サイトをDockに置くの手順|最初に決めておくこと

サイトをDockに置く操作そのものは数十秒で終わります。やり直しが発生するのは、作る手順ではなく、作る前に決めていなかった項目が後から効いてくるからです。どのアカウントで使うのか、名前をどうするのか、リンクを押したときにどこで開くのか。この3つを決めずに作ると、半年後にもう一度同じ画面を開くことになります。ここでは決める順番と、実際の操作、そして増えたあとの整理までを一本の流れとして扱います。

作る前に決める4つ

作成画面に入る前に、紙でもメモでもよいので次の4つを埋めます。どれも作成時に指定でき、後から変えると手間が増える項目です。

  • どのアカウントで使うか: 仕事用か個人用か。同じサービスを2つ持つのか
  • アプリの名前: Command+Tabやスポットライトで打つ文字列になる
  • アイコン: サイト側の画像をそのまま使うか、自分で用意するか
  • リンクの行き先: アプリの中で開くか、既定のブラウザに渡すか

4つ目は見落としやすい割に、日々の摩擦に直結します。チャットのように外部リンクが流れてくるサービスは外に出す、社内の管理画面は中で開く、という具合に、サービスの性格で答えが変わります。決めずに作ると、既定の設定のまま使い続けることになります。

4つを決める作業は、後から変えるときの手間を知っておくと優先順位が付きます。

決めること 判断の基準 後から変えるときの手間
アカウント 仕事用か個人用か、両方使うか 作り直しになることがある
名前 Command+Tabで打つ文字列として自然か 設定画面から変更できる
アイコン 同じ色の並びで見分けられるか 画像を差し替えられる
リンクの行き先 外部リンクが多いサービスか 設定画面から変更できる

いちばん上のアカウントだけ、性質が違います。Cookieが分離される作り方では、後から別のアカウントに切り替えるには、いったんサインアウトするか、もう1本作ることになります。ここだけは作る前に確定させます。

入口にするURLを、トップページにしない

作成画面に入れるURLは、アプリを起動したときに最初に開くページになります。ここをサービスのトップページにすると、毎回そこから目的の画面へ移動することになり、独立させた意味が半分になります。

毎朝開く画面が決まっているなら、その画面を開いた状態のURLをそのまま入れます。プロジェクト管理ツールなら特定のボードの画面、分析ツールなら特定のダッシュボード、社内システムなら一覧の画面です。ブラウザのアドレスバーに出ている文字列をそのままコピーすれば足ります。

ただし、URLに検索条件や日付が含まれている画面は避けます。作った時点の条件が固定されるため、翌日に開くと古い条件のまま表示されます。条件が入らない、安定した入口を選ぶのが基準です。ログイン後にしか開けないURLでも問題はなく、未ログインの状態で開いた場合はログイン画面に飛ばされるだけです。

手順1: 対象を1つに絞り、1日ぶん数える

最初から十数個を作ると、どれが効いたのか分からなくなります。まずは1つに絞ります。選ぶ基準は「今日1日で何回開いたか」です。3回以上開いたサービスは、独立させると効果が体感できます。1回しか開かなかったものは、独立させてもDockの枠を消費するだけです。

数える方法は単純で、ブラウザの履歴をその日の分だけ見れば足ります。開いた時刻まで見ると、朝一番に必ず開くサービスが浮かび上がります。それが1本目の最有力候補です。開いた回数の多い順に並べると、思っていたサービスと実際に開いていたサービスが違うことがよくあります。順位の1位から作るのが、いちばん外れません。

手順2: ブラウザとプロファイルを先に決める

作り方によっては、作成時に使ったブラウザとプロファイルが、そのままアプリの中身になります。ここを決めずに進むと、仕事用の画面を個人用のアカウントで開くアプリができあがります。

決め方の目安は2つです。広告ブロッカーやパスワード管理の拡張機能を毎日使っているなら、その拡張が入っているブラウザで作ります。同じサービスを2つのアカウントで同時に開きたいなら、Cookieが分離される作り方を選びます。両方が必要な場合は、プロファイルを指定して作れる仕組みを持つツールが候補になります。

