notionのWindowsアプリを日本語にする|設定はアカウント側
デスクトップアプリのダウンロードページには選択肢が並んでいますが、期待しているものとは種類が違います。分かれているのはOSとパッケージ形式とプロセッサで、日本語版も英語版もありません。「notion windows アプリ 日本語」で探しても該当のインストーラーが見つからないのは、表示言語がインストールの時点で決まらないからです。言語はアカウント側の設定です。ここを理解しておくと、多くの解説が触れていない結果まで先読みできます。Windowsの機械で言語を変えるとMacの表示も変わりますし、入れ直しても言語の問題は直りません。
インストーラーが決めているのは、言語ではない
配布されているのは、macOSのApple Silicon版、macOSのIntel x64版、WindowsのMSIX x64版、MSIX ARM64版、.exeのx64版、.exeのARM64版です。並んでいる6種類は、すべてパッケージの形式とプロセッサの種類の組み合わせで、言語の区別は1つもありません。
わざわざ書くのは、探し方の前提が逆になっているためです。言語別のインストーラーを配るソフトや、セットアップの途中で言語を聞いてくるソフトは今も多くあります。その経験を持ったままダウンロードページを開くと、存在しないメニューを何度も探し直すことになります。
動作条件の書かれ方も、言語ではなくOSの版で決まっています。デスクトップアプリはmacOS 12以上、Windowsは Windows 10 バージョン21H2以上と Windows Server 2016 です。一方でWeb版は、Chromeなら過去8回の主要な延長安定版リリース、FirefoxとSafariとEdgeなら直近2つのメジャーリリースという、ブラウザの世代で書かれています。
この2つの書き分けは、機械が古くなったときに違う効き方をします。OSの版で切られる条件は、システム更新が止まった時点で固定されます。ブラウザの世代で書かれた条件は、ブラウザ自体が更新され続けるかぎり満たされ続けます。インストーラーに断られた古い機械が、ブラウザでは長く使えるのはこのためです。
表示言語の設定は、どこにあるか
デスクトップでの経路は、サイドバーの「設定」から「環境設定」に進み、「言語と時間」の下にある「言語」の横のドロップダウンを開く、という順序です。選んだ時点で表示が切り替わります。
サイドバーの設定→環境設定に移動します。言語と時間の下にある言語の横にあるドロップダウンを開きます。言語を選択します 出典: notion.com
現在案内されている言語は22種類です。英語、英語(英国)、日本語、フランス語、ドイツ語、スペイン語(スペイン)、スペイン語(中南米)、ポルトガル語(ブラジル)、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、オランダ語、ノルウェー語、スウェーデン語、デンマーク語、フィンランド語、韓国語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語、アラビア語、ヘブライ語、イタリア語が並びます。日本語が加わったのは2021年10月12日で、まずWebでベータとして提供され、モバイルとデスクトップのアプリはその後の数週間で順次配信するという案内でした。
モバイルだけ決まり方が違います。公式には、モバイルではNotionアプリの言語はシステム環境設定の言語の優先順に従うと書かれています。スマートフォンの中にドロップダウンは用意されていません。パソコンが日本語なのにスマートフォンが英語のままという状態は、不具合ではなくこの仕様です。
設定の届く範囲を示す挙動がもう1つあります。表示言語をアラビア語かヘブライ語にすると、デスクトップアプリとモバイルアプリの画面そのものが右から左へ反転します。アプリの並び方まで裏返す設定が、インストーラーの属性であるはずがありません。入れ直しても言語が変わらない理由は、ここに表れています。
日本語になるのは、どこまでか
切り替わるのは、内容を囲んでいる側です。メニューの名前、ボタンの文言、設定画面、スラッシュコマンドに出るブロックの名前、エラーメッセージ、まだ何も無いときの案内文が、すべて日本語になります。
切り替わらないのは、中身です。英語で書かれたページは英語のままです。同僚が入力したデータベースのプロパティ名も、入力されたとおりに残ります。英語圏から取り込んだテンプレートの文言も変わりません。ページの文章は1組しか存在せず、閲覧する人の設定に関係なく、書かれたとおりに全員へ表示されるからです。
