NotionのMac版はどこにある|Appleシリコンとの合わせ方

MacでNotionを使おうとして、Appleの経路から探すと話が噛み合いません。Mac App StoreにはNotionの名前が付いたものが並んでいるのに、入れてもワークスペースは開きません。本体は公式サイトからのダウンロードで、しかもmacOS用のファイルが3種類並んでいて、どれが自分のMacのものかは書かれていません。選び間違えると、壊れたファイルを掴んだように見えるエラーが出ます。この3点を先に片づけると、入れるものが決まります。

Macで手に入れる経路は3つに分かれている

Notionを使う入口は、Mac App Store、公式サイトのダウンロード、ブラウザの3つです。この3つは同じものの置き場所違いではなく、中身がそれぞれ違います。

Mac App Storeに出ているNotion Labs名義のものは、Notion Web Clipperの1本だけです。対応OSはmacOS 10.14以降と表示され、更新は2021年4月で止まっています。Webページを保存するための道具で、ワークスペースのアプリではありません。

ワークスペースのアプリ本体は、notion.com/desktopからの直接ダウンロードです。Appleの審査もApp Storeの更新の列も間に入らず、購入履歴がAppleアカウントに残ることもありません。これはNotion側の方針で、macOS向けの仕事道具では同じ形を取る製品がいくつもあります。

3つ目がブラウザです。notion.soをタブで開くだけで、インストールは要りません。会社から配布されたMacで、App Store以外からのインストールが管理者によって止められている場合、この経路が実質的に唯一の選択肢になります。App Storeをいくら探しても本体は出てこないので、探す時間を先に切り上げた方が早く進みます。

  • Mac App Store(Notion Labs名義): Notion Web Clipper。更新はApp Store経由
  • notion.com/desktop: デスクトップアプリ本体。更新はアプリ自身が行う
  • ブラウザ: notion.soをタブで開く。更新はブラウザ側

Appleシリコン版・Intel版・Universal版の選び分け

公式のダウンロードページには、macOS Universal、macOS Apple Silicon、macOS Intel x64の3つが並びます。Universalは両方のプロセッサ向けのコードを1つのファイルに含んでいるので、迷ったときの既定として扱えます。残りの2つはファイルが小さい代わりに、対応するプロセッサのMacでしか開けません。

間違えたときは黙って動かないのではなく、はっきりエラーが出ます。Notionのヘルプにも同じ文言が載っています。

MacデバイスでNotionデスクトップアプリを開こうとすると、「このアプリケーションはこのMacデバイスではサポートされていないため、アプリケーション『Notion』を開くことができません」というエラーが表示されることがあります。 出典: notion.com

ヘルプが示している直し方は、アプリを削除し、プロセッサを確かめ、対応する版を入れ直すという順序です。プロセッサの確認は、画面左上のAppleロゴから「このMacについて」を開きます。M1・M2・M3・M4などの表記があればAppleシリコン、Intel Coreの表記があればIntel版です。

エラーが出ないのに直した方がよい場合もあります。Rosettaが入っているAppleシリコンのMacでは、Intel版も変換されて起動します。動くので気づきにくく、機種変更のときにデータを引き継いだMacで、何年もIntel版を変換して動かし続けている状態が残ります。Universal版かAppleシリコン版を一度入れ直せば、この心配は消えます。

対応OSの下限と、ブラウザ側の条件

Notionはシステム要件のページを公開しています。デスクトップの行は短く、macOSはmacOS 12以上、WindowsはWindows 10 バージョン21H2以上と書かれています。それより古いmacOS向けの旧版インストーラは用意されていません。

この下限は、いま出ているMac用アプリの中では低い方です。Monterey以降であれば範囲に入るので、数年前のMacだからという理由だけで諦める必要はありません。範囲から外れるのはBig Sur以前のMacで、その場合はブラウザが正規の使い方になります。

ブラウザ側にも条件があります。同じページの表では、Chromeは過去8回の主要な延長安定版リリース、Firefox・Safari・Edgeは直近2つのメジャーリリースが対象と書かれています。SafariはmacOSのバージョンに連動する部分が大きいため、OSを何世代も止めたままにしておくと、サイトは開けても対象範囲からは外れていきます。

Linux版は用意されておらず、ヘルプはChrome・Firefox・Safariで開くよう案内しています。アプリを入れられないMacでも考え方は同じで、ブラウザは代替ではなく想定された使い方です。なお、モバイルの下限はiOSがiOS 17.0以上、AndroidがAndroid 8以上と、プラットフォームごとに別々に決められています。デスクトップの数字をそのまま当てはめると判断を誤ります。

検索結果で公式と別物を見分ける

Mac App Storeで「Notion」と検索すると、Notion Labs名義のもの以外がいくつも並びます。タスク管理の補助、ランチャー、読み上げの道具などで、いずれもNotionのAPIに接続する第三者の製品です。製品として問題があるわけではありませんが、ワークスペースが開くことを期待して入れると空振りになります。

見分けるのに使うのは、アイコンではなく販売元の行です。公式のものはNotion Labs, Incorporatedと表示されます。個人名や無関係な社名で出ているものは別の会社の製品です。

料金の欄も手がかりになります。第三者の補助アプリにはアプリ内課金やサブスクリプションが設定されているものがあり、そこで払った金額はNotionのプランとは無関係です。Notionに課金したつもりで別の製品を契約してしまう取り違えは、この経路で起きます。

