radiko のアプリは Mac 版が無い|代わりの聴き方と手順
radiko のアプリを Mac で探しても見つからないのは、探し方が悪いからではない。配信そのものが Mac に向けて出ていないためになる。同じことは、スマートフォンには専用のアプリがあるのに Mac には無いという形で、いくつものサービスで起きている。この記事では、radiko を例に Mac で使い続ける道を整理したうえで、同じ状況にある他のサービスにも当てはめられる判断の順番を並べる。
アプリの配信は iPhone のみ対応と書かれている
App Store の radiko のページには、対応する端末として iPhone のみ対応と表示されている。必要な条件は iOS 15.0 以降で、Mac は対象に入っていない。iPad 向けの記載も無く、Apple Vision 向けだけが別に並んでいる。
近年、iPhone や iPad 向けのアプリの一部は、Apple Silicon の Mac でもそのまま動かせる形になっている。ただし、その扱いにするかどうかは配信する側が決める。radiko の場合は iPhone のみ対応と示されているため、Mac 側の App Store で探しても出てこない。
アプリで聴ける内容は、全国の民放99局と NHK のラジオ、それにポッドキャストと案内されている。配信の大きさは81.9MB になっている。数字だけを見れば軽いアプリだが、入れる先が無いという一点で Mac では選べない。
このため、Mac で聴きたい場合の入口はブラウザに限られる。ここを最初に確定させておくと、アプリを探す時間が要らなくなる。
Mac で聴く入口はブラウザのページになる
radiko.jp をブラウザで開くと、そのまま再生できる。アカウントを作らずに、いまいる地域で放送中の番組を聴くところまでは進める。
注意点として、このサービスは日本国内に限ったものになっている。海外からの接続では聴けないという案内がページに出る。出張や旅行で国外にいる期間は、有料のプランに入っていても聴けない。
もう1点、地域の判定はいまいる場所を基準にする。引っ越し先で以前の地域の放送を聴きたい場合や、実家の局を聴きたい場合は、無料の範囲では届かない。ここが有料のプランを検討する最初の理由になる。
ブラウザで開けば済むという結論は単純だが、毎日聴く人にとってはここから先に別の問題が出てくる。タブの中に音の出る画面を置くと、扱いにくさが積み上がっていく。
申し込む場所で、同じプランの金額が変わる
有料のプランは3種類ある。ここで見落とされやすいのが、申し込む場所によって金額が違う点になる。ウェブの案内ページに出ている金額と、アプリ内の購入として App Store に表示されている金額が一致しない。
| プラン | ウェブから申し込む場合 | アプリ内の購入として表示される金額 |
|---|---|---|
| エリアフリープラン | 385円 | 480円 |
| タイムフリー30プラン | 480円 | 620円 |
| ダブルプラン | 865円 | 1,100円 |
ウェブ側の案内では、エリアフリープランが月385円、タイムフリー30プランが月480円、両方を含むダブルプランが月865円と表示されている。いずれも税込で、ダブルプランは2つの合計と同じ金額になる。
App Store のページには、アプリ内の購入として480円、620円、1,100円が並んでいる。radiko 側の案内にも、申し込む場所で条件が変わる旨が書かれている。
WEBからの登録とアプリからの登録で、使える機能などに差はございません。どちらから登録しても同じ機能をご利用いただけます。ただし、無料期間や料金、登録方法が異なりますので、詳しくは FAQ をご覧ください。 出典: radiko.jp
Mac で使う人にとっては、この差がそのまま判断材料になる。Mac にアプリが無い以上、申し込みはブラウザから行うことになり、結果として安いほうの入口を通る形になる。iPhone のアプリから申し込んでいる人が Mac でも聴いている場合は、一度どちらで契約しているかを確かめる価値がある。
無料の範囲がどこまでかを先に押さえる
有料にするかどうかを決めるには、無料で届く範囲を知っておく必要がある。radiko の案内によると、無料の機能で聴けるのはいまいる地域で放送中の番組になる。
