メルカリShopsをPCで開く|店舗の管理画面を専用アプリにする

メルカリShopsをPCで開こうとして、どのURLが管理画面なのか分からなくなることがある。買う側の画面と売る側の画面が別のアドレスに分かれていて、検索結果から入ると買う側に着くからだ。ここでは公式ガイドに書かれている入口と対応環境を確かめたうえで、その管理画面をブラウザのタブから切り離して、専用アプリのように開く形までを順に整理する。

PCで開くと操作の幅が変わる

まず押さえておきたいのは、スマートフォンのアプリと同じことがPCでできるという話ではなく、PCのブラウザでしかできない操作があるという点だ。公式ガイドには、パソコンやスマートフォンのWebサイトから、審査の申し込み、商品登録、販売管理といった一連の操作ができると書かれている。そして注意書きとして、各種の操作はWeb版メルカリからは行えないと添えられている。つまり買う側のWeb版メルカリと、売る側の管理画面は、同じ会社の同じサービスでありながら別の場所に置かれている。

規模が大きくなるほどPC側に寄る理由も、運営元の説明にそのまま出ている。

法人または個人事業主の方で、パソコンから効率よく運営したい人、商品数やスタッフの人数が多い事業者の方は、ぜひWeb版メルカリShopsを使ってネットショップを始めてみてください。 出典: jp-news.mercari.com

商品数が数点のうちは、撮影から出品までスマートフォンで完結するほうが早い。ところが取り扱いが増えると、CSVファイルでまとめて登録する、注文の一覧を書き出す、売上の明細を落とす、といった作業が中心になる。運営元の案内では、CSVを使った登録は一度に最大1,000商品まで対応している。この手の作業はキーボードと広い画面がある側が有利で、そのぶんPCのブラウザを開いている時間が長くなる。

手数料の考え方も先に押さえておくとよい。運営元の案内では、かかるのは販売価格の10%の手数料と、売上金を振り込むときの振込手数料だけという形で説明されている。月額の固定費で縛られる作りではないので、PCから開く時間が増えても費用の面では変わらない。

管理画面の入口はどのURLか

ここが最初のつまずきどころになる。売る側の入口は https://mercari-shops.com/seller/shops/ で、公式ガイドもこのアドレスを案内している。実際に開くとログインの画面に移り、ページの名前は「メルカリShops 管理画面 ログインページ」になっている。

いっぽう、ドメインのトップだけを打ち込むと別の場所に着く。mercari-shops.com のトップは、買う側のショッピングモールのページへ転送される。検索結果や過去のブックマークからたどると買う側に着いてしまうのは、この転送があるからだ。窓を作るときにこのトップページを起点にすると、開くたびに買う側の画面が出て、そこから管理画面へ入り直すことになる。

ログインの入口が分かれていることも覚えておきたい。画面には、ショップオーナー向けとして「メルカリアカウントでログイン」と「ショップアカウントでログイン」の2つ、そしてショップスタッフ向けとして「メールアドレスでログイン」が並んでいる。オーナーとスタッフでは押すボタンが違うので、同じMacを複数人で触る場合は、どの入口から入る窓なのかを分けて考えることになる。

  • 買う側のモール … jp.mercari.com/shops
  • 売る側の管理画面 … mercari-shops.com/seller/shops
  • オーナーの入口 … メルカリアカウント、またはショップアカウント
  • スタッフの入口 … メールアドレスとパスワード

Web版だけにある機能

公式ガイドは、Web版にしかない機能を4つ挙げている。窓を作る価値があるかどうかは、この4つを使うかどうかで決まる。

1つ目は注文内容のCSVダウンロードで、売れた商品のデータを書き出せる。2つ目は売上明細のダウンロードだ。3つ目が複数人でのショップ運営で、スタッフアカウントを使う形になる。4つ目は、メルカリアカウントを持たないままショップを開設する機能だ。

スタッフの運用については、ガイドに制約がはっきり書かれている。スタッフアカウントはWeb版でのみ利用でき、パソコンとスマートフォンのどちらのブラウザからでも使えるが、メルカリアカウントに紐付いていないため、そのアカウントでメルカリのアプリは使えない。つまりスタッフに任せる作業は、初めからブラウザの中で完結する。権限の種類は管理者権限と担当者権限の2つで、スタッフを追加するときに選ぶ。1つのメールアドレスを複数のショップのスタッフアカウントに登録することはできないので、店舗を分けて運営するなら、その数だけメールアドレスを用意する順番になる。

