サイトをアプリに追加する方法|Macのデスクトップに置く3つの道

サイトをアプリに追加する方法として最初に試されるのは、アドレスバーのURLをデスクトップへドラッグする操作です。0.5秒で終わり、アイコンもできる。ところがそれをダブルクリックすると、前面に出てくるのはブラウザで、ページは31枚目のタブとして開きます。何も変わっていません。この検索の背後にある要求はデスクトップそのものではなく、1つのサイトをタブの列から出して専用の居場所を与えることです。macOSでは、この2つは別の種類のファイルが担当しています。

同じ「ショートカット」と呼ばれる3つの別物

Macでこの作業をすると、見た目のよく似た3種類のものができます。どれを作ったのかが分かると、その後の挙動の違いも説明が付きます。

weblocファイル アプリのエイリアス アプリ本体
作り方 URLをデスクトップへドラッグ OptionとCommandを押しながらドラッグ Dockに追加、アプリとしてインストール、専用の道具
ダブルクリックすると 既定のブラウザでタブが開く 指し先のアプリが起動する アプリが起動する
起動中のDockアイコン 出ない 指し先に従う 専用のものが出る
Command+Tabに出るか 出ない 指し先に従う 出る
通知の個別設定 できない 指し先に従う できる
指し先を移動しても平気か 移動する対象がない 追従する 平気

1行目はブックマークです。3行目が、多くの人が言うところのアプリです。そして2行目が両者をつなぐ部分で、ここを飛ばした解説が多いために話が噛み合わなくなります。

URLのドラッグで実際にできているもの

アドレスバーからURLをデスクトップへドラッグすると、拡張子が .webloc の小さなファイルができます。中に入っているのはアドレスだけです。ダブルクリックすると、そのアドレスが既定のブラウザに渡され、いちばん手前にある窓の中で新しいタブとして開きます。

この形が向いている場面もあります。四半期に1度しか見ない資料のページ、新しく入った人に渡す申請フォーム、案件のフォルダに資料と一緒に置いておきたい参照先。weblocファイルは名前を自由に変えられて、フォルダに入れて配れて、受け取った側が同じブックマークを持っている必要もありません。

一方で、毎朝開くサイトをタブから救い出す用途には力不足です。ブラウザから切り離す働きが1つも無いためで、開いている間もDockに専用のアイコンは出ず、Command+Tabの一覧にも並ばず、通知だけを個別に調整することもできず、窓が別のサイトへ流れていくのも止められません。クリックする場所がブックマークバーからデスクトップに移るだけの変化です。

先にアプリを作り、それからデスクトップに出す

順序が逆になっている解説が多いのですが、正しくは、まずアプリを作り、そのうえでアイコンの置き場所を決めます。

Safariで作る

macOS Sonoma 14から、SafariはページをそのままWebアプリとして保存できます。対象のページを開き、メニューバーの「ファイル」から「Dockに追加」を選ぶか、ツールバーの共有ボタンから「Dockに追加」を選び、名前を付けて確定します。できあがったものがどこへ行くのかは、Appleの資料に明記されています。

Webアプリがホームフォルダの「アプリケーション」フォルダに保存され、DockやSpotlightからも開けるようになります。 出典: support.apple.com

ここで言う「アプリケーション」は、ホームフォルダの中にあるほうです。ディスク直下の共通のアプリケーションフォルダではないので、いくら探しても見つからないという相談はたいていこれが原因です。Finderのメニューバーで「移動」から「ホーム」を選ぶと開けます。デスクトップに出したい場合は、OptionとCommandを押しながらアプリをデスクトップへドラッグします。これで本体はフォルダに残ったまま、エイリアスだけが置かれます。あとでエイリアスを捨てても本体は消えず、本体を移動してもエイリアスは追従します。

Chromeで作る

現行のChromeでは、右上の3点メニューの「キャスト、保存、共有」の中にある、ページをアプリとしてインストールを選びます。よく似た名前のショートカットを作成のほうは、weblocファイルに近いもので、開くと通常のタブになります。インストールしたアプリは chrome://apps に並び、そこから、あるいはSpotlightで名前を打って呼び出せます。デスクトップへのエイリアスの作り方は同じです。

