GrokをDockに置く|履歴を残したまま使う

Grok pc アプリという形で探している人が最初に確かめたいのは、xAI自身がパソコン向けのアプリを配っているのかどうかです。答えは公式のページに書かれています。そのうえで、ブラウザのタブに置いたままでは通知にも履歴にも手が届きにくいという問題は残ります。ここでは、xAIが配布している範囲、Macで独立した窓に置く2つの手順、窓を分けたときに会話の履歴とサインインがどうなるかを、公開されている情報の範囲で順に整理します。

xAIが配っているのはWeb、iOS、Androidの3つ

xAIのGrokの製品ページを開くと、見出しのすぐ下に「Available on Web, iOS and Android」と書かれています。ページ上部のDOWNLOADの欄に並んでいるのもiOSとAndroidの2つで、macOS向けやWindows向けのダウンロードは置かれていません。

同じことが料金のページでも確認できます。プランごとに使える機能を並べた比較表の中に「Web, iOS, Android apps」という行があり、この3つが提供の単位として扱われています。パソコンから使う場合は、ブラウザでgrok.comを開く形が公式の経路という整理です。

プランの構成も同じページに出ています。個人向けは無料が月額0ドル、SuperGrokが月額30ドル、SuperGrok Plusが月額100ドルという並びで、上位のプランには画像と動画の生成や、混雑時の優先的な利用が含まれると書かれています。どのプランを選んでも提供の形はWebとiOSとAndroidで、料金を上げてパソコン用のアプリが手に入るという構成にはなっていません。

つまり、探しているものが「xAIが署名して配っているMac用のアプリ」であれば、現時点では存在しない、というのが出発点になります。

検索結果に出る「macOS版をダウンロード」の正体

それでも検索すると、macOS版のダウンロードを案内するページが上位に並びます。見出しにGrokの名前が入っているため、公式のものに見えることがあります。

macOS版をダウンロードAppleApp StoreGoogle PlayGoogle PlayGrokは、リアルタイムデータを基に質問に答え、高品質な画像を生成するAIアシスタントです。このアプリの開発者ですか?掲載情報を管理するには、所有権を確認してください。 出典: webcatalog.io

末尾の「このアプリの開発者ですか?」という一文が、このページの立ち位置を示しています。xAIが出しているページではなく、Webの画面をアプリの形で開く仕組みを提供している第三者のサービスの掲載情報です。仕組みとしては、この記事で後述する「Webの画面を独立した窓にする」と同じ系統の話であり、中身の表示はブラウザで開いたときと変わりません。

ここを誤解したまま進むと、公式のアプリを入れたつもりで第三者の道具を入れることになります。悪い道具という意味ではなく、何が何を提供しているのかを把握したうえで選ぶほうが、後で困らないという話です。判断の材料は単純で、ダウンロードのリンクがxAIのドメインから配られているかどうかを見ればよいことになります。

どの住所から窓を作るかを先に決める

xAIのサイトの案内には、iOSとAndroidのアプリのほかに「Grok on X」と「Grok Bot」という入口も並んでいます。同じGrokという名前でも、入口が分かれているということです。窓を作るときには、この分かれ目を先に決めておくほうが後で作り直す手間が出ません。

決め方は使い方で分かれます。まとまった量の指示を書いて答えを受け取る使い方であれば、grok.comの画面を住所にするのが素直です。Xのタイムラインを見ながら投稿に対して尋ねる使い方が主であれば、Xの画面を住所にした窓のほうが動きに合います。両方を日常的に使っている場合は、窓を2つ作って名前とアイコンを分けるのが分かりやすい形になります。Appleの説明では参照先の住所は設定画面から後で差し替えられるため、どちらか片方で1週間試してから決める順序でも遅くはありません。

