x twitter アプリ 使い方|Macではブラウザ側が本体
Xの使い方を調べると、説明に出てくるボタンがMacの画面に見当たらない、という壁に早い段階でぶつかります。理由は単純で、Xが配布しているアプリはiOS向けとAndroid向けの2つだけだからです。デスクトップでの本体はx.comそのもので、Macの利用者が覚えるべきなのはアプリの操作ではなく、ブラウザで開いたXを手に馴染ませる方法になります。実際にやることは3つに絞られます。キーボードショートカットを覚えること、投稿まわりの決まりを把握すること、そして窓の作り方を間違えないことです。
Macに公式アプリはなく、ブラウザ側が本体
Xのヘルプにある「Xアプリをダウンロード」のページは、iOS向けとAndroid向けの案内で構成されています。ダウンロードのボタンもiPhoneとiPad向け、Androidのスマートフォンとタブレット向けの2つで、Macの項目はありません。よくある質問の欄でも、対応端末はiPhone・iPad・大半のAndroid端末と答えています。
一方、サポートしているブラウザのページには別の顔があります。X.comは、Edge、Safari、Chrome、Firefox、そしてWebkitまたはChromiumエンジンを採用しているブラウザについて、過去1年のバージョンを公式にサポートすると書いています。つまりブラウザは「アプリが無いから仕方なく使う代替」ではありません。デスクトップにおいて、Xが想定して作っている正規のクライアントです。
この事実を先に飲み込んでおくと、以降の判断が楽になります。Macでの課題は「アプリを手に入れること」ではなく、「ブラウザで開いたXを、アプリのように扱えるようにすること」だと定まるためです。
覚える価値があるのはキーボードショートカット
スマートフォンとMacで最も大きく違うのは、Xがデスクトップ向けにキーボードショートカットの一覧を公開している点です。この中の数個を覚えるだけで、体感は道具を入れ替えるより大きく変わります。
| キー | 動作 |
|---|---|
| n | 新しいポスト |
| l | いいね |
| r | 返信 |
| t | リポスト |
| m | ダイレクトメッセージ |
| u | アカウントをミュート |
| b | アカウントをブロック |
| enter | ポストの詳細を開く |
| o | 画像を拡大 |
| / | 検索 |
| Cmd-enter | ポストを送信 |
移動は別の組で用意されています。jで次のポスト、kで前のポスト、スペースでページ下部へスクロール、ピリオドで新しいポストの読み込み、疑問符ですべてのキーボードメニューが開きます。
見落とされやすいのが3つ目の組で、2つのキーを同時ではなく順番に押す形式です。gに続けて文字を押すと、目的のタイムラインへ飛べます。g+hでホームタイムライン、g+nで通知タブ、g+rで返信、g+pでプロフィール、g+lでいいねタブ、g+iでリストタブ、g+mでダイレクトメッセージ、g+sで設定とプライバシー、g+oでモーメントです。
このうち2つだけ先に覚えるなら、スラッシュとg+mを選ぶとよいでしょう。スラッシュはどの画面からでも検索欄にカーソルを移し、g+mはサイドバーに触れずにダイレクトメッセージを開きます。この2つで、通常の閲覧からマウス操作の大半が消えます。
そしてこれらのショートカットは、ウェブ版にしか存在しません。Macでの利用を「アプリが出るまでの妥協」ではなく、本命として扱う理由がここにあります。
慣れるまでの手順としては、疑問符ですべてのキーボードメニューを開き、画面に一覧を出したまま数日使うのが早道です。覚えようとして表を印刷するより、迷ったら疑問符を押す習慣のほうが定着します。なお1文字のショートカットは、検索欄や作成ボックスにカーソルが入っている間は文字入力として扱われます。効かないと感じたときは、まずカーソルがどこにあるかを確認してください。
ポストの決まりは数字で決まっている
投稿まわりのルールは公式に数字で示されているため、迷う要素がほとんどありません。
1件のポストは140文字以内です。添付できるのは画像4枚、GIF画像1本、動画1本のいずれかで、これらは組み合わせられません。送信はポストのボタンでも、Cmd-enterでも行えます。
