MacのDockにアイコンを追加する|置ける場所と絵柄の変え方
MacのDockにアイコンを追加しようとして、狙った位置に入らない、押しても思った動きにならない、翌日には消えている。この詰まり方は、Dockが「置けるものの種類」を先に判定していることを知らないまま操作していると起きます。追加の作業に入る前に、自分が置きたいものがアプリなのか、フォルダなのか、ファイルなのか、それともWebサイトなのかを決めておくと、やり直しが減ります。
もう1つ、同じ言葉で語られている別の作業があります。すでにDockにあるアイコンの絵柄を差し替えたい場合です。こちらはDockでの操作ではなく、Finderの情報ウインドウでの操作になります。手順も、うまくいかないときの原因も、置く作業とは別物です。
Dockに置けるものは種類で場所が決まる
Dockは1本の帯に見えますが、区切り線で領域が分かれていて、領域ごとに受け付けるものが違います。Appleの説明も、追加の手順を線の位置で説明しています。
最近使用したアプリを区切る線の左側(または上)に、アプリをドラッグします。最近使用したアプリを区切るもう1つの線の右側(または下)に、ファイルとフォルダをドラッグします。 出典: support.apple.com
つまり、アプリはアプリの領域へ、ファイルとフォルダは区切り線の向こう側へ入ります。書類をアプリの列に混ぜる設定は用意されていません。ブックマークや、アドレスバーから引き出したURLのファイルをアプリの並びに置こうとして、勝手にゴミ箱寄りへ吸い込まれるのは、Dockが正しく種類を判定した結果です。
線と線の間にある区画も、自分で使う場所ではありません。ここには最大3つまで、Dockに登録していない最近使ったアプリが自動で並びます。ダウンロードした項目のフォルダも初期状態でこの近くに置かれています。ここに入ったアイコンは時間が経てば入れ替わるため、置き場所として当てにすると「昨日はあったのに消えた」という体験になります。
置きたいものの種類が決まったら、次はどの経路で追加するかです。アプリとそれ以外で、押さえる場所が変わります。
アプリのアイコンを追加する2つの経路
1つ目はドラッグです。Finderでアプリケーションフォルダを開き、目的のアプリをDockのアプリの列へドラッグします。近くのアイコンが左右に開いて挿入位置を示すので、そこで放せば登録は完了します。Launchpadから引き出す方法もありますが、Launchpadは画面全体を覆うため、Dockへ落とす位置が見えにくくなります。Finderのウインドウを使うほうが操作としては素直です。
2つ目は、起動しているアプリを登録に切り替える経路です。起動中のアプリは登録の有無にかかわらずDockに現れ、終了すると消えます。この状態のアイコンをControlキーを押しながらクリックし、「オプション」から「Dockに追加」を選ぶと、終了後も残ります。すでに使っているアプリを登録するなら、探しに行かなくてよいぶんこちらが速い経路です。
並べ替えは登録後にドラッグで行えます。実務では、毎日開くものをDockの端に寄せると探す時間が短くなります。カーソルの移動距離は端のほうが短く、位置を体で覚えやすいためです。
なお、区切り線をまたぐ並べ替えはできません。アプリの列の中で順番を変えることはできても、書類をアプリの側へ移すことはできない。この一点を前提にすると、後述するWebサイトの扱いも整理しやすくなります。
追加したアイコンが消える、疑問符が付くときの切り分け
追加したはずのものが見当たらない場合、原因は3つに分かれます。
- 登録していない: 起動中に出ていただけのアイコンで、終了時に消えた。「オプション」から「Dockに追加」を選べば残る
- 自動で並ぶ区画に入っていた: 最近使ったアプリの区画にあり、別のアプリに入れ替わった
- 本体を消した: アプリやファイルの実体を削除したため、Dockのアイコンが行き先を失った
3つ目のときだけ、アイコンに疑問符が付いた状態になります。Dockから外しても実体は残る一方で、実体を消せばDockのアイコンは機能しなくなる。この向きの違いが混乱のもとです。Appleの説明でも、Dockからの削除は実体に影響しないと明示されています。
