mac メール アプリ gmailの選び方|標準メールと窓の使い分け

mac メール アプリ gmailで検索する人が迷っているのは、道具の優劣ではなく分岐の選び方です。MacにはAppleの標準のメールアプリが最初から入っていて、そこにGmailのアカウントを追加できます。一方でGmailはブラウザで開く前提の作りになっていて、Gmailにしかない機能もあります。どちらが優れているかではなく、どの条件のときにどちらを選ぶかという問題として見ると、判断は短時間で終わります。

そもそもGmailは2つの顔を持っている

Gmailという名前は、2つの別のものを指しています。1つはメールを預かって配る仕組みそのもので、もう1つはブラウザで開く画面です。標準のメールアプリにGmailのアカウントを追加すると、前者だけを使い、後者は使わないことになります。

この取り込みはIMAPという方式で行われます。かつてはGmailの設定画面でIMAPを有効にする操作が必要でしたが、その手順は無くなりました。

2025年1月以降、個人のGoogleアカウント利用者に対して、「IMAP を有効にする」または「IMAP を無効にする」のオプションは使用できなくなります。 出典: support.google.com

つまり、個人のアカウントであれば設定を触らずに標準のメールアプリへ追加できます。追加はシステム設定のインターネットアカウントからGoogleを選び、ログインしてメールにチェックを入れるだけです。同じヘルプには、1つのアカウントに同時につなげるメールソフトや端末は 15 までという制限も書かれています。Macと iPhone と iPad で使う程度であれば届きませんが、複数の端末に片っ端から追加していく使い方では頭打ちになります。

標準のメールアプリを選んだときに変わること

標準のメールアプリに取り込むと、ブラウザを起動していなくてもメールが届きます。Dockのアイコンに未読の数字が出て、macOSの通知として新着が知らされます。この2点が最大の利点です。Macのほかの機能との連携も効きます。連絡先やカレンダーから直接メールを書き始められますし、Finderからファイルを共有する経路にも標準のメールアプリが出てきます。

代わりに、Gmailの画面でしか使えない機能は落ちます。落ちるものは大きく3つです。

1つ目はラベルの扱いです。Gmailは1通のメールに複数のラベルを付けられますが、IMAPで取り込むとラベルはフォルダとして見える形になります。複数のラベルが付いたメールは、複数のフォルダに同じものが入っているように表示されます。ラベルで細かく仕分けている場合、見え方が変わって戸惑います。

2つ目は受信トレイのタブ分けです。Gmailの画面でメインとソーシャルとプロモーションに分かれている表示は、標準のメールアプリでは再現されません。全部が1つの受信トレイに流れ込むため、広告のメールが混ざります。

3つ目は、Gmailの画面から使う個別の機能です。あとで通知するスヌーズ、送信の予約、返信の候補表示といったものは、Gmailの画面の側にある機能なので、標準のメールアプリからは呼び出せません。

Gmailの画面のまま使う場合の置き場所

Gmailの画面を手放したくない場合、次の分岐は置き場所です。ブラウザのタブに置いたままにするか、独立した窓に出すかで、通知の出方が変わります。

タブに置いたままにすると、通知はブラウザがGmailのタブを開いている間だけ出ます。ブラウザを終了すれば止まりますし、タブを閉じても止まります。Dockのアイコンに未読の数字が出るのは、ブラウザ本体ではなくGmailの窓に対してなので、タブのままでは数字が出ません。

独立した窓に出す方法は2つあります。1つはmacOS Sonoma 14以降のSafariで、ファイルメニューからDockに追加を選ぶ方法です。Safariとは別に起動する窓ができて、閲覧履歴やCookieもSafariとは分かれます。もう1つは、サイトをアプリにする道具で窓を作る方法です。Safariの方法ではブラウザ拡張機能が使えないため、翻訳やパスワード管理の拡張機能をメールの画面で使っている場合はこちらになります。

