楽天証券のマーケットスピードをMacで使う|代わりの開き方
マーケットスピードという名前のツールは複数あり、Macで使えるものと使えないものが分かれています。名前が似ているため、ダウンロードページまで進んでから対応OSの違いに気づく人が少なくありません。この記事では、公式ページの記載をもとにMacで選べる範囲を確かめたうえで、取引に使う画面をブラウザのタブから独立したウィンドウへ出す手順を整理します。
名前が似ているツールの対応OSを先に切り分ける
楽天証券のパソコン向け取引ツールには、マーケットスピード、マーケットスピード II、MARKETSPEED for Mac、マーケットスピードFXが並んでいます。このうちMacで入れられるのはMARKETSPEED for Macです。マーケットスピード IIについては、公式サイトのよくあるご質問に対応環境がはっきり書かれており、Windowsのみの対応となっています。ダウンロードの案内の横にも、Windowsのみの対応である旨が添えられています。
つまり「マーケットスピード II をMacで動かす方法を探す」という方向は、公式の対応範囲の外にあります。Macを使っているなら、選ぶべきはMARKETSPEED for Macか、ブラウザから楽天証券のウェブサイトにログインして取引する形か、その両方の併用です。ここを最初に決めておけば、対応していない組み合わせを試して時間を使うことがなくなります。
なおマーケットスピード IIの利用料について、公式のよくあるご質問は無料であり、申請すれば誰でも利用できると明記しています。費用が障害になっているわけではなく、分かれているのは対応OSだけです。Windowsの機体を別に持っている人であれば、発注はWindows側、調べ物と手続きはMac側という分担も成り立ちます。手元の機体が1台だけであれば、Mac側で完結する組み方を考えるほうが早いです。
現行のマーケットスピードとマーケットスピード IIの関係についても、公式のよくあるご質問に説明があります。現行のマーケットスピードのサービスは継続しており、両方を利用できるとされています。登録銘柄やマイページの登録画面、環境設定は引き継ぎが可能とも書かれています。Windowsの機体で旧版から移る場合はこの案内が使えますが、Macの側ではそもそも選択肢がMARKETSPEED for Macに絞られるため、移行の検討そのものが不要になります。
MARKETSPEED for Macで確かめる動作環境と対象機種
MARKETSPEED for MacはApp Storeから配布されています。公式のダウンロードページには、App Storeで「楽天証券」と検索する方法、Launchpadから起動する方法、Dockに常に表示させる方法の3つが順番に書かれています。導入の前に確かめたいのは対応OSです。公式が挙げているのはmacOS 14 Sonoma、macOS 15 Sequoia、macOS 26 Tahoeの3系統で、最新のOSへの更新も併せて案内されています。お知らせ欄には、macOS 26 Tahoeへの対応が2025年9月のVersion 4.0.3で入ったことと、今後公開が予定されているmacOS 27 Golden Gateに対応した版を順次リリースする予定であることが記されています。
必要な条件は数字で示されています。メモリーは2GB以上、ハードディスクの空き容量は8.8GB以上、ディスプレイは1366x768以上、インターネット通信速度は1Mbps以上、ブラウザはSafari 14以上です。対象機種として挙げられているのは、iMacが2019年以降、iMac Proが2017年のモデル、MacBook AirとMacBook Proが2018年以降、Mac miniが2018年以降、Mac Proが2019年以降、Mac Studioは全モデルです。
公式ページはさらに、Appleが正式に販売したハードウェアにそのまま導入したMacだけが動作保証の範囲であると明記しています。仮想マシン上での利用は誤動作の原因になるという注意書きも添えられています。Windowsを仮想環境で動かしてマーケットスピード IIを入れるという発想は、この注記の趣旨からは離れます。macOSのバージョン確認と更新の手順はAppleサポートの案内に沿って進めるのが確実です。
