Uniteの費用|無料でできる範囲と、払う境目
Uniteの費用を調べる人の多くは、価格そのものより先に別のことを知りたがっています。無料で試せると書いてあるが、それは期限付きの体験版なのか、それとも制限付きで使い続けられるものなのか。この区別を取り違えると、支払う必要がないのに買うか、逆に無料枠で始めてから追加費用に気づくかのどちらかになります。ここでは無料枠の正確な輪郭、ライセンスで初めて開く機能、台数別の価格、そして価格表に載っていない負担の順に並べます。
無料枠の正体は「期限」ではなく「数」
無料で配られているのは体験期間ではありません。制限されているのはアプリの数です。ダウンロードページでメールアドレスを入力すると本体が落ちてきて、そこで作った最初の1つのアプリは、期限なしでそのまま使い続けられます。
数以外の制限が無いことが、この無料枠の性格を決めています。作った1つのアプリの中では、表示形式の切り替えも、サイトごとの権限の管理も、内蔵の広告遮断も、ユーザースクリプトも使えます。作り直しの回数にも上限がありません。URLを変えても、アイコンを差し替えても、メニューバー常駐から通常の窓に切り替えても、費用は発生しません。
Unite Pro includes a free tier that lets you create one app at no cost. 出典: help.bzgapps.com
つまり、この無料枠は「機能を削った軽い版」ではなく「1本だけ作れる完全版」です。試用の設計としては珍しい形で、機能比較表を読み込む作業を省ける代わりに、どのサイトを1本目に選ぶかという判断が先に来ます。
1本だけ作るなら、どのサイトを選ぶか
無料枠を使い切る前に決めるべきなのは、費用ではなく対象です。判断の基準は3つあります。
- 1日の中で開いている時間が最も長いサイトか
- ブラウザのタブに置いたままにすると、他のタブに紛れて探す手間が発生するか
- 通知を受け取りたいか。受け取りたいなら独立したアプリにする値打ちが大きい
この3つを同時に満たすのは、多くの場合メールかチャットか作業管理のどれかです。動画や調べ物のサイトは、開いている時間が長くても紛れて困るものではないので、1本目には向きません。逆に言えば、1本目を正しく選べた人は、2本目が欲しくなるまでに数週間かかります。その数週間が、実質的な試用期間として働きます。
支払う前に、無料の1本で確かめる4つ
無料枠は機能が完全なので、有料に進む前の検証をそのまま兼ねられます。確かめておく価値があるのは、どの製品でも差が出る次の4点です。
1つ目はログインが保たれるかどうかです。作ったアプリはブラウザとも他のアプリとも別の場所にデータを持ちます。二要素認証を使っているサービスでは、初回に認証をやり直すことになります。そのうえで数日使い、再起動やmacOSの更新をまたいでもログイン状態が残るかを見ます。ここが崩れるサービスだと、本数を増やすほど手間が増えます。
2つ目は通知です。サイトからの通知を受け取る設定は、サイトごとに許可を出す形になっています。実際に相手からメッセージを送ってもらい、通知センターに届くか、Dockのアイコンに未読の数が出るかを確認します。通知を目的に独立させるなら、この一点で価値が決まります。
3つ目はリンクの飛び先です。アプリの中で外部のリンクを押したとき、既定のブラウザへ渡すか、アプリの中で開くかを選べます。仕事で使うサービスは社内の別ドメインへ飛ぶことが多いので、飛び先の指定が意図どおりに効くかを、実際のリンクで試しておきます。
4つ目はキーボード操作です。サイト側が用意している操作の割り当てと、アプリ側の操作の割り当てが衝突することがあります。普段使っている操作が指に入っている人ほど、ここでの違和感は長く残ります。無料の1本でここまで見ておけば、2本目以降で驚くことはほとんどなくなります。
ライセンスで開く4つ
有料のライセンスを入れると外れる制限は、公開されている資料の上では次の4点です。
- 作れるアプリの数の上限が外れる
- 作ったアプリを設定ファイルとして書き出し、読み込み直せる
- 旧版のUnite 6で作ったアプリを現行の形式へ移行できる
- 現行のメジャーバージョンの更新を受け取り続けられる