| 対象 | 言語設定に追従するか |
|---|---|
| メニュー・ボタン・設定画面 | する |
| スラッシュコマンドとブロック名 | する |
| ページのタイトルと本文 | しない |
| データベースのプロパティ名 | しない |
| 取り込んだテンプレートの文言 | しない |
チームで使う場合、この線引きがそのまま運用の話になります。全員が日本語に設定すれば操作画面はそろいますが、中身の言語は混ざったままです。中身をそろえたいなら、それは設定ではなく書き方の取り決めで、合意して守る種類のものです。
社内向けの手順書を作る人には、もう1つ影響が出ます。日本語で撮ったスクリーンショットには日本語のメニュー名が写り、英語で使っている同僚の画面には別の語が並びます。メニュー名を書き写した手順書は、同じ言語で使っている読み手にしか通じません。ボタンの文言を引用するより、画面のどの位置にあるかで説明するか、どの言語で撮ったものかを最初に断っておくほうが安全です。
検索の挙動も同じ理屈で動きます。ブロックを日本語の名前で呼び出せるのは、スラッシュコマンドの一覧が操作画面の一部だからです。英語で覚えた入力の癖は、日本語に切り替えた時点で通じなくなります。表示言語を軽い気持ちで往復させると、この部分だけ毎回学び直しになります。切り替えるなら、どちらかに決めて使い続けるほうが手が速くなります。
表示が英語のままのとき、試される3つの手
直らないときに試される順番は、だいたい決まっています。そして効くのは3つ目だけです。
1つ目は入れ直しです。インストールが壊れたように見える現象への反射的な対処で、費用はダウンロードとログインの手間です。効きません。言語はアカウントの側の属性で、次のログインで元どおり復元されるからです。右から左の言語に切り替えたときに画面が反転する挙動が、その何よりの証拠になります。アプリ全体の並びを裏返す設定が、インストーラーの中に入っているはずがありません。
2つ目は、OSの表示言語を変えることです。Windowsならシステムの言語設定、macOSなら優先する言語の一覧です。これは実際に効きますが、効く先が1か所だけです。公式にあるとおり、モバイルアプリはシステム環境設定の言語の優先順に従うので、スマートフォンは反応します。デスクトップアプリはアカウント側の設定を読むので、この変更を無視します。
3つ目が正解で、サイドバーの「設定」から「環境設定」に進み、「言語と時間」にあるドロップダウンを開く操作です。選んだ瞬間に反映され、そのアカウントでログインしているすべての場所に及びます。
順番を逆にすると、時間の使い方が変わります。先にドロップダウンを確認し、それでも変わらないときにだけ、機械が条件を満たしているかを見る。条件に届いていない機械では、そもそも言語の設定にたどり着く前の段階で止まっているので、探す場所が違います。
日本語で用意されているのは、画面だけではない
表示言語の設定が受け持つのはアプリの中です。その外側にも日本語の資料が用意されていて、こちらはドロップダウンとは連動しません。
ヘルプセンターには日本語のページが別のアドレスで用意されていて、言語はページ側で選びます。つまり、アプリを英語で動かしたままヘルプだけ日本語で読む、という組み合わせが可能です。英語の解説記事をなぞりながら意味だけ日本語で確かめたいときに使えます。逆の組み合わせもできるので、学習中に表示言語を何度も往復させる理由がひとつ減ります。
2021年10月の案内では、日本語のテンプレート、翻訳されたガイド、ヘルプ経由の日本語サポートにも触れられています。これらは表示言語の設定とは別枠です。テンプレートは中身なので、英語の画面で使っている人が開いても日本語のまま表示されます。中身は設定に追従しないという規則が、ここでもそのまま当てはまります。
Notionのサイト自体にも、ページ下部に言語の切り替えが置かれています。並んでいるのは日本語、韓国語、中国語の簡体字と繁体字、タイ語、インドネシア語、ヘブライ語、アラビア語などで、アプリの一覧とほぼ同じ顔ぶれです。実務での使い道は用語の突き合わせです。日本語で使っている同僚の言うメニュー名が自分の画面に見当たらないとき、対応するヘルプのページを日本語で開くほうが、アプリの言語を切り替えて戻すより早く解決します。
WindowsとMacを行き来する人が引っかかる場所
