ショートカットのアイコンを作るがうまくいかないとき|確かめる順番

ショートカットのアイコンを作る手順どおりに進めたのに、絵柄が変わらない。あるいは一度は変わったのに、何日か経つと元へ戻っている。この種の詰まりは原因が複数あり、思いついた順に試すと当てずっぽうになります。症状を先に分類して、上から順に確かめていけば、だいたい3手以内で原因に行き着きます。

まず症状を3つに分ける

同じ「うまくいかない」でも、詰まっている場所は次の3つのどれかです。

  • 画像を渡す操作そのものが受け付けられない(ペーストが選べない、反応しない)
  • 操作は通ったのに、表示が変わらない、または一部の場所だけ古いまま
  • いったんは変わったのに、あとから元へ戻った

1つ目は操作か権限の問題です。2つ目は表示の更新が追いついていない問題です。3つ目は、絵柄を置いた場所の選び方が合っていない問題で、やり直しても同じことが繰り返されます。

この切り分けを飛ばして、いきなり再起動したり画像を作り直したりすると、時間だけがかかります。どれに当たるかを決めてから、対応する節に進んでください。3つ目に当たる場合は、操作をいくら丁寧にやり直しても解決しないため、経路そのものを変える判断が必要になります。

操作が受け付けられないとき、最初に疑うのは押した場所

情報ウインドウでペーストが灰色になって選べない、という症状には、公式に説明されている原因があります。

「編集」>「ペースト」と選択できない場合は、「プレビュー」の下にある大きいアイコンをクリックしている可能性があります。 出典: support.apple.com

情報ウインドウには絵柄が2か所に出ます。ウインドウ上部のタイトルバーの下にある小さいものと、プレビュー欄の中にある大きいものです。差し替えを受け付けるのは小さいほうだけで、大きいほうを選んでもペーストの項目は有効になりません。ここで止まっている人が多い箇所です。

小さいほうを押しても駄目な場合、次に疑うのはクリップボードの中身です。画像ファイルをFinderで選んでコピーしても、クリップボードに入るのはファイルであって画像ではありません。公式の手順では、画像ファイルをダブルクリックしてプレビューアプリで開き、そこで編集からコピーを選ぶと書かれています。この一手間を飛ばすと、見た目は同じ操作でも結果が変わります。

それでも駄目なら、対象そのものが差し替えを受け付けない可能性があります。同じ文書には、ホームフォルダは変更できるものの、アプリケーション、ライブラリ、システム、ユーザといったmacOSに内蔵されたフォルダは変更できないと書かれています。加えて、書き込みが許可されていない場所に置かれた項目や、ロックが掛かった項目も同様に受け付けません。情報ウインドウの下部で、自分の権限が読み出しのみになっていないかを見てください。

表示が変わらないときは、どこが古いのかを1か所ずつ見る

操作が通ったのに表示が変わらない場合、全部が古いのか、一部だけが古いのかで原因が違います。Finderでは新しい絵柄になっているのにDockだけ古い、という形はよくある症状です。

Dockに並んでいるものは、登録した時点の情報を持ちます。元の項目の絵柄を後から変えても、Dock側の表示がすぐには追いつかないことがあります。この場合の打ち手は、いったんDockから外して、もう一度入れ直すことです。作り直しは要りません。

切り替え画面や検索結果だけが古い場合も考え方は同じで、表示を作っている仕組みが手元の控えを持っているためです。Finderを再起動すると、多くはここで解消します。Appleのメニューから強制終了を開き、Finderを選んで再度開くのが手順です。この操作でアプリは閉じません。

すべての場所で古いままなら、そもそも操作が通っていません。1つ前の節に戻って、押した場所とクリップボードの中身を確かめてください。情報ウインドウの小さいアイコンを選んだ状態で編集からカットを選ぶと元の絵柄に戻るので、これが効くかどうかで、貼り付けが成立していたかを判定できます。カットを選んでも何も変わらないなら、その項目には差し替えた絵柄が入っていないということです。

