WebCatalogのMacでの使い方|無料枠の範囲と選ぶ基準

WebCatalogのMacでの使い方を調べる人の多くは、Gmailを2つのアカウントで開きたい、取引先のSlackを個人のものと混ぜたくない、といった具体的な詰まりを抱えています。この道具はその要求に答えますが、無料で使える範囲と、内蔵エンジンを使う都合で最初からできないことがはっきり決まっています。導入してから気付くと作り直しになるため、その線引きを先に置いておきます。

この道具が担っているのは2つの役割

WebCatalogは2つの仕組みが重なった構成です。ひとつはランチャーで、ブラウザの外に置かれたホーム画面に、毎日使うサービスのアイコンが並びます。もうひとつが包む側の仕組みで、Webサイトから独立したデスクトップアプリを生成し、それぞれがDockに自分のアイコンを持ち、自分の窓で開きます。

Turn websites into desktop apps with WebCatalog. Organize them in customizable spaces, stay signed in to multiple accounts, launch everything from a personalized home screen, and discover curated apps for Mac and Windows. 出典: webcatalog.io

この分野で追随しにくいのが雛形の数です。公式サイトは50,000件を超える掲載アプリをうたっており、多くの場合はURLを貼ってアイコンを探す作業ではなく、一覧から名前を選ぶだけで終わります。さらにその周りに、同種の道具があまり手を出さない整理の層が乗っています。案件や役割ごとにアプリをまとめるスペース、ログインを分けるプロファイル、そして設定を別のMacへ運ぶクラウド同期です。

この構成から、向く人がそのまま導けます。Gmailを1つだけブラウザの外に出したい人には、必要のない整理の仕組みまで付いてきます。取引先が4社あり、それぞれに別のGoogleアカウントとチャットと管理画面がある人には、まさに足りていなかった部分が付いてきます。

無料でどこまで使えるか

公開されている制限は具体的なので、入れる前に読んでおくと判断が1回で済みます。

プラン 料金 デスクトップアプリ プロファイル スペース
Basic 無料 2 2 1
Pro 5 USD/1人あたり月額(年払い) 無制限 無制限 無制限
Business 8 USD/1人あたり月額(年払い) 無制限 無制限 無制限

判断を分けるのは、無料枠のアプリ数が2本という点です。窓を分けると1日の過ごし方が変わるのかを試すには足りますが、実際の構成を組むには足りません。3つ目のサービスに窓を与えたいと思った時点で無料枠は終わります。標準機能に見えるものが有料側に置かれている点も見落としやすく、広告とトラッカーの遮断、アプリロック、広告のない表示はいずれも有料プランの側です。項目ごとの対応表は公式の料金ページに出ているので、プラン名ではなく行単位で読むのが確実です。

もうひとつ確かめるべきは課金の形です。これは1人あたり月額の継続課金で、年払いが基準になっています。macOSにはこの分野に買い切りの道具もあるため、1年では小さい差が、3年から4年では比較の中で最も大きな数字になります。どちらが正しいという話ではありません。6人のチームで同じ構成を2つのOSにまたがって配りたいなら、買い切りの道具が持っていない機能に払うことになります。

実際の手順と、最初にやることの順番

使い方そのものは短く、迷う部分はほとんどありません。公式サイトからmacOS版をダウンロードして入れ、アカウントを作り、ホーム画面から追加を選んで、掲載されているサービスの一覧から名前を探します。選んだ時点でURLと公式のアイコンとアプリ名が埋まるので、押すのは作成のボタンだけです。一覧に無いサイトは、URLを直接入力すれば同じように追加できます。社内の勤怠システムや取引先の管理画面のように、一覧に載りようがないものを包むときはこちらの入り口を使います。

順番として効くのは、アプリを作る前にプロファイルを決めてしまうことです。同じサービスを2つのアカウントで使うつもりなら、先にプロファイルを2つ用意してから、それぞれにアプリを割り当てます。あとから分けようとすると、片方のログイン状態を捨てることになります。無料プランのプロファイルは2つまでなので、この設計をしておくと、無料枠で試せる範囲がそのまま本番の構成の縮小版になります。