MARKETSPEED for Macで何ができるか
MARKETSPEED for Macは、国内株式と信用取引をこのアプリで完結できる作りになっています。画面の構成は一覧から選ぶセレクターと情報エリアの組み合わせで、銘柄を選ぶとすぐに詳細が表示されます。個別銘柄の画面には注文機能が備わっており、注文内容を入力している間も最新の情報を確認できます。保有している株式と信用建玉の銘柄別の損益も同じ画面で把握できる作りです。
板、歩み値、ニュース、チャートといった部品は、独立したポップアップウィンドウとして画面に配置できます。公式ページはこの点について、仮想デスクトップや画面の切り替えもスムーズであると説明しています。つまり1枚の大きなウィンドウに全部を詰め込む形ではなく、必要な部品を好きな位置に並べる形で使えます。Macの操作体系と組み合わせて画面を作り込みたい人には、この設計が効いてきます。
お気に入りの銘柄については、端末をまたいだ扱いが公式に示されています。
お気に入り銘柄は、楽天証券のウェブサイトはもちろん、iPhoneやiPad向けのトレードツール「iSPEED」ともクラウドで連動します。 出典: marketspeed.jp
銘柄の並びが端末間で引き継がれるため、Macでは専用アプリ、外出先ではiSPEED、手続きはブラウザという分担を組んでも、見ている一覧は揃います。端末ごとに同じ作業を繰り返す必要はありません。整える対象は銘柄の管理ではなく、画面へのたどり着き方の側に絞れます。
取引に使う画面を独立したウィンドウとして開く手順
Macで取引をする人の実務では、専用アプリだけで完結しない場面が残ります。入出金、各種の申込、口座の設定変更などはウェブサイト側の画面で進めます。この画面をブラウザのタブのひとつとして開き続けると、毎日開くサイトが10個以上並んだ時点でファビコンだけの表示になり、探す手間が生まれます。相場が動いている時間にタブを横スクロールして探すのは不利です。
手順は3段階に整理できます。第1に、ブラウザでログイン後の目的の画面を開き、そのURLを控えます。第2に、URLを指定して独立した .app を生成する道具でアプリ名とアイコンを設定します。第3に、生成されたアプリをDockに追加し、1回のクリックで開けるようにします。アドレスバーとタブバーを表示しない設定にすれば、目的の画面だけが残った1枚の窓になります。
この形にしておくと、ログインの状態がアプリごとに分かれたプロファイルへ保存されます。普段使いのブラウザで別のGoogleアカウントに入っていても、証券口座の画面には影響しません。誤ってタブを閉じる事故や、隣のタブのリンクをクリックして画面が切り替わる事故も起きにくくなります。300以上のプリセットからすぐ作れる形の道具であれば、URLの入力やアイコンの用意を省いて数分で終わります。
導入の前に押さえておきたい注意点
Macでの環境づくりで後から引っかかるのは、ログイン時の追加認証です。楽天証券はMARKETSPEED for Macのログインに追加の認証を段階的に導入しています。公式のお知らせ欄を見ると、2025年4月のVersion 3.5.4でログイン時のリスクベース認証を、同年6月のVersion 3.6.0でログイン追加認証として絵文字の認証コードをメールで送る仕組みを導入したことが記されています。さらに同年6月のVersion 3.9.0では、注文時のリスクベース認証が加わっています。古いバージョンのまま使い続けていると、ログインの段階で止まることがあります。取引の前日までに一度起動して更新の有無を確かめる運用にしておくと、この種の足止めは避けられます。
もうひとつはリアルタイム株価の条件です。公式のダウンロードページには、国内株式のリアルタイム株価の利用条件に該当しない場合は申込みが必要であるという注記が添えられています。アプリを入れただけで常に即時の株価が出るとは限らないため、自分の取引状況が条件に当てはまるかどうかはログイン後の画面で確かめます。判断の前提になる数字なので、ここは推測で済ませないほうがよい部分です。表示が遅れている状態で板を見ていると、実際の気配と手元の画面がずれたまま発注してしまいます。
ブラウザ側をアプリにする場合の注意点もひとつあります。証券口座の画面は、拡張機能が入力欄に干渉すると入力が崩れることがあります。アプリごとに拡張機能の有効と無効を切り替えられる道具であれば、取引用のアプリだけ拡張機能を切った状態にできます。広告を消す拡張や翻訳の拡張を普段使っている人は、この切り替えを最初に設定しておくと後の手戻りが減ります。