Macで独立した窓に置く2つの手順

Safariを使う手順が1つ目です。macOS Sonoma 14以降であれば、Safariでgrok.comを開き、メニューバーの「ファイル」から「Dockに追加」を選び、名前を付けて追加します。作られたものはホームフォルダの「アプリケーション」フォルダに保存され、DockからもSpotlightからも開けるようになります。Appleの説明では、名前とアイコンは好きなものを指定でき、設定画面の「アプリケーションURL」から参照先の住所を後から差し替えられるとされています。

もう1つがChromeを使う手順です。Chromeでgrok.comを開き、右上のその他アイコンから「キャスト、保存、共有」を選び、「ページをアプリとしてインストール」を選びます。サイトによってはアドレスバーの右側にインストールのアイコンが出ます。Chromeのヘルプでは、こうしたウェブアプリにはオフラインでコンテンツを閲覧するための追加のストレージ、通知、ファイルシステムへのアクセス、アイコンバッジといった機能が含まれる場合があると説明されています。

作った窓でできることは、ブラウザで開いたときと同じです。表示も、入力も、生成される画像や動画の扱いも変わりません。変わるのは置き場所と切り替え方で、具体的には次の4点です。

  • Command+Tabの並びにアイコンが入る。タブを探す動きが、アプリを切り替える動きに置き換わります
  • 通知を窓の中で許可すれば、Dockのアイコンに未読の件数を出せます
  • 通知の設定がアプリ単位になります。システム設定の通知一覧には、住所ではなくアプリの名前で並びます
  • ログイン項目に追加しておけば、Macにサインインした時点で開いた状態にできます

履歴を残したまま移るための順序

窓を分けるときに一番つまずきやすいのが、これまでの会話の扱いです。先に仕組みを押さえておくと迷いません。

Webアプリは、Safariとは別に機能します。閲覧履歴、Cookie、Webサイトデータ、設定情報はSafariと共有されません。そのため、Safariプロファイルを使う場合と同様に、ブラウズをほかとは切り分けることができます。 出典: support.apple.com

作った窓は、元のブラウザとCookieやWebサイトデータを共有しません。したがって、開いた直後はサインインしていない状態から始まります。これまでの会話を続けたい場合は、窓の中でアカウントにサインインする手順を最初に通すことになります。順序を逆にして、サインインする前に新しい会話を始めてしまうと、後から結び付ける手間が増えます。作ったらまずサインイン、という順序を守るだけで済む話です。

アカウントを分けて使っている人ほど、この仕組みが効いてきます。仕事の調べ物と個人の用事を同じ画面で行き来していると、履歴が混ざり、後から探すときに手間がかかります。窓を2つ作ってそれぞれ別のアカウントでサインインしておけば、開いた時点でどちらの履歴を見ているかが確定します。Dockのアイコンと名前を別にしておけば、開く前に選び間違えることも減ります。

Chromeの手順で作った場合は、作ったときのプロファイルのサインイン状態を引き継ぎます。初回の手順が省ける代わりに、同じプロファイルの中ではアカウントを分けられません。仕事用と個人用でアカウントを分けている場合は、Safariの手順で窓を2つ作るか、Chrome側でプロファイルを分けてからそれぞれで作る形になります。

窓を作り直したいときの扱いも押さえておくと安心です。Appleの説明では、Webアプリの設定画面から名前と参照先の住所を変更でき、不要になったものは削除できるとされています。住所を間違えて作ってしまっても、削除して作り直す必要はなく、設定を開いて「現在開いているページを指定」を選ぶだけで差し替えられます。試しながら決めてよい作りになっている、と考えてかまいません。

もう1点、窓の中で音声のやり取りや画像の生成を使うつもりなら、マイクやダウンロードの許可も窓ごとに聞かれます。ブラウザで許可済みでも引き継がれないため、作った直後に一度ずつ通しておくと、使いたい場面で止まりません。