作ったあとに触る設定は多くありません。通知を出すかどうか、外部のリンクをどのブラウザで開くか、起動時に前回のページへ戻すかどうか。この3つを最初に決めておけば、あとから設定画面を開く機会はほとんど無くなります。特に外部リンクの扱いは、包んだアプリの中でリンクを踏んだときに窓が増え続ける原因になりやすいので、標準のブラウザで開く側に倒しておくと落ち着きます。

生成されたアプリを描いているエンジン

この分野の道具は、ページをどのエンジンで描くかという問いに必ず答えを持っています。WebCatalogは自前のChromiumを同梱する方式で、Macにどのブラウザが入っているかに左右されません。

利点は独立していることです。Chromeが1つも入っていないMacでも同じように動き、ブラウザを消しても影響を受けず、バージョンは提供元が管理します。その代わり、負担が3か所に出ます。

メモリの使い方

アプリはそれぞれ別の実体として動きます。10本開いていれば、ブラウザのプロセス一式が10組動いている状態です。メモリ8GBのMacでは体感に出ますが、16GB以上の機種ではほとんど問題になりません。効いてくるのは作った本数ではなく、1日中開いたままにする本数です。

拡張機能が持ち込めない

同梱のエンジンはChromeのプロファイルとは別物なので、Chromeウェブストアの拡張機能はこの窓に現れません。パスワード管理、広告ブロック、翻訳のいずれかを拡張機能に頼っているなら、これは細かい注意点ではなく決定的な条件として扱うべきです。代わりに広告とトラッカーの遮断が内蔵で用意されていますが、有効になるのは有料プランで、担えるのは3つのうち1つだけです。

パスワードの自動入力

既知のブラウザのプロセスと通信して入力する方式のパスワード管理は、包まれたアプリを認識できないことがあります。1Passwordの利用者フォーラムには、WebCatalogのアプリで自動入力が働かないという報告が残っており、回避策は設定ではなくコピーと貼り付けです。導入初日に、いちばん使うサービスで試しておくと、ログインの途中で困らずに済みます。

スペースとプロファイルは別のもの

この2語の役割が混ざると、1か月後に構成の意味が分からなくなります。

プロファイルは身元です。1つのログインに対して、Cookie、セッション、サイトのデータを抱えます。同じサービスでプロファイルを2つ持てば、2つのアカウントを同時に開いたままにでき、間にログアウトが挟まりません。仕事用と個人用のGoogleアカウントが衝突せずに共存するのは、この仕組みのおかげです。

スペースは入れ物です。まとまって使うアプリの集合を抱え、切り替えても何も閉じずにホーム画面の中身だけが変わります。単位として自然なのは取引先、案件、役割で、それを4つ抱えている人ほど効きます。スペースごと通知を止められるのは、アプリを9本個別に止めるより明らかに短い操作です。

クラウド同期はこの2つの下に敷かれています。有料プランでは、別のMacにサインインすれば構成がそのまま付いてくるので、個人の工夫だったものをチームに配れる形に変わります。同時に、離れるときの手間もここに溜まります。1年分の構造ができてしまう前に、書き出しの経路がどうなっているかを確かめておくのが安全です。

つまずきやすいのは、習慣より先に構造を作ってしまうことです。最初からスペース7個とアプリ20本を並べた構成は、画面写真の中では整って見えますが、維持する手間が節約する手間を上回って放置されます。残るのはたいてい、スペース1つとアプリ3本から始めて、実際に困ったときだけ増やした構成です。無料枠のスペース1つとアプリ2本は、その出発点にかなり近い数字です。

macOS標準の経路と比べる

Macには最初から2つの経路があり、どちらも無料です。有料の道具はその差を埋める必要があります。

WebCatalog Safariの「Dockに追加」 Chromeのアプリとして表示 使用中のブラウザで包む道具
エンジン 同梱のChromium 標準のWebKit 導入済みのChrome Chrome、Brave、Edgeなど
拡張機能 使えない Safari機能拡張のみ Chromeのプロファイルに従う アプリごとに使える
ログインの分離 プロファイルで可能 可能 プロファイルを共有 可能
雛形 5万件以上の掲載 なし なし 道具による
スペース あり なし なし 道具による
別のMacへ同期 有料プラン なし Chromeのプロファイル経由 道具による
WindowsとLinux あり なし あり macOS専用が多い
費用 2本まで無料、以降は月額5 USD 無料 無料 買い切りが多い