ブラウザ本体の更新との付き合い方も見ておきます。Chromeは数週間ごとに更新されるため、URLから生成したアプリはその都度作り直しが必要になる場合があります。本体を参照する形で作り、更新を検知して自動で揃え直す仕組みを備えた道具であれば、この作り直しは発生しません。毎朝開く取引画面が更新の翌日に起動しなくなる事態は避けたいので、選ぶ段階でこの点を確かめておくと安心です。
独自データ考察: どの画面をアプリにすべきかの見分け方
アプリにする対象は、3つの条件で機械的に決められます。1日に2回以上開くか、開いている時間が長いか、他のタブと混ざると困る中身かどうかです。証券口座の取引画面は3つすべてに当てはまるため、優先度は高い側に入ります。年に数回しか見ない取引報告書の画面は、ブックマークのままで足ります。この線引きをしておけば、アプリの本数が無用に増えることもありません。無料で作れる本数に上限がある道具を使う場合は、この3条件で上から順に並べて、上位のものから割り当てていくと無駄がありません。
アプリ化する道具の側で何ができるかは、先に一覧で確かめておくと迷いません。できることには、アプリごとに独立したプロファイルを割り当てる仕組み、拡張機能の有効と無効をアプリ単位で切り替える仕組み、タブバーとアドレスバーの表示を切り替える仕組みがまとまっています。作成の流れを手順の形で追いたい場合は使い方ガイドから入るのが近道です。
最初から用意されているサイトの範囲も、着手の速さを左右します。対応サービス一覧では、通信、仕事効率化、ビジネスと開発、ショッピングといった分類ごとにプリセットが並んでいます。一覧に無いサイトでも任意のURLから作成できるため、証券口座のように公開のプリセットになりにくい画面も同じ手順で扱えます。費用の条件を先に確かめたい場合は料金を見ると、無料で作れる本数と、本数の上限を外す場合の金額が一度で分かります。
運用の形としては、専用アプリ1本とブラウザ由来のアプリ1本に分け、Dockの同じ並びに置いておく配置が扱いやすいです。前者は板と注文、後者は入出金と各種の申込にあてます。この2本が固定の位置にあると、朝の立ち上げでタブを探す動作そのものが消えます。アイコンを見分けやすいものにしておくと、Dockの中で取り違える余地もなくなります。アプリの数が増えてきた段階では、キーワードで検索して呼び出す形に切り替えれば、並びが長くなっても目的のものへすぐ届きます。導入前に残った疑問はよくある質問にまとまっているので、動作環境と費用の条件はそこで一度に確かめられます。
よくある質問
マーケットスピードIIをMacで使う方法はありますか?
公式サイトのよくあるご質問には、マーケットスピードIIはWindowsのみの対応であると明記されています。Macで使える専用アプリはMARKETSPEED for Macで、こちらは国内株式と信用取引に対応しています。対応OSはmacOS 14 Sonoma、macOS 15 Sequoia、macOS 26 Tahoeの3系統が挙げられています。
マーケットスピードIIの利用料はかかりますか?
公式のよくあるご質問では、利用料は無料で、申請すれば誰でも利用できると案内されています。Macで使えないのは料金の問題ではなく対応OSの違いによるものです。Windowsの機体を別に持っている場合は、そちらで利用する形になります。
MARKETSPEED for Macを入れる前に何を確かめますか?
対応OSと対象機種、そして空き容量です。公式ページはハードディスクの空き容量8.8GB以上、メモリー2GB以上、ディスプレイ1366x768以上、通信速度1Mbps以上を挙げています。対象機種はMacBook AirとMacBook Proが2018年以降、iMacが2019年以降などと明記されています。
ブラウザ側の取引画面もアプリにしたほうがよいですか?
入出金や各種の申込はウェブサイト側の画面で進めるため、毎日開くならアプリにしておく価値があります。Dockから一手で開けるようになり、タブの列から切り離せます。ログイン情報はアプリごとのプロファイルに分かれて保存されるので、普段使いのブラウザとは独立して扱えます。