第三者の道具を使う場合に見る点

窓の数が増えると、作り方をそろえたくなります。SafariのWebアプリはmacOS Sonoma 14以降が前提で、ChromeのPWAはプロファイルに紐づき、サイトによってはインストールの項目が出てこないこともあります。作り方を1つにそろえたい場合は、サイトをアプリにする専用の道具を使う経路があります。住所とアイコンを指定してアプリの実体を作る形で、アプリごとに独立したブラウザのデータ領域を割り当てるものが多く、アカウントの分離を前提に設計されています。300以上のプリセットから選ぶだけで作れる作りであれば、よく使われるサービスは住所の入力もアイコンの用意も要りません。作れる範囲はできることにまとまっており、実際の流れは使い方ガイドで確認できます。

選ぶときに見る点は3つあります。ブラウザが更新されたときに作ったアプリがどうなるか、通知をアプリごとに切り替えられるか、複数のサービスを1つの窓にまとめる形を選べるか。生成AIの画面を複数使い分けている場合、1つの窓にまとめてタブのように切り替えたほうが速いこともあり、逆に通知や履歴を完全に分けたいならアイコンを分けたほうが向きます。登録済みのサービスは対応サービス一覧で確認でき、費用の条件は料金に出ています。挙動の細かい違いはよくある質問に整理されています。

窓にする価値があるかを1週間で見極める

生成AIの画面を窓にする効き目は、使う頻度で決まります。1日に何度も開いて短い質問を投げる使い方であれば、タブを探す手数が消える分だけ効きます。週に1回、長い調べ物のときだけ開く使い方であれば、ブラウザのブックマークで足ります。

判断の材料になるのは、1日に何回開いたかという回数そのものです。ブラウザの履歴を見れば、その画面を1日に何度開いているかはすぐ分かります。回数が多いものから順に窓にしていけば、効き目の大きいところから手を付けられます。逆に、回数が少ないものを先に窓にすると、Dockにアイコンが増えただけで終わります。

見極め方としては、SafariのDockに追加で1つ作り、1週間そのまま使う順序が確実です。見るのは2点で、開くまでの手数が減ったか、通知が想定どおりに届くか。これで足りるなら追加の道具は要りません。macOSの版が合わない、アカウントを2つ以上使い分けている、ほかの画面も同じ形にそろえたい。このどれかに当たった人だけが、次を見ればよい話です。

窓を増やすときの基準も、同じ考え方で決まります。Dockに並べたときに一目で見分けが付く数に収まっているか。名前とアイコンを変えられるので、生成AIの画面が3つあるなら、それぞれ別の名前と別のアイコンにしておくと取り違えが起きません。作れる数の上限より、思い出せる数の上限のほうが先に来ます。

よくある質問

GrokにMac用の公式アプリはありますか?

xAIのGrokの製品ページには「Available on Web, iOS and Android」と書かれており、ダウンロードの欄に並んでいるのもiOSとAndroidの2つです。料金ページの比較表にも「Web, iOS, Android apps」という行があり、パソコンからの利用はブラウザが前提という整理になっています。

検索で出てくる「macOS版をダウンロード」は公式のものですか?

掲載元を見ると、Webの画面をアプリの形で開く仕組みを提供している第三者のサービスの掲載情報です。ページ内に開発者向けの所有権確認の案内が出ていることからも、xAIが配布しているものではないと分かります。仕組みとしては、Macの標準機能で窓を作る方法と同じ系統です。

窓を分けるとこれまでの会話は見られなくなりますか?

Appleの説明では、SafariのWebアプリは閲覧履歴やCookie、Webサイトデータ、設定情報をSafariと共有しません。そのため作った窓はサインインしていない状態から始まります。窓を作った直後にアカウントへサインインする順序を通せば、そのアカウントで扱っている内容をそのまま続けられます。

料金を上げればパソコン用のアプリが使えますか?

料金ページの比較表では、無料からSuperGrok Plusまでのどのプランでも提供の形は「Web, iOS, Android apps」と記載されています。上位のプランで増えるのは利用量や優先度、画像と動画の生成といった中身で、パソコン用のアプリが付くという構成にはなっていません。

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