松井証券をPCで使う|Macで動くツールと取引画面の切り出し方

松井証券をPCで使おうとすると、ツールの名前が10種類以上並び、どれが自分の環境で動くのか分からなくなります。同じ会社の道具なのに、Windowsだけのものと、MacでもiPadでも動くものが混在しています。結論を先に書くと、判断の基準は「入れて使う道具かブラウザで開く道具か」です。この見分けがつけば、Macで用意する画面が決まります。

PC向けの道具は、性質で2つに分かれる

松井証券のPC向けのツールは、推奨環境の一覧に並べて公開されています。マーケットラボ、ネットストック・ハイスピード、マーケットラボ米国株、FXトレーダー・プラス、株価ボード、チャートフォリオ、フル板情報、QUICK情報、ネットストックトレーダー、ネットストックトレーダー・プレミアムなどが挙がっています。名前だけを眺めても違いが見えませんが、対応OSの列を見ると性質が2つに分かれることが分かります。

ブラウザで開く道具は、対応OSの列にWindowsとMacの両方が並びます。パソコンに入れて使う道具は、Windowsだけが並びます。この区別は、ツールの説明文ではなく推奨環境の表を見たときに初めて見えてきます。「松井証券はMacに対応しているか」という問いに一言で答えが出ないのは、この構造のためです。

会社としての位置づけも公開されています。

松井証券はシンプルな手数料体系、豊富な無料ツールと安心のサポートでNISAをきっかけに投資を始める初心者の方にも支持されています。株式は1日の約定代金が50万円以下なら手数料0円、その他商品の手数料も業界最安水準でご提供しています。NISAでの日本株、米国株、投資信託はすべて売買手数料が無料です。日本株(現物取引/信用取引)・米国株(現物取引/信用取引)、投資信託、FX、先物・オプション取引、NISA、iDeCo等の各種商品をお取扱いしています。 出典: matsui.co.jp

無料のツールが多いという方針は、道具の数が多い理由の説明にもなっています。ただし数が多いぶん、自分が使う商品に対応する道具を選ぶ手間が残ります。Macを使う人にとっては、ここに対応OSという条件が1つ増える形になります。

Macの列が入っている道具

推奨環境の表でMacの列が入っているものから見ます。

  • マーケットラボ。対応OSはWindows 10とMac OS X(10以上)です。Windows側はMicrosoft Edge、Google Chrome、FireFoxの最新版、Mac側はSafariの最新版が対象と書かれています。
  • FXトレーダー・プラス。Windows 10(最新版)に加えてMac OS X(最新版)が入っており、Mac側はSafariの最新版が対象です。Android OSとiOSも並んでいます。
  • 株価ボード。Windows 10とWindows 11の64bit版に加えて、Mac OS X(10.15)とSafari 13が記載されています。iPadOS iOS 13.0以上とAndroid 10以上のタブレットも対象です。
  • チャートフォリオ。Windows(最新版)とmac OS(最新版)が並び、ブラウザはGoogle Chrome、FireFox、Microsoft Edge、Safariの最新版です。タッチパネルでの使用は推奨環境外と注記されています。
  • フル板情報。Windows 10が最推奨と書かれつつmac OSも並び、ブラウザはGoogle Chromeの最新バージョンが最推奨、Microsoft Edgeの最新2バージョン、Firefoxの最新バージョン、Safariの最新2バージョンが対象です。モバイルブラウザは未対応と明記されています。

読み取れる傾向が2つあります。1つは、Mac側で指定されるブラウザがSafariに寄っている点です。チャートフォリオとフル板情報はChromeやFirefoxも並びますが、マーケットラボと株価ボードはSafariだけが書かれています。もう1つは、バージョンの書き方がツールごとにそろっていない点です。株価ボードはMac OS X(10.15)とSafari 13という具体的な数字で、チャートフォリオは最新版という書き方です。10.15という数字はかなり古い時期のmacOSを指すため、今のMacであれば条件を下回る心配はありません。

