mac chrome サイトショートカット|特定のサイトだけ開く3つの作り方

MacのChromeで特定のサイトだけを開くショートカットを作りたいのに、以前あったはずのメニューが見当たらない。あるいは作ってはみたものの、押すとタブが1枚増えるだけで、期待していた独立した窓が出てこない。この食い違いはやり方を間違えたからではなく、Chromeのメニューが途中で二手に分かれたことが原因です。どちらの項目が何を作るのかが分かれば、作りたかったものはすぐ手に入ります。

メニューが分かれた経緯を先に押さえる

かつてのChromeには「ショートカットを作成」が1つだけあり、その中に「ウィンドウとして開く」というチェックボックスがありました。チェックを入れればタブバーもアドレスバーも無い窓が開き、外せばただの起動用アイコンになる。多くの解説記事はこの前提で書かれています。

その仕組みは途中で変わりました。Chromeの開発者向けブログは次のように説明しています。

Starting in Chrome 128, the Create Shortcut menu item in More > Save and share now creates a bookmark on the user's desktop or homescreen. The previous behavior of this menu item on desktop has moved to the Install Page as App option. 出典: developer.chrome.com

要点は2つです。「ショートカットを作成」はブックマークを作る項目になり、以前の窓を開く動作は「ページをアプリとしてインストール」へ移った。チェックボックスが消えたのではなく、役割が2つの項目に分かれたということです。

古い手順のまま「ショートカットを作成」を選び、窓が開かないと感じた人は、単に隣の項目を押せば目的のものが得られます。逆に、デスクトップにアイコンを1つ置きたいだけなら、こちらのままで足ります。

作り方1: ブックマーク型のショートカットを作る

タブで開いてよいので、とにかく入口を1つ手元に置きたい場合はこちらです。

対象のサイトをChromeで開き、右上の3点メニューを押します。「キャスト、保存、共有」の中に「ショートカットを作成」があります。名前を入れて作成を押すと、そのサイトを開くアイコンができます。

この方法で作ったものはブックマークに近い性質です。押すとChromeが起動し、通常のタブとして目的のページが開きます。窓は増えず、タブが1枚増えるだけなので、タブに埋もれている状態そのものは変わりません。30枚のタブを整理したくてこの記事に辿り着いた場合、この道は解決になりません。

向いているのは、週に何度か開く程度で、独立した窓までは要らないサイトです。デスクトップやFinderのサイドバーに置いておき、思い出したときに押す使い方であれば、これで十分に機能します。

作り方2: ページをアプリとしてインストールする

タブバーもアドレスバーも無い窓が欲しい場合は、こちらを選びます。

同じ3点メニューの中に「ページをアプリとしてインストール」があります。サイトによっては、アドレスバーの右端にインストールを促すアイコンが出ていることもあり、そちらを押しても同じ結果になります。名前を確認してインストールを押すと、Dockに専用のアイコンが並び、押すと単独の窓で開きます。

出来上がるものの性質は次のとおりです。

  • タブバーとアドレスバーが無く、別のページへ移動する経路がほぼ消える
  • Dockに固定でき、Mission Controlでも見分けが付く
  • ログイン状態は、インストールしたときのChromeプロファイルと共有される
  • アイコンはサイト側が用意した画像が使われ、手元で差し替える経路は用意されていない
  • インストール済みの一覧は、アドレスバーに chrome://apps と入れると見られる

3つ目が判断の分かれ目です。プロファイルと共有するため、作った直後からログイン済みで使えます。手間はかかりません。その代わり、同じサービスの2つ目のアカウントを別の窓で同時に開くことはできません。仕事用と個人用のアカウントを行き来している場合、この制約が効いてきます。

作られた実体は、ホームフォルダの中のアプリケーションフォルダに、Chrome用のフォルダとして置かれます。Finderの「移動」から「ホーム」を選べば辿り着けるので、Dockから外したあとに実体が残っているかを確かめたいときはここを見ます。