項目をDockの外にドラッグし、「削除」が表示されたら放します。削除されるのはエイリアスだけで、項目自体はMacに残ります。 出典: support.apple.com
疑問符が付いたアイコンは、Dock側では直せません。アプリを入れ直すか、ファイルを元の場所に戻したうえで、あらためて追加し直す手順になります。
並びが毎日変わって落ち着かない場合は、システム設定の「デスクトップとDock」で、最近使ったアプリを表示する設定を切ると固定されます。位置が動かないDockは、見ないでも押せるようになります。
フォルダを1枠にまとめて、Dockの数を増やさない
区切り線の向こう側にフォルダを置くと、スタックとして扱われます。押すと中身が扇状、格子状、一覧のいずれかで開きます。表示形式と並び順は、そのスタックをControlキーを押しながらクリックしたメニューで切り替えられます。追加日で並べておくと、新しいファイルが上に来るので、Finderを開かずに最新の書類へ届きます。
この使い方が効くのは、Dockの枠を1つしか消費しないためです。参照する10個のURLファイルを1つのフォルダに入れておけば、アプリ1つぶんの幅で10か所への入口が持てます。
同じ考え方で、アプリケーションフォルダそのものを区切り線の向こう側に置く方法もあります。表示形式を格子にしておくと、押した瞬間にインストール済みのアプリが一覧になります。月に数回しか開かないアプリはここから辿る形にして、Dockのアプリの列には毎営業日に開くものだけを残す。この線引きにすると、アイコンが増えて自動的に縮小される状態を避けられます。
Dockが混んできたときに効く設定は他にもあります。システム設定の「デスクトップとDock」で、サイズを小さめにして拡大を有効にすると、数が増えても押す瞬間だけ大きくなります。画面上の位置を左右に変えると、横長のディスプレイでは縦の余白を使えるため、同じ数でも1つあたりの表示が大きく保てます。
アイコンの絵柄そのものを差し替える
似た色のアイコンが並んで見分けが付かない場合、追加ではなく差し替えの作業になります。手順はFinderの情報ウインドウで完結します。
画像をプレビューで開いて「編集」から「コピー」を選び、変えたいファイルやアプリを選択して「ファイル」から「情報を見る」を開きます。情報ウインドウの上部、タイトルバーのすぐ下にある小さいアイコンをクリックしてから、「編集」の「ペースト」を選ぶと絵柄が入れ替わります。
うまくいかない原因はほぼ1つで、クリックする場所の間違いです。ペーストの対象は左上の小さいアイコンで、その下にある大きなプレビューではありません。正しく選べていれば、小さいアイコンの周りに枠が付きます。元に戻すときは同じ場所を選んで「編集」の「カット」を選ぶと、最初のアイコンが復元されます。
差し替えた絵柄は、Dockのアイコンではなく項目そのものに付きます。そのためFinderの一覧でもCommand+Tabの切り替えでも同じ絵柄になります。裏返すと、アプリが更新されて実体が置き換わると、差し替えた絵柄も一緒に消えることがあります。更新のたびに戻る場合は、この仕組みが原因です。
正方形で、輪郭がはっきりした画像のほうがDockの縮小表示に耐えます。写真をそのまま当てると、縮んだときに何の画像か判別できなくなります。
Webサイトのアイコンを、アプリの側に並べる
ここまでの手順は、実体がMacの中にあるものが対象です。並べたいものがWebサイトの場合、そのままではアプリの列に入りません。URLのファイルは書類として扱われ、押した結果もブラウザのタブだからです。アプリの列に並べたいなら、先にアプリの実体を作る作業が要ります。
| 追加するもの | 入る場所 | 押したときの動き | Command+Tabに出るか |
|---|---|---|---|
| インストール済みのアプリ | アプリの列 | アプリが起動する | 出る |
| フォルダ | 区切り線の向こう側 | スタックが開く | 出ない |
| URLのファイル | 区切り線の向こう側 | 既定のブラウザのタブが増える | 出ない |
| サイトから作った独立アプリ | アプリの列 | タブバーの無い窓が開く | 出る |