Windowsだけが並んでいる道具

一方で、Macの列が入っていない道具もあります。

  • ネットストック・ハイスピード。対応OSはWindows 10とWindows 11で、ブラウザはいずれもMicrosoft Edgeです。ベータ版(評価版)は推奨環境外と注記されています。

  • QUICK情報。Windows 10とWindows 11で、ブラウザはMicrosoft Edge、いずれも64ビット版、いずれもサービスパックは最新版と書かれています。

  • ネットストックトレーダーとネットストックトレーダー・プレミアム。Windows 10とWindows 11で、ブラウザはMicrosoft EdgeとGoogle Chromeの最新版です。キーボードとマウスでの操作を前提とし、タッチパネルでの動作は推奨対象外とされています。Microsoft Edgeの場合は.NET Frameworkがインストールされている必要があるという条件も添えられています。

  • 松井FP(将来シミュレーター)。Windows 10、iOS(最新版)、Android OS(最新版)が並び、Macの行がありません。

  • 株価教えて!は毛色が違い、対応端末はAmazon Alexa対応のスマートスピーカーです。

.NET Frameworkという条件は、Windowsの土台に依存した作りであることを示しています。板を見ながら速く発注する系統の道具が、Windows側に集まっているという整理になります。Macを主機にして株式を扱う場合、この系統の画面は手元で動かないという前提で組み立てるのが早道です。

Macで完結させるなら、ブラウザの画面が中心になる

以上を踏まえると、Macで松井証券を使う姿は自然に決まります。入れて使う道具は諦め、ブラウザで開くツールとお客様サイトを中心に据える形です。相場を見るための株価ボードとチャートフォリオ、板を細かく見たいときのフル板情報、そしてFXならFXトレーダー・プラス。これらはMacのブラウザで開けます。

問題はその先です。ブラウザで開く画面が増えるほど、タブが増えます。相場を見る画面、注文の画面、入出金の手続き、NISAの枠の確認、各種の届出。どれもお客様サイト側にあり、開く回数が多い画面と年に数回の画面が同じタブの列に並びます。必要になった瞬間に探す動作が入り、放っておいたタブはセッションが切れて再ログインからやり直しになります。

ログインの入口そのものも、商品ごとに分かれています。検索結果に日本株のお客様サイトと先物オプションのお客様サイトが別に並ぶのは、この構造のためです。ログインでお困りの方への案内が独立して用意されていることからも、入口の多さが利用者の詰まりどころになっていることが読み取れます。よくあるご質問のパソコン・スマホ・ツールの欄には、この系統の問いがまとめられています。

もう1つ、ブラウザ中心で使うときに効いてくるのが認証の手順です。お客様サイトのログインの案内には電話番号認証に関する注意が出ており、入口で止まる場面があることが読み取れます。ログインの入口が商品ごとに分かれているうえに、認証の手順が絡むと、どの窓でどこまで進んだのかを見失いやすくなります。日本株の画面と先物オプションの画面を同じタブの列に並べていると、開いたつもりの画面が別商品の画面だった、という取り違えも起きます。

こう考えると、Mac側で整えるべきことは道具選びの続きではなく、画面の置き場所の設計だと分かります。推奨環境の表でMacで動くツールを確定させたあと、その画面をどこから開くのかを決める。ここまでやって初めて、PCで松井証券を使う形が固まります。手数料の条件やNISAの扱いといった商品側の話とは別に、日々の操作の速さを決めるのはこの部分です。

毎日開く取引画面を、独立した窓に切り出す

Macの標準機能で、特定の画面を独立した窓にする方法は2つあります。Safariでは、macOS Sonoma 14以降であれば、目的の画面を開いた状態でメニューバーの「ファイル」から「Dockに追加」を選び、名前を付けます。ホームフォルダの「アプリケーション」フォルダに保存され、DockからもSpotlightからも開けるようになります。Chromeでは、右上のその他アイコンから「キャスト、保存、共有」を選び、ページをアプリとしてインストールの項目を選びます。

