ショートカットのアイコンを作る手順|先に決める4つ
ショートカットのアイコンを作る手順そのものは、どの経路でも数分で終わります。詰まるのは操作ではなく、作ったあとです。開くページが違った、ログインが元のブラウザと混ざった、更新したら画像が戻った。この3つはどれも、押す順番ではなく、作る前に決めていなかったことが原因で起きます。手順を並べる前に、決めておく項目を先に固定しておくと、やり直しの回数がそのまま減ります。
作業に入る前に、答えを出しておく4つの項目
手順を書いた記事の多くは、いきなり最初の操作から始まります。それで作れはしますが、決めていない項目は既定値のまま埋まります。既定値のまま進んだ結果が気に入らなかったとき、直せる項目と、作り直しになる項目に分かれます。
- 開くページはどこか。トップページか、毎朝見ている深い階層のページか
- ログインをいまのブラウザと分けるか、同じままでよいか
- アプリの名前をどう表示するか。Dockで隣に並ぶものと見分けが付くか
- アイコンの画像はどこから持ってくるか。サイトが配っている画像か、自分で用意した画像か
4つとも、作業そのものは1分もかかりません。それでも先に決めておく価値があるのは、2つ目のログインの扱いだけが、経路を選び直さないと変えられない性質を持っているためです。1つ目、3つ目、4つ目は作ったあとでも直せます。2つ目だけは、どの作り方で作ったかによって、できるかできないかが決まります。
順番にすると、ログインの扱いを最初に決め、次に経路を選び、それから開くページと名前を入れ、最後にアイコンを差し替える流れになります。アイコンを最初に用意してしまうと、経路を変えたときに使えない形式だったことがあとで分かります。
ログインを分けるかどうかで、使える経路が決まる
同じサービスを仕事用と個人用で使い分けている場合、ここが分岐点になります。通常のブラウザの窓をいくつ開いても、Cookieの領域は共有されます。片方でログインすると、もう片方が押し出されます。
Safariから作るWebアプリは、この点が明記されています。Appleのサポート文書には次のようにあります。
Webアプリは、Safariとは別に機能します。閲覧履歴、Cookie、Webサイトデータ、設定情報はSafariと共有されません。 出典: support.apple.com
つまり、標準の機能で作った時点で、元のブラウザとは切り離されます。ただし切り離される先は1つです。同じサイトから2つのWebアプリを作って、それぞれに別のアカウントでログインし続けられるかどうかは、この文書には書かれていません。3つ以上のアカウントを日常的に切り替えている場合は、アプリごとに独立した保存領域を割り当てられる作り方を選ぶことになります。
Finderで作るエイリアスには、この論点自体がありません。エイリアスは手元のファイルやフォルダを指す札で、サイトを開くものではないためです。デスクトップに並べる目的で検索してきた場合でも、開きたい先がURLなら、エイリアスは選択肢に入りません。
開くページを先に決めておくと、作業が1回で終わる
毎朝見ている画面が、サービスのトップページであることは多くありません。プロジェクトの一覧、特定のチャンネル、担当している案件の画面。そのURLをブラウザのアドレス欄からコピーしておいてから作ると、開いた瞬間が目的の画面になります。
Safariの経路では、作成時に開いているページがそのままアプリのURLになります。仮に違うページで作ってしまっても、作成後に直せます。Webアプリを開き、メニューバーでそのアプリの名前をクリックして設定を選ぶと、アプリケーションURLの欄があり、新しいURLを入力するか「現在開いているページを指定」をクリックできます。行き先は固定ではありません。
注意したいのは、ログインしないと表示されないページのURLを指定した場合です。初回の起動でログイン画面に飛ばされ、認証後に指定したページへ戻れるかどうかはサイトの作りによります。戻らないサイトもあるため、そのときは戻り先として安定している画面を指定し直すことになります。
もう1つ、URLに検索条件や絞り込みが入っている場合も先に確かめます。一覧を絞った状態のURLをそのまま登録すると、条件が古くなったときに空の画面が開きます。日付が入っているURLは特に該当します。
Safariから作る場合の手順と、そこで選べる範囲
macOS Sonoma 14以降であれば、追加の道具なしで作れます。Safariで目的のページを開き、メニューバーから「ファイル」と「Dockに追加」を順に選びます。ツールバーの共有ボタンから「Dockに追加」を選ぶ経路も同じ結果になります。名前を入力して「追加」をクリックすると、ホームフォルダの「アプリケーション」フォルダに保存され、DockとSpotlightの両方から開けるようになります。
