Googleカレンダーをデスクトップに出すMacの4つの方法
Googleカレンダーをデスクトップに出しておきたいとMacで検索する人が求めているのは、ブラウザのタブを探さずに予定が目に入る状態です。macOSにはそのための仕組みが4つあり、どれを選ぶかは「予定を見たいだけなのか」「予定を入れる操作までしたいのか」で分かれます。この2つを混ぜたまま道具を探すと、どれを試しても物足りない結果になります。
「デスクトップに出す」には2つの意味がある
Macで言うデスクトップには、2つの層があります。1つは壁紙の上、つまりウインドウを全部どけたときに見える面です。もう1つは、Dockから開いてCmd+Tabで切り替える、独立したアプリの窓が置かれる面です。この2つは扱いがまったく違います。
壁紙の上に置けるのはウィジェットで、情報を表示することに特化しています。予定の一覧は見られますが、その場で予定を細かく編集することは想定されていません。一方、独立したアプリの窓は、Googleカレンダーの画面そのものを表示するため、予定の作成も共有設定の変更もできます。ただし常に見えているわけではなく、他のウインドウの下に隠れます。
求めているのが「今日この後の予定を、目の端で確認したい」ならウィジェットが近く、「カレンダーの画面をすぐ開いて操作したい」なら独立した窓が近い形です。両方を同時に使うことも問題なくできます。
どちらを軸にするかは、1日の中でカレンダーに向かう時間の使い方で決まります。予定を確認する動きは1回あたり数秒で、回数が多いのが特徴です。予定を入れたり動かしたりする動きは1回あたり1分前後かかり、回数は少なくなります。前者が多い人ほど壁紙の上に置く価値が高く、後者が多い人ほど独立した窓を持つ価値が高くなります。
壁紙の上に予定を置く手順と、その前提
Appleは、デスクトップにウィジェットを置く方法を公式に案内しています。
Macでデスクトップや通知センターにウィジェットを追加して、スケジュール、よく使うデバイス、天気、最新ニュースのヘッドラインなどを確認できるようにします。 出典: support.apple.com
手順は3つの操作で終わります。Controlキーを押したまま壁紙をクリックし、「ウィジェットを編集」を選び、カレンダーのウィジェットをデスクトップの好きな位置にドラッグします。位置はあとからドラッグで動かせて、大きさも数種類から選べます。
ここで前提になるのが、このウィジェットが表示するのはmacOS標準のカレンダーの中身だという点です。Googleカレンダー専用のウィジェットは配布されていないため、まずGoogleアカウントを標準のカレンダーに追加して同期する必要があります。Googleはこの手順を公式に案内しています。
Mac、iPhone、iPad で、Google カレンダーの予定を Apple カレンダーに追加できます。 出典: support.google.com
同期すると、Googleカレンダーに入れた予定が標準のカレンダーに流れ込み、そのままウィジェットに表示されます。ただし同期されるのは予定の本体で、会議室の予約状況や他人の予定への重ね表示、細かい共有設定はGoogleカレンダー側の画面でしか触れません。ウィジェットは確認専用と割り切る形になります。
もうひとつ知っておくとよいのが、デスクトップウィジェットは他のウインドウの下に隠れるという性質です。Appleの案内には、壁紙をクリックして開いているウインドウを画面の外に移動すると表示できる、という説明があります。この挙動が邪魔な場合は、「デスクトップとDock」の設定で「壁紙をクリックしてデスクトップを表示」をステージマネージャ使用時のみに変えられます。
Googleカレンダーの画面そのものを独立した窓にする
予定を入れる操作まで含めてデスクトップで完結させたいなら、Googleカレンダーのページを1つのアプリとして切り出す形になります。ブラウザのタブではなく、Dockにアイコンが並び、Cmd+Tabの切り替え対象に入り、Mission Controlでも1つの窓として扱われる状態です。