どちらの経路でも効くのがログイン状態の扱いです。

Webアプリは、Safariとは別に機能します。閲覧履歴、Cookie、Webサイトデータ、設定情報はSafariと共有されません。そのため、Safariプロファイルを使う場合と同様に、ブラウズをほかとは切り分けることができます。 出典: support.apple.com

作った窓では改めてログインを求められますが、その代わりに複数の口座を別の窓に分けて置けます。証券会社を2社以上使っている人や、家族の口座を別に管理している人には、この分離がそのまま効きます。

作ったあとに済ませておくことが3つあります。窓の幅と位置を決めて画面の端に寄せること。システム設定のデスクトップとDockで「すべてのデスクトップ」に割り当てること。相場を見る日はログイン項目に入れて、Macを起動した時点で開いておくこと。確認しておく点も3つで、窓の中でログインして目的の画面まで進めること、窓を閉じて開き直してもログイン状態が残ること、Macを再起動したあとも同じ位置に出ることです。

どの画面を窓にするかの決め方

窓にする候補を選ぶ基準は2つです。1日に開く回数と、開いたままにしておきたいかどうか。相場を見る画面と注文の画面は前者、入出金と各種照会は後者に当たります。年に数回しか開かない届出の画面はタブのままで足ります。窓を増やしすぎるとDockのアイコンが並びすぎて、探す手間が別の場所に移るだけになります。

詰まりやすいのは、作り方がばらつくことです。SafariのWebアプリはmacOS Sonoma 14以降が前提で、ChromeのPWAはサイトによってインストールの項目そのものが出てきません。作り方を1つにそろえたい場合は、URLとアイコンを指定して独立した.appを作る専用の道具を使う経路があります。アプリごとに別のブラウザプロファイルを割り当てる作りのものが多く、口座を使い分ける人の事情と噛み合います。300以上のプリセットから選ぶだけでアプリにできる作りであれば、URLの入力もアイコンの用意も要りません。作れる範囲はできることに整理されており、実際の流れは使い方ガイドで確認できます。

選ぶときに見る点は3つです。ブラウザが更新されたあとも作った.appがそのまま動くか、窓のサイズと位置を覚えてくれるか、ログイン状態をアプリごとに分けられるか。証券会社の画面では3つめが特に効きます。登録済みのサービスは対応サービス一覧で確認でき、無料で作れる範囲は料金に、挙動の細かい違いはよくある質問に書かれています。

進め方としては、まず推奨環境の表で自分が使う商品の行だけを見て、Macで動くツールを確定させます。次にそのうち開く回数が一番多い画面を1つだけ窓にします。1週間使って探す動作が減ったかどうかを見れば、窓を増やすべきかどうかが判断できます。道具の数の多さは、使う画面を絞ってしまえば悩みの種になりません。

よくある質問

松井証券のPC向けツールはMacで使えますか?

ツールによって分かれます。推奨環境の一覧では、マーケットラボ、FXトレーダー・プラス、株価ボード、チャートフォリオ、フル板情報の欄にMacが入っています。一方でネットストック・ハイスピード、QUICK情報、ネットストックトレーダーはWindowsだけが並んでいます。

MacでSafari以外のブラウザを使っても問題ありませんか?

ツールごとに指定が違います。マーケットラボと株価ボードはMac側にSafariだけが書かれています。チャートフォリオはGoogle Chrome、FireFox、Microsoft Edge、Safariの最新版が並び、フル板情報はGoogle Chromeの最新バージョンが最推奨と書かれています。使うツールの行を確認してから選びます。

株価ボードのMac側の条件が古い数字に見えます。

推奨環境の表にはMac OS X(10.15)とSafari 13と記載されています。これはかなり以前のmacOSを指す数字なので、今使っているMacであれば条件を下回る心配はありません。上限が書かれているわけではなく、下限として示された数字です。

板を見ながら速く発注したい場合、Macだけで完結しますか?

ネットストックトレーダーとネットストックトレーダー・プレミアム、ネットストック・ハイスピードはWindowsだけが対象で、前者2つはMicrosoft Edgeの場合に.NET Frameworkが必要と書かれています。この系統の道具はMacでは動かない前提で環境を考える形になります。

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