todoist mac appは3つある|どれを入れるか決める順番

todoist mac appで調べると、答えはすぐ出てきます。公式のMac版は存在し、無料で入れられ、長く手入れされています。迷いが生まれるのはその先です。同じ公式でも配布経路が2つあり、さらにブラウザ側から独立したアプリを作る道もあります。どれを選ぶかは、そのMacのOSの版、いくつのアカウントを使い分けているか、ディスクにもう1つ描画エンジンを置くことを受け入れるか、この3点で決まります。

公式のMac版は、2つの違うファイルとして配られている

まず把握しておきたいのが、公式の配布経路が1本ではないことです。

Mac App Storeの掲載では、サイズが151.6MB、動作条件は「macOS 12.0以降が必要です。」と書かれています。ここから入れると、更新はAppleの経路に乗り、アプリはApp Storeの制限された環境で動き、インストールはそのMacにサインインしているApple Accountに紐づきます。

一方、公式サイトのダウンロードページには、Apple silicon用とIntel用の2つのボタンが別々に置かれています。実際に落ちてくるのは別のディスクイメージで、Apple silicon版は117,655,845バイト(およそ112MB)、Intel版は120,361,219バイト(およそ115MB)です。ファイル名はTodoist-darwin-9.30.0-arm64-latest.dmgという形で、配信元のホスト名にはelectron-dlという文字が入っています。中身がどういう作りかは、この名前がそのまま示しています。

どちらが優れているという話ではありません。App Store経由は何もしなくても更新され、新しいMacへの移行もきれいに済みます。直接ダウンロードは、App Storeが使えない端末や、版が上がる時期を自分で決めたい場合に効きます。押さえておくべきは、片方が使えない環境でももう片方は使えることが多い、という点です。

ダウンロードページには他にLinux、Windows、iPhone、iPad、Android、Apple Watch、WearOS、ブラウザ拡張、メール向けのアドオンが並んでいます。これだけ広く配られているサービスは、複数の端末から同じ人がサインインする使い方になりやすく、後述のアカウントの話に直結します。

macOS 12.0という下限が、最初の分かれ道

公式のMac版はどちらの経路でも動作条件が同じで、macOS 12.0以降を求めます。この1行だけで、読者の一部は他の比較を見る前に選択肢が決まります。

macOS 12まで上げられるMacなら問題ありません。それより前で更新が止まった機種や、音や映像のソフトが動かなくなるのを避けて意図的に古い版のまま使っているMacでは、公式のMac版はそもそも入りません。その場合に残るのは、ブラウザで使うか、ブラウザを土台にした独立したアプリを作るかの2つです。

これは特定の会社の事情ではなく、Mac用アプリ全体で起きている動きです。最低OSの引き上げは毎年のように行われ、そのたびに問題なく動いている機種が対象から外れます。ブラウザを土台にする作り方は、ここでの下限が「入っているChromium系ブラウザが動くかどうか」に置き換わるため、古い機種が残りやすくなります。

判断の順番としては、OSの版を最初に見るのが早いです。12より前なら、この時点で選択肢は絞られています。

オフラインで使えることは、アプリを入れる理由にはならない

ネイティブのアプリを勧める定番の理由が「接続が切れても使える」です。ところがこのサービスに関しては、その理由が成立しません。ブラウザ版も同じようにオフラインで動くと公式に書かれているためです。

Todoist はオフラインでも使用できるので、いつでも、どこにいても、タスク管理ができます。インターネット アクセスのない場所では、Todoist のオフライン モードが自動的に有効になります。 出典: todoist.com

条件は2つあります。オフラインではサインインできないため、接続が切れる前にアカウントへログインしておくこと。そしてウェブ版とデスクトップ版では、オフラインになる前にアプリを起動させておくことです。オフライン中の変更は、再接続すると自動で同期されます。

この2つの条件は、ブラウザを土台にした独立アプリにもそのまま当てはまります。窓を開いたままにして、サインイン済みにしておけば、挙動は同じです。つまりオフライン対応は、公式のMac版を選ぶ決め手にはなりません。

プランの上限を先に見ておく

インストーラを選ぶ前に、いま使っているプランが、これからやろうとしている量に耐えるかを確認しておくと無駄がありません。公開されている上限は具体的です。

上限の種類 Beginner(無料) Pro
有効なプロジェクト数 5 300
フィルタービュー 3 150
アクティビティ履歴 1週間 全期間
添付ファイルの上限 5 MB 25 MB

プランに関係なく共通の上限もあります。1プロジェクトあたりの有効なタスクは300件(サブタスクと繰り返しを含む)、1プロジェクトのセクションは20個、1タスクに付けられるラベルは100個、コメントは15,000文字までです。

料金は、個人向けのProが年払いで月あたり672円(年間8,064円)、チーム向けのBusinessが月あたり960円(年間11,520円)です。チーム向けではチームプロジェクトが500件まで、添付は100MBまで広がります。

驚かれやすいのは無料枠の5プロジェクトです。仕事の案件ごと、家のこと、個人的な取り組みと分けていくと、1か月で天井に触れます。その段階で考えるべきは、どのインストーラを落とすかではなく、契約をどうするかのほうです。

2つのアカウントを同時に開きたい場面で行き止まりになる

公式のMac版から離れる人の理由は、動作の重さではありません。仕事用と個人用のアカウントを持っていて、両方を同時に見たい、という一点です。

インストールしたアプリが保持できるサインイン済みのセッションは1つです。2つ目のアカウントを見るには、いったんサインアウトして入り直すか、片方をブラウザのタブに置いたままにするかになります。どちらも致命的ではありませんが、1日に何度も繰り返す種類の手間です。そしてこれは、ブラウザのプロファイル分けが最初から解決している問題でもあります。