絵柄はにじんでいないか、大きさの見当を付ける

輪郭がぼやける、色の面にしか見えない、という症状は不具合ではなく素材の問題です。どの大きさで表示されるかを先に把握すると、必要な素材が決まります。

Dockに並んでいるときは小さく描かれますが、Finderのアイコン表示を大きくしたときや、プレビューで開いたときはかなり大きく描かれます。小さい表示だけを見て問題ないと判断すると、あとで大きい表示を見たときににじみに気付きます。差し替えたあとは、いちばん大きく出る場所で一度確認してください。

素材の出どころもよく問題になります。サイトのタブに出ている小さな画像を拾って引き伸ばすと、拡大に耐える情報が入っていないためにじみます。この画像は32ピクセル程度で作られていることが多く、拡大しても輪郭は戻りません。公式サイトにブランド用の素材を置いているサービスがあるので、まずそちらを探すほうが結果がきれいになります。

小さい側でつぶれるという逆の症状もあります。16ピクセルまで縮んだときに何なのか分からなくなるのは、絵柄の要素が多すぎるためです。文字を入れるなら1文字か2文字までにとどめ、細い線は太らせると、小さい側でも形が残ります。

元へ戻ってしまうときは、置き場所が合っていない

いちばん多い相談が、しばらく経つと元の絵柄に戻るというものです。これは操作の失敗ではなく、絵柄を置いた場所の性質によるものです。

情報ウインドウで貼り付けた絵柄は、その項目に付属する情報として保存されます。アプリの実体が更新で新しいものに置き換わると、付属していた情報ごと入れ替わります。更新が毎月来るものに対して手作業で貼り続けるのは、現実的な運用になりません。戻ってくる周期が更新の周期と一致していないかを確かめてください。

ブラウザからページをアプリとして入れた場合は、別の理由で変わります。絵柄の出どころがサイト側の登録内容にあるため、サイトが画像を差し替えると手元の表示も変わります。Chromeのヘルプでは、名前やアイコンが更新されようとしたときに通知が出て、承認と無視とアンインストールから選べると説明されています。無視を選べば見た目は保たれますが、サービス側が変えるたびに判断を求められる形になります。

Safariで作ったWebアプリの場合は、アプリ自身が設定としてアイコンを持ちます。アプリ名をメニューバーで押して設定を開くと、アイコンの項目から画像ファイルを選び直せます。ここで指定した絵柄は、サイト側の都合では動きません。

同期しているフォルダの中に置いた項目も、戻ることがあります。別の端末にある古い状態が書き戻されると、手元で変えた絵柄が上書きされるためです。同じ症状が複数の端末で起きているなら、この線を疑ってください。

似ているが原因の違う症状

紛らわしい症状がいくつかあります。原因が別なので、上の順番をなぞっても解決しません。

名前は変えられたのにアイコンだけ変わらない、という場合は、名前と絵柄で仕組みが分かれていることが原因です。名前の変更はFinderの機能で、絵柄の差し替えは別の経路を通ります。名前が通ったからといって、絵柄の操作も通っているとは限りません。名前が変わったことを根拠に「操作は成功している」と判断すると、切り分けを間違えます。

同じサイトから2つ作って、片方だけ絵柄が変わらないという場合は、2つの作り方が違っている可能性があります。片方はブラウザから追加し、もう片方は既存のアプリに貼り付けた、という混在はよく起きます。作り方が違えば絵柄の置き場所も違うので、同じ操作で同じ結果にはなりません。どちらがどの経路で作られたかを先に確かめてください。

Dockに赤い印が出ている、出ていないという差も、絵柄の不具合と混同されます。これは未読の件数を示す仕掛けで、絵柄とは別の系統です。Appleの説明では、この印を使うには通知の許可をブラウザ側ではなくアプリ側で答える必要があるとされています。印が出ないことを絵柄の問題として追いかけると、いつまでも当たりません。

どこで見切りを付けて、経路を変えるか

2回貼り直しても戻るなら、貼り直しを続ける意味はありません。原因が操作ではなく置き場所にあるためで、3回目も同じ結果になります。

見切りの目安は次のとおりです。

  • 更新のたびに戻る。かつ、その対象を毎日使っている
  • 同じ作業を月に1回以上繰り返している
  • 作りたい対象が5個以上ある

どれかに当たるなら、絵柄をアプリの中身として持つ経路に切り替えるほうが、手数の合計は減ります。この形なら、絵柄はアプリの一部になるので、外から入れ替わることがありません。