この形の利点は、タブを探す2段階が消えることです。ブラウザに切り替えて、その中からタブを探す、という動きが、Dockのアイコンを1回押す動きに変わります。1日に 20 回カレンダーを開く働き方なら、この差は積み上がります。さらに、アドレスバーとタブバーを消せる方式を選ぶと、縦方向に 70 ピクセル前後の表示領域が戻ります。週表示のカレンダーでは、この差がそのまま見える時間帯の幅になります。
方式は大きく2つに分かれます。Safariの「Dockに追加」を使う方式と、Chromiumを土台にしたブラウザで窓を作る方式です。前者は追加の道具が要らない代わりに、アプリごとにログインの状態を分けることができません。後者は、アプリごとに独立したプロファイルを持てるため、仕事用と個人用のGoogleアカウントを同時に開いたままにできます。この違いは、Googleアカウントを2つ以上使い分けている人には決定的に効きます。
操作スペースに固定して「いつもそこにある」状態にする
デスクトップに出しっぱなしにしたいという要望の多くは、実際には「切り替えたときに必ずそこにある」状態を求めています。macOSの操作スペースを使うと、これが実現できます。
Macで複数の操作スペースを操作する 出典: support.apple.com
やり方は、Dockに並んだアイコンを右クリックし、「オプション」から割り当て先を指定するだけです。「このデスクトップ」を選べば、そのアプリは常に同じ操作スペースで開きます。「すべてのデスクトップ」を選べば、どの操作スペースに移動しても同じ窓が付いてきます。
この設定が効くのは、独立したアプリになっている場合だけです。ブラウザのタブのままでは、割り当てられるのはブラウザ本体であり、カレンダーのタブだけを別の操作スペースに置くことはできません。操作スペースを使い分けている人にとっては、独立した窓に出す理由がここに生まれます。
外付けのディスプレイを使っているなら、もう1つ選択肢があります。カレンダーの窓をサブのディスプレイの端に置き、そこには他の窓を重ねないと決めてしまう方法です。ウィジェットと違って画面そのものを表示するため、予定の追加もその場でできます。
常に最前面には固定できないという制約
ここは先に知っておくべき制約です。macOSには、特定のアプリの窓を常に最前面に固定する標準の機能がありません。ウィンドウを最前面に貼り付ける動きは、アプリ自身がその機能を持っている場合にだけ可能で、Webページを切り出した窓では通常使えません。
この制約を回避する現実的な形は3つあります。1つ目は、壁紙の上のウィジェットに確認の役割を任せ、操作は独立した窓で行う分担です。2つ目は、操作スペースを分けて、カレンダー専用の面を作る方法です。3つ目は、画面を左右に分割して常に半分をカレンダーに割り当てる方法で、これは画面の広い機械でのみ現実的になります。
通知センターも忘れずに使えます。メニューバーの日付と時刻をクリックすると開く面にもウィジェットを置けるため、壁紙を散らかしたくない場合はこちらに寄せる手があります。トラックパッドの右端から2本指で左にスワイプすれば開くので、動作としては壁紙を出すより速いこともあります。
画面を分割して使う場合は、macOSのSplit Viewが使えます。窓の左上にある緑のボタンにカーソルを合わせると、画面の左半分か右半分に配置する項目が出てきます。カレンダーを右半分に固定し、左半分で作業を進める形にすると、切り替えの操作そのものが不要になります。ただし、この形では作業側の画面が半分になるため、文書を書く仕事や表を扱う仕事では窮屈になります。画面の対角が 27 インチ以上のディスプレイか、外付けを1枚足している環境でないと続きません。
ステージマネージャを使っている場合は、考え方が少し変わります。ステージマネージャは使っていない窓を画面の左端に小さく並べるため、カレンダーの窓もその列に入ります。列に入っている間もサムネイルとして中身が見えるので、今日の予定の形くらいは把握できます。窓を1つずつ全画面に近い大きさで使う働き方なら、この並び方のほうがデスクトップに固定するより手数が少なくなります。