下書きと予約投稿は同じ場所にあり、しかも見つけにくい位置にあります。作成ボックス左上のXアイコンから保存を選ぶと下書きになり、作成ボックス下部のカレンダーアイコンから日時を選んで確認するを押すと予約投稿になります。そして下書きも予約投稿も、作成ボックスの中の「未送信ツイート」から辿ります。専用のメニュー項目が用意されていないため、ウェブ版では予約できないと誤解されがちな部分です。
長文ポストは隠し設定ではなく有料の機能です。Xプレミアムの機能として案内されていて、通常のポストと同じ作成ボックスで2,000文字以内まで書けます。文字数が140文字に達すると、円アイコンの表示が円周に沿って伸びる形式から、下から塗りつぶされる形式に切り替わります。無料のアカウントで長文を書こうとしても140文字で止まるので、どのクライアントで書くかとは無関係です。
消せるものと、消せないもの
使い方でつまずきやすいのが、削除の範囲です。Xのヘルプは、削除できるのは自分が送信したポストのみだと明記しています。他のアカウントから投稿されたポストは削除できず、その代わりに受け取りたくない相手をフォロー解除、ブロック、ミュートで扱う、という設計になっています。
ここがキーボードショートカットと素直に噛み合います。タイムラインをjとkで送りながら、目に入れたくない相手が出てきた時点でuでミュート、bでブロックできます。設定画面を開いて相手を検索し直す手間が要らないため、Macで長時間タイムラインを追う人ほど効きます。ミュートは相手に通知されない静かな手段で、フォロー関係を維持したまま表示だけを減らせます。
リポストについても、削除と取り消しは別の扱いとして案内されています。自分のポストを消すのと、他人のポストへのリポストを取り消すのは別の操作だと分けて考えておくと、誤操作の後始末が速くなります。
ポストソースラベルは相手に見えている
Macでの運用を考えるうえで知っておきたいのが、投稿の出どころが公開される仕組みです。Xはポストソースラベルについて、ポストの詳細ページの下部にラベルが表示されると説明し、例としてX for iPhone、X for Android、X for Webを挙げています。
ブラウザから投稿すればX for Webと表示されます。窓の見た目をアプリのように整えても、この表示は変わりません。隠れた別のクライアントとして扱われるわけではない、という点は先に理解しておくほうが安全です。なお、X以外のアプリケーションから送られた場合はサードパーティークライアント名が表示される、とも書かれています。
窓の作り方を1つ間違えると使えなくなる
サポートしているブラウザのページには、Macで専用の窓を作ろうとする人にとって決定的な一文があります。
上記ブラウザの旧バージョンや上記以外のブラウザ、またはブラウザのユーザーエージェントを変更する拡張機能を使ってXにアクセスすると、Xを使用できない場合があります。 出典: help.x.com
この一文は、ある種の作り方を丸ごと否定しています。ブラウザの名乗りを書き換える仕組みや、古いエンジンを同梱して別のものとして振る舞う仕組みは、まさにここで警告されている構成に当たります。しかも壊れ方が分かりにくく、タイムラインが空のまま、ログインが終わらない、対応していないブラウザだと言われる、といった形で出るため、アカウント側の問題だと誤診しやすい部分です。
安全なのは逆の作り方です。Macにすでに入っている最新のブラウザをそのまま動かし、そのブラウザとして名乗る窓であれば、この警告の対象になりません。エンジンもバージョンもユーザーエージェントも本物のブラウザのもので、偽装している箇所がないためです。どういう作りになっているかはできることに整理されています。
複数アカウントはプロファイルごと分ける
Xには1つのセッションの中でアカウントを切り替える機能があり、たまに確認する程度の2つ目なら足ります。足りなくなるのは次の2つの場面です。
- 2つを同時に見たいとき。切り替えは閲覧ではありません。企業のアカウントを見ながら個人のアカウントで書く運用では1日に何度も切り替えることになり、その回数だけ投稿先を間違える機会が生まれます
