サイトをDockに置くの費用|無料でできる範囲

サイトをDockに置くのに、必ず費用がかかるわけではありません。macOSとブラウザの標準機能だけで作れる形があり、そこで足りる人は0円で終わります。費用が発生するのは、標準機能では届かない条件が出てきたときだけです。ここでは無料でできる範囲の輪郭を先に引き、そこを超える場合に何にいくらかかるのかを、公式に示されている金額で並べます。

0円で作れる範囲はどこまでか

無料で使える方法は3つあります。どれもmacOSかブラウザに最初から入っている機能で、追加の支払いはありません。

  • SafariでWebアプリとして保存する: macOS Sonoma 14以降。ホームフォルダの中のアプリケーションフォルダに実体が置かれる
  • Chromeでページをアプリとしてインストールする: 現行のChromeで利用できる。作成元のプロファイルに紐づく
  • URLの書類を作ってDockの右側に置く: macOSの版を問わない。押すとブラウザのタブで開く

Safariで作った場合の置き場所は、Appleの資料に書かれています。

Webアプリに付けたい名前を入力してから「追加」をクリックします。Webアプリがホームフォルダの「アプリケーション」フォルダに保存され、DockやSpotlightからも開けるようになります。 出典: support.apple.com

この3つで作れる本数に上限はありません。10本作っても20本作っても0円です。費用の話に入る前に、まず自分の条件がこの範囲に収まるかを確かめるのが順序として先になります。

無料の範囲を超えるのは、だいたい3つの条件

標準機能で止まるのは、次のどれかに当たったときです。

1つ目は、拡張機能を残したまま独立させたい場合です。広告ブロッカーやパスワード管理をブラウザの拡張で使っているなら、その拡張が動く形で作れるかどうかが分かれ目になります。

2つ目は、同じサービスを2つ以上のアカウントで同時に開きたい場合です。仕事用と個人用のGoogleアカウント、複数の顧客のチャットに同じ時間帯で入る、といった使い方は、Cookieやプロファイルを分けられる仕組みが要ります。

3つ目は、作った本数が増えて一覧で管理したくなった場合です。標準機能で作ったものは1本ずつ設定画面を開くことになり、10本を超えたあたりから、どれをどのブラウザで作ったのかが分からなくなります。

この3つのどれにも当たらないのであれば、支払う理由はありません。当たった場合に、次の選択肢が出てきます。

判断を急ぐ必要もありません。標準機能で1本作って1週間使えば、3つのうちどれに当たるのかがはっきりします。当たらなければそのまま使い続ければよく、当たった時点で初めて有料の選択肢を見に行く、という順番であれば、支払いが無駄になりません。

オープンソースの選択肢と、更新が止まっている事実

費用をかけずに標準機能の外へ出る道として、オープンソースのツールが挙げられることがあります。金額は0円ですが、現在の状態は確認しておく必要があります。

Nativefierは、任意のWebページをデスクトップアプリにするコマンドラインのツールです。GitHubのリポジトリは現在アーカイブされており、読み取り専用の状態です。最後にコードが更新されたのは2023年9月で、それ以降の変更はありません。

Epichromeは、Chromeを基にした単体アプリを作るためのmacOS向けのツールです。こちらはアーカイブされていませんが、最後の更新は2022年1月です。

どちらも公開は続いており、手元で動く限りは使えます。ただし、macOSやブラウザが更新されたときに追従する仕組みは止まっているため、動かなくなった場合は自分で対処することになります。金額は0円でも、その時間を含めて費用と考えるかどうかが判断の分かれ目です。

買い切りの製品と、公式に示されている金額

有料の製品は、買い切りとサブスクリプションに分かれます。まず買い切りから見ます。金額はいずれも公式サイトに表示されているもので、ドル建てです。

  • Coherence X6: 39.99ドルから。macOS 13.5以降。Chromiumを基にしたブラウザで作る形で、最初の1本は無料で作れる
  • Unite Pro: 39.99ドルから。macOS 15以降。macOS 26 Tahoeに対応と明記されている。こちらも最初の1本は無料
  • Flotato Pro: 19ドルの1回払い。公式の購入ページでは、本数と窓を好きなだけ増やせること、気に入らなければ返金に応じることが挙げられている
  • Fluid: 本体は無料。5ドルのライセンスで、ステータスバーへの常駐、ユーザースクリプト、フルスクリーンが使えるようになる