過去の番組については、無料でも過去7日前までのものが対象になる。ただし制限があり、1つの番組を再生し始めてから24時間以内、合計3時間までと決められている。
有料のタイムフリー30プランに入ると、この範囲が過去30日までに広がり、聴取の制限も外れて何度でも聴けるようになる。エリアフリープランに入ると、全国の局が対象になる。
判断の基準はここで分かれる。地元の局を放送中に聴くだけなら無料で足り、聞き逃しを後からまとめて聴く使い方をするならタイムフリー30が効く。地元以外の局が目的ならエリアフリーになる。両方に当てはまる場合だけ、ダブルプランを見ることになる。
なお初めて登録する場合は初月無料の扱いがあり、登録した日を含む月末までが無料期間になると案内されている。月末に近い日に登録すると、無料の期間が短くなる点は押さえておきたい。
タイムフリー30が使える場所は決まっている
有料のプランを選ぶときに、もう1つ確かめておく点がある。タイムフリー30の機能は、使える場所が限定されていると案内されている。
radiko の説明では、この機能が使えるのは一定のバージョン以上の radiko アプリと、PC サイトのみになっている。radiko +FM や radiko auto といった別のアプリ、それにスマートスピーカーでは使えないと明記されている。
Mac で聴く場合の入口は PC サイトになるため、この条件には当てはまる。つまり、Mac から契約して Mac で聴く使い方であれば、機能が使えない状況にはならない。
一方で、車の中や家のスピーカーでも同じように聴くつもりで契約した場合は、期待した場所で使えないことがある。契約する前に、どこで聴くつもりなのかを書き出しておくと、この行き違いは防げる。
タブの中に音の出る画面を置くと起きること
ブラウザで聴けると分かっても、そこから先に日々の面倒が残る。タブの中で音が鳴る状態には、いくつか決まった問題がある。
- タブが増えると、再生中のページがどこにあるか分からなくなる
- 別の作業でブラウザを閉じると、音も一緒に止まる
- 記事や動画を開いたときに、音が重なって鳴る
- 再生を止めるつもりで、別のタブを閉じてしまう
どれも大きな事故ではないが、毎日繰り返すと積み上がる。特に、聴きながら別の作業をする使い方をしていると、ブラウザを触るたびに再生に影響が出る形になる。
この状態を解くには、聴くための画面をブラウザから外へ出すことになる。独立した窓にしてしまえば、ブラウザで何を開いても再生は続き、閉じるときも意図した窓だけを閉じられる。Dock に置いておけば、聴きたいときに探す手間も消える。
Mac に専用のアプリが無いサービスでも、この方法であれば手元でアプリに近い形を用意できる。配信を待つ必要は無い。
ブラウザ側の条件も、聴き心地に効いてくる
同じページを開いていても、ブラウザの設定によって聴こえ方が変わることがある。原因を音の配信側だと思い込むと、直せるものを直せないまま過ごすことになる。
1つ目は、背面に回した窓の扱いになる。省電力の仕組みが働いて、見えていないタブの動作を抑える設定が入っていると、再生が途切れたり、操作の反応が鈍くなったりする。音を出しているページだけをその対象から外せる場合は、外しておくと安定する。
2つ目は、自動で再生を止める設定になる。ページを開いた直後に音を鳴らさない仕組みは、広告の対策として役に立つ一方で、ラジオのページでは再生ボタンを二度押す形になる。そのサイトだけ許可しておけば、開いてすぐ鳴るようになる。
3つ目は、機能拡張の影響になる。広告を隠すものや、要素を書き換えるものが入っていると、再生の画面が正しく出ないことがある。独立した窓に切り出すと、この巻き添えも切り離せる。
4つ目は、音の出力先になる。Mac に外部のスピーカーやイヤホンをつないだ状態で出力先を切り替えると、再生中の音が一度止まることがある。番組の途中で機器を替えると聞き逃す形になるため、聴き始める前に出力先を決めておくとよい。
Mac 版が無いサービスに共通する見分け方
radiko と同じ状況にあるサービスは少なくない。スマートフォン向けには専用のアプリを出しているが、Mac には出していないという形になる。