なお、標準の機能で作る場合も、どのブラウザの機能を使うかで結果が変わります。Chromeで作ればChromeの拡張が動き、Safariで作ればSafari機能拡張のボタンがツールバーに出ます。

動作環境も先に確認します。SafariでWebページをWebアプリとして保存する機能は、macOS Sonoma 14以降で使えます。それより前のmacOSを使っている場合は、この選択肢が画面に出ないので、ブラウザ側の機能か専用のツールに寄せることになります。専用のツールにもそれぞれ必要なmacOSの版があり、買った後に動かないという事態を避けるには、購入ページの動作環境の行を先に見ておきます。

手順3: 実際に作る

Safariで作る場合は、対象のページを開き、メニューバーの「ファイル」から「Dockに追加」を選びます。名前を入れて追加を押すと、ホームフォルダの中のアプリケーションフォルダに実体が置かれます。ツールバーの共有ボタンからでも同じ項目に届きます。

Chromeで作る場合は、右上のその他アイコンから「キャスト、保存、共有」を開き、「ページをアプリとしてインストール」を選びます。対応しているサイトでは、アドレスバーの右端にインストールのアイコンが出て、そこからでも同じことができます。Googleのヘルプでは、この機能が何を作るものかがこう説明されています。

ウェブアプリを使用すると、ウェブサイトがアプリとして機能し、パソコンやモバイルデバイスのランチャーやホーム画面からアクセスできるようになります。 出典: support.google.com

どちらの方法でも、作った直後に一度起動して、目的の画面まで到達できるかを確かめます。ログインが必要なサービスは、ここでサインインまで済ませます。

手順4: Dockに残す指定と、並び順を決める

作った直後のアイコンは、起動中だから見えているだけ、という状態のことがあります。終了すると消えるので、アイコンを右クリックして「オプション」から「Dockに保持」を選びます。この一手を飛ばすと、翌朝に「消えた」と感じることになります。

並び順もこのタイミングで決めます。Dockは区切り線の左がアプリ、右がフォルダと書類です。作った実体は左に入るので、いちばん左か、いちばん右の端に寄せると、位置で覚えられます。真ん中に置くと、アプリが増えるたびに位置がずれます。

サイズを縮めたい場合は、システム設定のデスクトップとDockから、拡大表示を入れておくと小さくしても押せます。10個を超えるあたりから、この設定の有無で押しやすさが変わります。

手順5: 通知とログイン項目を、作った直後に決める

通知は、サイトを開いた直後に確認ダイアログが出ることが多く、そこで拒否するとシステム設定から戻すことになります。受け取ると決めたなら最初に許可し、受け取らないと決めたなら拒否したままにします。

割り込まれたくないが件数は知りたい、という使い方をするなら、システム設定の通知一覧でそのアプリを選び、バナーと音を切ってバッジだけを残します。アプリとして独立しているからできる調整で、タブのままでは届きません。

毎朝必ず開くサービスであれば、ログイン項目に入れておくと起動の操作自体が不要になります。システム設定の一般からログイン項目に追加するか、Dockのアイコンを右クリックして「ログイン時に開く」を選びます。

手順6: 増えてきたときの整理

1つ目がうまく動いたら、2つ目、3つ目と増えます。5個を超えたあたりから、管理の作法を決めておかないと散らかります。

  • 名前の付け方をそろえる: サービス名だけにするか、用途を後ろに付けるか。「Gmail 仕事」「Gmail 個人」のように、Command+Tabで見分けられる形にする
  • アイコンを変えて区別する: 同じサービスの2本は、サイト側の画像のままだと見分けが付かない
  • 使わなくなったものを月に1度見直す: 作ったまま押していないアプリは、Dockの枠を専有しているだけ

まとめて管理できる画面を持つツールを使っている場合は、一覧から名前とURLを直せます。標準の機能だけで作った場合は、1本ずつ設定画面を開くことになるので、本数が増えるほど差が出ます。