買い切りの製品を見るときに確かめる行が1つあります。ライセンスがどのメジャー版まで有効かという点です。Coherence X6とUnite Proは、いずれも「買い切りで永続的に使えるが、有料のアップグレードが用意されることがある」と公式ページに書かれており、ライセンスはそれぞれX 6.x、Pro 1.x専用と明記されています。次のメジャー版が出たときに追加の支払いが発生しうる、という意味です。

Fluidについては、公式サイトに掲載されているのはバージョン2.1で、必要な環境はmacOS 10.12以降、著作権表記は2019年のままです。今も配布されていますが、更新の状況は把握したうえで選ぶことになります。

サブスクリプションの製品と、3年で見たときの総額

月額や年額で払う製品もあります。WebCatalogは無料のBasicプランで2本まで作れ、それ以上を作る場合はProプランになります。Proは年払いで1人あたり月5ドル、法人向けのBusinessは月8ドルです。いずれも税別で、7日間の無料期間があります。

サブスクリプションは、使い続ける期間で総額が決まります。月5ドルのプランを3年使うと180ドルです。買い切りの39.99ドルと比べると、同じ3年で4.5倍の開きになります。

逆に、半年だけ使って別の方法に移る前提であれば、サブスクリプションのほうが少額で済みます。使う期間を先に見積もると、どちらが合うかは自動的に決まります。

支払いを始める前に試せる幅も、製品によって違います。無料の期間を区切って全機能を開放する形、機能は同じで作れる本数だけを絞る形、返金に応じると明記する形の3つがあります。試し方が違えば、判断に必要な日数も変わります。期間で区切られている場合は、その日数のうちに毎日の使い方を一通り通す必要があり、忙しい週に重なると評価しきれません。作れる本数で絞る形であれば、期限を気にせず自分のペースで確かめられます。

円で見るときに動く部分

ドル建ての製品は、円に直した金額が為替で上下します。39.99ドルは、1ドル150円なら約6,000円、160円なら約6,400円です。同じ製品でも、買う日によって数百円変わります。

円建てで値付けされている製品もあり、その場合は為替の影響を受けません。長く使う前提で比較するなら、どちらの通貨で決済するのかも合わせて見ておくと、後から金額が変わって驚くことがなくなります。

なお、台数の扱いも確認します。個人向けのライセンスは1台までのものと、同じ人が使う複数台に入れられるものがあり、MacBookとデスクトップの2台で使うなら、この行で総額が変わります。

表示されている金額に入っていない費用

支払う金額のほかに、時間として出ていく分があります。ここを見落とすと、0円の方法を選んだのに割高になることがあります。

  • 作る時間: 1本あたりの作成そのものは数十秒ですが、URLを調べ、アイコンを用意し、名前を決める工程が別にかかります。10本作るなら、この工程が10回発生します
  • 直す時間: ブラウザやmacOSが更新されて動かなくなったときに、原因を調べて作り直す時間です。更新が止まっているツールほど、この行が重くなります
  • 移る時間: 別の方法へ乗り換えるときに、作り直しとログインをやり直す時間です。本数が多いほど大きくなります

時給に換算すると分かりやすくなります。1本あたり5分かかる作業が10本で50分。作り直しが年に2回あれば、そこにさらに時間が乗ります。買い切りの数千円は、この時間と並べて比べる対象です。

複数台、複数人で使う場合

個人で1台だけ使うのか、2台目があるのか、チームで配るのかで、見るべき行が変わります。

個人向けのライセンスには、1台限定のものと、同じ人が使う複数台に入れられるものがあります。MacBookとデスクトップの両方で同じ環境にしたい場合、この違いがそのまま総額の差になります。購入ページに台数の記載がない製品は、問い合わせて確認しておく価値があります。