いちばん下の行だけが、他のアプリと同じ扱いになります。macOS Sonoma 14以降のSafariには、ファイルメニューから「Dockに追加」でWebアプリとして保存する機能があります。Chromeなど Chromium 系のブラウザにも、ページをアプリとしてインストールする項目があります。どちらも費用はかからないため、まず試して足りるかを見るのが順序として無駄がありません。
作った後の扱いは、他のアプリとまったく同じです。実体はホームフォルダの中のアプリケーションフォルダに置かれるので、そこからDockへドラッグできますし、起動中に「オプション」から「Dockに追加」を選ぶ経路も使えます。情報ウインドウでの絵柄の差し替えも同じ手順で効きます。ここまでの節で覚えた操作が、そのまま流用できる形になります。
違いが出るのはログインの扱いです。Safariで作ったものはSafari本体とCookieを共有しないため、初回はサインインし直しになります。手間に見えますが、同じサービスから2つ作れば2つのアカウントを同時に開けるという利点の裏返しでもあります。Chromium系のブラウザで作ったものは、作成時のプロファイルとログイン状態を共有するため、作った直後から使えます。拡張機能を使いたい場合も、この違いが分かれ目になります。
どのサイトをアイコンにする価値があるか
Dockに出す価値があるのは、毎営業日に開き、検索からではなく自分の意思で開き、ログイン状態を保っておきたいものです。メール、予定表、チャット、課題管理、社内の管理画面はたいてい当てはまります。逆に、月に数回のサービスや検索から辿るページは、フォルダにまとめて区切り線の向こう側に置けば足ります。
標準機能で足りない場面も、はっきりしています。同じサービスを2つのアカウントで同時に開きたいとき、サイト側のファビコンではなく自分で選んだアイコンを当てたいとき、そして作った入れ物が十数個になって管理が必要になったときです。この3つに当たるなら、Webアプリ化ツールを見る段階になります。見るときは機能の箇条書きより先に、雛形の並びを確かめると判断が速くなります。300以上のプリセットからすぐ作れる形であれば、URLもアイコンも名前も選んだ時点で埋まるため、Dockに並べる数が増えても手数が一定に収まります。自分が毎日開くサービスが含まれるかは対応サービス一覧で確認でき、窓の挙動やアイコンの指定をどこまで決められるかはできることにまとまっています。実際の作成手順は使い方ガイドで画面付きに追えます。
費用の桁も先に把握しておくと迷いません。標準機能は0円、専用のツールは3アプリまで無料で、それ以上を作る段階で3,980円の買い切りに移る形があります。線引きは料金に、導入前に出やすい疑問はよくある質問に整理されています。
よくある質問
Dockに追加したいのに、アプリの列に入らないのはなぜですか?
置こうとしているものが書類として扱われているためです。Dockは区切り線を境にアプリの領域と、ファイルとフォルダの領域に分かれていて、書類は後者にしか入りません。ブックマークやURLのファイルもここに含まれます。アプリの列に並べたい場合は、先にアプリの実体を用意する手順になります。
Dockからアイコンを外すと、アプリも削除されますか?
削除されません。Appleの説明でも、Dockから外れるのはエイリアスだけで項目自体はMacに残ると示されています。アプリケーションフォルダから再度ドラッグすれば戻せます。逆に実体を削除した場合はDockのアイコンに疑問符が付き、これはDock側の操作では直せません。
アイコンの画像を差し替えたいのに、ペーストが選べません。
クリックする場所が違う可能性が高いです。情報ウインドウの左上にある小さいアイコンを選んでからペーストします。その下の大きなプレビューを選んでいると、ペーストが使えません。小さいアイコンを選べていれば周囲に枠が表示されます。元に戻すときは同じ場所でカットを選びます。
Dockに置くアイコンは何個までが目安ですか?
上限は決まっていませんが、増えるとDockが自動的に縮小して探す時間が伸びます。毎営業日に開くものだけをアプリの列に残し、それ以外はフォルダにまとめて区切り線の向こう側へ置くと視界が整理されます。Dockを画面の左右に置くと縦の余白を使えるため、同じ数でも1つあたりを大きく保てます。