言語がアカウント側にあるということは、会社でWindows、自宅でMacという使い方をしていても、両方で同じ表示言語になるということです。二度設定する必要はありません。便利な性質ですが、驚かれるのもここです。英語の解説をなぞるために片方の機械を英語にすると、次の同期でもう一方も英語になります。
これを避ける手段は、2つ目の設定ではありません。2つ目のアカウント、あるいは別々にログインした窓です。ここでアプリごとに保存領域を分ける考え方が効いてきます。それぞれが自分のログインを抱えた窓を2つ用意すれば、片方を個人のアカウント、もう片方を業務のアカウントにして、Dockに並べたまま互いの設定に触れずに済みます。
一方で、動作条件は機械ごとに別々です。Windows 10 バージョン21H2の機械とmacOS 11のMacでは立場が違い、条件を満たしているのは前者だけです。条件に届かないMacでも、ワークスペースはブラウザで開きます。そして言語の設定は、インストールしたアプリと同じようにそこでも効きます。設定がソフトの側ではなくアカウントの側にあるからです。
ブラウザ側を入口にしたほうがよい場面
言語とは別の理由で、窓を用意したほうが早い場面が3つあります。
1つ目は、macOS 12に届かないMacです。インストーラーは使えませんが、ブラウザは使えます。サイトから作った窓なら、インストールしたアプリが持つはずだったDockのアイコンとアプリ切り替えの一覧が戻ります。
2つ目は、ソフトの導入に申請が要る機械です。申請が通るまで1週間かかる環境でも、窓を作る側にはインストールの権限が要らず、その日の午後からワークスペースを開けます。
3つ目は、2つのアカウントを並べて使う場合です。インストールしたデスクトップアプリは機械の中で1つのソフトなので、アカウントを変えるのは「切り替える」操作になります。別々のログインを持つ窓を並べておけば、それは「クリックする」操作に変わります。1日に何度も往復する人ほど、この差が効きます。
独自データから見える傾向
サイトをアプリにする道具の側から見ると、Notionのように「アカウントに設定が紐づくサービス」には共通した特徴があります。対応サービス一覧には、ドキュメント共有、タスク管理、チャット、業務の管理画面といった、1人で複数のアカウントを持たされやすいサービスが並びます。300以上のプリセットからすぐ作れる形になっているのは、窓の大きさやログインの保存先といった判断が、サービスの性質ごとにほぼ決まっているためです。
一覧を眺めていくと、設定がアカウント側に集まっているサービスほど、窓を分ける価値が上がる傾向が読み取れます。表示言語・通知・テーマといった項目がアカウントに紐づいていると、1つのアプリの中では1組しか持てないからです。逆に、設定が機械側に置かれているサービスは、アプリを1つにしても不便が出にくい。同じ「アプリにする」でも、動機がどこにあるかはサービスの設計で決まります。
手順を先に確かめたい場合は使い方ガイドに流れが載っています。言語の話に限れば、順番は単純です。まず設定の環境設定を開いて言語を決める。それでも困りが残るなら、それは言語ではなくアカウントの数か機械の条件の問題なので、窓を分ける側で解きます。この切り分けをしておけば、存在しない日本語版インストーラーを探す時間は要らなくなります。
よくある質問
Notionに日本語版のWindowsインストーラーはありますか?
ありません。ダウンロードページの選択肢はOSとパッケージ形式とプロセッサで分かれていて、言語の区別はありません。表示言語はアプリの中の「設定」から「環境設定」に進み、「言語と時間」で選びます。
Windowsで言語を変えたらMacの表示まで変わったのはなぜですか?
表示言語がインストールしたソフトではなくアカウントに保存されているためです。同じアカウントでログインしている機械はすべて同じ設定に従います。2つの言語を同時に使いたい場合は、入れ直しではなくアカウントか窓を分ける必要があります。
日本語に設定すると、英語で書かれたページも翻訳されますか?
翻訳されません。切り替わるのはメニュー・ボタン・設定画面・ブロック名といった操作画面の側だけです。ページのタイトルや本文、データベースのプロパティ名、取り込んだテンプレートの文言は入力されたまま残ります。
パソコンは日本語なのに、スマートフォンが英語のままです。
モバイルではアプリ内のドロップダウンではなく、端末のシステム環境設定にある言語の優先順に従う仕様だからです。スマートフォン側の設定で日本語を優先順の上へ移動させると、表示がそろいます。