チームで使う場合は、席数の課金かどうかが効きます。サブスクリプションの製品は1人あたりの月額なので、5人なら5倍、10人なら10倍になります。買い切りの製品には、まとめて購入するライセンスが用意されているものがあり、Coherence X6とUnite Proはいずれも公式ページで団体向けのライセンスに触れています。人数が増える見込みがあるなら、1人分の金額だけでなく、増えたときの計算の仕方を先に見ておきます。

総額を並べて、自分の条件に当てはめる

3年使う前提で並べると、形の違いが金額に出ます。

支払い方 3年で見た金額 無料で作れる本数
標準機能 なし 0円 制限なし
オープンソース なし 0円 制限なし
買い切り(19ドル) 1回 19ドル 本数に制限あり
買い切り(39.99ドル) 1回 39.99ドル 1本
サブスク(月5ドル) 年払い 180ドル 2本

無料で作れる本数の列が、実際の判断では効きます。1本や2本の枠では、常用するサービスを全部は賄えません。試用のための枠なのか、その範囲で使い続けられる枠なのかを見分けると、支払いが必要になるタイミングが読めます。

金額の前に確かめておくと戻り作業が減る行

費用だけで選ぶと、動作環境で外れることがあります。Unite ProはmacOS 15以降、Coherence X6はmacOS 13.5以降が必要です。古いMacを使い続けている場合、支払ってから動かないという順番になりかねないので、購入ページの動作環境を先に見ます。

無料の枠がある製品は、その枠で1本作ってから決めるのが確実です。雛形が用意されている製品であれば、自分が毎日開くサービスが入っているかどうかが、1本目を作る前に分かります。300以上のプリセットからすぐ作れる形なら、URLもアイコンも名前も選んだ時点で埋まるため、試すのに調べ物は要りません。対応しているサービスは対応サービス一覧で確かめられます。

無料の範囲でどこまでの機能が使えるのかは、製品によって設計が違います。作れる本数だけが違って機能は同じという形もあれば、機能そのものが制限される形もあります。この区別は料金の表とできることの一覧を突き合わせると分かります。実際の作成の流れは使い方ガイドにあり、支払いの前に出やすい疑問はよくある質問に集まっています。金額を決める前に、この4つを順に見ておくと、買ってから条件が合わないという結果を避けられます。

よくある質問

サイトをDockに置くのに、お金は必ずかかりますか?

かかりません。SafariのWebアプリとして保存する方法、Chromeでページをアプリとしてインストールする方法、URLの書類をDockの右側に置く方法は、いずれも0円で、作れる本数にも制限がありません。費用が発生するのは、拡張機能を残したい、同じサービスを複数アカウントで同時に開きたい、本数が増えて一覧管理したい、といった条件が出たときです。

買い切りとサブスクリプションでは、どちらが安くなりますか?

使う期間で決まります。月5ドルのプランを3年使うと180ドルで、39.99ドルの買い切りと比べると4.5倍の開きになります。一方、半年で別の方法に移る前提なら、サブスクリプションのほうが少額で済みます。先に何年使うかを見積もると、比較は単純になります。

買い切りと書かれていれば、追加の支払いは発生しませんか?

製品によります。Coherence X6とUnite Proは、公式ページで買い切りとしたうえで、有料のアップグレードが用意されることがあると明記しており、ライセンスはそれぞれX 6.x、Pro 1.x専用と書かれています。次のメジャー版に移るときに支払いが生じうるということなので、購入前にライセンスの適用範囲を確認しておきます。

無料のオープンソースのツールを使えば費用はゼロになりますか?

金額はゼロですが、状態は確認が要ります。Nativefierのリポジトリは現在アーカイブされており、最後の更新は2023年9月です。Epichromeは最後の更新が2022年1月です。どちらも手元で動く限り使えますが、macOSやブラウザの更新に追従する仕組みは止まっているため、動かなくなったときの対処は自分で行うことになります。

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