家計簿をMacで続ける|Webの家計簿を専用アプリにする
家計 簿 mac で探している人が詰まっているのは、選ぶ段階ではなく続ける段階です。Mac用のソフトを入れても、表計算で表を作っても、Webのサービスに登録しても、開かなくなった時点で記録は止まります。結論から書くと、続くかどうかを決めているのは機能の差より、開くまでの手数です。Webの家計簿を選んだ場合は、Macの標準機能でブラウザから切り出して独立した窓にすると、開くまでの手数が1回に縮みます。
Macで家計簿を続ける3つの道
「家計 簿 mac」で検索したときに出てくるものは、大きく3つに分かれます。1つめはMac用に作られた家計簿ソフトです。口座ごとの記帳、クレジット口座の扱い、予算の設定、支出推移や資産推移のグラフといった項目を備えたものがあり、マニュアルの見出しを見ると家計簿の作業を細かく分けて設計されていることが分かります。
2つめは表計算で自分で作る道です。Macに標準で入っている表計算のソフトを使い、費目と金額を並べた表を作る形です。3つめはWebの家計簿サービスで、ブラウザから使い、スマートフォンのアプリも用意されているものが多くあります。
どれを選ぶかは、何を自動にしたいかで決まります。銀行やカードの明細を自動で取り込みたいならWebのサービスが向いています。自分の家の事情に合わせて費目を細かく組みたいなら表計算が向いています。オフラインで手元だけに記録を残したいならMac用のソフトが向いています。機能の多さではなく、自分が毎日触る部分がどれかで選ぶほうが続きます。
表計算で作る道の強さと、続かなくなる場所
表計算で作る道は、費目を自由に決められる点が強みです。実際に使っている人の説明を読むと、用意されていたテンプレートを自分の使いやすい形に直して使う流れが語られています。
iPadやiPhone、Macで家計簿をつけたくて、Numbersを使用し始めました。 もともとNumbersにあった、家計簿のテンプレートを基に、自分の使いやすいようにアレンジして、今月から使い始めています。 予算など概要のページと、支出を記録するページ、1ヶ月2ページで1セットです。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
この引用の続きで質問者が困っているのは、翌月以降のページを増やしていく手順です。表計算で作る道は、始めるのは簡単で、月をまたいで運用する形を決めるところに手間がかかります。1ヶ月ごとにページを複製する、年間の集計をどこに置くか、去年と比べる表をどう作るか。この設計を先に決めておかないと、数ヶ月後に手が止まります。
もう1つの負担は入力です。明細を自分で打ち込む形になるため、レシートがたまると追いつかなくなります。逆に、金額を打ち込む作業そのものが支出を意識させるという面もあり、自動で取り込む形より家計の把握が進むという人もいます。どちらが向くかは性格の問題であり、機能の優劣ではありません。
Webの家計簿を選んだ人が詰まる場所
Webの家計簿サービスは、銀行やカードとの自動連携が中心にあります。無料の範囲でも、レシートの自動読み取り、家計簿の入力と分析、銀行やカードの自動連携ができると案内されているサービスがあります。有料のプランは、年払いにした場合の月額相当が 365円と示されているものがあります。
自動連携があると、入力の負担はほぼなくなります。そのかわり、別の詰まりが出てきます。自動で入らない支払い方法が混ざったときの扱いです。
家計簿アプリを使うときの二重計上を避けた振替関係の記録のしかたがわかりません。 最近、マネーフォワードMEを使って支出等を把握しています。 自動記録してくれて便利ですが、未対応の楽天ペイは自動で記録されません。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
チャージしてから使う決済を挟むと、チャージの金額と使った金額の両方が記録され、同じ支出を二重に数えることになります。この調整は自動ではできないため、人が振替として直す作業が残ります。つまりWebのサービスを選んでも、週に1回は画面を開いて手で直す作業が必要になります。
ここで問題になるのが、開くまでの手数です。ブラウザのタブに並べていると、家計簿の画面は仕事のタブや調べもののタブに埋もれます。開くのが週末だけになり、直す件数がたまり、面倒になって止まる。この順番で止まるケースが多くあります。