逆に、対象が1個か2個で、更新も来ないものであれば、手作業のままで足ります。切り替えの手間のほうが上回るためです。作りたい対象の一覧を先に書き出して、更新が来るかどうかを横に書くと、どちらに寄せるかがその場で決まります。

直したあと、本当に残っているかを確かめる

見た目が変わった時点で終わりにすると、あとで同じ症状に戻ります。確認を2段階に分けておくと、取りこぼしが減ります。

1段階目はその場で終わります。差し替えた直後に、Dockと、Finderのアイコン表示を大きくした状態と、切り替え画面の3か所を見てください。3か所が一致していれば、絵柄は項目そのものに入っています。一致しない場所があれば、表示の更新が追いついていないだけなので、先にそちらを片付けます。

2段階目は後日になります。更新が来る対象については、次の更新が入ったあとにもう一度見るのが本当の確認です。差し替えた日付を控えておき、更新後に同じ3か所を見る。1回の更新を越えられた絵柄は、その後も残ります。越えられなかったものは、何度貼り直しても越えられません。

この2段階目を省くと、数週間後、必要な場面で元に戻っていることに気付きます。更新のあとに十数秒見るだけで、繰り返しの手間を1回の判断に変えられます。

独自データから見た、詰まりが起きにくい形

サイトを独立したmacOSアプリに変える道具の側には、どのサービスがアプリとして切り出されているかという蓄積があります。240以上のプリセットからすぐ作れる形で並んでいるものは、名前とURLと絵柄が組で登録されているため、画像を探す工程と貼り付ける工程がそもそも発生しません。詰まる箇所が無いという意味では、確かめる順番を覚える必要もなくなります。自分が毎日開いているものが含まれるかどうかは対応サービス一覧で確認できます。

一覧に無いサイトについては、自分で画像を指定する形になります。どこまで指定できるのか、名前や窓の挙動と合わせて何を決められるのかはできることに整理されていて、追加の手順そのものは使い方ガイドにまとまっています。更新のあとに絵柄がどうなるか、同じサイトから複数作れるかといった、この記事で扱った症状に直接関わる疑問はよくある質問に並んでいます。個数を増やす前に見ておく項目としては料金もあり、無料でいくつまで作れるかが分かれば試す範囲を先に区切れます。

次にやることは、作り直しではなく分類です。いま起きている症状が、操作なのか、表示の遅れなのか、置き場所なのかを決める。操作と表示の遅れなら、この記事の順番どおりに上から確かめれば片付きます。置き場所なら、何度やり直しても同じなので、そこで手を止めて経路を選び直してください。

よくある質問

情報ウインドウでペーストが選べないのはなぜですか?

プレビュー欄の中にある大きいアイコンを押している可能性があります。差し替えを受け付けるのは、ウインドウ上部のタイトルバーの下にある小さいほうだけです。小さいほうを選んでも駄目な場合は、クリップボードの中身がファイルのままになっていないかを確かめてください。画像ファイルをプレビューアプリで開いてから編集でコピーすると、画像そのものが入ります。

Finderでは新しい絵柄なのに、Dockだけ古いままです。

Dockは登録した時点の情報を持つため、元の項目を後から変えても表示がすぐに追いつかないことがあります。いったんDockから外して入れ直すと解消します。作り直しは必要ありません。切り替え画面や検索結果だけが古い場合は、Finderを再起動すると多くは戻ります。

何度貼り直しても、数日で元の絵柄に戻ります。

貼り付けた絵柄は項目に付属する情報として保存されるため、アプリの実体が更新で置き換わると一緒に入れ替わります。戻る周期が更新の周期と一致していないかを確かめてください。当てはまる場合は貼り直しを続けても同じ結果になるので、絵柄がアプリの中身として残る経路に切り替えるほうが手数は減ります。

絵柄がぼやけるのは設定の問題ですか?

設定ではなく素材の大きさの問題です。サイトのタブに出ている小さな画像を拾って引き伸ばすと、拡大に耐える情報が入っていないためにじみます。公式サイトがブランド用の素材を置いていることがあるので、まずそちらを探してください。差し替えたあとは、Dockではなくいちばん大きく表示される場所で確認すると見落としが減ります。

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