何をデスクトップに出すかを決める基準
デスクトップに出すものを増やしすぎると、結局どれも目に入らなくなります。判断の基準になるのは、そのページを1日に何回開くかという1点です。指で数えきれないほど開いているなら独立させる価値があり、数えられる程度なら標準のカレンダーへの同期だけで足ります。
この観点で候補になるサービスの顔ぶれは、サイトをアプリにする道具にあらかじめ登録されているプリセットの一覧を見ると見当が付きます。対応サービス一覧には、メール、カレンダー、チャット、AIの対話画面、業務系の管理画面といった区分で並んでいて、上位に来るのはどれも開いている時間が長く、他のタブと見比べる意味が薄いものです。カレンダーがこの顔ぶれに入っているのは、予定の確認が1日のうちに何度も割り込んでくる作業だからです。
窓の見た目や振る舞いをどこまで指定できるのかは、機能の一覧に具体的に並んでいます。300以上のサービスプリセットから選ぶだけで作れる点のほか、アプリごとにブラウザのプロファイルを分けられる点、タブバーを隠せる点、Webサイトの通知をmacOSの通知センターに流せる点などができることにまとめられています。通知をmacOS側に流せると、カレンダーの窓を閉じていても予定の直前に気づけるため、常時表示そのものが不要になる場合があります。
実際に作る流れは、URLの入力とアイコンの選択、作成の操作に分かれています。使い方ガイドが画面ごとに順を追っていて、Dockに表示するかどうか、終了時に確認を出すかどうか、前回のタブを復元するかどうかといった設定の意味も1項目ずつ説明されています。デスクトップに置きっぱなしにする使い方では、タブの復元を有効にしておくと、再起動のあとも同じ表示に戻ります。
費用は先に見ておくほうが迷いません。料金では無料で作れる本数と買い切りの金額が並んでいて、まず 3 本まで作って試してから決める形になっています。買い切りの価格は 3,980 円(税込)で、月額の課金はありません。カレンダーとメールとチャットの3つを独立させて1週間使えば、自分の働き方に合うかどうかは判断できます。
導入の前に引っかかりやすい点は、先に答えを見ておくと想定外が減ります。どのブラウザが必要か、ブラウザが更新されたときに生成したアプリはどうなるか、アプリを削除したときにログイン情報はどこへ行くのかといった項目がよくある質問に並んでいます。
決め方の手順は単純です。今日1日、カレンダーのタブを探した回数を数えてください。その回数が多く、予定を入れる操作まで本家の画面で行っているなら独立した窓が向いています。見るだけなら、標準のカレンダーに同期してウィジェットを壁紙に置くほうが手数が少なく済みます。
よくある質問
Googleカレンダー専用のデスクトップウィジェットはありますか?
配布されていません。デスクトップに置けるのはmacOS標準のカレンダーのウィジェットなので、先にGoogleアカウントを標準のカレンダーに追加して同期する必要があります。同期すればGoogleカレンダーの予定がそのままウィジェットに表示されます。
カレンダーの窓を常に最前面に固定できますか?
macOSには特定の窓を常に最前面に固定する標準の機能がありません。現実的な回避策は3つで、壁紙の上のウィジェットに確認を任せる、操作スペースを分けてカレンダー専用の面を作る、画面を左右に分割して半分を割り当てる、のいずれかになります。
特定のデスクトップにカレンダーを固定するにはどうしますか?
Dockのアイコンを右クリックして「オプション」から割り当て先を選びます。「このデスクトップ」なら常に同じ操作スペースで開き、「すべてのデスクトップ」ならどの面に移動しても付いてきます。ただしこの設定が効くのは独立したアプリになっている場合だけで、ブラウザのタブのままでは割り当てられるのはブラウザ本体です。
ウィジェットと独立した窓は、どちらを選べばよいですか?
予定を見るだけならウィジェット、予定を入れる操作までするなら独立した窓が向いています。両方を同時に使うこともでき、確認はウィジェット、編集は窓という分担が手数としては一番少なくなります。