Macで独立した窓を作る2つの手順
1つめはSafariの機能です。macOS Sonoma 14以降であれば、Safariで家計簿の画面を開き、メニューバーの「ファイル」から「Dockに追加」を選び、名前を付けて追加します。作られたものはホームフォルダの「アプリケーション」フォルダに保存され、DockからもSpotlightからも開けるようになります。
Webアプリは、Safariとは別に機能します。閲覧履歴、Cookie、Webサイトデータ、設定情報はSafariと共有されません。そのため、Safariプロファイルを使う場合と同様に、ブラウズをほかとは切り分けることができます。 出典: support.apple.com
2つめはChromeの機能です。Chromeでページを開き、右上のその他アイコンから「キャスト、保存、共有」を選び、「ページをアプリとしてインストール」を選びます。Chromeのヘルプでは、ウェブサイトがアプリとして機能し、パソコンやモバイルデバイスのランチャーやホーム画面からアクセスできるようになると説明されています。
どちらの手順も費用はかかりません。Safariの手順はmacOS Sonoma 14以降が前提で、それより古い環境ではChromeの手順を選びます。作ったあとに一度開いて、ログイン後の家計簿の画面が表示されるところまで確かめておくと確実です。
開いた瞬間に直せる画面を起点にする
窓を作ったら、開いたときに出てくるページを決めます。Appleの説明では、作ったWebアプリの設定画面からアプリケーションURLを入力でき、現在開いているページを指定して差し替えることもできます。家計簿の場合は、トップの資産一覧ではなく、明細の一覧を起点にするほうが作業が進みます。
理由は、開く目的が確認ではなく修正だからです。二重計上の振替を直す、費目の分類を直す、現金で払った分を追加する。いずれも明細の画面で行う作業です。資産の合計額から始まると、金額を眺めて閉じるだけになりやすくなります。
- 毎日開く場合は、明細の一覧を起点にして未分類だけを直す
- 週に1回まとめて直す場合は、期間を指定した一覧を起点にする
- 月末に見る場合は、月次の集計画面を別の窓として分ける
名前とアイコンも後から変更できます。家計の窓と、仕事で使う会計の画面を両方持っている人は、名前を分けてアイコンも差し替えておくと、Dockに並んだときに取り違えません。開く前に判別できる形にしておくと、私的な画面を人前で開く事故も減ります。
銀行やカードの連携で気をつける部分
自動連携は便利な一方、動かなくなることがあります。金融機関側の画面が変わったときや、認証の方法が変わったときに、連携が止まって明細が入らなくなります。これに気づくのは、たいてい月をまたいだあとです。
窓を分けておくと、気づくのが早くなります。Dockのアイコンとして常に見える形になり、開く回数が増えるためです。作ったWebアプリでは未読の通知の件数がDockのアイコンに赤いバッジとして表示される形になるため、サービス側からの連携エラーの通知を受け取る設定にしている場合は、そこで気づけます。
システム設定の通知一覧には、URLではなくWebアプリの名前で並びます。家計簿の窓だけ通知を通し、ほかのサイトの通知は止めるという調整ができます。逆に、金額の通知を人前で出したくない場合は、この窓だけ通知を止めるという選び方もできます。通知の扱いをサイトごとに決められるのは、窓を分けたことで得られる部分です。
窓を分けても変わらないこと
表示される画面も、連携できる金融機関も、無料で使える範囲も、ブラウザで開いたときと同じです。窓を分けたからといって、有料の機能が使えるようになることはありません。費用も発生しません。同じアカウントで開く窓が増えるだけです。
ログインについては、最初に1回やり直すことになります。SafariのWebアプリはCookieやWebサイトデータをSafariと共有しない仕様のため、Safariで既にログインしていても、作った窓では改めてログインを求められます。お金の画面は二要素認証を設定している人が多いため、確認コードの受け取りが必要になる場合があります。窓を作ったその場でログインまで通しておくと、使いたいときに止まりません。