このうち見落とされやすいのが2つ目です。書き出しと読み込みは、単なるバックアップ機能ではなく、新しいMacへ移すときの唯一の正規経路になっています。設定ファイルを持って行き、移行先で読み込み直すことで同じアプリを再現する作りです。無料枠のままでは書き出しができないため、Macを買い替えた時点で1本目を手作業で作り直すことになります。作り直す手間そのものは数十秒なので、これを理由に買う人は少ないはずですが、10本以上作ってから気づくと話が変わります。
3つ目の移行も、旧版からの乗り換えを考えている人には金額と同じ重みを持ちます。移行はライセンスが有効な状態でしか動かない仕組みです。
買い切りの価格は台数で分かれる
直販の価格は使うMacの台数で区切られています。継続課金ではなく、一度払えばそのメジャーバージョンの間は使い続けられる形です。
| ライセンス | 使えるMacの台数 | 価格 |
|---|---|---|
| 1台 | 1 | 39.99ドル |
| 3台 | 3 | 59.99ドル |
| 5台 | 5 | 99.99ドル |
| 法人向け | 個別 | 問い合わせ |
いずれの区分にも、アプリの数の上限なし、不具合の修正と小さな更新、サポート、ライセンスを持つ相手へのアプリの受け渡しが含まれます。決済はPaddleが処理し、購入後にライセンス情報がメールで届きます。返金は14日以内であれば受け付けると購入ページに明記されています。
台数の区分で注意したいのは、1台が39.99ドル、3台が59.99ドルという刻み方です。金額の差は20ドルで、カバーするMacは3倍になります。ノート型と据え置き型を併用している人、あるいは近いうちに買い替える予定がある人は、1台の区分を惰性で選ばないほうがいい。ライセンスは同時に1台でしか有効にできない決まりなので、Macを移すたびに元のMacで解除する操作が要ります。
月額で同じものを使う経路
直販とは別に、月額のサブスクリプション型のバンドルに収録される経路があります。購入ページに記載されている条件は、月額9.99ドル、7日間の無料期間つき、収録は200を超えるMacとiOS向けのアプリです。
この経路には固有の条件が1つあります。バンドル経由で有効にした場合、契約が続いているかを確認するために、30日に一度は本体を開く必要があります。30日を超えて本体を開かないままでいると、作ったアプリ側に確認を求める表示が出ます。本体を開けばその場で復帰します。作ったアプリだけを使い、本体を放置しがちな使い方をする人ほど、この条件は覚えておく価値があります。
金額の比較は単純です。月額9.99ドルは4か月で1台分の買い切り価格を追い越します。バンドルの他の収録アプリを使う予定が無いなら、買い切りのほうが早く元を取ります。逆に、収録されている他のアプリをすでに使っているなら、この製品の費用は実質ゼロとして扱えます。
価格表に出てこない3つの負担
支払う前に見ておく費用が3つあります。どれも購入ページの数字には現れません。
1つ目は、メジャーバージョンの更新が有料だという点です。販売されているライセンスは現行の1.x系に限った使用権で、小さな更新と修正は無料で届きますが、次の大きな版は別に費用がかかる設計です。実際、2026年3月9日に旧版のUnite 6からUnite Proへ世代が変わっており、旧版の利用者には最大35%引きでの更新が案内されました。この周期は今後も続くと考えておくのが妥当です。開発元は、継続課金を避けて今後の開発費用を賄うためにこの方式を採っていると説明しています。
2つ目は動作条件です。現行版が要求するのはmacOS 15以降で、macOS 26 Tahoe向けに設計されたと案内されています。Apple SiliconとIntelの両方に対応しますが、OSの下限を満たさないMacでは、価格の検討に入る前に選択肢が閉じます。手元のMacがVenturaやSonomaで止まっているなら、まずそこを確認してください。
3つ目はライセンスの持ち方です。1つのライセンスで同時に有効にできるのは1台で、別のMacへ移すには元の環境で解除する手順を踏みます。解除にはインターネット接続が要ります。譲渡や共有の面でも、作ったアプリをライセンスを持たない相手に渡して使わせることはできません。
割引の窓口は3つある
定価のまま買う必要がない場合もあります。購入ページに並んでいる割引は次の3つです。
- 旧版のUnite 6の利用者向けの更新割引。最大35%引き
- 学生向けの割引。学生向け販売サイト経由で20%引き
- 同社の別製品との組み合わせ購入。単体で2つ買うより20%安い