見分け方は単純で、公式の案内ページにある配布の入口を見ればよい。App Store と Google Play の2つだけが並んでいて、Mac 用のリンクが無ければ、そのサービスはブラウザで使う前提になっている。ページの下に対応する環境の記載があれば、そこにブラウザの条件だけが書かれていることも多い。
このとき、非公式に作られたアプリを探しに行くのは避けたほうがよい。ログインの情報を預けることになるうえ、配信が止まったときに使えなくなる。公式のページをそのまま窓にするほうが、確実で後始末も簡単になる。
判断の順番はこうなる。公式のアプリがあるか調べ、無ければブラウザで使えるか確かめ、使えるなら毎日開くかどうかで窓にするかを決める。3段目まで来たものだけを独立させれば、Dock が散らからない。
同じ見分け方は、ラジオ以外にも当てはまる。地域の図書館の蔵書検索、学校や職場の連絡用の画面、自治体の手続きのページ、社内の勤怠や経費の管理画面などは、スマートフォン向けのアプリすら無く、ブラウザだけで提供されていることが多い。これらは配信を待つという選択肢が最初から無いため、窓にするかどうかだけを決めればよい。
逆に、Mac 用のアプリが公式に出ているサービスは、そちらを入れるほうが素直になる。通知や省電力の扱いが作り込まれていることが多く、わざわざ窓を作る理由が薄い。窓にする対象は、公式のアプリが無いものに絞ると迷わない。
毎日開くものだけを、窓に出す
窓に出す候補を決めるときは、開く頻度で切るとよい。週に1回しか開かないものは、ブックマークで足りる。毎日決まった時間に開くものだけが対象になる。
ラジオの場合、朝の番組を聴く習慣がある人は毎日に当たる。この場合、Dock のアイコンを押せばすぐ再生できる状態にしておく価値がある。逆に、気が向いたときだけ聴くのであれば、タブのままでも困らない。
この作り方でできることはできることにまとめられていて、窓の見た目や通知の扱い、ログインの分け方といった項目が並ぶ。音を扱うページの場合は、閉じたときに再生が止まるかどうかを確かめておくと、意図しない再生の継続を防げる。
手順は使い方ガイドに画面の順番どおりに書かれている。URL を入れて名前とアイコンを決めるところまで進めば、1本目は数分で終わる。
どのサービスが同じやり方で扱えるかは対応サービス一覧にサービス名で並んでいるため、Mac 版が無くて困っているものが含まれているかを先に確かめられる。300以上のプリセットからすぐ作れる形になっているので、URL を調べる手間は省ける。
何本まで作れるか、支払いが1回で済むのかどうかは料金に条件として書かれている。ラジオだけを窓にするなら1本で足りるため、無料で試せる範囲に収まることが多い。作る前の疑問はよくある質問に並んでいる。
Mac 版が出るのを待つか、手元で窓を作るかの二択で、後者は今日中に終わる。
よくある質問
radiko の Mac 用アプリはありますか?
配信されていません。App Store の radiko のページには iPhone のみ対応と表示されており、必要な条件は iOS 15.0 以降となっています。Mac 向けの配信は並んでいないため、Mac で聴く場合はブラウザで radiko.jp を開く形になります。非公式に作られたアプリを探すより、公式のページを使うほうが確実です。
ブラウザから申し込むのと、iPhone のアプリから申し込むので違いはありますか?
使える機能に差は無いと案内されていますが、料金と無料期間が異なります。ウェブからの申し込みではエリアフリープランが月385円、タイムフリー30プランが月480円、ダブルプランが月865円です。App Store のアプリ内の購入としては480円、620円、1,100円が表示されています。
無料のままでどこまで聴けますか?
いまいる地域で放送中の番組が聴けます。過去の番組は7日前までが対象で、1つの番組を再生し始めてから24時間以内、合計3時間までという制限があります。地域を越えて聴きたい場合はエリアフリープラン、過去30日分を制限なく聴きたい場合はタイムフリー30プランが対象になります。
ブラウザのタブで聴くと不便なのですが、改善できますか?
そのページだけが入った独立した窓を用意すると、Dock から直接開けて、ブラウザを閉じても再生が続きます。タブが増えて再生中のページを見失うことも、別のタブを間違えて閉じることも減ります。毎日決まった時間に聴く習慣がある場合ほど、この整え方が効きます。