ブラウザを土台にした独立アプリなら、アプリごとにプロファイルを結び付けられます。アイコンが2つ、Dockの枠が2つ、アカウントが2つ、同時に開いていて互いに干渉しません。取引先の環境と自分の環境を並行して使う働き方でも、同じ形が使えます。

もう1つの利点は、ブラウザに入れてある拡張機能がそのまま効くことです。パスワード管理や切り抜き用の拡張は、窓の中身がブラウザそのものなので動きます。専用の実行環境を同梱する作りのアプリは、空のプロファイルから始まるため、この部分は引き継がれません。

どこからでも呼べる追加窓だけは、入れたアプリの側にある

公式のMac版を勧める理由の多くは、web版を確かめると根拠が薄くなります。ただし1つだけ、確かめても崩れないものがあります。作業の途中で思いついたことを放り込む使い方が中心なら、ここで比較は終わりにして公式版を入れたほうが早いです。

Todoistには、どのアプリを開いていても呼び出せるグローバルのクイック追加があります。メールの返信中でも、ターミナルでも、通話中の画面でも、キーを押した瞬間に小さな入力欄が出て、書き終えると消え、直前まで触っていたアプリに焦点が戻ります。アプリを切り替える操作も、戻る操作も挟まりません。この機能がどこで使えるかは、公式のヘルプに書かれています。

クイック追加ショートカットはデスクトップ アプリでのみ利用可能です。 出典: todoist.com

割り当てるキーは固定ではありません。設定を開き、デスクトップのタブに進むと、クイック追加のグローバルショートカットの項目があり、そこで好きな組み合わせに変えられます。スクリーンショットの道具やクリップボード管理、窓の整列ツールを常駐させているMacでは、修飾キーの取り合いが起きるため、変えられること自体が実務上は効きます。

ブラウザを土台にした独立アプリでは、ここは同じになりません。窓自体はCommand+Tabやランチャーで前に出せますし、焦点が当たったあとのタスク追加の操作はブラウザと同じです。ただし、押す回数は1回ではなく2段階になり、その間に元のアプリから焦点が外れます。1日に何度も、別の作業の途中で書き留める人にとっては、この差がそのまま使い方の差になります。

逆に、追加より整理や消化のほうが多い使い方なら、この機能は決め手になりません。判断の材料としては、直近1週間に登録したタスクのうち、別のアプリを触っている最中に書いたものが何件あったかを数えるのが早いです。その数が多ければ公式版、少なければOSの版とアカウントの数で決めることになります。

独立したアプリにすると変わること、変わらないこと

この道具の側から見て、正直に線を引いておきます。

サイトをアプリにする道具が作るものは、独自のアイコンとDockの枠を持ち、Command+Tabの並びにも独立して出る本物のアプリです。ブックマークでもタブでもありません。300以上のプリセットからすぐ作れる形になっているので、URLとアイコンを自分で探す手間もかかりません。どのサービスが最初から並んでいるかは対応サービス一覧で確認できます。

一方で、サイトに無い機能が増えることはありません。提供元がネイティブ版だけに作り込んだ仕組みは、ネイティブ版に残ります。判断の方法は単純で、ブラウザで1週間ふつうに使ってみて、足りないものを書き出すだけです。タスク管理のように操作の大半がWeb側にあるサービスでは、その一覧はたいてい短くなります。

ディスクの使い方も違います。公式のMac版は経路によって112MBから152MB前後を占めますが、これは描画エンジンを自分で抱えているためです。すでに入っているChromium系ブラウザ(Chrome・Brave・Edge・Vivaldiなど)を土台にする作り方なら、2つ目のエンジンは増えず、ブラウザ側の更新とログイン状態にそのまま乗ります。どこまでが引き継がれるかはできることに整理されており、作る手順そのものは使い方ガイドにまとまっています。

決める順番をもう一度並べると、OSの版、アカウントの数、拡張機能への依存の3つです。macOS 12以降で、アカウントが1つで、ブラウザ拡張に頼っていないなら、公式のMac版をApp Storeから入れるのが最短です。どれか1つでも外れるなら、ブラウザ側から作る形を試したほうが、後戻りが少なく済みます。

よくある質問

Mac App Store版と公式サイトのダウンロード版は同じものですか?

同じアプリの別ビルドです。App Storeの掲載は151.6MBでAppleの経路で更新され、公式サイト版はApple silicon用が約112MB、Intel用が約115MBのディスクイメージで、アプリ自身が更新します。App Storeが使えない端末では後者を選びます。

Mac版を入れるのに必要なmacOSの版はいくつですか?

公式のMac版はどちらの経路でもmacOS 12.0以降が必要です。macOS 11以前のMacでは現行版が動かないため、ブラウザで使うか、ブラウザを土台にした独立したアプリを作るかのどちらかになります。

ブラウザ版はオフラインでも使えますか?

使えます。インターネットに繋がらない場所ではオフラインモードが自動で有効になり、再接続すると変更が同期されます。ただしオフラインではログインできないため、事前にサインインし、アプリを起動させた状態にしておく必要があります。

1台のMacで2つのアカウントを同時に開けますか?

インストールしたアプリ1つでは開けません。保持できるサインイン状態が1つだからです。ブラウザのプロファイルをアカウントごとに分け、それぞれから独立したアプリを作れば、アイコンと窓が分かれて両方を開いたままにできます。

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