専用の道具で作る

専用の道具が作るのは、普通のアプリと同じ形の1つのアプリです。共通のアプリケーションフォルダに移すことも、Dockに常駐させることも、ログイン項目に加えて起動時に自動で開かせることもできます。アイコンを自分で決められて、窓の外へ出るリンクの扱いまで指定できるのは、この道だけです。

デスクトップは置き場所として弱い

アプリができたあと、デスクトップが最良の置き場所になることはあまりありません。理由ははっきりしています。

デスクトップは、開いている窓すべての下にあります。そこのアイコンに触るには、手前の窓を片付けるか避けるかが必要で、抜け出したかったタブ探しより手数が増えます。ステージマネージャを使っているとアイコンは既定で隠れ、最近のmacOSでは壁紙をクリックすると窓が脇へ寄る操作もあるため、置いたものが常に同じ状態で待っているとは限りません。そのうえデスクトップは埋まります。初日は目立っていたアイコンも、3か月後には数十個のうちの1つです。

代わりになる置き場所は3つあります。Dockは、手前に何があってもアイコンが見えていて1クリックで開けるうえ、未読件数のバッジが実際に目に入る唯一の場所です。Spotlightは、名前を2〜3文字打てば開きます。だからアプリ名は提供元の名前ではなく、自分がその作業を何と呼んでいるかで付けるほうが速くなります。1日中開いている2〜3個については、ログイン項目に入れて自動で開かせるのが結局いちばん手数が少ない方法です。

デスクトップに残す価値があるのは、そこにあるプロジェクトのフォルダと一体で使う場合か、同じMacを使う他の人に置き場所を示す必要がある場合です。

デスクトップが向かない理由はもう1つあります。アイコンを1つ置く判断は1秒で終わるため、深く考えずに置かれます。そうして雑な判断が積もった場所は、やがて見に行かない場所になります。Dockはそうなりにくい構造をしていて、幅が有限なので12個目を足せば他の11個が小さくなります。この抵抗は無駄ではありません。すでにDockにあるものを押しのけてまで置きたくないアプリなら、そもそも作らなくてよかった可能性が高いからです。

アイコンで見分けが付くようにする

他のアプリと同じ見た目のままでは、独立させた意味が半分失われます。SafariのWebアプリなら、アプリを開いてメニューバーのアプリ名から「設定」を開き、表示されているアイコンをクリックして画像を選びます。通常のアプリなら、Finderで選んでCommand+Iを押し、情報ウインドウの左上にある小さなアイコンをクリックしてCommand+Vで画像を貼り付けます。

大事なのは絵の出来より色の違いです。Dockは読むものではなく、視界の端で見分けるものだからです。青いアイコンが2つ並んでいると、多少不格好でも橙色が1つ混じっている状態より確実に遅くなります。雛形を持つ道具はサービスごとに正しいアイコンを用意しているので、自分で画像を書き出すより、対応サービス一覧で自分の使うサービスが含まれているかを見るほうが早く済みます。

どのサイトをアプリにするかを決める

判断の材料は、そのサイトが好きかどうかではなく、どう開かれているかです。朝いちばんに自分の意思で開き、そのまま開きっぱなしになるサイトは、アプリにする価値があります。他のページの中のリンクから開かれているサイトは、アイコンをいくつ作ってもブラウザ側で開かれ続けます。

例外として、アプリにする理由になるものが2つあります。通知が届いたら実際に手を動かす種類のサイトであること。独立したアプリはシステム設定の通知一覧に単独で並び、Dockにバッジが出ます。もう1つは、同じサービスのアカウントを2つ同時に開きたい場合で、これはブラウザの保管場所を借りる道ではなく、アプリごとに保管場所が分かれる道が要ります。