ダウンロード先についても同じ注意が要ります。本体のファイルはnotion.com/desktopに置かれているもので、インストーラを再配布している集約サイトのものではありません。再配布されたものを入れると自動更新の経路が崩れ、ヘルプが前提にしている「勝手に最新になる」動きが働かなくなります。アドレスがnotion.comであること、販売元がNotion Labs, Incorporatedであること。確認はこの2点で足ります。

アプリを入れると何が増えるか

デスクトップアプリは、サイトを枠に入れただけのものではありません。ブラウザのタブには無い機能があり、多くの人が入れる理由もそこにあります。

いちばん大きいのはコマンド検索です。アプリを前面に出さずに、キーボードショートカットかMacのメニューバーから検索とNotion AIを呼び出せます。インストール時は既定でオンになり、ログイン時に自動で起動する設定も同時に入ります。どちらも設定の環境設定から切れます。

アプリ内のタブの挙動もブラウザとは違います。タブにカーソルを合わせると中身のプレビューが出て、新しいタブを開いたときに検索窓を出すか既定のページを出すかを選べます。メンション・タスクの割り当て・リマインダーの通知は、タブの中ではなくシステムの通知として届きます。

更新は自動で、メニューバーのNotionから「アップデートを確認」を実行することもできます。macOSの端末では、情報システム部門が配布の仕組みを通じて更新の扱いを管理できるとヘルプに明記されています。リンクをアプリで開くかブラウザで開くかも、設定の両側から切り替えられます。

2つ目のアカウントと拡張機能でつまずく

デスクトップアプリは、同時にサインインできるのが1つです。ワークスペースが1つなら問題になりませんが、個人用と勤務先、あるいは取引先のワークスペースが加わった時点で、切り替えの手間が毎日発生します。

ワークスペースの切り替えとアカウントの切り替えは別物です。同じアカウントに複数のワークスペースがぶら下がっている場合はアプリ内で切り替えられますが、勤務先から配られた別のメールアドレスのアカウントは、いったんサインアウトしてから入り直す形になります。1日に何度も往復する使い方だと、この差が積み上がります。

もう1つの制約が拡張機能です。パスワード管理、翻訳、Webクリップ、スクリーンショットの注釈といった道具はブラウザの中で動きます。デスクトップアプリはそれらを読み込まないため、拡張機能に依存した作業はタブに戻ることになります。

ここを埋めるのが、ブラウザを土台にした独立した窓です。見た目と扱いはアプリで、Dockにアイコンが並び、Command+Tabの一覧にも出ます。動いているのは既にMacに入っていて、更新もログインも済んでいるブラウザなので、拡張機能はそのまま効きます。窓ごとにブラウザのプロファイルを分ければ、2つのアカウントを同時にサインインしたまま並べられます。

公式デスクトップアプリ ブラウザのタブ サイトを独立した窓に
Dockのアイコンとアプリ切り替え あり なし あり
ブラウザ拡張機能 使えない 使える 使える
2アカウント同時 サインインは1つ プロファイル次第 窓ごとに分離
どこからでも呼べる検索 あり なし なし

どちらかが一方的に優れているという話ではありません。Notion固有の機能が要るなら公式アプリ、拡張機能と複数アカウントとOSが古いMacなら独立した窓、という分かれ方になります。

独自データから見える傾向

どのWebサービスが実際に独立したアプリにされているかを見ると、傾向がはっきり出ます。用意されているプリセットは300以上のプリセットからすぐ作れる状態にあり、その顔ぶれは仕事で毎日開くものに偏っています。共通しているのは、公式のMac用アプリが無いか、あってもアカウントを2つ以上使い分けたい種類のサービスです。Notionはアプリがある側ですが、アカウントの使い分けという条件では後者に当てはまります。

土台にできるブラウザはChrome、Chrome Canary、Chromium、Brave、Microsoft Edge、Vivaldi、Operaの7種類で、アプリごとに別のブラウザプロファイルが割り当てられます。Cookieとログインセッションが分離されるので、勤務先のワークスペースと個人のワークスペースを別々の窓で開いたままにできます。何ができるかはできることに整理されており、作る手順は使い方ガイドにまとまっています。自分が使うサービスが含まれているかは対応サービス一覧で確認でき、費用は料金、作る前に迷いやすい点はよくある質問に載っています。

先に決めるのはプロセッサの確認と、macOSのバージョンの確認です。この2つで入れるファイルが決まり、下限を割っているMacや、拡張機能と2つ目のアカウントが日常に入っている環境であれば、ダウンロード先を探すより、サイトを独立した窓にする方が短い道になります。

よくある質問

NotionのMac版はMac App Storeにありますか?

ワークスペースのアプリはありません。Mac App StoreにNotion Labs名義で出ているのはNotion Web Clipperの1本で、対応OSはmacOS 10.14以降、更新は2021年4月です。本体はnotion.com/desktopからの直接ダウンロードになります。

AppleシリコンのMacはどのファイルを選べばよいですか?

macOS UniversalかmacOS Apple Siliconのどちらかです。Universalは両方のプロセッサ向けのコードを含むため、機種の確認をしなくても開けます。Intel x64版もRosetta経由で起動しますが、変換されて動く状態になります。

「このMacデバイスではサポートされていない」と出るのはなぜですか?

落としたファイルがMacのプロセッサと合っていないためです。ヘルプの手順は、アプリを削除し、Appleロゴから「このMacについて」でプロセッサを確認し、対応する版を入れ直すという流れになっています。

古いMacでもNotionは使えますか?

デスクトップアプリの対応はmacOS 12以上です。それより古いMacではアプリを入れられませんが、ブラウザでnotion.soを開く方法は使えます。ブラウザ側にも対応バージョンの条件があるため、ブラウザは新しい状態にしておく方が安定します。

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