条件ごとの向き不向き

3つの選び方を、判断に効く条件だけで並べると次のようになります。

条件 標準のメールアプリ ブラウザのタブ 独立した窓
ブラウザを閉じても通知 出る 出ない 出る
Dockに未読の数字 出る 出ない 出る
ラベルの見え方 フォルダになる そのまま そのまま
受信トレイのタブ分け 使えない 使える 使える
ブラウザ拡張機能 使えない 使える 道具による
費用 無料 無料 無料の枠あり

表を上から見ていくと、選び方は自分の使い方で決まります。ラベルをほとんど使わず、届いたメールを読んで返すだけであれば、標準のメールアプリがいちばん手数が少なく済みます。ラベルとタブ分けで仕分けを組んでいるなら、Gmailの画面を手放すと組み直しになるため、独立した窓のほうが向きます。

アカウントが2つ以上ある場合の分かれ目

Gmailを仕事用と個人用で持っている場合、判断はもう1段変わります。標準のメールアプリは複数のアカウントを同時に扱えるため、この点では強みがあります。受信トレイをまとめて見ることも、アカウントごとに分けて見ることもできます。

一方、Gmailの画面を使う場合はブラウザのログインセッションが壁になります。セッションはタブごとではなくプロファイル全体に効くため、片方に切り替えると開いていた別のタブも一緒に切り替わります。違うアカウントから返信してしまう事故は、宛先の間違いではなくこの切り替えから起きます。

窓ごとにログイン情報が分かれていれば、この問題は構造ごと消えます。各アプリに独立したブラウザプロファイルを自動で割り当て、Cookieとログインセッションと履歴とキャッシュがアプリ間で完全に分かれる作りの製品であれば、2つの窓がそれぞれ別のアカウントで開き続けます。設定できる項目とその意味は使い方ガイドに一覧でまとまっていて、作成時に選べるオプションはできることに整理されています。

土台に選べるブラウザの種類も選択に関わります。Chrome、Chrome Canary、Chromium、Brave、Microsoft Edge、Vivaldi、Operaの7種から土台を選べる製品なら、普段使っているブラウザと同じ土台で窓を作れるため、拡張機能もそのまま動きます。Gmailを含む主要なサービスは登録済みで、300以上のサービスがプリセットとして登録済みで、URLと公式アイコンとアプリ名が自動で入るため、メールとカレンダーとファイル置き場をまとめて窓にする作業も短時間で終わります。対応しているサービスは対応サービス一覧で確認できます。

費用は、無料で作れるのが 3 本まで、上限を外す買い切りが 3,980 円という構成の製品があります。内訳は料金に掲載されていて、動作条件や購入前に迷いやすい点はよくある質問にまとまっています。

移す前に確かめておきたい3つの点

標準のメールアプリに移す判断をしたあと、実際に追加する前に確かめておくと手戻りが減る点が3つあります。

1つ目は、過去のメールの量です。IMAPで取り込むと、Macの中にメールの控えが作られます。受信トレイに 10 年分のメールをためている場合、最初の取り込みに時間がかかり、ディスクの空きも消費します。標準のメールアプリの設定には、どこまでの範囲を手元に置くかを決める項目があるため、全部ではなく直近だけにしておくと軽く済みます。

2つ目は、削除したときの動きです。Gmailではアーカイブと削除が別の操作ですが、標準のメールアプリの画面にはアーカイブに当たる操作が別の形で置かれています。取り違えると、残すつもりだったメールがゴミ箱に入ります。追加した直後に、削除したメールがGmail側でどのラベルに入るかを1通試して確かめておくと安心です。

3つ目は、迷惑メールの判定です。Gmailは受け取った時点で迷惑メールを振り分けますが、標準のメールアプリにも独自の判定があります。両方が効くと、Gmail側では受信トレイにあるメールが手元では迷惑メール扱いになる場合があります。標準のメールアプリ側の判定を切っておくと、判定の場所が1つにまとまります。