置き場所の把握も、この段階でやっておくと後が楽になります。ブラウザの機能で作ったものは、ディスクの一番上にあるアプリケーションフォルダではなく、ホームフォルダの中のアプリケーションフォルダに入ります。この2つは別の場所で、前者にはダウンロードして入れたアプリが、後者にはブラウザから作ったものが並びます。半年後に「これは何で作ったのか」を思い出すとき、場所が手がかりになります。

もう1つ、増やす前に決めておくとよいのがDockの上限です。15個を超えると、アイコンが小さくなって目で探せなくなり、結局Command+Tabか検索で開くようになります。そうなると独立させた意味は残りますが、Dockに並べる意味は薄れます。並べるのは常駐するものだけにして、それ以外は検索から開く、と決めておくと数が膨らみません。

やり直しと削除の手順

作り方ごとに、消し方が違います。ここを揃えておかないと残骸が残ります。

Safariで作ったWebアプリは、ホームフォルダの中のアプリケーションフォルダから実体をゴミ箱に入れます。Chromeで作ったものは、アプリを開いて自分のメニューからアンインストールを選ぶと、サイトが保存したデータを一緒に消すかどうかも選べます。専用のツールで作った場合は、そのツールの一覧から削除します。

Dockのアイコンだけを外したい場合は、Dockから取り除く操作と、実体を削除する操作が別だという点に注意します。アイコンを外しても実体は残り、実体を消すとアイコンは疑問符の付いた状態になります。

2本目以降の手数を決めるもの

1本目は調べながらでも作れます。差が出るのは2本目以降で、URLを調べ、アイコンを探し、名前を考える、という3つを毎回繰り返すかどうかで所要時間が変わります。

300以上のプリセットからすぐ作れる形であれば、サービスを選んだ時点でURLも公式のアイコンもアプリ名も埋まるため、本数が増えても1本あたりの手数が一定に収まります。自分が毎日開くサービスが入っているかどうかは対応サービス一覧で先に確かめられます。

作成画面でどこまで指定できるのか、たとえば窓の形やリンクの行き先をアプリごとに変えられるのかはできることに整理されています。実際の作成の流れを画面付きで追いたい場合は使い方ガイドが対応します。費用については料金に、無料で作れる本数とそれを超えたときの買い切りの金額が並んでいます。作る前に出やすい疑問はよくある質問にまとまっているので、ログインの分離や削除の方法が気になる場合は、作業に入る前に目を通しておくと戻り作業が減ります。

よくある質問

サイトをDockに置く作業は、どれくらい時間がかかりますか?

1本あたりの作成操作は数十秒です。時間がかかるのは作成そのものではなく、作った後のログインと通知の設定で、合わせて5分ほど見ておくと余裕があります。2本目以降は、URLとアイコンと名前を毎回調べるかどうかで所要時間が変わります。雛形から選べる作り方であれば、1本あたり1分を切ります。

作ったアイコンが翌日に消えているのはなぜですか?

Dockに保持する指定をしていないためです。起動中のアプリは自動的にDockへ表示されますが、終了すると消えます。アイコンを右クリックして「オプション」から「Dockに保持」を選べば残ります。実体をゴミ箱に入れてしまった場合は、アイコンに疑問符が付いた状態になるので、そちらは作り直しになります。

同じサービスを仕事用と個人用の2本作れますか?

Cookieが分離される作り方であれば作れます。2本作るときは名前とアイコンを変えておかないと、Command+Tabの並びで見分けが付きません。名前は「サービス名 仕事」のように用途を後ろに付けると、打ち始めた時点で候補が絞れます。ブラウザのプロファイルを共有する作り方では、同じアカウントしか開けない場合があります。

作ったアプリを消したいときは、どこから削除しますか?

作り方によって場所が違います。Safariで作ったWebアプリはホームフォルダの中のアプリケーションフォルダから実体を削除します。Chromeで作ったものはアプリ自身のメニューからアンインストールでき、サイトが保存したデータを一緒に消すかどうかも選べます。Dockからアイコンを外す操作と、実体を消す操作は別なので、両方行わないと残骸が残ります。

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