作ったあとに開ける設定画面には、次の項目が並びます。
| 項目 | 決められること |
|---|---|
| アプリケーション名 | Dockとアプリ切り替えに出る名前 |
| アプリケーションURL | 起動時に開くページ |
| アイコン | ファイルダイアログから選んだ画像に差し替え |
| ナビゲーションコントロールを表示 | 戻る、進む、共有などの表示の有無 |
| タイトルバーにカラーを表示 | サイトの色をタイトルバーに反映するか |
この画面には「プライバシー」と「機能拡張」のタブもあります。プライバシーのタブからは、そのサイトのCookieやキャッシュを消せます。機能拡張のタブでは、Safari機能拡張の有効と無効を切り替えます。ここで扱えるのはSafari機能拡張であり、Chromeウェブストアの拡張機能ではありません。広告の除去やパスワード管理をChrome向けの拡張機能で行っている場合、同じものはこの経路では動きません。
通知を受け取りたい場合は、作ったあとの最初の起動で対応します。通知の許可を求められたとき、Safariの側ではなくWebアプリの側で応答すると、システム設定の通知一覧にそのWebアプリが並び、未読件数がDockのアイコンに赤いバッジとして出るようになります。ここを取り違えると、バッジが出ないまま使い続けることになります。
Chromeから作る場合と、あとからアイコンが変わる仕組み
Chromeにも、ページをアプリとして扱う機能があります。右上のその他アイコンから「キャスト、保存、共有」を開き、「ページをアプリとしてインストール」を選びます。サイトによっては、アドレスバーの右端にインストールのボタンが直接出ます。作ったアプリの一覧は chrome://apps で管理できます。
この経路には、Safariの経路に無い挙動が1つあります。アプリの名前とアイコンを、サイトの側から更新できる仕組みです。Chromeのヘルプには次のように書かれています。
アプリ名が更新されたり、他のアプリと同じようなアイコンに変更されたりするなど、悪意のある変更が疑われる場合は、アプリをアンインストールしてください。 出典: support.google.com
サイトが名前やアイコンを更新しようとすると、Chromeが通知します。ウィンドウの右上に更新の知らせが出て、内容を確認したうえで、承認、無視、アンインストールのいずれかを選べます。勝手に置き換わるわけではありませんが、自分が用意した画像を使っている場合、承認するとサイト側の画像に戻ります。見た目を自分で決めたうえで固定しておきたい場合は、この通知が来たときに無視を選ぶ運用になります。
アンインストールの手順も確認しておくと安心です。対象のアプリを開き、右上のその他アイコンからアンインストールを選び、削除を選びます。Chromeからそのサイトのデータも消したい場合は、「Chromeからもデータを削除する」を選びます。データを消すと、次に開いたときはログインからやり直しになります。
画像を自分のものに差し替える操作は、最後に回す
アイコンの差し替えは、作り終えてから行う作業です。手順自体はファイルでもフォルダでも共通で、次の流れになります。
画像ファイルをダブルクリックしてプレビューで開き、メニューバーの「編集」から「コピー」を選びます。差し替えたい対象を選び、メニューバーの「ファイル」から「情報を見る」を選びます。情報ウインドウの上部、タイトルバーのすぐ下にある小さいアイコンをクリックし、メニューバーの「編集」から「ペースト」を選びます。
この作業を最後に回す理由は2つあります。1つは、対象が存在しないと貼る先が無いことです。もう1つは、経路によって差し替えの入口が違うことです。Safariで作ったWebアプリは、設定画面のアイコン欄からファイルを選ぶ形で変えられます。エイリアスやフォルダは、上の情報ウインドウの経路になります。先に画像だけ用意しても、どちらの入口を使うかは経路が決まるまで確定しません。
用意する画像は、形式と大きさの両方を見ておきます。プレビューで扱える形式はHEIC、JPEG、JPEG 2000、OpenEXR、PDF、PNG、TIFFです。小さい画像を貼ると、Dockでは何とか見えても、アプリ切り替えの画面や一覧表示でぼやけます。正方形に近い形で、ある程度大きい画像を用意しておくと、どの表示でも崩れません。サイトから取った画像をそのまま使う場合は、この点を作る前に確かめておくと、貼り直しが減ります。