作り方3: 起動オプションで、プロファイルまで固定する

メニューの2項目では届かない要求が1つあります。「このサイトは、この人のプロファイルで開く」という固定です。複数のGoogleアカウントをプロファイルで分けて使っている場合、メニューから作ったアプリは、その時に使っていたプロファイルに従います。あとから確実に指定したい場合は、起動オプションを使います。

Chromeには、ウィンドウをアプリの形で開く起動オプションと、使うプロファイルを名前で指定する起動オプションがあります。ターミナルから、新しいインスタンスとして起動する形で両方を渡すと、指定したプロファイルのまま、タブバーの無い窓で目的のサイトが開きます。Chromeがすでに起動しているときは、新しいインスタンスとして起動する指定を付けないとオプションが渡らないため、ここだけ注意が要ります。

その1行を毎回打つのは現実的ではないので、アプリケーションとして保存します。標準で入っているオートメーションの道具で、シェルスクリプトを実行する処理を1つ置き、アプリケーション形式で保存する。出来上がったものはDockに置け、Finderの情報ウィンドウからアイコンの画像も差し替えられます。

この道の利点は、プロファイルとアイコンの両方を自分で決められる点です。欠点は、作る手数が多いことと、macOSやChromeの更新でオプションの扱いが変わったときに自分で追いかける必要があることです。1つや2つなら現実的ですが、10個をこの方法で作って維持するのは骨が折れます。

3つを並べて比べる

ショートカットを作成 ページをアプリとしてインストール 起動オプションで作る
開き方 Chromeのタブ 単独の窓 単独の窓
作る手間 数十秒 数十秒 数分から十数分
プロファイルの指定 できない 作ったときのものに従う 名前で指定できる
ログインの共有 Chromeと共有 プロファイルと共有 指定したプロファイルと共有
同じサービスの2アカウント 使えない 使えない プロファイルを分ければ使える
アイコンの差し替え できない サイト側の画像を使う Finderから差し替えられる
更新への強さ 強い 強い 自分で追う必要がある

表の右へ行くほど自由になり、その分だけ手間と維持の負担が増えます。1日に何十回も開くサイトが1つだけあるなら右端の道が見合いますし、そうでなければ真ん中で足ります。

Safariで作る場合との違いも見ておく

Chromeにこだわらないなら、macOS Sonoma 14以降のSafariにも同じことをする機能があります。ページを開いてメニューバーの「ファイル」から「Dockに追加」を選ぶだけで、独立した窓で開くアプリができます。

Chromeとの違いは、ログインの扱いに出ます。Safariで作ったWebアプリは、Cookieや閲覧履歴をSafari本体と共有しません。初回はログイン画面から始まる代わりに、同じサービスから2つ作れば2つのアカウントを同時に開けます。アイコンと名前は、アプリを開いてメニューバーのアプリ名から設定を出せば、あとから差し替えられます。URLの変更もここでできるので、サービスが入口を変えたときに作り直さずに済みます。

一方、拡張機能が仕事に組み込まれている場合はChromeが有利です。パスワード管理や記事の切り抜き、業務用に自社で入れている拡張は、Chromeでアプリとしてインストールした窓の中でそのまま動きます。SafariのWebアプリでもSafari機能拡張は使えますが、Chrome用の拡張がそのまま動くわけではありません。

選び方の目安は2つです。拡張機能が要るならChrome、2つ目のアカウントが要るならSafari。どちらも要るサイトが出てきたときに、はじめて専用の道具を検討する順序が無駄になりません。

作ったあとに壊れる条件

作ってしまえば終わりではないので、崩れる場面も挙げておきます。

1つ目は、プロファイルの削除です。アプリとしてインストールしたものは、作ったときのプロファイルにぶら下がります。Chromeの設定からそのプロファイルを消すと、アイコンは残ってもログイン状態は失われ、作り直すことになります。プロファイルを整理する予定がある人は、整理を済ませてから作るほうが順序として無駄がありません。