- 2つを混ぜたくないとき。ブラウザのプロファイルを分ければ、Cookieもセッションも履歴も別々になり、個人と会社が互いに漏れません
アカウントごとにプロファイルを分けた窓を作れば、Dockにアイコンが2つ並び、切り替えの操作そのものが消えます。1つのアカウントしか使わない場合でも、鳥のアイコンのタブが30個のタブに埋もれる状態からは抜けられます。窓であればCmd+Tabの候補に出るため、他のアプリと同じ扱いで呼び出せます。
ショートカットが効く窓にするための設定
窓を作ったあとに決める設定は3つあり、ここを外すと利点の大半が失われます。
- タブバーは切っておく。タブバーがあるとブラウザに引き戻され、1文字のショートカットがブラウザ側の動きと競合します。単一ページの表示にしておけば、nやr、gの組み合わせが素直に効きます
- 通知の許可は一度だけ意図して決める。通知の許可はサイトごとに与えられるため、専用の窓で許可すればその窓に紐づきます。許可せずバッジだけで運用するのも選択として成立します。決めずに閉じるのが一番よくない状態です
- 土台のブラウザを最新に保つ。Xがサポートするのは過去1年のバージョンなので、更新の止まったブラウザで作った窓はいずれ動かなくなります。ブラウザ本体を参照する作りであれば更新が自動で反映されるため、この作業自体がなくなります
手順は使い方ガイドにまとまっており、細かい条件はよくある質問で確認できます。
独自データから見える傾向
サイトをアプリ化する道具のプリセット一覧を見ると、SNSの並びが厚くなっています。X(Twitter)のほか、Instagram、Facebook、Threads、Bluesky、Reddit、LinkedIn、Pinterest、Tumblr、pixiv、noteといった名前が入っていて、300以上のプリセットから選ぶだけで作れる形になっています。公式のMac用アプリを持たないサービスが多い分野で、需要がそのまま反映された構成です。
Xはその中でも典型的です。公式アプリが無く、ウェブ版のほうが機能的に完成しており、それでもタブのままでは埋もれる。窓に出すだけで解決する問題と、窓を出しても解決しない問題がはっきり分かれています。3アプリまでは無料で作れるので、まず1つ切り出してCmd+Tabの並びを見てから判断すれば十分です。費用の考え方は料金に、対応しているサービスは対応サービス一覧にあります。
順番としては、gの組み合わせとスラッシュを先に覚えるのが最も効きます。そのうえで残る不便が「タブが見つからない」か「アカウントの取り違え」であれば、そこで初めて窓を分ける話に進めば十分です。
よくある質問
MacにX(旧Twitter)の公式アプリはありますか?
ありません。Xのダウンロード案内はiPhoneとiPad向け、Androidのスマートフォンとタブレット向けの2種類で構成されていて、Macの項目がありません。デスクトップではx.comをブラウザで開くのが正規の使い方で、Edge、Safari、Chrome、Firefox、Webkit系やChromium系のブラウザが公式にサポートされています。
サイトを窓にしてもキーボードショートカットは使えますか?
使えます。窓の中で動いているのは本物のブラウザで、開いているのもx.comだからです。nで新しいポスト、rで返信、lでいいね、スラッシュで検索、gに続けて文字でタイムラインの移動が行えます。これらはウェブ版だけの機能なので、Macで使うならむしろ窓のほうが向いています。
Macのブラウザから予約投稿はできますか?
できます。作成ボックス下部のカレンダーアイコンから日時を選び、確認するを押すと予約になります。下書きも予約投稿も、作成ボックスの中の「未送信ツイート」から開く形なので、専用メニューを探しても見つからない点に注意してください。
アプリ化ツールで作った窓だとXが使えなくなることがあるのはなぜですか?
Xは、旧バージョンのブラウザ、サポート対象外のブラウザ、そしてユーザーエージェントを変更する拡張機能を使った場合にXを使用できないことがあると案内しています。名乗りを書き換える作りや古いエンジンを同梱する作りはこれに当たります。最新の本物のブラウザをそのまま動かす作りであれば、この条件に触れません。