作ったあとに確かめる3点と、消し方
できあがったら、その場で3つ確かめておくと、翌朝の詰まりを防げます。
- Dockのアイコンを押して、目的の画面がそのまま開くか。ログイン画面で止まらないか
- アプリ切り替えの画面で、名前と見た目が隣のアプリと区別できるか
- 通知が必要なサービスなら、システム設定の通知一覧にその名前で並んでいるか
消し方も経路ごとに違います。Safariで作ったWebアプリは、ホームフォルダの「アプリケーション」フォルダにあるので、そこからゴミ箱にドラッグします。Finderのメニューバーから「移動」と「ホーム」を順に選ぶと、そのフォルダに行けます。
Dockから外す操作は、削除ではありません。Appleの文書には、項目をDockの外にドラッグして削除と表示されたら放すと書かれており、削除されるのはエイリアスだけで項目自体はMacに残る、と明記されています。Dockから消えたことと、Macから消えたことは別です。間違えてDockからアプリのアイコンを外した場合は、そのアプリを開き、Controlキーを押しながらアイコンをクリックして「オプション」と「Dockに追加」を選ぶと戻せます。
もう1つ、Dockには最近使ったアプリが最大3つまで表示される領域があります。自分で並べた項目はこの領域の外にあり、区切りの線で分かれています。位置を覚えて押す習慣を作るときは、線のどちら側にあるかを確かめておくと、押し間違いが減ります。
数が増えたときに効いてくる決め方
1つ作るだけなら、どの順番で進めても大差はありません。差が出るのは、毎日開くサービスが5つ、10と増えたあとです。名前の付け方が揃っていないと、アプリ切り替えの画面で目的のものを探すことになります。アイコンの出どころがばらばらだと、解像度の差がそのまま並びの雑さとして出ます。
同じサービスを複数のアカウントで使っている場合は、名前に用途を足しておく決め方が機能します。サービス名だけで並べると、Dockに同じ絵柄が2つ並び、どちらが仕事用か分からなくなります。名前は作成後に変更できるため、増えてから付け直すこともできますが、増えるほど手間になります。
どの作り方でどこまで決められるかは、機能の一覧を先に見ておくと比べやすくなります。開く前の設定でどこまで指定できるかはできることに整理があり、作成から設定までの流れは使い方ガイドに手順としてまとまっています。
サイトをアプリに変える道具の側には、どのサービスが実際に切り出されているかという蓄積もあります。300以上のプリセットからすぐ作れる状態で並んでいる顔ぶれを見ると、多いのはやり取りの多いサービス、AI、そして仕事の道具です。プリセットに入っているサービスなら、URLもアイコンも自分で用意せずに済むため、上に挙げた4項目のうち2つは考えなくてよくなります。並んでいる分野は対応サービス一覧で確認できます。
費用の形も、数を増やす前に見ておくと迷いません。無料で試せる範囲と、買い切りかサブスクかの違いは料金にまとまっています。ブラウザが更新されたあとの挙動や、作ったアプリを消したときにデータがどうなるかといった運用の疑問はよくある質問に整理されているので、本格的に並べ始める前に一度読んでおくと、作り直しが減ります。
よくある質問
作る前に決めておくべきことは、結局どれですか?
開くページのURL、ログインをいまのブラウザと分けるか、Dockに出す名前、アイコンに使う画像の4つです。このうちログインの分け方だけは、選んだ作り方によってできるかどうかが決まるため、最初に決めます。残りの3つは作成後でも変更できます。
Safariで作ったWebアプリの名前やURLは、あとから変えられますか?
変えられます。Webアプリを開き、メニューバーでそのアプリの名前をクリックして設定を選ぶと、アプリケーション名とアプリケーションURL、アイコンの欄が並んでいます。URLは新しいものを入力するほか、「現在開いているページを指定」をクリックする方法もあります。
自分で設定したアイコンが、あとから勝手に戻ることはありますか?
Chromeでインストールしたアプリの場合、サイト側が名前やアイコンを更新しようとすると、Chromeが通知します。承認するとサイト側の画像に変わるため、自分の画像を保ちたい場合は無視を選びます。通知なしに置き換わる仕組みではありません。
アイコンの画像は、作る前に用意しておくべきですか?
作ったあとで構いません。差し替えの入口が経路によって違うため、経路が決まる前に用意しても使い道が確定しないためです。先に決めておく価値があるのは、形式と大きさだけです。正方形に近く、ある程度大きい画像にしておくと、Dockでもアプリ切り替えの画面でも崩れません。