LinkedInのアプリは必要か|Macでの判断材料を整理
「linkedin アプリ 必要 か」で調べる人の多くは、スマートフォンに入れるかどうかで迷っています。ただ、Macを主戦場にしている場合は前提が1つ変わります。LinkedInにはWindows向けのデスクトップアプリがある一方で、macOS向けの公式アプリは配布されていません。App Storeの掲載も対応機種はiPhoneとiPadの2つだけで、Macの項目がありません。つまりMacでの問いは「アプリを入れるか」ではなく、「スマートフォンのアプリを併用するか」と「ブラウザで開く窓をどう扱うか」の2つに分かれます。この記事では、その2つを目的別に切り分けます。
OSによって選べる経路が違う
まず、公式に用意されている入口を並べます。ここが食い違ったまま比較記事を読むと、自分の環境に無い機能の話を読み続けることになります。
| 環境 | 公式に用意されているもの |
|---|---|
| Windows 10 / 11 | Microsoft Storeから入れるデスクトップアプリ、ブラウザ版 |
| Mac | ブラウザ版のみ |
| iPhone / iPad | モバイルアプリ、モバイル版のサイト |
| Android | モバイルアプリ、モバイル版のサイト |
Windows向けのデスクトップアプリは、スタートメニューやタスクバーから開ける形になっていて、サインインは1回のクリックでブラウザ側の認証に渡す方式です。ログイン後はアプリを最小化していてもプッシュ通知が届き、通知にはプレビューが含まれます。不要な場合はWindowsの設定の通知欄でLinkedInのトグルを切る、という手順まで公式に案内されています。
Macにはこれに相当するものがありません。したがってMacの画面上では、LinkedInは常にブラウザの中のページとして存在します。
ブラウザ版の対応範囲は、思ったより明確に決まっている
ブラウザ版だから何でも動くわけではありません。LinkedInはデスクトップで対応するブラウザを4つに限定して公開しています。Microsoft Edge、Firefox、Chrome、Safariの最新版と、その1つ前のメジャーリリースです。
古いバージョンのブラウザを使っているとアクセスできないことがある、という注意も明記されています。加えて、Internet Explorerは2020年7月1日以降サポート対象外です。社内の標準ブラウザが指定されている環境では、まずここを確認しておくと無駄な調査を避けられます。
モバイル側の条件も公開されています。iPhoneとiPadはApp Storeの掲載でiOS 16.6以降、AndroidはAndroid Pie(9.0、APIレベル28)以降です。古い端末を現役で使っている場合、モバイルアプリを入れる選択肢がそもそも成立しないこともあります。その場合はモバイル版のサイトを使うことになりますが、LinkedInはモバイルサイトの機能がモバイルアプリと一部異なると案内しています。
目的別に見ると、必要かどうかはきれいに分かれる
「必要か」という問いは、何のために使っているかを決めないと答えが出ません。用途ごとに整理すると次のようになります。
- 転職や案件探しが目的 … 求人の閲覧と応募はブラウザ版で完結します。ただし、スカウトの返信が遅れると機会が消えるため、通知を受け取る経路としてスマートフォンのアプリを入れる価値があります。
- 採用や営業で相手を探すのが目的 … 一覧をスクロールしながら比較する作業が中心になるので、画面の広いブラウザ版が主役です。スマートフォンのアプリはおまけになります。
- 発信が目的 … 記事や画像の投稿はブラウザ版のほうが編集しやすく、下書きの推敲も落ち着いてできます。一方で、投稿直後のコメントに素早く反応したい場合はスマートフォン側が向きます。
- 情報収集だけが目的 … どちらか一方で足ります。通知が煩わしいと感じているなら、アプリを入れないという判断が合理的です。
共通しているのは、書く作業と比べる作業はパソコン、反応する作業はスマートフォン、という分かれ方です。この線を引いてしまえば、両方入れるか片方だけかは自動的に決まります。