組み合わせ購入の価格は、1台分が59.99ドル、3台分が79.99ドル、5台分が139.99ドルです。組み合わせの相手はChromeベースで動くアプリ化ツールで、Chrome拡張機能を使えることが違いになります。拡張機能が要るサイトと、要らないサイトの両方を抱えている人だけが検討すればよい選択肢です。表示価格は米ドルで、税は別途かかります。
旧版から乗り換える人が見ておく費用
すでに旧版のUnite 6を買って使っている人の計算は、新規の人と少し違います。旧版のライセンスは旧版のためのもので、現行版には引き継がれません。更新割引を使っても支払いは発生します。
金額のほかに、移行そのものの条件があります。旧版で作ったアプリを現行の形式へ変換する機能はライセンスが有効な状態でのみ動くため、先に払ってから移す順番になります。変換では、URL、名前、アイコン、表示形式、Cookieやセッション、保存済みのパスワード、ブックマーク、履歴、ユーザースクリプトが引き継がれます。一方で、旧版にあった小さな表示形式と、Dockまわりの旧い機能は現行版に無く、置き換わった仕組みで設定し直すことになります。
つまり乗り換えの費用は、割引後の金額に加えて、設定をやり直す時間が少しだけ乗ります。本数が多い人ほど、その時間を先に見積もっておくほうが安全です。
払うかどうかを決める3つの問い
費用の話は、最後には次の3つに畳めます。
1つ目は本数です。独立したアプリにしたいサイトが1つだけなら、無料枠のまま止まります。2つ目以降が出てきた時点が、初めて支払いを検討する時点です。
2つ目は台数です。使うMacが2台以上あるなら、1台の区分ではなく3台の区分を先に見ます。差額20ドルで移設の手間が消えます。
3つ目は寿命です。次のメジャーバージョンでまた費用が発生することを織り込んだうえで、現行版の価格に納得できるかどうか。買い切りという言葉が指す範囲は、無期限ではなく現行の世代です。
この3つを判断する材料は、実際に何本のアプリを作るつもりかという見積もりに集約されます。どのサービスが独立したアプリに向いているかは対応サービス一覧のような一覧で当たりを付けられます。どのサイトが対象になりうるかを並べたページで、本数の見積もりがそのまま費用の見積もりになります。作る前の設定項目をひと通り把握しておきたい場合は、手順を通しで説明した使い方ガイドが参考になります。作成の流れと、後から変えられる項目と変えられない項目が分かれば、買う前に無料枠で試す価値のある設定が見えてきます。
同じ用途の道具を横に並べて費用を比べるなら、買い切りと月額のどちらの方式を採っているか、そして機能の上限が何で区切られているかの2点で見ると早い。アプリの数で区切る方式、機能で区切る方式、期間で区切る方式があり、それぞれ向いている使い方が違います。無料でどこまでできるかを比較する場合は、各製品の料金ページで、無料の範囲が期間なのか数なのかを最初に確認してください。ここを取り違えると、使い始めてから条件が変わったように見えます。何が無料で手に入り、何が有料なのかを整理したできることの一覧も、同じ目的で使えます。
購入の前後で迷いやすい点、たとえばライセンスを移す手順や返金の扱いは、製品ごとのよくある質問にまとまっていることが多い。金額そのものより、支払ったあとの条件のほうが後から効いてくるので、買う前に目を通しておく価値があります。
よくある質問
Uniteは無料でどこまで使えますか?
アプリを1つだけ作れて、期限なくそのまま使えます。1つのアプリの中では機能の制限がなく、表示形式の切り替えも権限の管理も広告遮断も使えます。編集の回数にも上限がありません。制限されているのはアプリの数だけです。
買い切りの価格はいくらですか?
直販では1台分が39.99ドル、3台分が59.99ドル、5台分が99.99ドルです。いずれも継続課金ではなく、現行のメジャーバージョンの間は使い続けられます。法人向けの個別見積りも用意されています。表示価格は米ドルで、税は別途かかります。
月額のバンドルと買い切りはどちらが安いですか?
月額9.99ドルのバンドルは、4か月で1台分の買い切り価格を追い越します。収録されている他のアプリを使わないなら買い切りが安くなります。ただしバンドル経由の場合、30日に一度は本体を開いて契約の確認を通す必要があります。
一度買えば将来の更新もずっと無料ですか?
小さな更新と不具合の修正は無料で届きますが、次のメジャーバージョンは別の費用がかかります。2026年3月に旧版から世代が変わった際は、旧版の利用者に最大35%引きの更新が案内されました。買い切りが指す範囲は現行の世代までです。