スタッフを増やす手順そのものも管理画面の中にある。公式ガイドでは、ショップ管理画面にアクセスして「スタッフ管理」を選び、「スタッフを追加する」からスタッフ名とメールアドレスを入力し、権限のレベルを選ぶ流れで案内されている。招待のメールには受信から72時間という期限があるため、送った側も受け取った側も、その日のうちに済ませる前提で動くことになる。招待を送る作業と、届いたメールを開いて設定を終える作業が同じ画面の中で行き来するので、管理画面を開いたままにしておける形は相性がよい。

ショップの見せ方を調整する作業も、PCの画面向きだ。デザインを編集したあとに下書きとして保存でき、Webブラウザの画面幅とスマートフォンの画面幅の両方でプレビューを表示できると案内されている。プレビューでは非公開の商品も表示されるが、実際のショップのページでは買う側に非公開の商品は出ない。この確認は、編集する窓と公開されたページを並べて見比べる形になるので、画面を広く使えるほど作業が速い。

発送のまわりにも同じ性質の制約がある。メルカリBiz配送は、利用開始の申し込みと発送手続きをメルカリのアプリからは行えず、PCのWebブラウザを使う形で案内されている。ヤマト運輸のB2クラウドとAPIで繋がっていて、複数の注文の送り状をまとめて発行できる。毎日決まった時間に発送作業をするなら、この画面は1日に何度も開くことになる。

対応しているブラウザを先に確かめる

窓を作る前に、どのブラウザで開くかを決めておく。公式ガイドが挙げている対応環境は次の通りだ。

使う機械 対応しているブラウザ
PC(Windows / Mac) Google Chrome、Mozilla Firefox、Microsoft Edge、Safari(Macのみ)
スマートフォン Google Chrome、Safari(iOS端末のみ)

Macの場合はSafariもChromeも対象に入っているので、どちらを土台にしても管理画面は動く。スマートフォン側はiOSが17.0以降に対応と書かれている。買う側の閲覧と購入については、メルカリのアプリ、Web版メルカリ、Web版メルカリShopsの3経路が挙げられていて、売る側と同じ画面ではない。

管理画面を独立した窓にする3つの道

ブラウザのタブから管理画面を出す方法は、大きく3つある。

道 必要なもの ログイン状態 名前とアイコン
Safariの「Dockに追加」 macOS Sonoma 14以降 Safariと別 作るときに決めて後から変更可
Chromeの「ページをアプリとしてインストール」 最近のChrome Chromeのプロファイルと共有 Chromeが管理
サイトをアプリにする道具 道具によって違う 窓ごとに別 自由に決められる

Safariの道はAppleが手順を公開している。macOS Sonoma 14から、SafariでWebページをWebアプリとして保存できるようになった。メニューバーの「ファイル」から「Dockに追加」を選ぶか、ツールバーの共有ボタンから「Dockに追加」を選び、名前を入れて「追加」をクリックする。保存先はホームフォルダの「アプリケーション」フォルダで、DockやSpotlightからも開ける。

店舗の管理画面との相性が良いのは、切り離され方のほうだ。Appleの説明では、Webアプリは閲覧履歴、Cookie、Webサイトデータ、設定情報をSafariと共有しない。オーナーの入口で入る窓と、スタッフの入口で入る窓を別に持てるので、同じMacでログインを入れ替える手間がなくなる。詳しい手順はMacでSafari Webアプリを使うにまとまっている。

Chromeの道は、ヘルプによると右上のその他アイコンから「キャスト、保存、共有」を開き、「ページをアプリとしてインストール」を選ぶ。サイトによってはアドレスバーの右上にインストールのアイコンが出る。こちらは作ったときのプロファイルに紐づくので、いま入っているログイン状態がそのまま引き継がれる。手間は少ないが、ブラウザ側と同じ場所を見ている点は変わらない。詳細はウェブアプリを使用するに書かれている。