なお、古い端末でアプリを入れられない場合の逃げ道として、モバイル版のサイトがあります。ブラウザのアドレス欄にLinkedInのURLを入れれば開けますが、LinkedInはモバイルサイトの機能がモバイルアプリと一部異なると案内しています。常用する前提ではなく、端末を買い替えるまでの中継ぎと考えたほうが期待を外しません。
会社としての発信を担当している場合も、必要なのはアプリではなく権限です。会社ページの管理は個人のアカウントに管理者の権限を付ける形で行うため、担当者が交代したときにやることはアプリの入れ替えではなく権限の付け替えになります。ここを混同すると、退職者のスマートフォンに通知が届き続けるといった事故につながります。
通知をどこで受け取るかが、実質的な争点
アプリを入れる理由の大半は通知です。ブラウザ版でも通知は受け取れますが、ブラウザを閉じていれば届きません。常時開いておくならブラウザ版で足り、閉じる運用ならスマートフォン側が必要になります。
Windows向けのデスクトップアプリを選んだ場合も、通知の扱いはOS側の設定に委ねられます。公式の案内では、通知を止めたいときはWindowsの設定の通知欄でLinkedInのトグルを切る、という手順が示されています。アプリ側で細かく段階を調整するのではなく、届くか届かないかの二択に近い形です。
ここで見落としやすいのが、通知を絞る作業です。LinkedInは、つながりの申請、投稿への反応、求人のおすすめ、記念日の案内など、種類の多い通知を送ります。全部を受け取る設定のままだとアプリを入れた瞬間に画面が騒がしくなり、本当に見たかったスカウトの通知が埋もれます。入れるかどうかを決める前に、通知の種類を絞る前提で考えておくほうが結果は良くなります。
アカウントは1つだけ。使い分けの発想が通用しない
他のサービスなら、仕事用と個人用でアカウントを分け、それぞれ別のアプリで開くという解き方があります。LinkedInではこの手が使えません。利用規約に明記されています。
LinkedInのサービスを利用することにより、利用者は次に同意したものとみなされます。(1)年齢が「最低年齢」に達していること (以下の規定を参照)、(2)LinkedInアカウントを1つのみ保有し、アカウントに実名を使用していること、(3)サービスの使用がLinkedInによって制限されていないこと。 出典: jp.linkedin.com
副業用の別アカウントを作る、法人としての顔を別に持つ、といった発想は規約の側で否定されています。会社としての発信は個人アカウントから会社ページを管理する形になるので、アカウントを増やす必要はそもそもありません。
この制約は判断を単純にします。LinkedInで考えるべきは「どのアカウントで開くか」ではなく「1つのアカウントをどこで開くか」だけです。
拡張機能を使っているなら、ブラウザ版から離れられない
採用や営業でLinkedInを使っている場合、ブラウザの拡張機能を組み込んでいることが少なくありません。候補者の情報を自社の管理システムへ送る拡張機能、リストを書き出す拡張機能、翻訳の拡張機能などです。
拡張機能はブラウザの仕組みを使って動くため、ブラウザの外に出た瞬間に動かなくなります。Windows向けのデスクトップアプリを選んだ人が、結局ブラウザ版に戻ってくる理由の多くはこれです。Macにはそもそもデスクトップアプリが無いので、この点で迷う余地はありません。
拡張機能を選ぶときは、Manifest V3へ移行済みかどうかも確認しておくべきです。Manifest V2の拡張機能はChrome 138で無効化され、2026年8月31日にストアから削除されました。以前から使っている拡張機能が動かなくなっている場合、原因はLinkedIn側ではなくブラウザ側にあります。
入れるか入れないかの外にある、3つ目の置き方
ここまでを踏まえると、Macで残る問題は1つです。ブラウザ版を使うしかないのに、タブの列に混ざって見失う。あるいはブラウザを閉じるたびに消える。
サイトをアプリにする道具を使うと、この問題だけを切り離せます。ブラウザ版のLinkedInだけを開く独立したアプリを作る方法で、この種の道具はブラウザエンジンを別に抱え込むのではなく、Macに入っているChromium系のブラウザを土台にします。土台がブラウザなので、拡張機能はそのまま動き、ログイン状態も引き継がれ、ブラウザが更新されれば中身も一緒に新しくなります。