2つの画面で未読がずれる理由

標準のメールアプリとGmailの画面を併用すると、未読の数が食い違うことがあります。原因は、既読にする条件が2か所にあるためです。

標準のメールアプリは、メールを選んで本文が表示された時点で既読にします。プレビューの欄を出している場合、一覧でカーソルを動かしただけで次々に既読になります。この既読はIMAPを通じてGmail側にも伝わるため、Gmailの画面を開いたときには未読が減っています。通知だけを標準のメールアプリに任せる使い方をしている場合、この動きは邪魔になります。

回避の仕方は2つです。標準のメールアプリの設定で、プレビューの欄を出さないようにするか、既読にするまでの待ち時間を長く取ります。もう1つは、標準のメールアプリの側では通知を受け取るだけにして、一覧を開かない運用にすることです。どちらも設定だけで済むため、併用を始める前に決めておくと、あとから未読の数を数え直す手間が出ません。

Gmailの画面を独立した窓に置いている場合は、この食い違いが起きにくくなります。未読の管理がGmailの画面に一本化されるためです。通知もその窓から出るので、既読にする操作も1か所に集まります。

両方を併用するという選び方

どちらか一方に決めなければならない、という前提を外すと、選択肢が増えます。標準のメールアプリとGmailの画面は同時に使えるからです。

よくある組み合わせは、通知だけを標準のメールアプリに任せ、実際の処理はGmailの画面で行う形です。標準のメールアプリを起動したままにしておけば、ブラウザを閉じていても新着に気づけます。気づいたらGmailの窓を開いて、ラベルやタブ分けを使って処理します。標準のメールアプリの側では既読にしないようにしておくと、Gmail側の未読の管理と食い違いません。

逆の組み合わせもあります。個人のアカウントは標準のメールアプリに取り込んで軽く扱い、仕事のアカウントはGmailの窓で本格的に使う形です。アカウントごとに性質が違う場合、道具を揃える必要はありません。

どちらの組み合わせでも、決め方の順番は同じです。先に、どの画面で処理するかを決めます。次に、その画面で通知が出るかどうかを確かめます。出ないなら、通知だけを別の道具に任せます。この順番で考えると、道具を並べて比べる作業が要らなくなります。

判断の材料を1つに絞るなら、ラベルを使っているかどうかです。使っていないなら標準のメールアプリで足り、使っているならGmailの画面を残すほうが組み直しの手間が出ません。通知の問題は、どちらを選んでも置き場所を変えることで解決できます。

よくある質問

Gmailを標準のメールアプリに追加するのに設定は要りますか?

個人のGoogleアカウントであれば、Gmail側での事前の設定は不要です。2025年1月以降、IMAPの有効と無効を切り替える選択肢そのものが無くなり、常に有効の状態になりました。システム設定のインターネットアカウントからGoogleを選び、ログインしてメールにチェックを入れれば追加できます。

標準のメールアプリだとGmailのラベルはどう見えますか?

フォルダとして見える形になります。1通に複数のラベルが付いている場合、複数のフォルダに同じメールが入っているように表示されます。ラベルで細かく仕分けている場合は見え方が変わるため、Gmailの画面をそのまま使うほうが違和感が出にくくなります。

受信トレイのタブ分けは標準のメールアプリでも使えますか?

使えません。メインとソーシャルとプロモーションという分け方はGmailの画面の側にある機能なので、取り込んだ先では全部が1つの受信トレイに入ります。広告のメールを分けたい場合は、Gmailのフィルタで別のラベルに振り分けておくと近い形になります。

標準のメールアプリとGmailの画面は同時に使えますか?

同時に使えます。通知は標準のメールアプリに任せて、処理はGmailの画面で行うという組み合わせが実用的です。標準のメールアプリ側で既読にしないよう気を付けておくと、Gmail側の未読の管理と食い違いません。アカウントごとに使い分けることもできます。

記事一覧へ戻る