすい点はよくある質問にまとめられています。

よくある質問

作る前に最低限決めておくことは何ですか?

使うGoogleアカウント、土台にするブラウザ、タブバーを残すか、どこに置くかの4つです。このうちあとから変えると影響が出るのは土台のブラウザだけで、変更するとプロファイルが別になりログインをやり直すことになります。残り3つは使いながら調整して構いません。

公式アプリの呼び出しショートカットは変えられますか?

変えられます。初期値はOption+スペースでミニチャット、Option+Shift+スペースでフル機能のチャットで、どちらもアプリの設定から変更できます。日本語入力の切り替えやランチャー系のアプリと衝突しやすい組み合わせなので、導入直後に一度確認しておくのが確実です。

同じサービスで2つのアカウントを分けるにはどうしますか?

ブラウザのインストール機能を使う場合は、先にブラウザのプロファイルを2つに分けてから、それぞれで1本ずつ作ります。独立した窓を作る道具を使う場合は、1本ごとに別のプロファイルが自動で割り当てられるため、同じURLから2本作るだけで分かれます。

作ったあとに何を確認すればよいですか?

ブラウザの更新をまたいで起動するか、Macを再起動してもログインが残るか、ショートカットが他のアプリと衝突していないかの3点です。更新の翌日に一度起動し、再起動後にログイン画面へ戻らないことを見ておけば、運用中に困る場面はほぼ避けられます。

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