2つ目は、サイト側のURL変更です。サービスがドメインを変えたり、ログイン後の入口のパスを変えたりすると、固定したURLが古いままになります。押しても案内ページに飛ぶだけになったら、作り直すのが早いです。

3つ目は、メニューの位置の変更です。Chromeは項目の名前と場所を何度か変えてきました。手順を人に共有する場合、メニューの階層を文字で書き写すより、3点メニューの中で「保存」や「共有」の語が入ったまとまりを探す、という伝え方のほうが長持ちします。

4つ目は、認証の途中で別のドメインに移る社内システムです。窓の中で完結しないことがあるため、まず1つ作って、セッションが切れて再ログインするところまで通してから、他の人に配るのが安全です。期限が長い認証ほど、この確認を飛ばしたときの手戻りが大きくなります。14日目に切れる認証は、初日に切れる認証よりも見つけにくく、見つかったときには全員が使いはじめた後になりがちです。

対策としては、どのサイトをどの道で作ったかを1行ずつ書いた覚え書きを1つ持っておくのが効きます。半年後にアイコンだけを見ても、それがブックマーク型なのかアプリとして入れたものなのかは判別できません。作り直すときに、どのメニューを押したかを思い出す手間が消えます。

対応表と料金表から読み取れること

Chromeの機能だけでは届かない要求が2つ残ります。同じサービスを2つのアカウントで同時に開くことと、アイコンを自分の画像に差し替えることです。この2つが必要なら、サイトをアプリにする専用の道具が候補になります。

道具を見るとき、機能の一覧より先に確かめると判断が早い情報が2つあります。1つは対応しているサービスの並びで、この種の道具には300以上のプリセットからすぐ作れるものがあります。対応サービス一覧のような一覧を眺めると、その道具が想定している使い方に偏りがないかが見えます。設定として何をいじれるのかはできることで確認でき、作る手順の細かさは使い方ガイドで見当が付きます。

もう1つは費用の形です。買い切りなのか継続課金なのか、対応するmacOSがどこまでかを料金のページで先に押さえておくと、あとから乗り換える手間が減ります。判断に迷いやすい点はよくある質問にまとまっているので、導入前に読んでおく価値があります。

そして、3つの道は排他ではありません。タブで足りるサイトはブックマーク型で、独立した窓が欲しいサイトはアプリとしてインストールし、アカウントを分けたい1つだけ別の道具で作る。実際に長く残る構成は、たいていこの混在型です。全部を同じやり方でそろえようとすると、どこかで無理が出ます。

よくある質問

「ウィンドウとして開く」のチェックボックスはどこへ行きましたか?

Chrome 128以降、「ショートカットを作成」はブックマークを作る項目に変わり、窓として開く動作は「ページをアプリとしてインストール」へ移りました。チェックボックスが無くなったのではなく、役割が2つの項目に分かれています。単独の窓が欲しい場合は後者を選んでください。

作ったショートカットの実体はどこに保存されますか?

ホームフォルダの中のアプリケーションフォルダに、Chrome用のフォルダとして置かれます。Finderの「移動」から「ホーム」を選ぶと辿り着けます。インストール済みのアプリの一覧は、アドレスバーに chrome://apps と入力すると確認でき、そこから削除もできます。

同じサイトを2つのアカウントで同時に開けますか?

Chromeのメニューから作ったアプリは、作ったときのプロファイルに従うため、そのままでは開けません。プロファイルを2つ用意して、起動オプションでそれぞれを指定する方法なら分けられます。Cookieの保管場所をアプリごとに分ける専用の道具を使う手もあります。

アイコンを自分の画像に変えることはできますか?

アプリとしてインストールしたものは、サイト側が用意した画像が使われ、手元で差し替える経路は用意されていません。起動オプションからアプリケーション形式で作った場合は、Finderの情報ウィンドウで画像を貼り付けて差し替えられます。専用の道具にはアイコンの指定を持つものが多くあります。

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