SafariのWebアプリはmacOS Sonoma 14以降で使え、動作は軽く、ログインもSafari本体とは分かれます。足りないのはまとめる機能で、スペースも、機種をまたぐ同期も、雛形の一覧もありません。Chromeの経路は最も速い代わりに、ログインが作成元のプロファイルに従うので、アカウントを分ける目的には向きません。この2つに対して有料の道具が主張できるのは、包むこと自体ではなく、20個のサービスを1つの集合として並べ替え、同期し、チームに配れることです。

一覧ページから読み取れる判断材料

拡張機能が要る場合の行き先は、使用中のブラウザを土台にする方式の道具です。この方式は1つのエンジンをアプリの数だけ複製せず、買い切りで売られていることが多く、拡張機能の条件を別の答え方で解きます。設定でどこまで細かく決められるかはできることにまとまっており、実際の手数は使い方ガイドを読めば見当が付きます。

道具を選ぶときに機能の箇条書きより先に見ると速いのは、雛形の一覧です。対応サービス一覧のようなページには300以上のプリセットからすぐ作れることが示されており、その並びを眺めると、その道具が想定している使い方が分かります。チャットとメールに偏った一覧なら、社内の管理画面を包む用途は想定の外かもしれません。費用の形が買い切りか継続課金かは料金で先に確かめておくと、3年後に効いてきます。判断が割れる点はよくある質問に集まっています。

最後に、窓を与えるべきサービスの数を数えてください。毎朝開くもの、特定の身元でログインしたままにしておく必要があるもの、別の作業をしながら見るもの。この3つに通る数は、多くの人で3個から6個に収まります。それを超えた分はブックマークで足ります。数えてしまえば、プランの比較は好みの問題ではなく算数になります。無料の2本で足りるか足りないかが、その場で決まるからです。

よくある質問

WebCatalogはMacで無料のまま使えますか?

Basicプランは無料で、デスクトップアプリ2本、プロファイル2つ、スペース1つまで使えます。それを超えるにはProプランが必要で、1人あたり月額5 USDの年払いです。広告とトラッカーの遮断やアプリロックは無料プランには含まれないため、無料で試せる範囲は「窓を分ける効果を確かめる」ところまでと考えると実態に近くなります。

作ったアプリの中でChromeの拡張機能は使えますか?

使えません。アプリは同梱されたChromiumで動いており、Macに入っているChromeのプロファイルとは切り離されているためです。広告とトラッカーの遮断は内蔵の機能として有料プランに用意されています。拡張機能が業務に必要なら、導入済みのブラウザを土台にする方式の道具を選ぶことになります。

アプリを何本も開くとMacが重くなりますか?

アプリごとに別のブラウザプロセス一式が動くため、10本開けば10組が動きます。メモリ16GB以上のMacではほとんど気になりませんが、8GBで重いサービスを何本も開きっぱなしにすると体感に出ます。作った本数ではなく、常時開いておく本数を減らすほうが効果があります。

SafariでDockに追加するのと、どちらを選べばよいですか?

窓に出したいサイトが1つか2つなら、macOS Sonoma 14以降のSafariの機能で足ります。無料で、動作も軽く、ログインもSafari本体とは分かれます。取引先ごとにアプリをまとめたい、Windowsの端末でも同じ構成を使いたい、別のMacへ設定を運びたいという要求が出てきた時点で、有料の道具を検討する順番になります。

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