それ以外はブックマークで足りています。Dockに10個並べて9個を開かなくなるのは、混雑の場所が変わっただけです。導入から1か月ほど経って出てくる質問の多くは、作ったまま一度も開いていないアプリについてのものです。何をどこまで設定できるのかはできることに整理されていて、判断に迷う点はよくある質問に集まっています。

アイコンが動かなくなったとき

置き場所を決めたあとに出てくる相談は、だいたい2種類に絞られます。原因が分かっていれば、作り直す前に直せます。

1つ目は、開くとログイン画面や白い画面ばかりが出るようになった場合です。サイト側のアドレスが変わっています。社内の道具が別のサブドメインへ移った、サービスの名前が変わった、といった事情でよく起きます。SafariのWebアプリなら、アプリを開いてメニューバーのアプリ名から「設定」を開き、アプリケーションURLを新しいものに書き換えるか、目的のページを表示した状態で「現在開いているページを指定」を押せば直ります。設定画面を持たない道で作ったものは作り直しになるため、どのアイコンをどの道で作ったかを控えておくと復旧が早くなります。

2つ目は、ダブルクリックしても何も起きなくなった場合です。エイリアスなら、指し先が移動したのではなく削除されています。macOSは移動には追従しますが、削除には追従できません。Chromeでインストールしたアプリなら、作ったときのプロファイルを消したか、名前を変えたか、サインアウトした可能性が高いです。weblocファイルなら、既定のブラウザが入れ替わって、開き方が変わっているだけのこともあります。

どれも、月に1度ホームフォルダの「アプリケーション」フォルダを開いて中身を見ておけば早い段階で気づけます。ファイル自体は小さいので、容量が問題になることはありません。問題になるのは、Dockとデスクトップが混んで見分けが付かなくなることのほうです。

作った数と、開いている数を比べる

この種の道具は雛形の多さで語られることが多く、一覧に300を超えるサービスが並ぶものもあります。ただ、選ぶときに見るべきなのは総数ではなく、自分が毎日開いている3つか4つがその中にあるかどうかです。網羅性は導入の理由にはなりますが、日々の手数を減らすのは結局その数個です。

作ったあと2週間ほど経ったら、Dockに並んでいるものを見て、この2週間で一度も開いていないアイコンを外してください。判断は簡単で、外しても困らなかったものは、最初からブックマークで足りていたということです。使い方ガイドのような手順書は作る側の説明に紙面を割きますが、実際に効くのは、作ったものを減らす作業のほうです。

よくある質問

デスクトップに置いたアイコンが、ブラウザのタブで開いてしまいます?

URLをアドレスバーからドラッグして作ったものは weblocファイルで、中身はアドレスだけです。ダブルクリックすると既定のブラウザにアドレスが渡り、通常のタブとして開きます。独立した窓とDockアイコンが欲しい場合は、先にアプリとして保存し、そのアプリのエイリアスをデスクトップに置いてください。

SafariのDockに追加で作ったアプリはどこに保存されますか?

ホームフォルダの中にある「アプリケーション」フォルダです。ディスク直下の共通のアプリケーションフォルダではありません。Finderのメニューバーで「移動」から「ホーム」を選ぶと開けます。DockやSpotlightからも起動でき、削除したいときはこのフォルダからゴミ箱へドラッグします。

アイコンの絵は好きな画像に変えられますか?

変えられます。SafariのWebアプリはアプリを開いてメニューバーのアプリ名から「設定」を選び、アイコンをクリックして画像を指定します。通常のアプリはFinderで選んでCommand+Iを押し、左上の小さなアイコンをクリックしてCommand+Vで貼り付けます。デスクトップのエイリアスは指し先のアイコンに追従します。

タブを固定するのとアプリにするのは、どちらがよいですか?

役割が違います。固定したタブは同じ窓と同じログイン状態の中に残るため、タブの列の混雑からは抜けられません。アプリにすると専用の窓とCommand+Tabの項目、通知の個別設定が手に入ります。自分の意思で毎日開くサイトはアプリ、他のページのリンクから開くサイトは固定タブで足ります。

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