できあがったアプリはDockに専用のアイコンで並び、Cmd+Tabの一覧に現れます。ブラウザを終了しても閉じません。300以上のサービスがプリセットとして用意されていて、URLもアイコンも名前も最初から組になっているので、LinkedInのように定番のサービスは選ぶだけで作れます。どのサービスが揃っているかは対応サービス一覧で確認できます。
土台に選べるブラウザはChrome、Chrome Canary、Chromium、Brave、Microsoft Edge、Vivaldi、Operaの7種類です。LinkedInが対応ブラウザとして挙げているChromeとEdgeがこの中に含まれているため、対応環境から外れる心配もありません。手順は使い方ガイドにまとまっています。
通知をアプリ単位で持たせる
この形にすると、通知の扱いも整理できます。作ったアプリの窓の中でLinkedInの通知を許可すると、ブラウザではなくそのアプリの名前でmacOSに登録されます。以後はシステム設定の通知欄で、LinkedInだけを個別に扱えます。仕事中は集中モードで黙らせ、休憩時間だけ通す、といった調整がアプリ単位でできるようになります。
各アプリには独立したブラウザプロファイルが割り当てられるので、LinkedInの窓に入れる拡張機能と、普段のブラウザに入れる拡張機能を分けることもできます。採用の作業に必要な拡張機能だけをその窓に置き、普段の閲覧には持ち込まない、という運用です。何がどこまで分かれるかはできることに一覧があります。
まず3つまでは無料で作れるので、LinkedInを1つ目に試してみるのが手軽です。増やしたくなったときも買い切りの1回払いで無制限になります。金額の考え方は料金に、細かい疑問はよくある質問にまとまっています。
判断を1分で終わらせる順番
上から見て、当てはまったところで止まります。
- スカウトや返信の速さが成果に直結する … スマートフォンのアプリを入れて、通知の種類を絞る。
- 採用や営業で拡張機能を使っている … ブラウザ版が主役。デスクトップアプリの話は関係なくなる。
- Macで毎日開くが、タブの中で見失っている … 独立した窓を作る価値がある。
- 見るだけで、通知は要らない … ブラウザ版のままで足りる。アプリは不要。
- Windowsも併用している … そちらだけデスクトップアプリを入れる選択もある。ただし拡張機能は動かない。
「アプリが必要か」という問いは、実際には「通知をどこで受けるか」と「窓をどこに置くか」の2つに分解できます。Macの場合、前者はスマートフォン、後者はブラウザの外側という答えに落ち着くことが多くなります。
よくある質問
LinkedInにMac用のデスクトップアプリはありますか?
配布されていません。デスクトップアプリはWindows 10と11向けにMicrosoft Storeで提供されており、Macは対象外です。App StoreのLinkedInの掲載も対応機種がiPhoneとiPadだけで、Macの項目がありません。MacではブラウザでLinkedInを開く形になります。
スマートフォンのアプリを入れないと不便ですか?
用途によります。求人の閲覧、応募、投稿の作成はブラウザ版で完結します。不便が出るのは通知で、ブラウザを閉じている間はブラウザ版の通知が届きません。スカウトへの返信速度が成果を左右する使い方をしているなら、アプリを入れる価値があります。
仕事用と個人用でLinkedInのアカウントを分けられますか?
利用規約が、アカウントを1つのみ保有し実名を使うことを条件として定めているため、分けられません。会社としての発信は、個人のアカウントから会社ページを管理する形で行います。使い分けを考える必要がないぶん、判断はむしろ単純になります。
ブラウザ版をタブに埋もれさせない方法はありますか?
サイトをアプリにする道具で、LinkedIn専用のアプリを作る方法があります。土台はMacに入っているChromium系ブラウザなので、拡張機能もログイン状態もそのまま使えます。Dockに専用アイコンが並び、通知もそのアプリの名前でmacOSに登録されるため、システム設定から個別に調整できます。