起点のURLと窓の名前を決める

どのURLで作るかは、あとから効いてくる。管理画面のログインページを起点にすると、開いたときの1手が減る。注文の確認が毎日の中心なら、注文の一覧を開いた状態で作ってもよい。

起点を間違えても直せる。Appleの設定画面には、アプリケーション名、アプリケーションURL、アイコンの3つが並び、URLの欄には「現在開いているページを指定」のボタンがある。目的のページまで移動してそれを押せば、次からそこで開く。アイコンも差し替えられるので、店舗を2つ持っているなら、見た目で区別できるようにしておくと取り違えが減る。

名前の付け方にも同じ話がある。「メルカリ」とだけ付けると、買う側の画面と見分けが付かない。店舗の名前を入れるか、発送、注文、売上のように、その窓で何をするかを入れておくと、アプリの切り替え画面で迷わなくなる。

作った直後に確かめておきたい点が3つある。1つ目は機能拡張で、Appleの説明ではWebアプリのツールバーにインストールした機能拡張のボタンが出るが、有効か無効かは窓ごとに切り替える形になっている。2つ目はリンクの開き先で、メールやチャットで受け取ったURLを押すと、macOSで既定になっているブラウザが開く。3つ目は通知で、DockのアイコンにWebサイトの未読件数を出すには、通知の要求に窓の中で答える必要がある。

毎日開く画面のうち、どれを窓にするか

ここまでの話は店舗の管理画面に限らない。ブラウザのタブに常駐しているサイトのうち、どれを独立した窓に出すかという選び方の問題に行き着く。

判断は3つの問いで足りる。1日に3回以上開くか。閉じたときに探し直して困るか。他のサイトとログインを分けたいか。2つ当てはまるなら、窓にする価値がある。店舗の管理画面は、注文の確認と発送で何度も開き、スタッフとオーナーでログインを分けたい対象なので、当てはまりやすい。

同じ性質のサイトがどれくらいあるかは、対応サービス一覧に並ぶ顔ぶれを見ると見当が付く。窓ごとの挙動をどう決めるかは使い方ガイドに、どこまで手が届くかはできることにまとまっている。費用の目安は料金、手順の細かい疑問はよくある質問にある。

窓が1つで足りるなら、SafariやChromeのメニューで用が済む。オーナー用とスタッフ用、店舗ごとの窓と、数が増えて名前とアイコンと起点のURLを揃えて管理したくなった段で、専用の道具を検討する順番になる。300以上のプリセットからすぐ作れる形の道具もあるので、まず1つ作って1週間使い、自分に何本必要なのかを数えてから決めるほうが無駄がない。

よくある質問

メルカリShopsの管理画面はPCのどのURLから入りますか?

公式ガイドは https://mercari-shops.com/seller/shops/ を案内しています。ドメインのトップだけを開くと買う側のショッピングモールへ転送されるため、売る側の画面には着きません。管理画面のログインページは「メルカリShops 管理画面 ログインページ」という名前で表示され、オーナー向けとスタッフ向けで入口が分かれています。

PCのブラウザでしかできない操作はありますか?

公式ガイドはWeb版だけの機能として、注文内容のCSVダウンロード、売上明細のダウンロード、複数人でのショップ運営、メルカリアカウントを持たないショップ開設の4つを挙げています。またメルカリBiz配送は、利用開始の申し込みと発送手続きをアプリからは行えず、PCのWebブラウザを使う形で案内されています。

管理画面を専用アプリのように開くと、何が変わりますか?

ブラウザのタブから切り離されるので、他のタブに埋もれずDockから1回で開けます。Appleの説明ではSafariで作ったWebアプリは閲覧履歴やCookie、設定情報をSafariと共有しないため、オーナー用とスタッフ用の窓を分けて持てます。ログインを入れ替える手間が減る点が実務では効きます。

スタッフに任せる場合、アプリとブラウザのどちらを使いますか?

スタッフアカウントはWeb版でのみ利用でき、メルカリアカウントに紐付いていないためメルカリのアプリでは使えません。権限は管理者権限と担当者権限の2種類です。1つのメールアドレスを複数のショップのスタッフアカウントに登録することはできないので、店舗ごとにメールアドレスを用意します。

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