データの保存先も変わりません。記録はサービス側に残る形のままで、Macの中に別の控えが作られるわけではありません。手元に控えを残したい場合は、サービスが用意しているデータの書き出し機能を使い、表計算で読める形で保存します。窓を分ける作業とは別に、年に1回程度は書き出しておくと確実です。
置き場所と大きさを決めて、毎日開く形にする
家計簿の画面は横に広いほうが見やすくなります。明細の一覧は日付、費目、金額、口座が横に並ぶため、窓を狭くすると折り返して読みにくくなります。見やすい大きさに変えてから閉じると、次に開いたときもその大きさで開きます。
Dockのアイコンを右クリックして「オプション」を開き、「このデスクトップ」を選ぶと、その窓は決めたスペースで開くようになります。家計の窓を1つのスペースに固定しておけば、仕事の画面と混ざりません。レシートを見ながら入力する場面では、Split Viewで写真の窓と家計簿の窓を左右に並べる形が扱いやすくなります。
続けるための仕掛けとしては、開く時間を決めるのが確実です。朝にメールを見る前に1回開く、あるいは夜に1日を終える前に1回開く。Dockのアイコンが決まった位置にあれば、その動作が習慣として定着しやすくなります。探す動作が挟まると、そこで止まります。
窓にすべきサイトを見極める基準
窓にする価値が出るかどうかは、2つの点で決まります。1日に何度も開くか。そして、開かなくなったときに困るか。家計簿は後者に強く当てはまります。開かない期間が長いほど、直す件数がたまって再開しにくくなります。
同じ形を複数のサイトでそろえたい場合は、サイトをアプリにする専用の道具を使う経路もあります。URLとアイコンを指定して独立したアプリを作る形で、アプリごとに別のブラウザプロファイルを割り当てるものが多く、ログイン状態を混ぜないことを前提に設計されています。300以上のプリセットから選ぶだけで作れる作りであれば、よく使われるサービスはURLの入力もアイコンの用意も要りません。どこまで作れるかはできることにまとまっており、実際の作成の流れは使い方ガイドで確認できます。
選ぶときに見る点は3つです。ブラウザが更新されたあとも作ったアプリがそのまま動くか。窓の大きさと置き場所を覚えてくれるか。通知をアプリごとに切り替えられるか。お金の画面では、家計の窓と仕事の会計の窓でログイン状態が分かれるかどうかも効きます。あらかじめ登録されているサービスは対応サービス一覧で確認でき、無料の範囲でいくつまで作れるかは料金に書かれています。細かい挙動の違いはよくある質問に整理されています。
進め方としては、いま使っている家計簿の明細の画面を1つだけ窓にして、1ヶ月そのまま使うのが確実です。開いた回数が増えたか、未分類の件数がたまらなくなったかを見ます。それで足りるなら追加の道具は要りません。macOSの版が合わない、ほかのお金の画面も同じ形にそろえたい。このどちらかに当たった人だけが、次を検討すればよい話です。
よくある質問
Macで家計簿を始めるなら、どの道を選べばよいですか?
何を自動にしたいかで決まります。銀行やカードの明細を自動で取り込みたいならWebのサービス、自分の家の事情に合わせて費目を細かく組みたいなら表計算、手元だけに記録を残したいならMac用のソフトが向いています。機能の多さではなく、毎日触る部分がどれかで選ぶほうが続きます。
自動連携があれば、手作業は要らなくなりますか?
要らなくはなりません。チャージしてから使う決済を挟むと、チャージの金額と使った金額の両方が記録され、同じ支出を二重に数えることになります。この振替の調整は人が直す作業として残ります。週に1回は画面を開いて明細を見る前提で考えるほうが現実的です。
窓を分けると、有料の機能が使えるようになりますか?
なりません。表示される画面も、連携できる金融機関も、無料で使える範囲も、ブラウザで開いたときと同じです。費用も発生せず、同じアカウントで開く窓が増えるだけです。変わるのは開くまでの手数と、通知をこの窓だけで切り替えられる点です。
表計算で作る場合、どこで手が止まりやすいですか?
月をまたぐ運用の形を決めていない場合です。1ヶ月ごとにページを複製する手順、年間の集計を置く場所、前年と比べる表の作り方を先に決めておかないと、数ヶ月後に手が止まります。始めるのは簡単な道ですが、続ける形の設計は最初に済ませておく必要があります。